学戦都市アスタリスク ~六花の星野七瀬~   作:ムッティ

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皆様、お久しぶりです!

この度、『刀藤綺凛の兄の日常記』の作者である富嶽二十二景さん(綺凛・凛綺さん)がハーメルン復活を果たされました!

それに伴い、以前コラボしていただいた作品をリメイクして下さいました\(^o^)/

今回は以前の作品とは別に、リメイク版を投稿させていただきたいと思います!

以下原文ままです。



ども!綺凛・凛綺こと富嶽二十二景です!
知っている方はお久しぶりです!初めての方はよろしくお願いします<(_ _)>
この度は作品を削除しリメイク品を投稿しております。
それに並び?ちなんで?続いて?コラボの方もリメイクしました!是非読んでみてください。
ではどぞ!


【刀藤綺凛の兄の日常記】×【学戦都市アスタリスク ~六花の星野七瀬~】兄の異世界記その1 ~リメイク版~

「──綺優何をするつもりで……?」

 

 

 ここは星導館学園側に存在する浜。そこで綺優はある実験をしようとしていた……。

 当然綺優が問題児であるのは周知の事実。そんな彼を監視するべき者は必要不可欠。だからこそクローディアはこの場にいた。

 クローディアが綺優が何を始めようとしているのか聞く。

 

 

「……天霧綾斗みたいに封印を無理矢理解く」

 

 

「はい!? ま、待ってください綺優!」

 

 

 嫌な予感がしたクローディアは阻止しようとしたが……時すでに遅し。綺優の身体を縛る鎖が出現し、綺優がそれを無理矢理に引きちぎった次の瞬間……目の前の空間が裂けた(・・・・・・)

 クローディアが声にならない驚きを露わにする。

 それを他所に綺優はどんどん〈星辰力〉を放出して行くが

 

 

「ッ……!?」

 

 

 裂けた空間が修復しようと辺りの空間事引き寄せた。当然それを引き起こした張本人の綺優も引き寄せられる。

 それに抵抗するが鎖が再び綺優の身体を縛った。

 

 

 

「綺優!!」

 

 

 反動で力が入らない綺優は、その場で留まれず裂けた空間に吸い込まれ消えて行ったのだった。

 

 

 

*****

 

 

 

 

☆月*日

 

 

 

 異世界に来ちゃった……うん書いてて意味不明。

 天霧綾斗が封印を無理矢理解いてたのを見て、俺もできるんじゃね? と思ってやったら、ぐにゃくにゃ……って感じになって気がつくと

 

 

「あ、起きた。気分はどうだ……?」

 

 

 

 知らない天井……じゃなくて、知っている天井に、知らない男子生徒。星導館学園にある保険室のベットなのは間違いない。ただ知らない奴が視界に入ってきて、最初は驚いた。誰だろ……

 

 

「高等部一年の星野七瀬だよ」

 

 

 一年……? 一年にこんな奴居たっけ? 俺も一年だし一応クローディアの補佐をしてるから、同級生の生徒の名前は覚えてるけど……

 

 

 

「マジで? ってか、同級生で俺のこと知らないヤツとかいるのか・・・《鳳凰星武祭》じゃ、随分と悪い意味でめだったんだけど・・・」

 

 

 〈鳳凰星武祭(フェニクス)〉? こんな奴ウチの学園から出てた? いや出てない。俺がエントリーの紙を整理して提出したから、その時の名前は全員覚えてる。星が苗字来るやつなんてたった1人もいなかった。

 

 

 

「ところで、お前の名前は?」

 

 

 

 同級生で俺のこと知らないヤツとかいるの? (あれ? なんかデジャブ)

 

 

「俺の名前は刀藤綺「七瀬さん! 昼食持ってきましたよ!」

 

 

 

 そう言って入ってきたのは綺凛だった。この野郎……いつの間に綺凛とそんな関係に……。

 よし……斬るか。うん。そうしよう。ベットの隣にかけてあった〈天夜叉〉を俺は抜刀しようとしたら

 

 

「七瀬さんの同級生ということは、私の先輩ですよね? 

 お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

 

 

 …………ふぅー……はい? 

 いやいやまてまて。マイぷぅぁーふぇくとぅーしすとぅぁーよ。その冗談まじで悲しいから止めて。

 そう思ったけど俺はある事に気がついた……綺凛ってこんな笑を浮かべてたっけ……? 

 綺凛の動きや癖が俺が知っているものと少し違った。

 

 

 

「き、綺凛……?」

 

 

「あれ? 私の名前をご存知なんですか?」

 

 

 

 つい今朝まで綺凛と一緒にいたから見間違える筈がない。

 それにご存知も何も綺凛の名前を付けたのは俺だ……疑問に思っていたら七瀬が

 

 

 

まてよ今確かコイツ名前に・・・なぁ、お前の名前・・・さっき何て言った・・・?」」

 

 

 そうそう。この時驚きの余り名前言うの忘れてた。

 

 

「俺の名前は刀藤綺優(・・・・)そこに居る綺凛の……実兄だ」

 

 

 俺の名前に二人とも驚愕した表情で、まるで信じらないとばかり。

 七瀬が俺に動けるか聞いてきて、少しショックが大きすぎて無理だと答えた。

 すると七瀬は医務室からでて、綺凛もついて行くと、少ししてクローディアがやってきた。

 七瀬と綺凛が皆に説明する……どこか可笑しい。

 

 

「刀藤さんのお兄さん・・・ですか?」

 

 

「本人はそう言ってるんだけど・・・」

 

 

 皆の視線が綺凛に向く。さぁ綺凛、正直にな? もう冗談はやめて……ね? 

