Persona4 second challenge 作:やってらんねーとか思ってる未成年
またもや、俺の身に何か起こったのは間違いないだろう。普通なら蝶に触れた途端、別の場所へと瞬間移動するなんて有り得ないからな。
それにしても、一体ここは何処だ?見渡す限り、壁は見えず一面に暗闇が広がっている。足場を柵で円形状に囲んではいるが、もしその柵が無かったら境目がわからなくなっていただろう。床には白黒の四角いタイルが規則的に敷き詰められ、その真ん中には黒い蝶があしらわれている。
>ん?
その上を蝶がひらひらと舞っている。青く光っていることから先程の蝶だと思うが・・・。この蝶が鍵を握っているのだろうか?
俺がそんな事を考えていると、蝶は突如‘人’へと姿を変えた。
黒いストライプスーツに赤色のシャツ、奇抜なネクタイを身に
〈ようこそ 意識と無意識の狭間へ・・・私の名はフィレモン〉
>お前は一体・・・?
〈君にきっかけを与える存在・・・といったところだ そうなるかは君の選択次第だが〉
>選択?
〈これから君はこの不確かな世界で他者を救う為に戦わなければならないのだろう?それを成すには‘力’が要る筈だ〉
>ペルソナのことか・・・
〈そうだ 君は近い未来‘力’が必要となる ならば私が授けるのがこの世の常だ〉
>何が目的だ
〈個人的な興味からさ しかし私はあくまで傍観者だ 君の行く末に多少の力を貸すことはあっても邪魔立てすることはない〉
>・・・・
〈君は己の‘力’を強力だと過信しているがそれは浅はかだ 確かに人々との絆を得たことで様々なアルカナの‘ペルソナ’を最大限発揮できる点は称賛に値する だがその‘力’は虚ろな霧の世界でしか使えない〉
>・・・何が言いたい
〈しかしその力を現実にも使えるとしたら君は遥かに高みへと昇ることができるとは思わないか?〉
>!
〈君は私の知る中では1級品の才能だ だからこそ その‘力’をそのままにするのは惜しい〉
>ペルソナを現実に使えるようにするのがお前にできるのか?
〈勿論だ 先程も言ったが本来私から授けられることで‘ペルソナ’に目覚めるのが決まりだ 例外も君のようにある そういった場合多少の不具合が起こる 自身で制御が出来なくなったり特定の条件下でしか使えなくなったり 色々さ〉
>ペルソナを現実で使えたところで何にもならないだろ
〈そうかな?回復の魔法や攻撃の魔法 それを現実で悪用するも正しく使うも君次第 もし君が現実で使いたくなくないなら使わなければいい話だろう〉
>・・・・
〈それと私は‘力’を渡すのに強制はしない もし君が要らないと言うのならそれでも構わない〉
ペルソナ能力を捨てることになった、と思ったら次はそれ以上の‘力’を与えてくれる?もう何が何だかわからなくなってきた。ペルソナ能力が現実にも使えればそれこそ行動範囲も格段に広がる。事件を未然に防ぐことだってかなり信憑性が高まる。イザナミの前では自ら使わない、と決めた。いや諦めたのだ。貰えないと分かって求めなかった。それが今や強化されて帰ってくるだと?
こんな話、乗らない訳がない。
>俺に‘力’を授けてくれ
〈よかろう ならば問おう 君の名を〉
>鳴上 悠だ (◞≼ ⌒ ≽◟◞౪◟◞≼ ⌒ ≽◟) ニゴッ
すいません!ギャグ系が好きな方が大半だと思うのですがフィレモン回はシリアス潮になってしまいました・・・
m(。_。)mおのれフィレモンぶん殴ってやる!!
フィレモンの風貌は「やってらんねーとか思ってる未成年」⇒「その他」⇒「画像一覧」の手順で作者の書いた絵を見られますので是非!