Fate/XXI   作:荒風

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サーヴァントステータス3

【クラス】アサシン

【真名】ンドゥール

【性別】男性

【属性】中立・悪

【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具EX

【クラス別能力】

・気配遮断:A

 サーヴァントとしての気配を絶つ。

 

【保有スキル】

・聴覚:A

 純粋な耳の良さ。遠く離れた場所で立つ足音の種類を聞きわけ、砂が空中を飛ぶ物体に当たる音から、物体の位置や形さえ割り出すほど。

 

・狂信:A

 一人の主人に殉じた者のみが持つスキル。自己の忠誠心から生まれる精神・肉体の絶対性。

 

【宝具】

大地と通じる戦慄の水(ゲブ)

ランク:EX 種別:スタンド宝具 レンジ:1~1000 最大捕捉:1~10人

 

【原作ステータス】

破壊力C スピードB 射程距離A 持続力B 精密動作性D 成長性D

 

 水のスタンド。エジプト神話における、大地の神の名を持つ。液体であるため、単純な打撃や斬撃は効果が無い。4キロ以上の射程距離と、人間など楽に解体できる攻撃力を持つ。

 なおスタンド宝具は強弱の概念がなく、ランクは評価規格外となる。

 

   ◆

 

【クラス】セイバー

【真名】アンティゴノス

【性別】男性

【属性】中立・中庸

【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運B 宝具B

【クラス別能力】

・対魔力:A

 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

 

・騎乗:A

 幻獣・神獣ランクを除く、すべての獣、乗り物を自在に操れる。

 

【保有スキル】

・カリスマ:C+

 軍団を指揮する天性の才能。将軍として一個大隊を指揮するには十分。

 

・心眼(真):B

 修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地においてその場で残された活路を導き出す戦闘論理。

 

【宝具】

隻眼王(モノフタルモス)

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人

 

 アンティゴノス自身の肉体と、その武具に帯びる力。相手が持つスキルや術などを無効化し、直接攻撃を通すことができる。幻惑などの状態異常を回避し、たとえ不死の存在であろうと、普通に傷を与え殺すことができる。

 王の血筋にも、神の宣託にもよらず、ただ己の強大な力によって、他から王と認めさせ、新たなる王のスタイルを造り出したことに由来する宝具。特殊な補正も、神秘も、彼を下すことはできない。

 

【備考】

 アンティゴノス朝マケドニアの創始者。隻眼であったので『隻眼王(モノフタルモス)』と呼ばれた。イスカンダルの父、フィリッポス2世の時代から戦場を駆け、イスカンダルからはフリュギア総督に任じられ、内政の手腕も卓越している。イスカンダルの死後は、後継者(ディアドコイ)たちの中で最初に王を名乗り、他のディアドゴイがつくる王国のモデルを築いた、万能にして最強の英雄。

 ディアドコイ戦争ではエウメネスを倒し、息子の『攻城者(ポリオルケテス)』デメトリオスと共にディアドコイの最有力者となったが、セレウコス、プトレマイオス、カッサンドロス、リュシマコスによって反アンティゴノス同盟をつくられ、イプソスの戦いにおいて戦死した。享年81歳。

 

   ◆

 

【クラス】ランサー

【真名】プトレマイオス1世

【性別】男性

【属性】秩序・中庸

【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具A+

【クラス別能力】

・対魔力:B

 三節以下の魔術は無効化する。大魔術や儀式呪法などを以ってしても傷つけることは難しい。

 

【保有スキル】

・カリスマ:C

 軍団を指揮する天性の才能。将軍として一個大隊を指揮するには十分。

 

【宝具】

白塔の光槍(ファロス・ライトニング)

ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人

 

 世界七大不思議にも数えられた、プトレマイオス1世が建築を命じ、ファロス島に建てられた巨大灯台。宝具【天空届く光の塔(ファロス・ライトハウス)】から発射される光線。鏡で光を集中させて、敵船を焼いたという伝承があり、レーザー兵器のように敵を攻撃する宝具として顕現した。