 

 

「刀藤さん、本当なんですか?」

 

 

 

「いえ、私に兄はいません」

 

 

 

 ……ふぅー……これは悪夢だ。そう決まっている。皆が騒いでいて慌てて口を押さえる綺凛。

 もういいんだ綺凛……俺はこの悪夢から目覚める。

 そして天使()に会うんだ。俺が〈天夜叉〉を抜刀して胸に刺そうとしたら、七瀬が俺を抑え込んだ。ええい離せ離せっ! これは悪い夢だ。つまり目が覚めたら、大天使綺凛が! 女神のような笑顔で出迎えてくれるんだから! 

 

 

「落ち着けえええええっ!? そんなことしたら本物の天使が迎えにきちゃうから! あの世に逝っちゃうから!」

 

 

 うるせ! そっちの方が百倍マシだわ!! てかコイツ地味に力強いな!? 

 みっともなく喚く俺達を見て、クローディアや皆が呆気にとられていた。

 ムキになった俺は自殺の目標から、コイツに腕力で勝つ事に変わってた。

 ふっ、こう見えて俺は強いぞ? そう思って本気でやるけど……ナニコイツ山? ピクリともしないんすけど。

 夢中になってた俺だけど、クローディアの一言で一気に力が抜けた。

 

 

「星導館のデータベースを調べたのですが・・・彼のデータが何一つ無いんです」

 

 

「は・・・?」

 

 

 七瀬はにポカンとしてしまう。

 いやいや、アンタが特待生枠で俺を招いたんだよ? 

 それなかったら俺別の学園行こうとしてたからね? そうしたらこんな胃痛に悩まされてなかったからね? 

 それじゃあ俺は星導館学園の生徒では無いのか? とクローディアにそう問う七瀬。 それにクローディアは

 

 

「そうなるのですが、制服だけならともかく校章まで持っていますから・・・調べたところ、本物の校章でした」

 

 

 いや確か校章って

 

 

「あれ? 確か校章って、個人データが記録されてるんじゃなかったっけ?」

 

 

 そうそれ。俺の聞きたかった事を代わりに聞いてくれた。

 

 

「えぇ、それで調べてみたのですが・・・データが破損してしまっているようです」

 

 

 おいおい脆すぎだろ! この前も〈星辰力〉の余波で破損してたけど、ほんとありえない

 

 

「破損?」

 

 

「えぇ。恐らく、磁場等の影響によるものだと思われます」

 

 

 ん? 磁場? あっ……多分あれだ。

 

 

「どうかされましたか?」

 

 

 

 多分力を無理矢理解放したあの時空間が裂けて、それに吸い込まれたんだろうな。

 だから俺はその空間を通ってきた事を、クローディアに教えたら、

 

 

「空間の歪み・・・?」

 

 

 おーい才女様? 空間歪む→引きずり込まれる→今に至る。ここまで言えば分かるだろ。

 そう。つまりここは平行世界の1つで、俺はその1つにやって来たんだ。

 

 

 

「・・・スミマセン。訳が分かりません」

 

 

 ……このポンコツクローディア。

 はぁ……俺の知るクローディアはもっとキレ者で頭の良い奴なのにな

 

 

「・・・七瀬、彼を生徒会長権限で処刑して良いですか?」

 

 

 ほらね? また意味の分からない事を言い出したの。もう来なくていいよ、意味不明day。

 どうやら七瀬は頭は回る方だった……よかった筋肉馬鹿だと思ったよ。

 

 

「えーっと、綺優って言ったっけ? お前の世界では綺凛はお前の妹で、クローディアはもっと頭が良かった・・・間違ってないな?」

 

 

 うんうん。そうまさにそれ。

 

 

「今の私の頭が悪いみたいな言い方止めてもらえます?」

 

 

 もうポンコツクローディアはみんなで無視。今はそんな所じゃない。

 

 

「つまり・・・アレだな。お前はパラレルワールドから来たってことか」

 

 

「パラレルワールドって・・・いわゆる、平行世界ってやつですか?」

 

 

 信じられないといった表情の綺凛。俺も信じたくないよ……帰りたい……帰って綺凛に抱きつきたい。てかこんな事はいそうですか……って信じらないよな。

 

 

 

「疑いたくなるのも分かるよ。でも、もし綺優の言ってることが本当なら・・・そうとしか考えられない」

 

 

