旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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ちんちん。


558話 催眠アプリ その6

「おらっ!催眠!」

 

えー、早速だけど、催眠光線を放った俺。

 

相手は……。

 

「ひゃい?!」

 

島風だ。

 

もう俺もなあ、諦めつつあるよなあ。

 

朝起きたら海防艦が俺の上でお馬さんごっこ(意味深)とかしてるんだもん。

 

もうほら……、気を遣う必要ないのかなーって。

 

多分、艦娘側の策略で、俺の倫理観を削ろうとしているのは分かるんだけどねえ……。

 

何歳だろうがレディはレディである訳だから、それ相応の扱いをした方が良いってことなのかもしれませんなあ。

 

「てーとくってば、私とエッチしたいの?」

 

「ああ^〜、良いっすね〜」

 

「えへへー、このロリコンー!」

 

「でも、島風は、ロリコン提督じゃないと避けられちゃうぞー?」

 

「えー!そんなのぜーったいヤダ!提督はロリコンの方が良いよー、ロリコンはかっこいいよー!」

 

お、洗脳。

 

俺が洗脳されるのか……。

 

にしても……。

 

「その服装……、これからお出かけする予定だったかな?」

 

「うん!でも、提督がエッチしたいなら、予定変更しちゃうよ!このままの格好が良い?それとも、いつもの艤装エッチが良い?」

 

あ、艤装エッチですか?

 

いやほら……、島風の艤装って、なんかこう、イメクラっぽいじゃん?

 

なんでまあ……、艤装のまま……、こう、ね?

 

だってあんなオシリもワキもモロ出しのエロ衣装着たままくっつかれたらもう、辛抱たまらんでしょ?!

 

ちかたないね!

 

さて、そんなドスケベ衣装だが、それはあくまでも艤装に過ぎない。

 

エッチなとこをする時と、戦闘の時にしか着ないものだ。

 

では、これから他所にお出かけしようとしていた島風は、どんな服装だったか?

 

それがねえ、島風は、結構意外な格好をしてるんですよ。

 

まず足元から。

 

足元は、ハイカットのスニーカー。それも、今年の新作モデルで、白を基調に、靴紐を赤に変えてるのが特徴。

 

そこに、無地の黒ハイソックス。細い脚がさらに細くスマートに見えるコーデ。

 

お次にパンツ。

 

デニムのホットパンツ。サイズはピッタリ目で、小さなお尻が強調されてセクスィー。

 

そして上着。

 

ホワイトの英字シャツの上に、ダボダボのパーカー。パーカーはかなり大きなサイズで、ホットパンツ部分を隠し、萌え袖となっている。

 

そして、頭には、ブラックのキャップ。キャップには、世界的な人気ロックバンドである『FIRE BOMBER』のロゴが描かれている。このキャップの後ろの穴から、ポニーテールを出しているのがなおよし。

 

鞄は黒のボディバッグ、チャック部分が赤い特注品。

 

そして腕時計はビビットピンクのGショック……、あ!あれ、俺のじゃん。まあ良いけどさ。ユニセックスなモデルのだし。

 

そう……。

 

島風は、こんなに可愛いけど、ファッション傾向はボーイ系なのだ!!!!

 

更に言えば、休日はライブハウスとかにいるぞ!!!!

 

え?いやそりゃ、走るのも好きだろうけど、馬じゃあるまいし走ることだけやって生きている訳はないでしょそりゃ。

 

毎日数時間のランニングは欠かさずやってるらしいけど、本人の趣味は音楽鑑賞だよ?

 

まあつまり、めちゃくちゃ可愛い!ってこと。

 

「デートしてからホテル行こうか」

 

「うんっ!」

 

 

 

島風とホテルへ。

 

さて、プラグイン!と参ろうか。

 

実際、デートとしてライブハウスでロックを聞いてきた俺は、ロックマンと言っても過言ではない。

 

股間のプラグを島風にインするのだ。

 

そして淫するのだ。

 

とは言え、島風の肉体は、言っちゃ悪いが女性的ではない。

 

確かに、骨格などはしっかり女のそれで、胸も少しは膨れている。

 

しかし、痩せ身で、ぎゅっと引き締まった持続力の高い筋肉は、細くしっかりとしていて、女のそれではなかった。

 

どちらかと言うと、極限まで絞られた筋肉を持つサラブレッドや、野生のカモシカのような、人並み外れた神秘的な美しさがそこにあった。

 

産毛ひとつない、初雪のように白い肌もまた、その神秘性の後押しをしている。

 

その白肌に、柔らかな血の色の朱がさしているのが、これまた例えようのない美しさだ。

 

唇や乳首などは、色素の薄い桜色。

 

うっとりするような、その瑞々しい桜色を俺にくっつけて、キスマークを残す。そうしながら、その合間に耳元で愛の言葉を囁く島風。

 

あらやだ、この子ったら、どこでそんなことを覚えてきたのかしらん?

