しかもOPはLiSAさん、EDは藍井エイルさんとか神すぎる・・・
アリシゼーション編を、余すところなくやってほしい。
試合開始と同時に、前衛の綾斗・綺凛・クローディアが飛び出す。
向こうからもアーネスト・三咲姉・ライオネルさんが飛び出し、それぞれがステージの中央で激突する。
「天霧くんが相手か・・・同じ四色の魔剣を持つ者として、負けられないな・・・!」
「それは俺も同じです・・・!」
「私の相手は綺凛さんですか・・・相手にとって不足なし、ですね・・・!」
「七瀬さんじゃなくて申し訳ありませんが、ご期待に添えるよう努力します・・・!」
そんな会話が繰り広げられている中、レティシアが能力を発動させる。半透明の光の翼が八枚、背中から広がっていく。
「さぁ、参りますわよ!」
レティシアが叫んだ途端、光の翼が綾斗達へと襲い掛かった。
だが・・・
「《反射の雷壁》」
綾斗・綺凛・クローディアを庇うように、三つの雷の壁を出現させる。光の翼が雷の壁に突き刺さった途端、翼を通じてレティシアに電撃が流れ込んだ。
「ぐっ・・・!?」
「レティ、今すぐ能力を解除しろ!」
ケヴィンさんが慌てて叫び、レティシアから光の翼が消える。その隙をつき、ユリスが攻撃を仕掛けた。
「咲き誇れ!九輪の舞焔花!」
九つの可憐な炎の桜草が、舞い踊るようにしてレティシアに襲い掛かった。
「させるかっ!」
ケヴィンさんがレティシアの前に立ち、巨大な黒い盾で攻撃を防ぐ。
「チッ、えげつねぇ攻撃しやがる・・・!」
「ケヴィン、左だッ!」
アーネストの慌てた声。残念ながら遅かったな。
「なっ!?」
言われた方向を振り向き、驚愕しているケヴィンさん。何故なら・・・既に俺が、レティシアとケヴィンさんを攻撃圏内に捉えているからだ。
パーシヴァルが咄嗟に、短銃型の煌式武装を向けてくるが・・・
「どどーん」
俺と共に移動していた紗夜が、ホーミングブラスターを撃つ。パーシヴァルが転がって避ける中、俺は右手に雷の槌を形成した。
「《雷帝の鉄槌》」
「きゃあああああっ!?」
「ぐああああああっ!?」
そのままレティシアとケヴィンさんに向けて振り下ろす。雷に呑み込まれた二人の悲鳴と共に、凄まじい爆発が起きた。
『レティシア・ブランシャール、意識消失!』
『ケヴィン・ホルスト、意識消失!』
機械音声が二人のリタイアを告げる。
『い、一撃だーっ!?《光翼の魔女》と《黒盾》を、一撃で沈めたーっ!?』
『これは思わぬ展開ですな・・・』
驚愕している梁瀬さんと、唖然としている柊さんの声が聞こえてくる。
何にせよ、これでパーシヴァルを守る壁は無くなったな・・・
「任せたぞ、紗夜」
「任された」
パーシヴァルを追撃する紗夜。パーシヴァルも応戦し、二人の撃ち合いが始まった。
「汝らに、慈悲と贖罪の輪光を」
パーシヴァルの頭上に浮かぶ巨大な杯が、黄金の光を溢れさせる。そしてその光の奔流が、ステージを薙ぎ払うかのように迸った。
「来るッ!全員注意ッ!」
紗夜の掛け声と共に、綾斗達が光の奔流から離れる。
だが・・・
「はっ!」
三咲姉が《聖王剣》で、光の奔流の先の空間を斬る。異次元空間への裂け目ができ、そこへ飛び込む三咲姉。それに続いて、光の奔流が裂け目へと吸い込まれていった。
「マズい!全員気を付けろ!」
咄嗟に叫ぶ俺。その瞬間、ユリスの後ろの空間に亀裂が入った。
「ユリスッ!」
「ッ!?」
気付いた時には遅かった。裂け目が生まれ、光の奔流がユリスを呑みこむ。光が消えた後、ユリスは力なく倒れ込んだ。
『ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト、意識消失!』
『ここでリースフェルト選手も脱落!これが《贖罪の錐角》の恐ろしさです!』
『相変わらずえげつない能力ですなぁ・・・』
物理的破壊力は一切無いが、精神力を削り一瞬で意識を刈り取る・・・それこそがパーシヴァルの持つ純星煌式武装、《贖罪の錐角》の能力なのだ。
「序盤からこの手を使うことになるとは・・・完全に予定外でした」
裂け目から出てくる三咲姉。
「レティシアとケヴィンを一撃で沈めるなんて・・・侮っていたつもりはなかったのですが、してやられました」
「・・・こっちのセリフだよ」
思わず苦い表情になる俺。
「そういう組み合わせ技があったとは・・・今まで隠してたってわけか」
「使う機会が無かっただけです」
肩をすくめる三咲姉。
「その前に勝負がついてしまいましたから。こんな手を使うまでもなかった、ということです」