 ……疑えよ。俺だったら疑うぞ? こんな怪しいヤツ。

 そう思ってたら予想外の更に予想外、ポンコツクローディアがそれを否定した。

 

 

「彼が嘘をついている可能性は?」

 

 

 そうそう、それでこそ俺の知るクローディアだ。

 あれ? なんで俺納得してんの? 納得したらダメでしょ(書いてて悲しくなった)すると七瀬が

 

 

 

「そもそも嘘をつく理由がないだろ。それに校章は本物なのに、データベースには載っていない・・・こんな矛盾が生じる状況、他にどう説明できる?」

 

 

 

 なんで俺の事庇ってんだろ? 普通ならそこの言葉に詰まるクローディアと同じ様に、警戒するべきだよ。七瀬が俺の方に向く。 

 

 

「綺優、お前は元の世界に戻りたいか?」

 

 

 それは当然勿論戻りたい。けど戻り方が分からないんだよね〜。どうしよう。どうすれば戻れるか考えていたら七瀬が

 

 

「俺も手伝うよ。お前が元の世界に戻れる方法を探す」

 

 

 はい? うん? お前が手伝う理由なんて無くね? 

 そもそもこんなわけの分からない奴手助けして、大変な事になったらどうすんのさ? 

 てか、なんで俺はこんなに自分をディスってんの? まさか……無自覚のドMなのか? 

(濡れた跡がある)

 

 

「え?」

 

 

 先程のクローディアと同じ様に呆気に取られた七瀬。いや何度も(似た事)言う(書く)けど。

 なんで七瀬は俺の言葉を信じられるの? 普通なら綺凛やクローディアの反応が正しい。

 なのに七瀬はなんで俺の言葉を疑わないんだろ? 

 

 コイツを見極めよう。俺の世界には七瀬は存在しない。

 でもまだ会ってないだけで、これから出会うかも知れない。

 なら今ここでコイツを見極めておいて損はない筈だ。

 そう思ってたんだけど、いやもうこの世界では予想外だらけ

 

 

「んー・・・勘?」

 

 

 …………多分この時の俺の顔は、師匠が5秒で10人前の団子を食べ去った時みたいに、ポカンとした表情だったと思う。

 

 

 

「さっきクローディアに言った根拠もあるが・・・一番はやっぱり勘だな。お前は嘘をついていないし、信用できる・・・俺の勘がそう言ってる」

 

 

 前言撤回……コイツは頭が回るんじゃなくて、ただのお人好しなんだ? だからお前馬鹿か? って言ったら

 

 

「バカで結構。俺の勘を舐めんなよ? 当たる確率は驚異の五十パーセントだ」

 

 

 いや半分ハズレやん。ツッコミを入れようとしたけど、綺凛が呆れた顔でツッコミをしてくれた。

 ……仲いいんだね。クローディアと綺凛も言った、底なしのお人好しだと。

 そんな三人にも確りと存在する絆を見れて俺は、ホッとした。

 

 こっちの世界のクローディアにも、ちゃんと心から信頼出来る仲間が居るんだって知れて。

 俺がそう耽っていたらクローディアと綺凛が、過去に似た事例は無かったか、調べると医務室を出ていった。

 先程まで俺の事を警戒していた二人……なのに俺と七瀬を二人っきりにさせた……あの二人にずいぶんと信頼されているんだね。

 

 

「綺凛もクローディアも、大事な友達だからな。俺もあの二人を心から信頼してるし、あの二人の信頼にいつだって応えたいと思ってるよ」

 

 

 これが演技なら大した奴だね。それに別の世界とは言え、クローディアと綺凛の根本的な部分は変わらない筈。そんな二人がコイツを信用するんだ……なら俺も

 

 

「信じてみる……あの二人が信じているお前を……ね」

 

 

 そう答えた俺に七瀬は、笑顔で応えてくれた。 

 その後俺は七瀬が連れてきたい奴が居るっていって、一度出てその連れてきたい奴を、連れてきたんだけど……うん……期待してなかった……って言えば嘘にはなるけど、予想は出来たよ。

 だって主人公みたいな立ち位置だし? ハーレム王でタラシ野郎だし? 天霧綾斗くん……。

 

 そう七瀬が連れてきたのはユリスと天霧綾斗だった。

 今に至るまでの事を、簡単にユリスに説明すると

 

 

 

「パラレルワールド? 馬鹿も休み休み言え」

 

 

 あっ……この世界でも友達少ないんだね。ユリスどんまい。

 

 

 

「空気読めや人間発火装置」

 

 

 

 何それ。〈人間発火装置〉がこの世界でのユリスの異名なの? 面白すぎでしょ。でも違ったみたいでユリスが

 

 

 

「今日は私に対してやけに辛辣すぎないか!?」

 

 

 そう叫んでた。コイツはどの世界に行ってもうるさいのか? てか天霧綾斗そんなに俺の事を見るな! 近寄るな! 失せろ! 

