旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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めっちゃ高評価もらって草。

え、いや、良いんですか?こんなに評価されて?

ありがたいですけど。


55話 あなたは毒に強い免疫がある

いやぁ、キス島は強敵でしたね。

 

そんなこんなで終わったキス島攻略。一切期待はしてないが、大本営に結果を送りつける。

 

なんか、快挙みたいな扱いだけど、この程度のことはいつもしている。最近じゃ、遠征のついでに海域を開放してきた、とか皆んな言うし。

 

今じゃ皆んな、一端の戦士だよ。

 

 

 

それとこれとは全く関係ないんだけどさ、

 

「……金剛?この、俺の紅茶にさ、媚薬、入ってない?」

 

「…………気のせいデース!」

 

金剛、ニッコリ。

 

「いや、今の間は何なの?確信犯だよね?」

 

「気のせいデース!!さあ、グイッと!飲んで欲しいデース!!」

 

「まあ、良いけどさぁ?」

 

紅茶を一口飲む。……アールグレイか。しかも、結構良いやつだ。淹れ方も練習したんだな、相当に美味い。

 

「うん、おいしい!」

 

「…………あ、あの、何とも無いんデスカ?」

 

え?ああ、媚薬か。長年の旅の途中、毒だのウィルスだのを盛られることは多々あったしね。だから俺、薬とか効きづらい体質になっちゃってさあ?

 

「まあ、そうだな、媚薬の分味が薄まるから、少し濃い目に淹れてみたらどうかな?」

 

「……うーん、ちょっと良いデスカ?」

 

金剛は、俺のティーカップを手に取り、一口飲む。……ご丁寧に、俺が口を付けた部分に唇を合わせて。

 

「…………即効性の筈なの、に?あっ、ああっ!」

 

急にゾクゾクと身体を震わせ、顔を赤く染める金剛。エロいなぁ。

 

「おーい、大丈夫ー?かなり媚薬飲んじゃったみたいだけど?」

 

「て、提督、提督❤︎提督❤︎❤︎❤︎」

 

あーあ、脚、ガクガクじゃんかよ。

 

「全く、どんだけ入れたんだか。ほら、立って?」

 

そう言って手を取ったら、

 

「だ、駄目!今触られたらっ!あ、あ、あああああっ❤︎❤︎❤︎」

 

あらら、腰抜かして気絶しちゃった。

 

……薬よりこっちの方が興奮するわ。良いな、発情金剛。このままベッドインしたい欲求をぐっと堪えて、何故か部屋中に隠れている金剛型の皆んなに声をかける。

 

「と、言う訳でさ、金剛が倒れたから、介抱してあげてね、皆んな」

 

「…………いつから、バレてました?」

 

恥ずかしそうにクローゼットから出てくる榛名。

 

「部屋に入った時」

 

「さ、最初からじゃないですかぁ!!」

 

普通は気付くんだよなぁ。

 

「そうだね、榛名ちゃん、いつも柑橘系の香りのシャンプー使ってるでしょ?でも、金剛はローズヒップの香りのシャンプーを使ってるんだよね。……なのに、金剛のクローゼットから柑橘系の良い香りがするんだ、おかしいだろ?」

 

「え?!そんなので分かるんですか?!」

 

普通は匂いで人を判別できて当然なんだがなぁ。

 

「後は、心音と呼吸音かな。……最終的には勘だけど」

 

「そ、そんな……」

 

「あ、押入れの比叡とバスルームの霧島も気づいてるから。……じゃあ、俺、行くね?サラダバ-」

 

「「?!!」」

 

なーんか驚いてるけど、気付くから。普通。つー訳で金剛型の部屋から出て行く。

 

 

 

「はい、提督、愛宕の手作りチョコレートですよ〜!」

 

休憩室、愛宕と摩耶にエンカウント。ん、この匂い、また媚薬か。流行ってんの?媚薬?ノースティリスかな?

 

「ほ、ほら!あたしからも、やるよ!」

 

摩耶もくれた。……これも媚薬入り。何で?