 

叡智の神殿(ムセイオン)

ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:-

 

 神代の時代からの、無数の知識を秘めた蔵へと繋がる、鍵となる石板。

 空間を繋げ、蔵の中にある書物、資料を自由に取り出せるようになる。

 ムセイオンはプトレマイオスが建設した王立研究所であり、名高いアレクサンドリア図書館もその付属物である。

 

【備考】

 200年以上続いた、プトレマイオス朝エジプトの開祖。エジプトを繁栄させ、『救済者(ソテル)』の称号で呼ばれた。イスカンダルと共に学び祖育った学友であり、側近騎兵隊将校(ヘタイロイ)の一人。

 ディアドコイ戦争において、イスカンダルの子の後見人であったペルディッカスと対立し、マケドニア本国に輸送中だったイスカンダルの遺体を強奪、自分が治めていたエジプトの首都アレクサンドリアに持ちかえって、そこに埋葬した。

 首都アレクサンドリアにアレクサドリア図書館を含む研究所『ムセイオン』を設立し、世界の七不思議の一つに数えられる『アレクサンドリアの大灯台』の建設も始めた。

 ディアドコイたちの中で、暗殺や戦士を免れ、ベッドの上で天寿をまっとうした数少ない人間。享年85歳。

 

   ◆

 

【クラス】アーチャー

【真名】セレウコス1世

【性別】男性

【属性】中立・善

【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A

【クラス別能力】

・対魔力:B

 三節以下の魔術は無効化する。大魔術や儀式呪法などを以ってしても傷つけることは難しい。

 

・単独行動:B

 マスターからの魔力供給が無くなったとしても現界していられる能力。ランクBは二日程度活動可能。

 

【保有スキル】

・カリスマ:B

 軍団を指揮する天性の才能。カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

 

・神性:C

 アポロン神の息子であるという伝承がある。

 

【宝具】

太陽神の指輪(アポロン・リング)

ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大補足:1人

 

 セレウコスの母ラオディケが、夢でアポロンから子供を授かり、その時に証として受け取ったという指輪。錨のマークがついており、セレウコスの太股にも同じマークがあったという。

 光の矢を放つ力がある。また、太陽、弓矢、音楽、予言、疫病、医療など、様々な神としての属性を持つアポロンの力を、些少ながらその身に帯びることができる。

 

【備考】

 セレウコス朝シリアの開祖。ディアドゴイの中で最大の領土を収め、『勝利王(ニカトール)』と呼ばれた。

 ヘタイロイの一員であり、ディアドコイ戦争においては、最初はペルディッカスについていたが、やがて彼を見限り暗殺してしまう。バビロニアの太守と成り、アンティゴノスとエウメネスの戦いではアンティゴノスにつき、エウメネスの死後はアンティゴノスと対立した。イスカンダルがゼウスの子であるという逸話を真似したのか、アポロンの子であると宣伝する。

 イスカンダルの道案内を務めたという伝説のあるインドのマウリヤ朝の初代王チャンドラグプタ(別名サンドロコットス)と、不利な条件で協定を結ぶも、戦象500頭を獲得し、これをイプソスの戦いで有効に使ってアンティゴノスを破る。

 その後、リュシマコスをコルぺディオンの戦いで倒すも、プトレマイオスの息子、プトレマイオス・ケラウノスに暗殺されてしまう。享年77歳。

 

   ◆ 

 

【クラス】アサシン

【真名】ヘファイスティオン

【性別】男性

【属性】中立・中庸

【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具B+

【クラス別能力】

・気配遮断:A

 サーヴァントとしての気配を絶つ。

 

【保有スキル】

・気配操作:A

 発する気配を操作し、自分を本来の能力以上に力があるかのように見せかけることができる。Aランクは、本物の実力者と並んで立っていても、本物より本物らしく見せることができる。もし、王と並んで立っていても、ヘファイスティオンの方を王と見間違うはずである。