 それはそうと……ヒユリは病院にいるのかな? すると天霧綾斗が

 

 

「まぁ、それが全て本当だったとして・・・帰る方法にアテはあるのかい?」

 

 

 えっ? コイツなんでこんな協力的なの? あ、他人が居る時は地味に優しいもんね。俺にも。

 そんな天霧綾斗の疑問に七瀬が心底困った声で

 

 

「そこなんだよなぁ・・・でもこっちに来れたってことは、戻る方法もあるはずだろ」

 

 

 頑張れ七瀬! 俺は思考を放棄した……二度と帰れなかったらどうしよう(濡れた跡がある)

 するとね? まーた〈人間発火装置〉(ハマった)が

 

 

「いや、そもそもパラレルワールドなど空想上の話・・・」

 

 

 もうコイツほんといや。融通きかないし、真実はいつも1つとか抜かしやがるし、なんでこう否定的なの? 来たもんは来たんだよおバカちゃん。

 

 

「雨の日は無能なユリスは黙ってろや」

 

 

「私は焔の錬金術師かっ!」

 

 

 あ、この世界にもメタルの錬金術師があるんだ。てかユリスがツッコミ役って……似合うな。

 そんな事を考えている俺が気になったようで七瀬が

 

 

「綺優? どうした?」

 

 

 って聞いてきた。素直に思った事を言ったよ。ユリスがツッコミ役なんてびびったって。

 

 

「こっちじゃいつもこんな感じだけど? そっちのユリスはどんな感じなんだ?」

 

 

 って聞いてきた。

 そうだな〜……問題書生産機……いやここで馬鹿正直に答えると、花火大会が始まるから……えっとそうだな

 

 

「……無駄にプライドの高い女?」

 

 

 って答えた。うん。何とか乗り切った。七瀬もうんうんと頷いて

 

 

「何だ、こっちと一緒じゃん」

 

 

 あ、やっぱり? 何処に行ってもユリスは同じなんだね。

 

 

「おい!?」

 

 

 ユリスが抗議の声を上げるけど……さてと……そろそろ触れるか。嫌な予感しかしないけど。

 

 

「ユリス……ヒユリという名前に心当たりは……?」

 

 

 俺は聞きたかった。ユリスを誰よりも大切とし、心から忠誠を誓っていて、文字通り命の代わりになる覚悟を持った、最強の兵士。

 そして俺のパートナー……頼む。俺はこの時そう願った……だけど

 

 

「ヒユリ? いや、知らないが?」

 

 

「……そうか」

 

 

 ヒユリと師匠はこの世界には存在しないんのか。

 いや、余りこの世界に情を残さないで置かないと。帰る時しんどくなる……そして俺はこの時もう1つ気づいた、シルヴィ(・・・・)はどうなってんだ……? 

 七瀬達に聞こうとしたけどそれは叶わなかった。何故? それは俺にとってある意味〈絶望〉である、厄災が襲ったからだ。

 

 

「えーっと・・・綺優くん?」

「呼び捨てにして下さいお願いします」

 

 

 なにコイツ……本当にあの天霧綾斗? いや違う偽物だ……。

 いやでも遥さんの封印が……あれ? コイツまだ全部(・・)解けてないのか? いやそんなことよりも、天霧綾斗に『くん』付けされるとかホント無理。生理的に無理

 いやまじで死ぬよ? あと二回君付けしたら、ショック死できる自信あるよ? 

 

 

「そこまで!? 君の世界の俺ってどんなヤツなの!?」

 

 

 そうだな……全部語るのはいろいろ無理だから、簡単に説明すると……出会って間もない俺に、『君とは仲良くなれそうにない』とか平気で言えるようなヤツ。

 一時の静寂……そして天霧綾斗が腹の底から驚いた声を出した。

 

 

 

「えぇっ!?」

 

 

 さっきまでパラレルワールドなんて、空想上だとか何とか言ってたユリスが苦い顔で、

 

 

「綾斗……お前というヤツは・・・」

 

 

「マジ引くわー」

 

 

 そう言って天霧綾斗から距離を取る二人……明らかに七瀬は巫山戯てたな。天霧綾斗は焦った顔と声で

 

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!? 本当に俺がそんなこと言ったの!?」

 

 

 …………調子狂うなぁ……忘れるわけない。間違いなく言われたからね。あとは会う度に毛嫌いされたり、いきなりぶん殴られたり、人の妹の胸を触ったり……暴露してやった。するとね、ユリスと七瀬が

 

 

「・・・最低だな。男の風上にも置けんヤツだ」

 

 

「・・・マジ引くわー」

 

 

 あ、ガチなやつに変わった。さっきまで巫山戯てた部分があったけど、あれガチの奴だ。

 

 

「何で俺がそんな目で見られてるの!? 俺はそんなことしてないからね!?」

 

 

 別に誰もお前がしたって言ってないよ……。あくまでもこっちのお天霧綾斗だから。

 さてと……嘘をつくのは気が引けるけど「いずれは和解できたらいいな」そう思ってるって嘘を吐いた。

 シルヴィを口説いた事と、綺凛の胸を触った事は、いつまで経っても許さない許されない。そんな俺に天霧綾斗が近づいて来て

 

 

「綺優くん・・・」

 

 

 ふっ……天霧綾斗何度も言うけど……くん付けやめろ! 

