ハリー・ポッターと十六進数の女   作:‌でっていう

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第08話 あけましておめでとうございます

「できたー! これで杖の魔力を数値化できるはず」

「見た限り、設計図通りに組み立てられているものと思われます。使い方はご存知でしょうか」

「うん。大丈夫だよ。ここをこう、がちゃってやればいいんだよね」

 

小さな箱型の物体のくぼみに、杖の尾部を差し込む。何をしているのかといえば、本当に自分の杖の魔力が少ないのか検証するために、その合計を表示できる装置を作ったのだ。自宅図書館の書物の中には、こういった便利ツール的な色々な装置の製法が記されているものがいくつかある。

この装置は三桁の表示部を備えていて、百分率……ではなくその十六進数版の『二五六分率』で杖の残魔力を表示してくれる。魔力満タンは100となるので、『二五六の位』の表示部は『1』しか表示されないが。とにかく、魔力密度の高いこの空間では杖の魔力も最大まで蓄積されているはずで、正常な杖なら『100』が表示されるはずだ。では、自分の杖を『がちゃっ』としてみると——

 

「40……。四分の一しかない……」

「はい、二五六のうちの六四しか魔力が蓄積できていません。……よく連続で転移魔法が使えましたね」

「連続ってほどでもなかったし、ここでならすぐ回復できるから。でもどうしよう、これだけじゃろくな魔法が使えないよ……」

 

魔法のなかには、全体の四分の三、つまり『一九二』もの魔力を消費して発動する強力なものもある。というか、強力な魔法は『40』では足りないことのほうが多い。そういったものは確実に使えないというわけだ。しかし、どうも気になる。ただ少ないだけならまだしも、ちょうど四分の一。これには何かワケがあるはずだ。

 

「アリス、ちょっと図書館に行ってくるね」

「了解です。どうされたのですか?」

「いや、ちょっと、ね」

 

わたしのカンが正しいとすると、この『40』は……。大急ぎで図書館に転移し、隅の棚から分厚い本を取り出し、再びアリスの目の前に戻る。この本は、ミーティスの魔女が最初に読み込む参考書、いわば入門書である。アリスはわたしの奇行に首をかしげていた。

 

「その本に、何か役立つこと書いてあるのでしょうか」

「ちょっと待ってね……。えっと……、あった! やっぱり!」

 

指をさしたページの下部には、『土、風、水、火、無属性の魔力の比は、個体差はあるものの、おおよそ一対一対一対十二』と小さく補足されていた。

 

「つまり、蓄積できていない四分の三の魔力は無属性の魔力だ、とおっしゃるのでしょうか」

「たぶん、そうなんじゃないかな。無属性の魔法、よく考えたら使ったことない気がするし」

 

無属性の魔法、と言われても例がすぐに浮かばないぐらいにはその数は少ない。それなのに杖の魔力の大半が無属性なのはなぜかといえば、特性が安定していて蓄積が容易なうえ、無属性の魔力はどの属性の魔力にも変換して使えるからである。

 

「で、どうすればいいんだろう」

「私の知る限り、そのような現象は過去一度も記録されていませんでした」

「だよね……。宝石っぽいやつはちゃんと五つついてるのに……」

 

そのそれぞれに魔力が貯められているという宝石は、杖の持ち手の端に七十二度ごとに五つしっかり輝いている。いち、に、さん、し、ご。杖をくるくる回していると……。

 

「……あれ?」

「どうかされましたか」

「これ……」

 

おかしな点を見つけた。指差してアリスに伝えるが、どうやら気のせいではないらしく、頷きが返ってきた。四つはわたしの目と同じ色、濃く深い青でありながら、しかし反対側が見えそうなほど透き通っている。しかし、今指している一つの石、それは違っていた。深さとは無縁なエメラルド色に眩しく輝き、その姿を激しく主張している。その視覚的インパクトは強烈で、何故今まで誰も気づかなかったんだ、と頭を抱えたのは言うまでもない。

 

「つまり、この石が無属性の魔力に対応していた、と解釈して良いでしょうか」

「そういうことになるね……。で、その代わりに今持ってる力といえば……」

「ホグワーツとやらで学んでいる方の魔法ですね。よく考えれば、ミーティスの杖でその魔法が使えるなんて、おかしなことでした。もっと早く気づくべきでしたね」

 

