Persona4 second challenge 作:やってらんねーとか思ってる未成年
菜々子と別れてからしばらく経つと、ちらほらと八十神高校の制服を着た学生たちが見えてきた。その中には学校で何度か話したことのある生徒もいれば、絆を紡いだ親しい友人もいる。しかし、俺のよく知る仲間達の姿はいないようだ。
>・・・・
この平行世界に来てわかった事は、今までの経験が万能ではないということだ。俺が八十稲羽へ向かい高校へ転校する筋書きは知っての通りそのままだったが、堂島家の過去は変わっていた。つまり、俺がアドバンテージを掴んでいるかはその時になるまでわからないまま・・・
「よっ・・・とっ・・・とっとぉ」
後ろの方から聞き慣れた声が聞こえてきた。どこか抜けている明るさを含んだ声だ。たぶん茶髪のヘッドホンを常備してるガッカリ王子こと陽介が、雨なのに傘を差しながら自転車を運転中なのだろう。
>・・・・( ¬_¬)
予想に違わず前回と全く同じだな。どうやら今回は俺の経験がアドバンテージに働いたらしい。そういえば陽介はここでツルッと転んでしまうんだったな。それがきっかけで、里中からキツイお仕置きが待っていた・・・まぁ、自業自得な気がするがどうしようか?そんな時、ふと陽介との思い出が走馬灯のように浮かんだ。
(回想)始めてテレビに入った日
「アーッ!つかもう無理だぜ・・・」
「俺のボーコーは限界だ・・・!」
「み 見んなよ!見られてっと出ねーだろ!」
(回想)林間学校にて
「う、あう、ああぅ、あぉぉぉ!」
(回想)学園祭 合コン喫茶にて
「えー みんなかっこいいけどーやっぱりぃ、頼りになるのは悠・・・」
>・・・・・・
>そっとしておこう
ガシャーン
>!
陽介を助けることができなかった・・・
「う、おごごごごご」
そうそう、電柱に股間をぶつけて痛がっていたんだったなー。懐かしいなー。面白ぃ・・・可哀想だなー。しかし、以前の俺は見て見ぬ振りをしたが、今の俺は違うぞ!
>大丈夫か
「ぁ・・・ぅ」
何かを所定の位置に戻そうと必死にジャンプを繰り返している。随分痛そうだ。これは荒治療になるが仕方がない・・・
>落ち着けっ! .."8-(o ・_・)====○パーンチ!!
「ぐぅはッ」
腹パンがどストレートに決まった。お前との約束、きちんと果たしたぞ。‘たまにケンカ(一方的)しよう’って言ってたもんな、うん。
「てめぇ!何してくれてんだよっ!?」
おや、もう回復したのか。やはり、陽介の精神からくる生命力は侮れない。さすがはパーティー加入1号兼ガッカリ王子兼相棒だ。
>痛そうだったから・・・つい
「‘つい’の意味がわかんねーから!!」
>落ち着けっ!
「落ち着けるか!てか、なんでお前がキレてんだよっ!」
>俺は諸岡 金五郎、転校生だ よろしく
「何勝手に自己紹介始めてんの!!聞いてもねーし!」
「ん?諸岡・・・って」
>この学校の先生をやっている諸岡金四郎の弟だ
「な、なにー!!!」
やっぱり、リアクションも陽介が一番だな。いじってここまで面白くなる逸材は1年に2,30人程度しかいないと思う。
>お前は腐ったミカン 確定
「・・・間違いねぇ この口調 モロキンの弟、の割には顔整い過ぎじゃね?」
>じゃあな(((((((((スタタタタタッ ヘ(* - -)ノ チコクスルナヨー
「去るの早いなっ!」
「・・・・何だったんだよ、アイツ?」
「つーか 時間やべぇ!遅刻しちまう!」
「あークソっ最近ついてねぇぇぇぇぇぇ!」
書き上げたー!(;´д`)
そして初詣で大吉を引いた作者は気分がいいのでちょっとペースを上げられたらなー、なんて思います。
読む人によってはタイミングが違うかもしれませんが、明けましておめでとうございますm(_ _)m