旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

514 / 593
例え、「そんな古いネタもう誰も覚えてない」と言われようとも、俺は何度でも立ち上がる!


514話 南太平洋大乱闘! 中編

「んじゃあ、早速、ソロモン諸島に巣食う深海棲艦の群れを退治していきたいと思いまーす!」

 

YouTubeで生放送しながら、俺は南へ。

 

ソロモン諸島……。

 

大体、日本の南、パプアニューギニアの東にある小さな島だ。

 

この辺は、深海棲艦に襲われて人々が殺されまくり、占拠されたりしていた。

 

小島は大抵奪われてたからな。

 

沖縄や、シチリア島、台湾なんかも、一度占拠されかけたことがあるらしい。

 

そして、防衛できるほどの戦力がなかったソロモン諸島は、一度、完全に深海棲艦に占拠されていた。

 

それを、我々、黒井鎮守府が取り返した経験があるのだが、今、再び占拠されてしまった訳だ。

 

基本的に、深海棲艦が新兵器を開発して攻めてきたのを、より強い新兵器で叩き潰して前線を押し上げるという素敵なループ。

 

今回はまた、深海棲艦が調子に乗って攻めてきたので、ガツンと殴って、大幅に前線を後退させてやるつもりだ。

 

本当にもう、数年前までは、日本海から沖縄周辺にまで現れていた深海棲艦が、太平洋では滅多に見かけないレベルまですり潰されたのは、百パーセントが黒井鎮守府の力だ。

 

だが……、深海棲艦も本当に、負けてはいないからな。

 

ぶっちゃけた話、既に黒井鎮守府は、世界屈指どころかトップレベルの大組織だ。

 

ショッカー、ヒドラ、シャドルー……、対魔忍、ヤタガラス、幻想郷。

 

あらゆる組織団体よりも層が厚いし技術もある。人員も極めて多い。

 

黒井鎮守府は、この世界に、仮面ライダー、ヒーロー戦隊、S.H.I.E.L.D.などの存在が居ないとしたら、全世界の軍隊を一度に全滅させ、世界征服を数十回はできる力がある。

 

科学技術、魔法技術共に世界最先端。

 

人員は幹部相当の力を持つ艦娘が数百人、下部組織の人員からアンドロイド等を含めると数百万人。

 

資本はAmazonをぶっちぎって世界最大級。

 

そして、人脈も、各国のトップへ直通の電話を持ち、目ぼしい大組織とは大体仲良しという有様。

 

それどころか、対魔忍、ヤタガラス、一部のヒーローからヴィランまで、うちの援助がなければ事実上倒産するような組織も多々存在する。

 

こんな馬鹿みたいに強い黒井鎮守府が、数年かけても未だに潰しきれない組織……、それが深海棲艦なのである。

 

言っておくが、知能がない雑魚の深海棲艦ならば、艦娘一人につき一週間で千体は抹殺している。

 

幹部の姫クラスも、何十体と捕縛している。

 

それでも、深海棲艦は減るどころか、こうして再侵攻を仕掛けてくるような存在であるのだ。

 

よって、我々は、深海棲艦よりも強いという自信はあるのだが、一ミリたりとて舐めてはいない。

 

全身全霊、全力全開で潰す。

 

それが黒井鎮守府の総意だ。

 

俺は、「戦争なんてくだらねぇ!俺の歌を聞けェーーーッ!!!」くらいに考えているのだが、うちの子達はもう、ぶっ殺す気満々なので怖いね。

 

 

 

はい、それで。

 

今回は、新型兵器……、って訳じゃないけど、扶桑と山城の能力がやっと実用レベルまで調整できたので、それの試験運用を兼ねての出撃だ。

 

うんまあ、安全面については、直ちに問題はないって感じかな。

 

一応、『真逆の能力』である雪風を連れて行くので、問題があっても対応できる……、と思いたい。

 

それと、神州丸の初陣だね。

 

まあ、神州丸については心配してないよ。元から強くはあったし。

 

じゃあ、軽くぶっ潰してやろうか。

 

やろうぶっころしてやる!

 

おっと、俺はオシャンティな文明人なので、まずは降伏勧告からだ。

 

「ねぇ~、Oh、降伏してくださ~い。ねぇ、降伏してくださいよ~。ねぇ~、もう……、Oh、ねぇ~、いいじゃないの~、減るもんじゃなし~。旅人、とても悲しい~、悲しいデス。ねぇ~、降伏してくださいよ~、もぅ〜、誠意見せてくださいよ~(ねっとりボイス)」

 

『『何ダ、貴様……?』』

 

深海棲艦は武器を見せてくる。

 

「何それ!!武器!?何?それ!?何の意味があるの!?何をそれで表現しようとしてるの!?アナタがた?怒り?悲しみ?喜び?喜怒哀楽!?」

 

『シツコイゾ!』『殺シテヤル!』

 

「Oh、ダカラ……、ね?いい?だから……、今こそ!降伏すればいい……、いいのよ。ねぇ~、ねぇでないとねぇ、深海棲艦バッシングするよ?黒井鎮守府ナメると後がコワいよ~?ねぇ、どうコワいかは詳しく言わないけれどもね。うん……」

 

『『………………死ネ』』

 

大量の砲弾の雨霰。

 

「ちいっ!交渉決裂だ!真摯な態度で交渉に臨んだんだが……」

 

俺は自らの至らなさを悔やんだ。

 

「えっ?あっ……、えっ?真摯……?」

 

「ん?どうしたんだい神州丸?」

 

「えっ、その、あからさまな挑発……」

 

「俺は真面目に降伏勧告をしただけだが?(なろう主人公並の感想)」

 

「あっ……(察し)」

 

んん?どうしたんだろう?

 

いやー、にしても、交渉はこれでいいってペリーが言ってた(大嘘)のにな?

 

大変だなあ。

 

「じゃ、姫は生け捕り、他は皆殺しで」

 

「「「「了解」」」」

 

そういうことになった。

 




旅人
こいつもよく考えれば提督じゃん!こえー。

神州丸
「(何故露骨な挑発を……?やはり、最初から全員打ち倒すつもりで?なら何故わざわざ煽るような真似を?いや、自分如きが提督閣下の神算鬼謀を理解することは不可能……ッ?!いや、しかし……)」

あきつ丸
「提督殿は多分何も考えていらっしゃらないと思うでありますよ(正論)」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。