 

まあ、なんだ。

 

一人の大人のレディとして、可愛がってあげようじゃないか。

 

 

 

プーリンちゃんのープリンがー、プリンプリーン。

 

「プリンちゃーん!」

 

島風をアヘアヘさせた後の俺は、プリンツオイゲンの程よい大きさの胸に飛び込んでいた。

 

「きゃあ♡もうっ、私の王子様は、いけない人なのね♡」

 

おっ……と……。

 

抱きしめられた時、力が強過ぎて頭蓋が軋む。

 

軽いせん妄はデフォなので、文句はないです。

 

「プリンちゃん、最近どう?」

 

「毎日楽しいよ!昨日はダンスのお稽古をしたの!私はお姫様だから♡」

 

ふむ。

 

昨日のプリンツの仕事は、フロリダのカルト宗教組織の殲滅だったはずだが。

 

「どこでダンスしたのかな?」

 

「フロリダだよ?たくさんダンスしたんだけど、頑張り過ぎて講師さん達を『バラバラ』にしちゃった!」

 

ふむふむ。

 

なるほど。

 

ダンス(破壊活動)か。

 

プリンツの中では『そう言うことになっている』のだろう。

 

下手に否定しない方がいい。

 

「そっかー!偉いなプリンちゃんはー!」

 

「えへへ……♡私はお姫様だから!王子様に相応しい女の子になれるように、花嫁修行しなきゃならないのよ!」

 

「よしよし、いい子だなあ!ところで、今月の給料は何に使った?」

 

「え?アマゾンで黒ビールをまとめ買いして……、それと新しい本棚と……、あ!最近、カコに誘われて、バイクを一台買ったわ!」

 

ほー。

 

「お姫様がバイクを?」

 

「あら、今は中世じゃなくって現代なのよ?お姫様が乗るのがユニコーンじゃなくって、鋼の馬なのもおかしくないでしょう?」

 

なるほどね、そんな感じで、プリンツの中では世界観は統合がとれているのか。

 

まあ、いいや。

 

なんだかんだ言って、実生活に支障は出てないし。

 

「あー……、今日はお稽古をお休みして、デートしような!」

 

「ほんとっ?!行く行く、デートするわ!」

 

そう言いつつ、俺に抱きついてくるプリンツ。

 

いやぁ……、凄まじく完成された肉体だ。

 

まるで、野生の獣。

 

極限まで研ぎ澄まされた獲物を狩るための肉と骨。

 

一見、細いように見える手足には、信じられないほどの密度の筋肉がついており、その大きさを妄りに肥大化させないことにより、関節の駆動域を広くしている。

 

女の身体ではないが、ボディービルダーのような他人に見せるための偽物ではなく、労働によって身についた筋肉でもなければ、戦士のそれでもない。

 

悉くが、獣。

 

人間離れした鋭い爪と牙、異常発達した五感、肉食獣のようなしなやかで強靭な骨肉……。

 

更にその上に……、何だったか、『アラガミ細胞』?だのの、異様な細胞組織を体内に埋め込み、生体兵器として活動をするのだから恐れ入る。

 

お姫様を自称しているが、どこのお姫様なんだか……。

 

この肉体では、まるで獣の姫君だ。

 

「じゃあ、早速、お出かけしよう!」

 

「あっちょっ待っ」

 

鎮守府の開いた窓から、バネのように跳ぶプリンツ。

 

そのまま、無理矢理連れ回された……。

 




島風
ライブとか行く感じの女。ピアスとかもつける。

プリンちゃん
「プリン姫は鋼のお城(鎮守府)に王子様(旅人)と、そのお妾さん(艦娘)と一緒住んでいるお姫様なの!ダンス(破壊活動)が得意で、鋼の馬車(フォルクスワーゲン)に乗ってお出かけしたりするのが好きなんだ!」

旅人
選択肢一つ間違う(バッドコミュニケーション)するだけで大変なことになる艦娘を毎日相手にして、更に毎回パーフェクトコミュニケーションを決めている変態。

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