 

「うん、ありがとう(釣りキチおばさん感)。早速食べて良い?」

 

「うふふ、どうぞ〜?」

 

……ふむ、外側はガラナチョコ、中にはオレンジジャム(媚薬入り)か。中々良いな、頭使ってる。チョコに水は溶かせないし、中身のジャムに媚薬を入れたのか。

 

「ガラナチョコなんて久しぶりだわ。オレンジジャムちょっと甘さ強いね?媚薬の分だけ濃い目に作ってる?それとも、最初から甘めに作った感じ?甘いの好きだし良いんだけど。うん、OC!!」

 

「なっ?!何で分かむぐっ?!」

 

「……うふふっ、何のことかしら〜?」

 

摩耶の口を素早く塞ぐ愛宕。

 

「いや、別に、俺は困らないから良いけどさ」

 

うん、美味いわ。やっぱり俺も甘党だなぁ。

 

「……な、なあ、提督?その、さ、か、身体は大丈夫か?」

 

「え?うん、大丈夫だけど?どうかした?」

 

媚薬なんて効かないんだよなぁ。

 

「(な、なあ、ちゃんと入れたんだよな?アレ!)」

 

「(い、入れた筈なんだけど〜?)」

 

小声で話しても聞こえてるよ〜?

 

「愛宕は食べないの?」

 

「い、いえ、私は……、いや、やっぱり、一つだけ……」

 

「お、おい、愛宕?」

 

「(確認の為よ。……一つくらいなら……)」

 

「はい、あーん」

 

「あーん❤︎」

 

大きく口を開く愛宕。何を、とは言わないが、ぶち込みたい。ぱくり、とチョコレートを食べるが、ついでに俺の指ごといった。

 

ほう、可愛いことしやがる。

 

「うーん、美味しっ!……あ、あら?こ、これ、は、あ、あらあらぁ❤︎」

 

何てことだ、ただでさえエロい愛宕が更にエロく!

 

……いつもお姉さんぶって誘惑してくるからなぁ。たまには仕返ししなきゃ(使命感)。

 

「おっ、大丈夫か大丈夫か?」

 

近付いて耳に息を吹きかける。いっつもやられてるし、多少はね?

 

「はぁぁぁん❤︎❤︎❤︎だ、駄目ぇ!!」

 

ああ^〜、いいっすね〜。

 

いつもの余裕は全くなし、俺の目の前で蕩けている。おおう、すっごい雌の匂い。良いね!

 

「う、うわ、だ、大丈夫か?愛宕?!」

 

「んうぅぅぅ❤︎ま、摩耶!さ、触らないで!」

 

「あ、ご、ごめん?!」

 

「おやおやおやおや?なーんだか具合悪そうですねぇ?大丈夫?お兄さんが部屋まで送る?」

 

これも、毎回やられてる。事あるごとに、「お姉さんが○○する?」みたいに聞いてくるのよ。これすっごく下半身に悪い。

 

「だ、大丈夫よ〜❤︎」

 

「ほんとぉ?(狂気)」

 

優しく、肩に手を置く。

 

「あっ❤︎あっ❤︎あっ❤︎あっ❤︎❤︎❤︎駄目、駄目駄目駄目駄目ぇ❤︎❤︎❤︎」

 

大きく痙攣。すると、そのままダウン。

 

善きかな……。

 

「あ、愛宕?!愛宕?!!」

 

「大丈夫、気を失っただけ。……今は敏感だから、触らないであげてね」

 

「お、おう!」

 

いや〜、良いもん見れたわ。チョコレートの残りは持って帰ろう。

 

「あはは、じゃあね!」

 

「あ、ああ、またな!」

 

 

 

「あら?羽黒ちゃん?どうしたの?」

 

珍しい。いつもは気配を消してこっそり俺を見つめてるのに。

 

「あ、あっ、あの、あの、その」

 

「んー?大丈夫だよー?ゆっくりで良いよー?」

 

羽黒ちゃんは普段、緊張しやすい子だ。だから、焦らせちゃならない。

 

「は、はい……。ご、ごめんなさい、わ、私、焦っちゃって……」

 

ん?この匂い……、香水か?しかも媚薬入り。まーた媚薬か。何なん?

 

にしても、これは、ランバンか?てか、足柄の使ってるやつじゃね?