 天霧綾斗の顔面に飛び膝蹴りを喰らわせた……

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

 へぇー……ちゃんと受け身は取ってるし、わざと避けなかったなアイツ……罪滅ぼしのつもりかな? 他の世界のお前がやった事なのに難儀なやつ。

 

 

「当然の報い・・・と言いたいところだが、こっちの綾斗は無実だしな。ユリス、綾斗の回収と介抱を頼む」

 

 

「了解した。七瀬はどうするのだ?」

 

 

 七瀬に視線が集まる。こうなった以上、俺は下手に動かない方がいいと判断した。

 

 

「とりあえず、綺優を連れて学園の外に行ってみようかと思う。何かヒントが見つかるかもしれないし。ってか、紗夜は何処行ったんだ?」

 

 

 あれ紗夜居たの? 気づかなかった……やっぱりこっちの紗夜も、背が低いのか? 

 

 

「紗夜なら、銃の専門店に行くと言っていたぞ」

 

 

 

「いや、綺優の心配しろよアイツ・・・そもそも方向音痴のアイツが一人で出かけるとか、迷子になる未来しか見えないんだけど」

 

 

 あっ、やっぱりこっちの沙々宮もそんな感じなんだね。

 絶対苦労してるよな七瀬……俺は同情した。まじで可哀想。てかその気持ち分かるよ。早速二人で散歩に、出た俺達。

 

 にしてもコイツ本当に無防備だよね。今この瞬間俺が〈天夜叉〉で抜刀したら速攻で殺られるのに。

 それにしても何だか不思議だなぁ。

 

 口に出したつもりは無かったけど出ていたみたいで、七瀬が何が? と聞いてきた。

 散歩がてらと色々と歩き回った俺達。話す為にも座りたいしお腹も空いた。だから《商業エリア》にあるファストフード店で昼食を食べながら……景色は特に何も変わらない。水上学園都市六花。だけどよく見ると違う。不思議だ。

 

 ……だって紗夜が壊した噴水が、こっちでも壊されて一度修理したみたいだし? 

 

 

「へぇ・・・そういうもんか?」

 

 

 

 そう。俺は知ってる街。だけど皆はこの世界は俺の事を知らない。悲しく寂しいけど浪漫がある時間だった。

 

 やばいらしくない……七瀬が同情してる……俺の事を気遣ってくれた。全くグズだな俺。

 そう考えてたら、俺が今一番会いたいと思ってたけれども、一番会いたくもなかった女性の声が聞こえてきた。

 

 

「だ~れだっ♪」

 

 

 

 綺麗な茶髪。澄んだ声。多くの人を魅了する容姿。俺は知っている……その茶髪の下には幻想的でとても綺麗な紫色の髪が靡いている事を……

 

 

「あ、こんにちは! ななくんのお友達かな?」

 

 

 何処か期待していた……違う世界でもコイツは俺の事を知っているんじゃないかって。重々理解しているつもりだったのに……

 

 

「あれ? おーい?」

 

 

 俺は君の名前を知っている……君の名は

 

 

「シルヴィ」

 

 

「えっ?」

 

 

 驚くシルヴィ。あぁ……これかなり心にくるわ

 

 

 

「何で私の名前を・・・何処かで会ったことあったっけ?」

 

 

 

「そうだね……君とは初めましてだよ」

 

 

 理解出来ないシルヴィ。本日二度目になる説明を終えた七瀬。

 ユリスとは違って、水を差す事もなくすんなりと受け入れたシルヴィ。

 

 

「へぇ・・・じゃあ君は、別の世界から来たんだね?」

 

 

「……あぁ」

 

 

 その際、あっちの世界ではシルヴィはどんな感じなのか聞かれて……仕方なく俺との関係も説明した。

 

 

「そっちの世界では、私と君が婚約してるって・・・ホント?」

 

 

 まぁこればっかりは信じられないわな。

 

 やぁ初めまして! 僕違う世界の君と婚約してるの! 信じて! そんな奴俺の目の前に現れたら、速攻で斬り伏せる。いやまじでキモイよね。

 

 少し気まづくなったシルヴィと七瀬……やっぱり黙っとくべきだったか? そんな気まづい空気をシルヴィが変えてくれた

 

 

 

「『ちょっと複雑だな・・・俺の女が他の男とデキてるなんて・・・』とか考えてたでしょ! や~ん、ななくんったら~!」

 

 

 子供っぽい所も同じだ……本当に困った。何もかも瓜二つだ。

 そんなシルヴィの気遣いを知った七瀬は

 

 

「人の心を読むなアホ」

 

 

「あたっ!?」

 

 

 流れにのってシルヴィの頭にチョップをお見舞いした。本当に仲がいいな……良すぎて殺s……じゃなくて嫉妬しちゃうよ。

 

 

「ほら、とりあえず何か注文してこいよ。時間無くなるぞ?」

 

 