 

・香術:A

 特殊な香りを操り、様々な効果を発揮する。この香りによって、霊的な浄化を行ったり、他者に幻惑、催眠の術をかけたり、自身の身体能力を向上させたりできる。このため、彼から立ち昇る体臭は、香草のように良い香りをしている

 

・神性:E

 死後、イスカンダルによって英雄神(ヘロス)として祭られたことによるもの。

 

【宝具】

征服王と共に立つ者(パトロクロス)

ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人

 

 イスカンダルのスキル、宝具を使うことができる。ただし、そのランクは1ずつ下回る。

 

【備考】

 イスカンダルの学友にして、ヘタイロイの一人。エウメネスや王母オリュンピアスとは仲が悪かったと言う。

 東方遠征において、トロイの遺跡でイスカンダルがアキレスの墓に花を捧げると、ヘファイスティオンはアキレスの親友パトロクロスの墓に花を捧げた。

 また、ダレイオスの母がイスカンダルとヘファイスティオンの二人と対面した時、彼女はヘファイスティオンの方を王であると思い跪いたが、イスカンダルは『このヘファイスティオンもまた、もう一人のイスカンダルである』と言って許したという故事もある。

 東方遠征中に病に倒れ、死亡。イスカンダルはこの友に死を、誰の死よりも嘆き悲しんだと言われている。享年32歳。

 今回の設定では、容姿は白皙紅顔。左右で色の違う、黒の右眼と青の左眼の美青年。常人より体の熱が高く、香草のような良い香りが、体から立ち昇り、衣服に染み付いた。つまり、Fate/Zeroにおけるイスカンダルではなく、プルターク英雄伝などで史実として語られるイスカンダルの容姿、特徴をしている。

 イスカンダルの影武者であり、暗殺、諜報などの汚れ仕事担当。ヘファイスティオンの容姿が、後世の歴史ではイスカンダルの容姿であるとして誤って伝えられたという設定。

 

   ◆

 

【クラス】ライダー

【真名】リュシマコス

【性別】男性

【属性】中立・善

【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具A+

【クラス別能力】

・対魔力:D

 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。

 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

・騎乗:A

 幻獣・神獣ランクを除く、すべての獣、乗り物を自在に操れる。

 

【保有スキル】

・カリスマ:C

 軍団を指揮する天性の才能。将軍として一個大隊を指揮するには十分。

 

・秘術:C

 バラモン僧カラノスから教わった、インドに伝わる術を使える。

 

・勇猛:B

 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。

 

【宝具】

婆羅門の遺産(カラノス・クリロノミア)

ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人

 

 リュシマコスが師事したバラモン僧、カラノスから遺産として貰った馬。

 体が衰え、生きたまま自分から火葬されたカラノスの霊力が宿っており、空の上も水の上も走り、浄化の炎をまとって敵を攻撃する。

 

【備考】

 ヘタイロイの一人であり、ディアドコイの一人として、トラキア、マケドニアの王となった。

 獅子を素手で殺したという逸話や、インドの『裸の哲学者』の一人であるカラノスに師事し、彼の死後、所有していた馬を贈られたといった逸話がある。

 ディアドコイ戦争では、セレウコスと共にアンティゴノスを『イプソスの戦い』で戦死させるが、後にコルペディオンの戦いにおいてセレウコスの軍に敗れ戦死する。享年81歳。

 

   ◆

 

【クラス】キャスター

【真名】エウメネス

【属性】秩序・中庸

【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運D 宝具B

【クラス別能力】

・陣地作成:B

 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。

 

・道具作成:B

 魔力を秘めた道具を作成できる。

 

【保有スキル】

・軍略:A

 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。

 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

 

・魔術:B

 オルフェウスの密教やディオニュソスの信仰を得て、蛇を操る事に長けた、イスカンダルの母、オリュンピアスから教わった魔術の一部を使える。

 