そういうことだ。この石、無属性の石がミーティスの杖で『普通の魔法』を使うための互換機能を果たすものとなっていると考えることができる。しかし、それが本当ならば、単にこのエメラルドの石をなんとかしただけでは、本来のミーティスの無属性魔力を得ることができても、『普通の魔法』を失ってしまう可能性があるということになる。当然、そんなことは許容できない。きっとなにか、二つを両立できる方法があるはずだ。そんなわたしの考えはアリスにも伝わったらしく、少し悩んだ末こう提案してきた。

 

「では、私が調べておきますから。アルーペは他にも色々とやることがあるのでしょう?」

「うーん、じゃあ、お願いしようかな。学校のこと調べるの、この休み中に終わりそうにないし……」

 

アリスの指摘通り、万年筆とグリフィンドールの関係、魔動カメラの改良、など色々とやらねばならないことが残っている。力が借りられるのなら頼った方がいいのは明白だ。もっとも、一番急がねばならないニコラス・フラメルのことはすっかり忘れてしまっていたのだが……。

 


 

新学期に入ってハリーに『進捗ダメです』と報告され、わたしはやっとニコラス・フラメルの存在を思い出した。なお、『進捗ダメ』なのは自分も同じで、杖のことや万年筆のことに関する調査は成就することなく、アリスへと引きついできたのであった。ハリーのほうはというと、『みぞの鏡』とかいう魔道具で両親の姿を見て以来、両親が緑の閃光と不気味な高笑いと共に消え去っていく、という悪夢を毎晩のように見せられることになってしまったらしく、その心労が調査の妨げになったらしい。

 

「マリー、ちゃんと届けてよ」

「くるっぽー!」

 

アルーペは白いハトに手紙を持たせ、アリスに調査要件の追加を伝えた。ハグリッドに貰った割引券で買ったハトで、自宅の図書館にあった錬金術関連の書物で見かけた『マルローネ』という名前をつけた。ハトは持ち込むペットとして認められていなかったような気もするが、マクゴナガルに尋ねたところ「ホグワーツには色々な動物がいるのだから一羽ぐらいハトがいたっていいんじゃないでしょうか」との返答を得られたため問題はない。ちなみに今回は試験飛行と所要時間などの調査を兼ねてふくろう便、ならぬハト便を使っただけで、自宅との連絡手段は『内容が同期されるホワイトボード』があるので普段は利用していない。

 

それはさておき、ニコラス・フラメルの調査を難航させる要因はまだあった。ハリーとキキちゃんがクィディッチの練習をしなければならないという事だ。次の試合に向け、練習はフレッドとジョージに言わせれば『狂ってる』ほど厳しくなったらしい。それもそのはず、次のハッフルパフ戦に勝てば、グリフィンドールは実に七年ぶりに優勝杯をスリザリンから奪う事ができるのだ。キキちゃんは『狂った』練習に『狂った』箒さばきで応戦しているらしいが、ハリーは見れば分かる通りにヘトヘトだった。まあ、本人曰く「疲れていれば悪夢を見ることもない」らしく、むしろこれは吉となっていたのかもしれないが。

 

そんな練習が続くある日、衝撃の事実が告げられた。なんでも、ウッドの情報によれば今度の試合の審判はスネイプ先生だというのだ。ハッフルパフへの贔屓をさせないようなプレーをしないといけないというのもそうだが、これまで起こったことを踏まえると、それ以上の問題がある。その日の夜、当然のように談話室でいつもの五人による緊急会議が開かれた。盗聴防止魔法こそかけているが、なんというか、雰囲気のせいか、それは終始ひそひそ声で進行した。

 

「——で、結局スネイプとクィレルどっちが黒かは未だに分かってないんだけど」

「どっちの場合でも考えた方が良いと思うわ。まずはスネイプ先生が黒だった場合。審判の位置からならいつでもポッターを撃ち落とせる。グリフィンドールに勝って欲しくないなら、あたしにも危害を加えてくるかもしれないわ」

「そもそも、スネイプ先生は何でハリーを、その……、やっつけたいんだっけ?」

 