「あ、そうだった! ちょっと行ってくるね!」

 

 

 この気まづい空間を完全に無くそうと、七瀬がシルヴィをこの場から退出させた。当然その意図を分かっているシルヴィは、愛想笑いを浮かべてレジへと向かう。

 シルヴィが行ったのを確認した七瀬は

 

 

「・・・ゴメンな」

 

 

 別に謝んなくてもいいのに。

 

 

「その・・・自分の婚約者が、他の男と仲良くしてるのを見るのは・・・」

 

 

 ……コイツの心は硝子で出来てるのか? こんなにもお人好しなんて……だから皆ほっとけないのかな? 七瀬そのままじゃお前……。

 七瀬にこう言った気にするなって。この世界でのシルヴィと俺は赤の他人なんだからね。

 

 でもこれはただの強がり……人間である以上気にしないことなんて無理だ……だから何とか誤魔化そうとしたけど

 

 

「いや、でも・・・」

 

 

 やっぱりコイツには分かっちゃうか。めんどくさいなぁ……人の気持ちを理解しすぎてもダメなんだぞななくん? 

 

 まぁ確かに少し複雑なのは本当だよね。それとは別にこの時のシルヴィは、とても楽しそうに笑っていた。七瀬と一緒に過ごせるのが幸せなんだなって思える。

 それだけアイツは七瀬に惚れているってね。

 

 ……俺と居る時にシルヴィがあんな笑顔を見せた事はあったかな……自信ないなぁ。

 

 

「綺優・・・」

 

 

 まじで七瀬……この世界のシルヴィのこと

 

 

「ちゃんと幸せにしてやれよ。絶対に泣かせるな」

 

 

 俺のせめてものの強がりの願いに、七瀬は強く頷いてくれた。

 

 

「約束するよ。必ず幸せにする」

 

 

 よし。それでこそ七瀬だ(分からないけどね)そうと決まればさっさと掴み取れ。婚約だ婚約。

 じゃないと別の世界とは言え、あのタラシ野郎に口説かれる危険が大きくなる。

 

 

「なっ!? いや、それはまだ早くないか!?」

 

 

 何顔赤くしてんの……初々しいな……なんだもしかしてまだ童貞か? (勝ち誇った顔)

 俺達はもう婚約してアレも済ませてるからね。

 

 

 

「そんなこと言ったって・・・ちなみに、どういう流れで?」

 

 

 

 七瀬が気になったみたいだ。

 ふっ、教えてやるか。俺の輝かしい成果を。

 

 

「〈王竜星武祭(リンドブルス)〉で優勝した時の優勝者インタビューで公開プロポーズした」

 

 

 七瀬くんがビックリ仰天! ふふ、そうだろうそうだろ。なんせワタクシ覇王ですから。

 

 

「マジで言ってんの!? ってか《王竜星武祭》で優勝!? 《孤毒の魔女》は!?」

 

 

 あ、こっちの世界にもオーフェリア居るんだ。

 時間あったら会いたいなぁ。

 それから勝った事を七瀬に教えた。

 

 

 

「ええええええええええ!?」

 

 

 

 

 ごめんなさい。本当は勝ったのは俺じゃなくて別側面の〈オルタナティブ〉の俺です……でも勝ったの〈刀藤綺優〉だから! 

 今の俺の状態じゃオーフェリアには勝てない……今の俺じゃね。

 まぁそんなわけだから、七瀬も《星武祭》で優勝してプロポーズしろよ。

 

 本当は冗談で言ったんだよ? こう言うのは早いよりも、2人のペースで行くのが一番だから。なのに

 

 

「・・・検討しとくよ」

 

 

 ……失敗したらごめんね。間違いなく黒歴史入だよ! 頑張れ! ファイト×4! 

 

 

「何を検討するの?」

 

 

 何といいタイミングでシルヴィが帰ってきた。いきなり声をかけられて、焦る七瀬。

 

 

「べ、別に何でもないぞ!?」

 

 

「あー! 怪しいー! ねぇ綺優くん、ななくんと何の話をしてたの!?」

 

 

 気遣ってくれての名前呼び…………。笑みが零れた。やっぱりこの時目の前に居たシルヴィは俺が知ってる、シルヴィじゃないんだってね。くん付けじゃないんだ……

 

 

「……ボーイズトーク。いずれ分かる時がくるよ」

 

 

「えー、私だけ除け者ー?」

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 シルヴィが凄いって改めて気付かされた。発した声は間違いなくそれだ。なのに……口の動きは 『もう大丈夫?』って。どうやってるんだろね。

 君にはいつまで経っても適わないよ。目で大丈夫だと伝えた。

 これ以上この世界でのシルヴィと仲良くなったらダメだ……七瀬に悪い。

 

 いじけるフリをするシルヴィ、俺は七瀬に目で指示した。シルヴィとイチャつけこの馬鹿野郎って!! どうやら伝わったようで

 

 

 

「・・・シルヴィ」

 

 

 

 うわっ。シルヴィってこんなに悪い笑を浮かべられるんだ……俺に顔を背けて七瀬に向き直る

 

