島村家の元フェザー級日本チャンピオン~challenge again~   作:伊吹恋

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今回はパロディー回です!

本編とは一切関係ありません!


パロディー編
ミオケル・ジャクソンの真実1


イギリス人ジャーナリストシマムー・カズーキは世界的スーパースターミオケル・ジャクソンの密着取材に成功そのドキュメントが世界を驚かせた。しかし、さらなる未公開映像が衝撃的真実を伝える。

 

 

私は今日、ミオケルとその子供と買い物に来ていた。ミオケルの子供とはどういう子なのか・・・。なぜかその子供は顔をマスクで隠していた。

 

僕はミオケルと話をするために椅子に座りお互い向かい合って語り合う。・・・なぜか子供はおもちゃのバットを手にしてうろうろしていた。

 

「それじゃあミオケル、僕に娘さんを紹介してくれるかい?」

 

「いいわよ。おいでアン」

 

マキーと呼ばれる娘を手招きして近くまで来させる。

 

「アンズー・ミオケル一世。私の娘よ。愛称はアン」

 

「ああ、よろしくアン」

 

僕が手を伸ばし、握手を求めるとアンは手に持っていたバットで僕の頭を叩いた。

 

「ッ・・・」

 

あくまでおもちゃのバットだがそれでも少し痛みが頭に走り少し判断力を鈍らせた。

 

「・・・ははは、元気な娘さんだ」

 

僕は平然を装いミオケルに言うとミオケルは「ありがとう」と返してくれる。

そして質問としてアンのマスクのことを聞くことにした。

 

「なぜ彼女はマスクを?」

 

「私は、マスコミが大っ嫌いで・・・あ」

 

バシン!

 

二度目のバットによる頭への攻撃が僕の頭に襲いかかる。どれだけやんちゃでも限度がある。僕は少し苛立ちしながらミオケルに注意するように促す。

 

「・・・ミオケル?」

 

「彼女は何もしてないわ」

 

「・・・ミオケル・・・あ」

 

バシン!

 

次にアンがバットを振ったのはミオケルの頭。バットはミオケルの頭に強打するがミオケルはまるで何も起こっていないような素振りを見せる。

 

「ミオケル今のははっきりと分かったろう?」

 

「・・・何をしたっていうの?」

 

あくまでシラを切る気のミオケルに僕は注意をする。

 

「今君の娘がぁ、ばっt」

 

パキィィィン!

 

よそ見をしていたらアンは横にあった壺に向かってバットを振るった。もちろんそんなことをすれば壺は粉々に砕け散った。それを見てミオケルはその壺を指さし

 

「これ買うわ」

 

と言った。

 

「いいのかい?」

 

「ええ、ちょうど欲しかった壺なの」

 

「でも割っちゃったんだよ?」

 

「割ってないわ数を増やしただけよ」

 

その回答に僕も笑いをこらえる。

 

「ミオケル、なぜ注意しない?」

 

「私は小さい頃、父親に暴力を振るわれたわ」

 

「ミオケル、君の幼少時代は僕もよく分かってる。でも、君の娘がやってることは注意するべきだよ」

 

などと言っているとまたアンは僕にバットを向ける。するとアンはバットの先端を僕の顎にくっつける。

 

「ミオケル、また何か始まろうとしてるぞ?」

 

「何も見えないわ」

 

「恐らく、痛い予感がする」

 

その予感はまさに的中、アンはそのままバットの取っ手の先を手のひらでポンと押した。すると強ばった僕の顎に向かって衝撃波が走り、上顎に向かって痛みが走る。

 

「う゛ッ・・・!ミオケルゥ・・・!」

 

アンはさっきのことで僕に叱られると勘違いしたのだろう。アンはミオケルのそばに行きすり寄る。

その行動を僕の苛立ちを加速させる。

 

「アンとはホント仲良しなの。同じベットで寝るくらいね」

 

「それは分かってる今、僕は君の為に注意した。この子の為にならない・・・!」

 

それだけを言うとアンはミオケルの鼻に指を近づけ、鼻を取った。・・・鼻を取った?