「・・・流石は王者。格が違うな」
「その王者を相手に、この手を使わせた七瀬も流石でしょう」
三咲姉は溜め息をつくと、《聖王剣》を構えた。
「これが私にとって最後の《星武祭》・・・出し惜しみなどしません。全身全霊で貴方達を叩き潰します」
「残念ながら、潰されるわけにはいかないんだ・・・七海」
【はい、マスター】
俺の手に《神の拳》が装着され、そのまま《雷帝化》する。
「三咲姉は俺が抑える。綺凛、お前はクローディアの援護を頼む」
「了解です。ここは頼みました」
駆けて行く綺凛。俺は三咲姉を見据え、拳を構えた。
「さて・・・やろうか」
「えぇ・・・やりましょう」
俺達は睨み合うと、同時に勢いよく地面を蹴るのだった。
*****
《綾斗視点》
「はぁっ!」
「くっ・・・!」
フェアクロフさんの攻撃を受け止める俺。
やはりこの人は強い。戦闘力では《覇軍星君》が上かもしれないが、剣に関しては他の追随を許さないレベルだ・・・一人を除いて。
「やぁっ!」
「らぁっ!」
その一人である三咲さんは、今まさに七瀬と死闘を繰り広げていた。《聖王剣》と《神の拳》がぶつかり合い、激しく火花を散らしている。
「どうやら、向こうも激しい戦いをしているようだね」
一度俺から距離をとったフェアクロフさんが、三咲さんと七瀬の戦いを見て苦笑する。
「それにしても、星野家は凄いね・・・揃いも揃って強すぎる」
「同感です」
《鳳凰星武祭》と《獅鷲星武祭》を通じて、それはよく理解できた。どういう教育を受けてきたのか、純粋に興味がある。
「特に七瀬の成長は凄まじいな。あの三咲と互角にやり合えるとは・・・」
そう言うフェアクロフさんの声色には、喜びが入り混じっていた。
「七瀬とは一度、一対一でやり合ってみたいものだよ」
「・・・私闘は《白濾の魔剣》が許さないのでは?」
「ハハッ、そこが難点だよね」
フェアクロフさんは再び苦笑すると、俺へと剣の切っ先を向けた。
「さて・・・続きといこうか、天霧くん」
「望むところです!」
今度はこちらから攻撃を仕掛ける。だがフェアクロフさんは、それを軽々といなしていた。
やはり力が及ばないのか・・・!
「第二波がくるッ!全員注意ッ!」
紗夜の叫ぶのと同時に、光の奔流が迸った。一度フェアクロフさんから距離を取り、その場を離脱するが・・・
「逃がさんッ!」
「ぐっ・・・!」
カーシュさんがクローディアに攻撃を仕掛けていた。クローディアはかろうじて避けているものの、その場から離脱出来ずにいる。
「マズい・・・!」
「行かせないよ」
助けに行こうとした俺の前に、フェアクロフさんが立ち塞がる。光の奔流は、カーシュさんとクローディアのすぐ側まできていた。
リーダーであるクローディアがリタイアしたら、その時点で俺達の負けだ。このままじゃ・・・!
「俺と共にリタイアしてもらうぞッ!《千見の盟主》ッ!」
「それは困ります」
綺凛ちゃんが間に割って入り、カーシュさんの攻撃を受け止める。
「なっ!?《疾風刃雷》!?」
「綺凛!?」
「残念ながら、ウチのリーダーと貴方の価値は釣り合いません。なので・・・」
綺凛ちゃんがクローディアを突き飛ばす。光の奔流のライン外へと。
「私で我慢して下さい」
ニッコリと笑みを浮かべる綺凛ちゃんと、悔しそうな表情のカーシュさん。次の瞬間、二人は光の奔流に呑み込まれた。
『ライオネル・カーシュ、意識消失!』
『刀藤綺凛、意識消失!』
機械音声が流れ、光が消えた後・・・カーシュさんと綺凛ちゃんが倒れ込んだ。
「綺凛ッ!」
悲痛な叫び声を上げるクローディア。綺凛ちゃん・・・
「・・・流石だな、ミス刀藤」
フェアクロフさんが尊敬の眼差しで、倒れている綺凛ちゃんを見ていた。
「自分の身を犠牲にして、リーダーを守るなんてね・・・ライオネルの覚悟も見事だったが、彼女の覚悟も立派だ」
「・・・えぇ。その覚悟に応えないといけませんね」
ふつふつと力が湧き上がってくるのを感じる。これは・・・
「フェアクロフさん・・・俺達は絶対に負けませんッ!」
その瞬間・・・俺の中で何かがカチリと音を立て、勢いよく弾けるのだった。
どうも~、ムッティです。
シャノン「決勝戦、結構展開が早いね?」
あまり長引かせるのもよろしくないかなって。
原作でも、決勝戦の展開早かったし。
シャノン「まぁ確かに」
投稿の期間が空いてしまうこともあるかと思いますが・・・
細々と続けていくつもりなので、よろしくお願いします。
シャノン「お願いします(ぺこり)」
それではまた次回!以上、ムッティでした!
シャノン「またね~!」