 

「え、えっと、わ、私、その、特に用って訳じゃないんですけど、その、司令官さんと、あの、お、お話でも……」

 

「そっかー。良いよー」

 

効果音をつけるなら、そうだな、パァっと、って感じ?すごーく笑顔になった。この笑顔なら、知り合いのプロデューサーが一発でスカウトするレベル。良い、笑顔です……。

 

羽黒ちゃんはグイグイ攻めてこないから、いつも街でナンパするみたいにすると良い反応を返してくれる。

 

さあどう口説くか……、そうだな、香水の話かな?お話をしたいと言ってるけど、羽黒ちゃんはあんまり喋らない、自己主張が弱い子。こっちから聞いてあげよう。

 

「そう言えば、羽黒ちゃん、珍しく香水つけてるね?ランバンのエクラ・ドゥ・アルページュ?良いね、似合ってるよ!大人っぽくて素敵だね!」

 

「え、えへへ、う、嬉しいです!」

 

取り敢えず褒める。髪型、服装、メイク、香水、全部だ。

 

……て言うか、足柄、ランバンばっかりだな。あいつ、この前はマリーミー!付けてたっけ。

 

多分、結婚を引き寄せる、とか、恋を呼ぶとか、そう言うのに釣られたんだろうなぁ。

 

うーん、でも、羽黒ちゃんのイメージならこっちかな?

 

「羽黒ちゃんには、こっちも似合うと思うよ!」

 

否定はしない。絶対に、泣きながら謝られるから。

 

渡したのはエンジェルハート。ハート形のボトルと同じく、キュートさが際立つ香水。

 

「あ、可愛い……。匂いも、甘い香りで……」

 

いっやー、可愛い!!羽黒ちゃん見てると、なんと言うか、若い頃を思い出す!こう、ね?初々しさと言うか、ね?

 

……いや、ちょっと待った。なんかさらっと流したけど、これ、媚薬!媚薬の匂い!媚薬入りだよ!

 

うーん、羽黒がやったのか、足柄が仕込んだのか?分からんな。

 

「にしても、羽黒ちゃん、なんだか、香水以外の匂いもするね?」

 

「えっ!あっ!あの、その!こ、これは!」

 

……あー、羽黒ちゃんか。追加で媚薬も振りかけた感じ、ね?

 

面白いじゃないの、乗ってやろう。

 

「うーん、何だか、身体が熱くなってきたなぁ……」

 

胸元のボタンを更に外す。鳩尾くらいまで外す。……羽黒ちゃん、ガン見である。

 

「は、はぅぅ……」

 

追撃しまーす。羽黒ちゃんに近寄ってぇ?抱き締める!

 

「可愛いよ、羽黒……」

 

「んぅぅ❤︎」

 

おやおや、耳まで真っ赤。こうすると、体温が上がって、香水の香りが強くなる。そして、媚薬もまた同じように、強く散布される。よって、

 

「はぁ、はぁ、な、なんだか、私、私……!」

 

効いてきたな?

 

さーて、堕とすか。物理的に。

 

ちょっと強めに抱き締めて……、

 

「いけない子だなぁ、羽黒は……。それ、何の薬か分かってるんでしょ?」

 

「あっ、わ、私は……」

 

「そんな風に男を誘惑する悪い子はね、俺みたいな、もっと悪い男に食べられちゃうよー?」

 

とか適当なこと言って、頬にキス。

 

「……きゅう」

 

はいダウーン。……羽黒ちゃん、本当に悪い男に騙されないか心配だわ。このまま抱っこして、部屋まで送る。

 

 

 

 

 

いやあ、段々と誘惑にも慣れてきたなぁ。

 

……もうね、お触りパブかなんかだと思えば良いのよ。人生で最も大切なこと、それは、「楽しむこと」だ。

 

挿入禁止が何だ?超一級の美女達に囲まれて、お触りOKキスOKだぞ?その上、混浴もあり。普通に最高。

 

どうしてもヤりたい時は、そこらの風俗か、普通にナンパでOKだし。いっそ、音成鎮守府の子達でも口説くか?それもアリだな。

 

うちの子達は、どうにかして俺を誘惑したいみたいだが、まだまだ甘いね。俺が今までの人生で、どれだけ口説いて、どれだけ口説かれたか知ってるのか、って話。

 

 

 

さぁ、今日も楽しむか。

 




金剛
恋する乙女。四六時中旅人のことを考えている。

愛宕
おっぱい。意外と腹黒。

羽黒
鎮守府で最高の隠密性を誇る。趣味は旅人のストーキング。

プロデューサー
目付きの悪さと図体のデカさが特徴。スカウト時に良く職質を受ける。

旅人
大体慣れた。

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