 

「ふーんだ。除け者に構わないで、綺優くんと男同士で話を・・・」

 

 

「・・・愛してる」

 

 

「ふぇっ!? ちょ、こんなところで急に何を言い出すの!?」

 

 

 な、なんて野郎だ……愛してるだと!? コイツやるな。にしてもほんと嫉妬しちゃうぐらいにお似合いのカップルだよ。

 

 照れる二人を見て俺は笑った。その後シルヴィと別れて、散歩をしているとクローディアから連絡が来た…… 「過去の文献を調べた結果、この場所は空間の歪みが何度か確認されていることが判明しました。恐らく綺優は、ここの上空に出来た空間の歪みから降ってきたと推測されます」

 って。早速移動すると……あぁ……モーセさんもビックリの海ね。

 ……いや呆れちゃうよ。そんな俺を他所に

 

 

「つまりこの場所は、空間の歪みが発生しやすい環境にあるってことか?」

 

 

「恐らくそうだと思われます。推測に過ぎませんが、ここで行なわれた度重なる実験の影響かもしれません」

 

 

「そういやここ、実験用の場所なんだっけか」

 

 

 俺の世界の方もそうだったと伝えた。んで、どうすればいいか分からなかったんだけど

 

 

「色々と調べた結果なんですが・・・この場所でより大きな力を解放した時、空間の歪みが発生しやすいようです」

 

 

「大きな力?」

 

 

 成程。それなら〈天夜叉〉で正真正銘の全力の黒い斬撃でも放ってみるか? そう考えていたら

 

 

「七海、聞こえるか?」

 

 

【どうされましたか? マスター?】

 

 

 おお!? 何あれ! かっこい! 話してるよ!? 〈純星煌式武装〉だよね!? すごい! もしかしてアーネスト同様シンクロ率100%なのか? 

 そう言えばこの時〈天夜叉〉がペシペシ叩いてきた。うん。なんで? 

 

 

「とりあえず、全力の雷を出してみたいんだけど」

 

 

 

【了解です】

 

 

 

 おっ。いいなそれ。んじゃ俺も一緒に……と思ったら

 

 

「いやダメですよ!?」

 

 

 綺凛が慌てて止めに入った。止めないでくれ妹よ。俺は帰りたいんだ。

 

 

「すぐ側は海ですからね!? 魚が大量死しますよ!?」

 

 

「あ、そっか・・・しばらく魚料理には困らないな」

 

 

 あ、確かにこの時期から魚美味くなるよね。ならお礼に俺が釣ってあげようかな? って思ったらまた綺凛が

 

 

「七瀬さんに人の心は無いんですか!?」

 

 

「冗談だってばよ」

 

 

「何で急にナ●ト!?」

 

 

 ……。俺の知る綺凛が見たら驚くかもね。綺凛がツッコミなんて。2人の漫才を聞き流しながら、ならどうすればいいかな〜って考えてたら思い出した。

 

 

「……そうだ。同じことすれば良いじゃん」

 

 

 皆を代表して七瀬がこう聞いた、

 

 

「同じこと?」

 

 

 いや〜、言うの忘れてた。

 実は向こうの世界のこの場所で全力を出してみたんだけど、空間が歪んで引きずり込まれて、気付いたらこっちの世界にいたんだよね。だから同じことしたら戻れるかも……って答えた。

 静まり返る一帯……そしてその静寂を七瀬が破った。

 

 

「完っ全に原因お前じゃねーかああああああああああっ!?」

 

 

「しかも何でそんな大事なこと今まで言わなかったんですかああああああああああっ!?」

 

 

 絶叫する七瀬と綺凛。いや本当にごめん。

 すっかり忘れてた。てか無理矢理力使ったせいで、身体もだるかったし。こうなったら……秘技、

 いやぁ、すっかり忘れてた。てへぺろ! 

 俺の渾身のボケ。背後から絶対零度の視線を感じた。振り返るとクローディアがハイライトの失せた目で

 

 

「・・・七瀬、生徒会長権限で彼を処刑して良いですか?」

 

 

「許可する。殺れ」

 

 

 

「いや、ツッコミ放棄すんなよ」

 

 

 なんでずっとツッコンでたのに、ここだけツッコまないの? 俺死んでもいいの? 

 ま、もう過ぎた事はいいや。さてと

 

 

「とりあえずやってみる」

 

 

 身体が怠い。多分全部の鎖は解けないけど……ま、行けるっしょ! 1回大きく息を吸って吐いた。そして俺は漆黒の〈星辰力〉を放出する

 

 

「なっ・・・何ですか!? この〈星辰力〉の量は!?」

 

 

「七瀬さんに匹敵する・・・いや、それより多い!?」

 

 

 まだだ。もっと力を求めるんだ。……俺は身体を縛る鎖を無理矢理解いた。そして限定的に俺の力が少し戻る

 

 

「・・・力を封印されてたんだな」

 

 

 なんだ。やっぱり気づいてたのか。ほんと感の良い奴はこれだから……

 

 

 

「綺優!」

 

 

 七瀬が声をかけるけど、ちょっと要件早く言って! 吸い込まれるからッ! 