原点回帰、とも言える疑問を投げた。ここでの『黒』とは『廊下』の三頭犬から何かを奪いたいヤツのことだったはずだ。しかし、前回の試合でそいつはハリーを箒から落とそうとした。キキちゃんの指摘はその妨害行為自体に対するもので、『廊下』とはあまり関係がない。

 

「あれ、そういえば……。でも、前回のことがあるし、気を付けておいた方がいいんじゃないか?」

 

まあ、ロンの言う通り、それが脅威であることは変わりない。十分に警戒しておくべきなのは間違いないだろう。しかし、それくらいなら突然『死の呪文』でも放たれない限りはわたしが対応できるはずだ。

 

「わたしが見張っておけば大丈夫だよね。で、クィレル先生が悪者だとすると……?」

「スネイプ先生が審判になったのは、クィレルから選手を守るため、ということになるわね」

「そう考えたほうがすっきりするね」

「……そもそも、審判は観客からもよく見えるんだし、怪しいことはできないんじゃない? そして、スネイプ先生からも観客席がよく見えるから、クィレル先生もそれは同じ、ということにならないかしら」

 

キキちゃんの主張にハリーが同意し、ハーちゃんが指摘した。ごもっともだ。これは、どっちが『黒』かはほぼ確定したようなものだろう。結局のところ、『黒』の監視はスネイプ先生に任せて、わたしたちのすることといえば、一応スネイプ先生が変なことをしないか見ておくこと、理不尽な判定を食らわないようなプレーをすること、のに二点に留まるという結論に至った。

 


 

「ふう……疲れた。夜中に話し合いなんてするものじゃないよ……。

さて、と。この魔法も改良しないとね。魔力消費が十六分の一で収まるように……」

 

キキちゃんとハーちゃんが寝ている寝室で、大量の計算式とにらめっこしながら呟いた。杖の魔力がしばらく改善できそうもないとなれば、消費量を抑える方向を検討する必要があると考え、こうして魔法の改良に勤しんでいる。無駄な処理を減らして演算を効率化すれば、そのぶん魔力消費は抑えられるはずだ。

 

「うぅ……。チョコでも食べたほうが良さそうだなぁ。

——蛙チョコしかない……。まあいいや」

 

糖分を補給しようと蛙チョコの箱を開いた。そういえば、このチョコには『有名魔法使いカード』なるものがついていた。今回のカードはダンブルドアだ。チョコが逃げないうちに口に放り込み、再び作業に戻った。……ふと、机の端に置いたチョコのカードが目についた。置く時に裏返しになっていたらしく、解説文が表に出ている。

 

「……うわぁ!?」

 

それを読み、思わず叫んだ。慌てて周りを見たが、幸い二人は起こしていない。これは報告する必要があるな。そのカードをポケットにしまって、数式に万年筆を走らせる作業に戻った。

 


 

翌日、金曜日の授業は午前中だけだ。放課後、すぐに四人を招集した。

 

「何か分かったのか!」

「昨日、遅くまで色々やってたけどそのこと?」

 

ロンとキキちゃんが立て続けに聞いてくる。

 

「ううん、違うよ。まあその時見つけたのは事実だけど、偶然。ほら、これ見て」

 

昨夜見つけたダンブルドアの『有名魔法使いカード』を取り出し見せた。表面のダンブルドアの絵を見て、ハリーがすぐに反応した。

 

「これ……。ダンブルドアじゃん。僕が最初に引いたカードだよ」

「えぇ!? あ、その時裏、見なかったの?」

「裏? 見たけど、覚えてないよ」

「覚えてくれてたら、すぐに終わったのに〜!」

 

なんということだ、手掛かりはすでに手の中にあったというのか。少々の怒りをハリーに抱きながらも、カードを裏返して解説文のほうを見せる。

 

「ど、どういうことなの」

「ほらこれ!」

 

ダンブルドアの解説文にはこう書かれていた。『ダンブルドア教授は特に、闇の魔法使いグリデンバルドを破ったこと、ドラゴンの血液の十二種類の利用法の発見、パートナーであるニコラス・フラメルとの錬金術の共同研究などで有名。』

 

