旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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コンビニのよぉー、冷凍お好み焼きがウメェんだわ。

自分で作った方が美味いのは分かったんだけどね、めんどくさいじゃん。キャベツ切るのめんどいじゃん。


513話 南太平洋大乱闘! 前編

「南太平洋に大量の深海棲艦が湧いたそうです」

 

「えっ?夏イベは終わったよね?」

 

「夏イベ……?何を言っているんですか?」

 

ふむ、なるほど……。

 

つまり、こっちの世界はイベントとか関係なしに深海棲艦が湧くってことだな。

 

「にしても、南太平洋?また?」

 

「はい、ソロモン諸島がまた」

 

ソロモン諸島、深海棲艦騒ぎで一度国土が奪われて、国民は外国に逃げたんだよね。

 

ちょっと前に黒井鎮守府が深海棲艦を追っ払って、また国民が帰ってきたとは聞いていたが……。

 

ソロモン諸島の住民達は可哀想だな。

 

「にしても、戦時疎開か。なんかもう、マブラヴじみてるな」

 

「実際、この世界もマブラヴみたいなものでは?」

 

「じゃあ早く俺に、物凄い髪型のヒロインをくださいな」

 

「脳髄系ヒロインなら白露型に頼めば用意してもらえるんじゃないですか?」

 

「白露型に任せたらマブラヴオルタってか沙耶の唄になるんだよなあ」

 

「まあ、確かに、白露型の皆さんはニトロプラスの主人公みたいな目をしてますが」

 

「ガンギマリってことか……?」

 

「皆さん、鬼に逢うては鬼を斬る、仏に逢うては仏を斬る、みたいな目をしていますね」

 

「ツルギの理ここにありってか」

 

やめてくれよなー。

 

俺はもっとこう、May-Be SOFTみたいなノリで生きていたいんだよね」

 

「つまり、提督が私のパンツをクンクンぺろぺろ……?!!!」

 

あっはい。

 

「大淀はもっとこう……、ゆずソフトって感じだろ」

 

「誰が綾地寧々ですか。まあ、今朝も提督の椅子の手すりでオナニーしてましたけど」

 

「やっぱり君か畜生め!!!」

 

道理でべたべたすると思ったよ!!!

 

 

 

「えー、では、南太平洋に発生した深海棲艦を撃滅するための、作戦会議を始めるっ!」

 

そう言ってホワイトボードを軽く叩いたのは、みなみそふと……、いかんいかん、脳がエロゲに侵食されてる!長門だ!彼女は百代ではない(腹パン)。

 

ゲーム脳とか叩かれちゃいそうで怖いな。

 

「まずは、偵察部隊の話を聞こう!鈴谷、前へ!」

 

「はいはーい!」

 

鈴谷は、前に出てプロジェクターを操作した。

 

長門はマジでげっっっそりするほど機械が苦手だが、逆に鈴谷は文明の力をばちこり使いこなす。

 

「まず、これ見てね!」

 

プロジェクターにて投射された、立体映像に映るのは、ワイバーンのような深海棲艦。

 

おいおい、勘弁してくれ。

 

いつの間に周回ゲーになったんだこの世界は。

 

これどうせあれでしょ?

 

ドクター明石が会話の最中に、「会話の途中で悪いけどワイバーンの群れだ!」ってなるやつでしょ?

 

困るんだよなあ。

 

「これは、番外雷巡飛竜型って名前なんだけど、飛行能力を持って、硬くて、口から雷撃相当の火炎弾を吐き出すんだよね」

 

そうなんだ、怖いね。

 

「こっちが、番外戦艦陸竜型って名前で、背中のツノみたいなのは大和型の主砲に匹敵する大砲だってさ」

 

怖いね。

 

「でボスなんだけど……」

 

表示されたのは、二人の深海棲艦。

 

「この、百メートルくらいのドラゴンに乗ってるのが、南太平洋空母棲姫。百メートルくらいのベヒモスに乗ってるのが、南方戦艦新棲姫だよ」

 

んんんんんー?

 

なーんか、俺が見たことあるやつとちがうぞー?

 

サメとエビじゃなかったかしら????

 

何でそんなに殺意メガマックスなの?

 

「南太平洋空母棲姫本体は、ドラゴンに乗っている人型だけど、本体も強いみたい。槍使いだと思う」

 

リューサンなのか。

 

「その上、ドラゴンの攻撃力はかなり強いよ。ブレスが直撃すれば、巡洋艦クラスなら一撃で大破判定だと思う」

 

そりゃ凄いな、とんでもない威力だ。

 

「防御能力も高くて、私のミサイルは殆ど効かなかったよ。でも、ドラゴンは人型の方を庇ってたから、人型の方は脆いと思う」

 

なるほど。

 

「南方戦艦新棲姫も同じような感じかな。ベヒモスの背中の主砲弾幕は危ないね。でも、本体の人型の部分は脆いみたいだから、そこを狙っていけば良いんじゃない?」

 

「ふむ……、ありがとう、参考になった。では、作戦を立てていこう」

 

長門が言った。

 

「ではまず、艦隊の編成規模だが……、今回は扶桑と山城を出してみようと思う」

 

騒つく会議室。

 

「馬鹿な、危険過ぎる!」

 

武蔵が反対した。

 

しかし、扶桑がそれを制する。

 

「安心なさってください、武蔵さん。私も、自分の『能力』をある程度制御できるようになりましたから」

 

「しかしだな……」

 

「実戦投入できない兵器なんて、お荷物じゃないですか。私も、皆さんの役に立ちたいです」

 

「……分かった。しかし、汚染が広まれば世界がまずいことになる。その時は、提督に頼る他ないが……」

 

ふむふむ。

 

「だ〜いじょ〜ぶ!ま〜かせて!」

 

俺は請け負った。

 

確かに、扶桑と山城の『汚染』はマジで洒落にならんくらいヤバいんだが、俺には除染の手段がある。

 

「念の為に雪風も派遣しよう。扶桑と山城の能力に対して効果があるかはまだ分からないのだが……」

 

「じゃあ、あとは神州丸の初陣も済ませたいと思うんだが……」

 

と俺が提案する。

 

「ふむ……、まあ、良いんじゃないか?だが、一応、神州丸の補助役にあきつ丸を連れて行った方がいい」

 

「OK」

 

さあ、待ってろよ深海棲艦!

 

めっちゃ面白いことになるぞ!!!

 

 




旅人
アリスソフトではない。

大淀
テックアーツ世界の住人かよ。


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