 

 

「お前の世界では、綾斗のお姉さんは見つかってるのか!?」

 

 

 天霧綾斗を見てわかったけど……やっぱりこの世界でもか。首を横に振って俺は答えた。

 遥さんを見つけたのは俺だ(・・)。それを天霧綾斗が知れば……

 

 

「天霧綾斗に伝えておけ。絶対に遥さんを見つけろ……って」

 

 

 何度目になるか分からない嘘。この世界の天霧綾斗は何も悪くない。なら俺が見つけた事は言わないで、自分で〈天霧綾斗〉が見つけた事にした方がいいだろう。

 

 そして完全に空間が裂けた。同時に俺の身体を鎖が縛る。

 あぁくそ。また力が一気に抜けていく。またスカイダイビングすんのかなって。死ぬんじゃないかと

 そう覚悟を決めた。最後に3つだけ

 

 

「……七瀬。約束しっかり守れよ」

 

 

「っ! ・・・あぁ・・・必ず守る!」

 

 

 よかった。もうこの世界でシルヴィに思い残す事は無いな。最後に綺凛。

 

 

「向こうの世界の父さんは、俺が助け出した」

 

 

「えっ!?」

 

 

「だからこっちの世界の父さんは綺凛……お前が助け出してな」

 

 

「っ! はいっ! 『兄さん』!」

 

 

 っ。あぁもう……最後の最後にこの妹は。

 

 

「頼んだよ……『綺凛』」

 

 

 吸い込まれていく中俺は呟く。最後の1つ。七瀬達には届く事の無い声で呟く。

 

 

 ──七瀬。お前はお人好しすぎる。だからこそ大事な人が傷ついた時、人一倍お前は苛まれるだろうね。

 

 

 それを最後に意識が消えた。

 これが俺の異世界での日記……ほんと退屈しないね。この世界(六花)は。

 

 

 

*****

 

 

 

「クローディア……ッ! 綺優は! 綺優はどうなったの!?」

 

 

 シルヴィアが焦った声でクローディアに問い詰める。

 現在医務室にクローディア達と、シルヴィに気を失った綺優がいた。

 

 綺優が消えてから数時間後。再びあの砂浜で漆黒の〈星辰力〉が確認された。

 クローディアは急いで現場に向かうと、砂浜にクレーターが出来ており、その真ん中に綺優が倒れていた。

 すぐに病院に運ばれた綺優。無事だったが突然の事態に彼女等は焦っていた。すると

 

 

 

「……帰ってきたのか?」

 

 

 

「綺優!」「兄さん!」

 

 

 

 突然の事に驚く綺優。綺凛とシルヴィは涙を流していた。

 それをみて綺優は自分は戻って来たと確信した。皆に当然説明する事になり時間を掛けて、何が起きたのか説明が終わるとユリスが……

 

 

「パラレルワールド? 馬鹿も休み休み言え」

 

 

 

「…………だから〈人間発火装置〉って呼ばれるんだよ」

 

 

 

「なっ!? だ、だれが〈人間発火装置〉と私のことを呼ぶんだ!?」

 

 

 声を荒らげるユリス。

 そんなユリスに綺優は笑を零した。誰が? それは

 

 

星野七瀬(・・・・)……」

 

 

 

『星野……七瀬?』

 

 

 

「うん……そこで誰と会って何を見て来たか話すよ……」

 

 

 この出会いは偶然か……それとも運命だったのか……それを知る者は誰も居ない。

 

 

「あ……今度皆で行ってみる?」

 

 

 …………彼らの日常(波乱)はこうして続く




いかがでしたか?リメイク後と前、どっちがいいですかね汗
休んでたブランクがあるので前回の方が面白いかもです……でしたら申し訳ございません笑
これからもムッティさんや僕、両作品共々よろしくお願いします<(_ _)>
ありがとうございました。



富嶽二十二景さん、ありがとうございました!

是非またコラボしましょうね!

それではまた次k・・・

シャノン「ちょっと待てコラ」

ん?どうしたのシャノン?

シャノン「どうしたのじゃないわ!最後に投稿してからどんだけ時間経ったと思ってんの!?」

んー・・・8日くらい?

シャノン「8ヶ月だよおおおおおおおおおおッ!」

本当にすまないと思っている(キリッ)

シャノン「アバダ・ケダ●ラ」

死の呪文を唱えないで!?

少しは執筆してるから!近いうち投稿する予定だから!

シャノン「なお、2話分しか執筆できていない模様」

いやー、最近『ラブライブ!サンシャイン!!』の小説も書いてるからさー。

シャノン「私とAqoursのどっちが大切なの!?」

Aqoursに決まってんだろ。はっ倒すぞモブキャラ。

シャノン「酷い!?」

まぁ本当に近いうち投稿しますので、今しばらくお待ちいただけると幸いです。

それではまた次回!以上、ムッティでした!

シャノン「またね~!」

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