四人はすぐには状況を飲み込めず、数秒遅れて驚きを表現した。とくにそれが激しかったのはハーちゃんで、もしかしたら新しい教科書を手にした時よりも興奮しているのではないかと思われた。そして、すぐに何を思い立ったのか「ちょっと待って!」と言い残して自分の部屋に大急ぎで駆け戻っていった。言われるままに『ちょっと待って』いると、ハーちゃんは辞書のような厚みの古びた本を持って戻ってきた。

 

「軽い読書に借りてたんだけど……」

「かる……い……?」

「あったわ、これよ!」

 

グリフィンドールの才女は『軽い』本を物凄い勢いでめくり目的のページを探し出すと、呆然としているハリーたちには御構い無しに読み上げ始めた。

 

「ニコラス・フラメルは——

我々の知る限り、『賢者の石』の錬成に成功した唯一の人物である!」

「け、賢者の石!?」

「……なに、そんなにすごいものなの?」

 

これは驚くべきことだ、と自分は思ったのだが、キキちゃんや男子たちの反応は微妙だった。まさか『賢者の石』が何なのか知らないとでも言うのか。たまたま説明の載っている本を『袋』に入れていたので、取り出して説明をすることにした。『マルローネ』の名前の載っていた本だ。

 

「キキちゃん、知らない? 賢者の石っていうのは……。

『錬金術の最終目標とされる黄金や生命を創り出すのに必要な石。これまで何人もの錬金術士が錬成を試みたが、完璧なものを創り出すことができたのは、ザールブルグのアカデミーで過去最低の成績を取ったとされる錬金術士、マルローネ一人のみである』」

 

読み上げてみると、ハーちゃんの持ってる本の解説とは少々食い違いがあることに気づいた。どちらも製造に成功したのは一人だけと言っているが、その名前は全く違う。これはホグワーツができる何百年も前の本だが、どういうことだろうか。そういえば、ホグワーツの図書室にあるような本は自宅の図書館には置いていないことが多く、逆もまた然りだった。まるで並行する全く別の世界でのお話のようだ。相違点はハーちゃんも気づいたらしく、『普通の魔法界』における賢者の石の説明を読み上げ始めた。

 

「私のには、『不老不死となる「命の水」の源ともなる』とか、『現存する唯一の賢者の石は、六六五歳になるニコラス・フラメル氏が所有しているものである』とも書いてあるわ」

 

まあ、こっちの説明のほうが今回の事件には合致していそうだ。

 

「六六五歳!? そりゃあ『魔法界における〝最近の〟進歩に関する研究』に載っているはずがなかったわけだぁ!」

「つまり、賢者の石は今もニコラス・フラメルが持っていると」

「じゃあ、あの『犬』はそれを守っているんじゃないか?」

 

ロンは『犬』のことなど思い出したくない、という様子で言う。三頭犬ってそんなにヤバいやつだったのか。むしろ気になるぞ。ともかく、ダンブルドア校長との共同研究であったなら、『石』の防衛を彼の城であるホグワーツに任せるのも納得というわけだ。

 


 

「いいか桔梗、出来るだけ早くスニッチを捕まえるんだ。プレッシャーをかけるつもりはないが、スネイプにハッフルパフを贔屓する時間を与えてはいけない」

 

すごい剣幕だ。そこにいるだけで『圧力(プレッシャー)』そのものなオリバー・ウッドの、分厚い声が競技場隅の控室に響いた。しかし、そんなことは重々承知だ。ポッターはともかく、このあたしに箒で戦って勝てる相手などそうそういてたまるものか。こういう道具において経験ほど力強いものはないのだから。

 

「言われなくとも、最善を尽くすわ」

 

すぐに各自が持ち場につき、試合開始を待つのみとなった。この試合ではあたしがシーカー、ポッターがチェイサーとなる。試合開始の合図と同時に、スニッチに向かって弾丸になった気分で飛び出した。

 

「試合が始まりました! 今日のグリフィンドールチームのシーカーは、前回チェイサーとして驚異的な動きを見せつけた渡邉! これではすぐに試合が終わってしまうのでは……?」

 

分かりきったことではあったが、さすがに試験の時よりは難しい。追い風ならなんとか……。向かい風だとしても全力で加速すればスニッチの速度は簡単に超えられるが、その間にもスニッチは方向をころころ変えるため捕まえるのは困難。瞬間的な加速力を産むためには、スニッチが追い風方向に向くのを待った方が賢明だ。