【宝具】

王の威を借りて(グレイト・スローン)

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人

 玉座の形をした宝具。エウメネスを軽んじる部下に言うことを聞かせるため、会議の場にイスカンダル王の玉座を置き、最も地位があるのはエウメネスではなくイスカンダルであるという形をつくり、部下の心情を納得させたというエピソードが宝具化したもの。

 敵からの攻撃は、この宝具が代わりに受け止めてくれる。

 

将の富を借りて(ダーティー・サイン)

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大補足:1人

 

 エウメネスが自分の暗殺さえ目論んでいる部下から、多額の借金をし、自分が死ねば金が返ってこないという状況をつくることで、自分の身を守ったエピソードが宝具化したもの。

 羊皮紙の形をしており、書面に相手の名前を書き記すことで、相手の所有物(宝具など)を一つ奪うことができる。エウメネスが死ぬと、奪われたものも消滅する。

 奪っていられる時間の長さは、魔力の量に比例する。

 

【備考】

 イスカンダルに書記官として仕えた。外国人同士、王母オリュンピアスとは親しかったと言われている。

 王の死後はペルディッカスにつく。ペルディッカスの死後、アンティゴノスと戦い、追い込まれたり、盛り返したりしながら、幾度も戦うが、部下の裏切りにあって捕らえられ、アンティゴノスに引き渡される。裏切った部下はアンティゴノスに処刑され、エウメネスはアンティゴノスから傘下に加わらないかと勧誘を受けたが、エウメネスの力を恐れる者たちの手によって暗殺されたという。享年46歳。

 エウメネスが生きている間は、誰も王家を蔑にしたり、王を名乗ったりしなかったが、ただ一人の擁護者であった彼の死後、多くの者が王を名乗るようになった。

 

 

【クラス】バーサーカー

【真名】クレイトス

【性別】男

【属性】中立・狂

【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運E 宝具B

【クラス別能力】

・狂化:B

 全ての能力値を1ランクアップさせる代わりに、理性の大半を失う。

 

【保有スキル】

・勇猛:A

 勇猛果敢な精神で、威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する。また、敵に与える格闘ダメージを上昇させる。

 

【宝具】

黒の救命(マヴロ・アナクフィシー)

ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1人

 

 クレイトスの身にまとう概念そのもの。ギリシャ語でマヴロは黒、アナクフィシーは救済の意味。

 クレイトスが主君イスカンダルの命を救ったという逸話が元となった宝具。

 主人(マスター)が敵に害されそうになったとき、クレイトスをその危機の場に自動的に移動させ、かつ、その敵に攻撃を仕掛け、主人を助け終わったという結果に直結させる。ゲイ・ボルグやフラガナック同様、『敵を斬り、主人を救った』という結果が先にあるため、まず救助に失敗するということはない。

 またクレイトス自身が存在することで、主人が死ぬ危険が起こった場合(魔力の奪い過ぎなど)クレイトス自身にその剣は突き刺さり、自害させる。

 

【備考】

 ヘタイロイ指揮官、騎兵親衛隊指揮官を務めた一人。肌が浅黒かったので、『黒のクレイトス』と呼ばれた。

 グラニコス川の戦いにおいて、スピトリダテスの偃月刀がイスカンダルを斬ろうとしていたのを、その刀を握る腕を斬り落として、王の命を救った。

 しかし後に、酒の席で王に追従するものたちが、イスカンダルの功績を讃えるあまりに、イスカンダルの父フィリッポス2世のことを大したことは無いといった発言をしたことで、酔ったクレイトスが怒りを爆発させ、イスカンダルの融和政策などを痛烈に批判した。こちらも酔っていたイスカンダルは、怒りに任せてクレイトスを槍で刺し殺してしまう。

 我に返ったイスカンダルは、自殺を試みたとも、三日三晩、部屋に閉じこもって慟哭し続けたとも言われている。

 

 


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