学戦都市アスタリスク ~六花の星野七瀬~   作:ムッティ

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ソードアート・オンライン、4クールキタアアアアアッ!!!!!

しかもOPはLiSAさん、EDは藍井エイルさんとか神すぎる・・・

アリシゼーション編を、余すところなくやってほしい。


一進一退

 試合開始と同時に、前衛の綾斗・綺凛・クローディアが飛び出す。

 

 向こうからもアーネスト・三咲姉・ライオネルさんが飛び出し、それぞれがステージの中央で激突する。

 

 「天霧くんが相手か・・・同じ四色の魔剣を持つ者として、負けられないな・・・!」

 

 「それは俺も同じです・・・!」

 

 「私の相手は綺凛さんですか・・・相手にとって不足なし、ですね・・・!」

 

 「七瀬さんじゃなくて申し訳ありませんが、ご期待に添えるよう努力します・・・!」

 

 そんな会話が繰り広げられている中、レティシアが能力を発動させる。半透明の光の翼が八枚、背中から広がっていく。

 

 「さぁ、参りますわよ!」

 

 レティシアが叫んだ途端、光の翼が綾斗達へと襲い掛かった。

 

 だが・・・

 

 「《反射の雷壁》」

 

 綾斗・綺凛・クローディアを庇うように、三つの雷の壁を出現させる。光の翼が雷の壁に突き刺さった途端、翼を通じてレティシアに電撃が流れ込んだ。

 

 「ぐっ・・・!?」

 

 「レティ、今すぐ能力を解除しろ!」

 

 ケヴィンさんが慌てて叫び、レティシアから光の翼が消える。その隙をつき、ユリスが攻撃を仕掛けた。

 

 「咲き誇れ!九輪の舞焔花!」

 

 九つの可憐な炎の桜草が、舞い踊るようにしてレティシアに襲い掛かった。

 

 「させるかっ!」

 

 ケヴィンさんがレティシアの前に立ち、巨大な黒い盾で攻撃を防ぐ。

 

 「チッ、えげつねぇ攻撃しやがる・・・!」

 

 「ケヴィン、左だッ!」

 

 アーネストの慌てた声。残念ながら遅かったな。

 

 「なっ!?」

 

 言われた方向を振り向き、驚愕しているケヴィンさん。何故なら・・・既に俺が、レティシアとケヴィンさんを攻撃圏内に捉えているからだ。

 

 パーシヴァルが咄嗟に、短銃型の煌式武装を向けてくるが・・・

 

 「どどーん」

 

 俺と共に移動していた紗夜が、ホーミングブラスターを撃つ。パーシヴァルが転がって避ける中、俺は右手に雷の槌を形成した。

 

 「《雷帝の鉄槌》」

 

 「きゃあああああっ!?」

 

 「ぐああああああっ!?」

 

 そのままレティシアとケヴィンさんに向けて振り下ろす。雷に呑み込まれた二人の悲鳴と共に、凄まじい爆発が起きた。

 

 

 

 

 

 『レティシア・ブランシャール、意識消失!』

 

 『ケヴィン・ホルスト、意識消失!』

 

 

 

 

 

 機械音声が二人のリタイアを告げる。

 

 『い、一撃だーっ!?《光翼の魔女》と《黒盾》を、一撃で沈めたーっ!?』

 

 『これは思わぬ展開ですな・・・』

 

 驚愕している梁瀬さんと、唖然としている柊さんの声が聞こえてくる。

 

 何にせよ、これでパーシヴァルを守る壁は無くなったな・・・

 

 「任せたぞ、紗夜」

 

 「任された」

 

 パーシヴァルを追撃する紗夜。パーシヴァルも応戦し、二人の撃ち合いが始まった。

 

 「汝らに、慈悲と贖罪の輪光を」

 

 パーシヴァルの頭上に浮かぶ巨大な杯が、黄金の光を溢れさせる。そしてその光の奔流が、ステージを薙ぎ払うかのように迸った。

 

 「来るッ!全員注意ッ!」

 

 紗夜の掛け声と共に、綾斗達が光の奔流から離れる。

 

 だが・・・

 

 「はっ!」

 

 三咲姉が《聖王剣》で、光の奔流の先の空間を斬る。異次元空間への裂け目ができ、そこへ飛び込む三咲姉。それに続いて、光の奔流が裂け目へと吸い込まれていった。

 

 「マズい!全員気を付けろ!」

 

 咄嗟に叫ぶ俺。その瞬間、ユリスの後ろの空間に亀裂が入った。

 

 「ユリスッ!」

 

 「ッ!?」

 

 気付いた時には遅かった。裂け目が生まれ、光の奔流がユリスを呑みこむ。光が消えた後、ユリスは力なく倒れ込んだ。

 

 

 

 

 

 『ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト、意識消失!』

 

 

 

 

 

 『ここでリースフェルト選手も脱落!これが《贖罪の錐角》の恐ろしさです!』

 

 『相変わらずえげつない能力ですなぁ・・・』

 

 物理的破壊力は一切無いが、精神力を削り一瞬で意識を刈り取る・・・それこそがパーシヴァルの持つ純星煌式武装、《贖罪の錐角》の能力なのだ。

 

 「序盤からこの手を使うことになるとは・・・完全に予定外でした」

 

 裂け目から出てくる三咲姉。

 

 「レティシアとケヴィンを一撃で沈めるなんて・・・侮っていたつもりはなかったのですが、してやられました」

 

 「・・・こっちのセリフだよ」

 

 思わず苦い表情になる俺。

 

 「そういう組み合わせ技があったとは・・・今まで隠してたってわけか」

 

 「使う機会が無かっただけです」

 

 肩をすくめる三咲姉。

 