 

「ミオケル今・・・!」

 

そそくさとミオケルは自分の鼻を手に戻しそれを鼻に再装着させる。その行動には僕の気持ちを代弁するように辺りから笑いが起こったように聞こえた。

 

「ミオケル!?」

 

「どうしたの?」

 

「・・・今・・・確かに鼻が取れた・・・」

 

「私は整形なんてしてないわ」

 

・・・まだ何も言っていないが

 

「じゃあなぜ?」

 

それをまた証明してくれるようにアンはミオケルの鼻を手に取った。そそくさと再びその鼻を手に取るミオケルに僕はその鼻を持った手を掴む。そしてそれを指さし、問いかけた。

 

「これはなんだ?」

 

「これは・・・クッキーだよ」

 

以外!それは、クッキー!!そんな言い訳がこの世に存在していたとは思わなかった。僕は今にも吹き出しそうだ。

 

「そんなことはない・・・クッ・・・wミオケルゥw確実に・・・!クッ・・・wクッキーじゃ無いw」

 

とうとう吹き出してしまった。僕は何とか笑いを抑えて言う。

 

「美味しいわよ、カズーキ食べてみて」

 

「食べないよ!ミオケル!君は、ここ(鼻)から取れたんだw」

 

「これはクッキーよ」

 

「じゃあなぜ鼻に付けるんだおかしいよ」

 

「食べやすいからよ」

 

と言いながらまた鼻を付けるとアンがその鼻を取る。

 

「ホラまた・・・」

 

アンは僕に近づき、さっきまでミオケルが付けていたその付け鼻を僕の鼻に付ける。

 

「マミー!」

 

アンは横にいるマミーを尻目に僕をマミーと呼び抱きついてくる。いや、ダディーだよどっちかというと・・・いやそうじゃなくて

 

「ミオケル、ミオケル注意をアンに注意すべきだアーン、よく聞け僕はマミーじゃないよ」

 

「マミー!」

 

「違うよボクは・・・」

 

飽きたのか次は僕の鼻に付けていた付け鼻を取り、ミオケルの鼻に逆さまで付けた。

 

「ありがとう」

 

その姿、シュール過ぎるその姿を見て僕は笑いを堪えているが、アンは後ろを見て吹き出してしまっている。

 

「フwwwフフフwww」

 

「注意・・・w注意すべきだミオケル、君の鼻は確実におかしいよw」

 

「私の鼻は正常よ。貴方の鼻がおかしいわ」

 

「・・・だって、鼻の穴が下を向いてないんだぞ?」

 

「・・・こっちの方が、空気が入りやすいわ」

 

アンはまた鼻を取る。もう何度目かのこの行動にミオケルは諦めを付けたように鼻を取らせる。

 

「ミオケル、君の娘も間違ってるし君はピーターパンでもなんでもない!」

 

「子供は純粋、天からの贈り物天使なの、それで私も同じ心なの、そう私は・・・ピーナッツパンなの」

 

「ミオケルw ミオケルピーターパンだろ?今君はピーナッツパンなのか?」

 

「私はピーナッツパンよ」

 

「・・・ミオケル、横を見てみな」

 

横を見るとアンがさっき取った鼻を膝に付けていた。それをミオケルの顔のすぐ横に置いていた。それを見てミオケルも吹き出す。

 

「wwwww」

 

「これは、どう説明してもらえれば・・・」

 

「これは・・・」

「コレハ・・・」

 

アンは母親の言葉に合わせ靴下を動かし口の動きを再現させる。

 

「膝マミーよw」

 

僕はここまでいろんな事を見てきた。だが最後に言いたいことがあった。

 

「この親子はバカか?」

 

まだまだミオケルの謎は深まるばかり、私はこれからもミオケルの取材を続けるつもりだ。

それまで続報を待っていて欲しい。

 

書:シマムー・カズーキ

 

 




元ネタ:ゴリケル・ジャクソンの真実

キャスト

シマムー・カズーキ:島村一樹
ミオケル・ジャクソン:本田未央
アンズー・ミオケル一世:双葉杏

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