旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

565 / 593
お雑煮を作っておいてなんですが……、ラーメンの方がうめぇですわ!!!


565話 迎春!黒井鎮守府隠し芸大会!

「春うららのうららって何です?アパッチの雄叫び?」

 

「プリキュアじゃね?」

 

「ウマでは?」

 

「馬の話はやめなってマジで」

 

などと、明石と夕張と頭の悪い話をしながらおこたでぬくぬく。

 

あっ、あらかじめ言っておくけどぬくぬくは温かくしているって意味で、抜く抜く的なことではない。

 

いや、おこたで抜く抜くとか大変にエロくて素晴らしいな。

 

今からでもやってもらおうか?

 

俺は『瞳』を使って、おこたに入っている明石と夕張の脚を見る。

 

艶かしい。

 

良き。

 

このまま足で抜く抜く……、ん?

 

大淀だ、え?何?

 

「黒井鎮守府、新春隠し芸大会……?!」

 

「はい」

 

それは、なんとも、まあ……。

 

キケンな香りがするやつですね……。

 

え?

 

そもそも君達に隠し芸とかあるの?

 

駄目だよ本当に。

 

人の小腸引っ張り出してあやとりー!とか言いそうだ。

 

そんな装甲悪鬼なやつは見たくないです……。

 

アクア様みたいな水芸とかにしてよ?

 

少なくとも俺が痛くないやつにしてね?

 

……本当に大丈夫?

 

妲己みたいなことしない?

 

人肉ハンバーグとか作らない?

 

あ、なお、俺は参加しない。

 

何故なら俺は存在そのものが隠し芸みたいなもんだからだ。

 

ユーチューブにアップするから平穏に終わらせてね?

 

頼むよ?

 

 

 

「一番、足柄さん」

 

「はい!ナイフ投げやります!」

 

俺が壇上の板の前に立たされる。

 

「提督?」

 

「はい」

 

「動かないでね?」

 

「はい」

 

そして、足柄は目隠しして……。

 

次の瞬間、足柄の腕がブレる。

 

一度に五本のナイフを両手で十本投げ、俺に刺さらないように後ろの板を……。

 

「おお……、やるね」

 

板にナイフが刺さった。

 

しかもこの板、鉄板だ。厚さ1センチくらいの。

 

隠し芸ってか殺しの技だけど……、まあスルーしておこうか。

 

「二番、ウォースパイトさん」

 

大淀のアナウンスと共にウォースパイトが前に出る。

 

「そのまま、そこに立っていてくださいね」

 

「おう」

 

俺の背後には鉄板がある。

 

「はあっ!!!」

 

ウォースパイトが俺の土手っ腹に掌底をかましてきた。

 

だが、俺にダメージはなく……。

 

メメタァ!という擬音と共に、背後の鉄板に風穴が空いた。

 

「ふむ……、波紋か」

 

「ふふ、ご名答です」

 

そういや、ウォースパイトは波紋の使い手だったな。

 

ウォースパイト程の使い手からすれば、波紋を流して特定のものだけを破壊するくらいお手の物だ。

 

波紋の腕前は既に俺以上かもしれない。

 

「三番、長門さん」

 

「うむ!提督!聞いてくれ!」

 

聞いてよ提督チャン!

 

「何だい?」

 

「ジャグリングを覚えたのだ!是非見てくれ!」

 

おー!

 

凄いね。

 

偉いぞー。

 

「どれ、見せてごらん」

 

「おう!外に出てくれ!」

 

んー?

 

外には、ヤークトティーガー(七十五トン)が3台駐車されていた。

 

んんんー?

 

んー?

 

「行くぞー!」

 

んんんんんー?

 

ヤークトティーガーが片手で持ち上げられる。

 

「ほっ、やっ、とうっ!」

 

ヤークトティーガーが空中で踊る。

 

俺は一体何を見せられているんだ?

 

ゴジラの一発芸か何かか?

 

えっ、怖い。

 

力こそパワーなんだなあ。

 

「四番、ポーラさん」

 

ふむ?

 

「ここにワインがありますね〜?」

 

うんうん、ありますねえ。

 

「そしてここに、私ごと布をかけて……、ウーノ、ドゥーエ、トレ!ジュルッ」

 

ジュルッ?

 

ジュルッって何の音?

 

ねえ、何の音?!

 

「このように〜、ワインは空っぽになってしまいました〜!不思議〜!」

 

わあ!

 

不思議〜!

 

……あ、ザラに捕まった。

 

え?何々?

 

……「ポーラっ!今年いっぱいは禁酒する約束だったでしょっ!!!」

 

……「ち、違いますよ〜?ザラ姉様、これはマジックですよ〜!お酒が消えるマジックで〜!」

 

……「そんな言い訳が通用するとでも思ってるの?!今日という今日は許さないからっ!」

 

……「ひ、ひえ〜!」

 

……「あ!待ちなさーい!」

 

あ、逃げた……。

 

「気を取り直して五番、時雨ちゃん」

 

お、時雨だ。

 

何やるのかな?

 

「████████の████を████するよ」

 

「ちょっとカメラ止めて」

 

「まず、██を████して、█████するんだ」

 

『ギョェエアアアアアアアア!!!!!!』

 

「そして、███に███と█████を加える」

 

『████████!!!!』

 

ああっ!█████を█████しやがった?!!!

 

ヤバい!このままだと、█████が████████になるぞ!!!

 

うわあ!█████が練り歩いてるぅ?!!

 

あああああ!あああああ!あー!!!!

 

 

 

《記録終了》

 




旅人
存在そのものが隠し芸なので、隠し芸大会からは大抵出禁を言い渡されている悲しい男。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。