 「その前に勝負がついてしまいましたから。こんな手を使うまでもなかった、ということです」

 

 「・・・流石は王者。格が違うな」

 

 「その王者を相手に、この手を使わせた七瀬も流石でしょう」

 

 三咲姉は溜め息をつくと、《聖王剣》を構えた。

 

 「これが私にとって最後の《星武祭》・・・出し惜しみなどしません。全身全霊で貴方達を叩き潰します」

 

 「残念ながら、潰されるわけにはいかないんだ・・・七海」

 

 【はい、マスター】

 

 俺の手に《神の拳》が装着され、そのまま《雷帝化》する。

 

 「三咲姉は俺が抑える。綺凛、お前はクローディアの援護を頼む」

 

 「了解です。ここは頼みました」

 

 駆けて行く綺凛。俺は三咲姉を見据え、拳を構えた。

 

 「さて・・・やろうか」

 

 「えぇ・・・やりましょう」

 

 俺達は睨み合うと、同時に勢いよく地面を蹴るのだった。

 

 

 

 

 

 *****

 

 

 

 

 

 《綾斗視点》

 

 「はぁっ!」

 

 「くっ・・・!」

 

 フェアクロフさんの攻撃を受け止める俺。

 

 やはりこの人は強い。戦闘力では《覇軍星君》が上かもしれないが、剣に関しては他の追随を許さないレベルだ・・・一人を除いて。

 

 「やぁっ!」

 

 「らぁっ!」

 

 その一人である三咲さんは、今まさに七瀬と死闘を繰り広げていた。《聖王剣》と《神の拳》がぶつかり合い、激しく火花を散らしている。

 

 「どうやら、向こうも激しい戦いをしているようだね」

 

 一度俺から距離をとったフェアクロフさんが、三咲さんと七瀬の戦いを見て苦笑する。

 

 「それにしても、星野家は凄いね・・・揃いも揃って強すぎる」

 

 「同感です」

 

 《鳳凰星武祭》と《獅鷲星武祭》を通じて、それはよく理解できた。どういう教育を受けてきたのか、純粋に興味がある。

 

 「特に七瀬の成長は凄まじいな。あの三咲と互角にやり合えるとは・・・」

 

 そう言うフェアクロフさんの声色には、喜びが入り混じっていた。

 

 「七瀬とは一度、一対一でやり合ってみたいものだよ」

 

 「・・・私闘は《白濾の魔剣》が許さないのでは?」

 

 「ハハッ、そこが難点だよね」

 

 フェアクロフさんは再び苦笑すると、俺へと剣の切っ先を向けた。

 

 「さて・・・続きといこうか、天霧くん」

 

 「望むところです!」

 

 今度はこちらから攻撃を仕掛ける。だがフェアクロフさんは、それを軽々といなしていた。

 

 やはり力が及ばないのか・・・!

 

 「第二波がくるッ!全員注意ッ!」

 

 紗夜の叫ぶのと同時に、光の奔流が迸った。一度フェアクロフさんから距離を取り、その場を離脱するが・・・

 

 「逃がさんッ!」

 

 「ぐっ・・・!」

 

 カーシュさんがクローディアに攻撃を仕掛けていた。クローディアはかろうじて避けているものの、その場から離脱出来ずにいる。

 

 「マズい・・・!」

 

 「行かせないよ」

 

 助けに行こうとした俺の前に、フェアクロフさんが立ち塞がる。光の奔流は、カーシュさんとクローディアのすぐ側まできていた。

 

 リーダーであるクローディアがリタイアしたら、その時点で俺達の負けだ。このままじゃ・・・!

 

 「俺と共にリタイアしてもらうぞッ!《千見の盟主》ッ!」

 

 「それは困ります」

 

 綺凛ちゃんが間に割って入り、カーシュさんの攻撃を受け止める。

 

 「なっ!?《疾風刃雷》!?」

 

 「綺凛!?」

 

 「残念ながら、ウチのリーダーと貴方の価値は釣り合いません。なので・・・」

 

 綺凛ちゃんがクローディアを突き飛ばす。光の奔流のライン外へと。

 

 「私で我慢して下さい」

 

 ニッコリと笑みを浮かべる綺凛ちゃんと、悔しそうな表情のカーシュさん。次の瞬間、二人は光の奔流に呑み込まれた。

 

 

 

 

 

 『ライオネル・カーシュ、意識消失!』

 

 『刀藤綺凛、意識消失!』

 

 

 

 

 

 機械音声が流れ、光が消えた後・・・カーシュさんと綺凛ちゃんが倒れ込んだ。

 

 「綺凛ッ!」

 

 悲痛な叫び声を上げるクローディア。綺凛ちゃん・・・

 

 「・・・流石だな、ミス刀藤」

 

 フェアクロフさんが尊敬の眼差しで、倒れている綺凛ちゃんを見ていた。

 

 「自分の身を犠牲にして、リーダーを守るなんてね・・・ライオネルの覚悟も見事だったが、彼女の覚悟も立派だ」

 

 「・・・えぇ。その覚悟に応えないといけませんね」

 

 ふつふつと力が湧き上がってくるのを感じる。これは・・・

 

 「フェアクロフさん・・・俺達は絶対に負けませんッ!」

 

 その瞬間・・・俺の中で何かがカチリと音を立て、勢いよく弾けるのだった。




どうも~、ムッティです。

シャノン「決勝戦、結構展開が早いね?」

あまり長引かせるのもよろしくないかなって。

原作でも、決勝戦の展開早かったし。

シャノン「まぁ確かに」

投稿の期間が空いてしまうこともあるかと思いますが・・・

細々と続けていくつもりなので、よろしくお願いします。

シャノン「お願いします(ぺこり)」

それではまた次回!以上、ムッティでした!

シャノン「またね~!」

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