 


 

「ハーマイオニー、なんで杖なんか構えてるんだい?」

「何かあったら、すぐに対処できるようによ」

 

同じころ、クィディッチ競技場の観客席。わたしたちは一番見渡しの良い席を確保した。『射出』されたキキちゃんを流し撮りでフィルムに収めていると、二つ隣にいたロンの頭を誰かが殴る鈍い音が聞こえた。

 

「ああ、ごめんよウィーズリー。気づかなかったよ」

 

ロンは少し振り返り、それがドラコだと分かると無言で競技場に目を戻した。ドラコは話……と言っていいのか分からない煽り文句を続けた。

 

「ポッターはいつまで箒に乗ってられるのか? シーカーからチェイサーに格下げになったじゃないか。ポッターが最後まで箒の上にいない方に賭けるといいよ、ウィーズリー」

 

ロンはまるでドラコなどいないかのように試合を見ていた。無視を決め込むことにしたらしい。これはドラコにダメージを与えるのに十分効果があったらしく、彼はさらに声を荒げた。

 

「おい。答えろ、ウィーズリー 」

 

ドラコにとっては非常に不快だと思われる沈黙を実況が破った。

 

「ハッフルパフにペナルティー・シュートが与えられました。理由は......ウィーズリーが審判の方角にブラッジャーを打ったから!? お前にそこまで存在感があるとでも——」

「その通りですが——なんでもないです、とりあえず黙りなさいジョーダン!」

 

予想通りの理不尽な判定が出たころ、キキちゃんがついにスニッチの風上に回り込んだのが見えた。一気に加速すし、その距離は瞬く間に縮んでいく。スリザリンに危機が迫っているのにも気づかず、ドラコは話を続けている。

 

「ロングボトム、君の頭が全部黄金でも、ウィーズリーにすら勝てない。金も頭もないもんな」

 

しかし、もはや誰も聞いていなかった。キキちゃんは言っていたのだ。「挑発に乗るのはマルフォイを一番喜ばせる行為だ」と。ようやく誰も自分の話を聞く気がないということに気づいたドラコは、後ずさりを始めた。

 

「あっ、見て! キキちゃんが!」

「速くて見えないや。マルフォイならきっと見えるんじゃないかな」

 

ロンが追い討ちをかけると、ドラコはすごすごと退散していった。そして、キキちゃんとスニッチの距離はもうゼロとなっていた。

 

「渡邉がスニッチを取りました! グリフィンドールに一五〇点、グリフィンドールの勝利です!

これは前代未聞の早さ! 試合開始から……三分! 世界記録ではないでしょうか!?」

 

悔しそうな顔のスネイプは見なかったことにし、ふと得点板のほうへ目をやった。解説、実況の席ではマクゴナガル先生がグッドサインを出していた。その目線の先には、笑顔で応えるキキちゃんの雄姿があった。一枚、いただきっ。




転移魔法を改良
 さりげなくすごいことをするアルーペ。
 ハリポタ二次創作のオリ主はしょっちゅう魔法開発をやってるイメージがあるけど、実際どういう感じで作るものなんだろう。ブレンド調合的な?(アトリエから離れろ)

くるっぽー
 アーランドシリーズ参照。

マルローネ
 初代アトリエの主人公、ザールブルグの爆弾魔の名前。苗字は設定されてないっぽい。この世界の錬金術はいったいどこから来たのだろうか。それはうp主も決めていない知らない。

蛙チョコ
 何故ネビルのくだりをカットした! とお怒りの方がいらっしゃるかもしれませんが、彼の活躍はもう少し後。少なくともハリーよりは優遇しますからご安心を(?)

勉強以外で興奮
 あんなことやそんなことは……?

賢者の石
 武器屋で量産することのできるパイの材料です。

流し撮り
 シャッタースピードを下げ、動く被写体が常に同じ位置にいるように動きながら撮る方法。
 背景だけがぶれ、疾走感のある写真になる。

無視されるフォイフォイ
 実際、挑発して何も返ってこなかったら心折れると思う。

iPhone7にしたらメモリが増えてメモ帳の強制終了が減りました。効率が全然違う。

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