旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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最近、ギャグが書けなくなりつつある。

面白いギャグが出てこない。



508話 真夏のじゃんぼりー

さあ、夏の砂浜で出店をやろう。

 

今じゃ関東圏ローカルの有名モール的なポジションに収まった黒井モールだが、うちの商業担当である霧島社長は、超高速で店舗数を増やせと命令している。

 

すげー。

 

俺も「六千万円でぶっとびカードを買ってきたのねん!」みたいなノリで手伝った方が良いだろうか?

 

……新作はデザインが現代向けだよな。

 

でも夜叉姫ちゃんが可愛いので俺的にはOKです!!!

 

まあ、とにかく、霧島は商業面での世界征服を目指してくれているみたいなので、俺も手伝おうと思う。

 

いや待て、手伝うも何も、俺の目標が世界征服だよ。

 

おかしくない?

 

なんかうちの艦娘達、みんな俺よりも能動的に世界征服を目指してるよねこれ?

 

大丈夫なの?大丈夫なのこれ?

 

……まあ、なんとかなるだろ!

 

なんかやばいことになったら必殺責任逃れだ!

 

 

 

レゲエ!砂浜!なんたらかんたら……。

 

はいまた海。

 

今年の夏は湘南のビーチに黒井モールの宣伝を兼ねた出店を出している。

 

俺は、トランクス型の海パンにピンクのアロハシャツを羽織って、ビーチ用のサングラスをして、サンダルを履いて砂浜を歩く。

 

……「うわ……、めっちゃイケメン!」

 

……「えっ、なんかの撮影?」

 

……「逆ナンしちゃう?」

 

俺は黄色い声を背に受けつつ、海の家『黒井』に向かった。

 

そこでは……。

 

「ひえーっ!焼きそば四つ!大盛りですーっ!」

 

「はいよ!」

 

「ラーメン二つ!」

 

「はーい!」

 

「五百円になります……」

 

えーと、レジが扶桑、ウェイターが比叡と最上、キッチンが龍驤と速吸か。

 

うーん、人手が足りてないな。

 

「おーい、手伝うぞー」

 

「あ!君ィ、手伝ってくれるんか?!良かったぁ、人手が足らんかったんや!」

 

旅人、参戦!

 

 

 

メニューは、まあ、海の家にありそうなものは大抵置いてあると思ってくれて結構。

 

売りは、龍驤の粉物系料理と、黒井鎮守府で毎週金曜日に出されるカレー、それと、黒井鎮守府で作っている黒ビールである。

 

龍驤の粉物系料理には、黒井鎮守府農場でのびのびと育てられたワイバーンの肉を大胆に使用!

 

黒井鎮守府では、家畜のワイバーンに『祝福された乳』を飲ませて、数十トンくらいまで大きくしてから肉をとるという、大変にオーガニックな方法で、美味くて安価な肉を作っている。

 

オーガニック……?

 

お前のブレンパワードの扱い方!イエスだね!

 

はっ、いかん、頭がオーガニックになってしまっていた。おれはしょうきにもどった!

 

さて、実際、祝福された乳で家畜を大きくするのは、法律にも違反しないし、肉質も悪くならない、環境にもお財布にも優しいやり方である。

 

龍驤の作る焼きそばや、フランクフルトに使っている肉はこのワイバーン肉だが、普通の海の家と違って具沢山なのに、採算がとれているんだよね。凄いでしょ?褒めて良いよ。

 

……やったのは首輪付きだけど。

 

そしてカレー!

 

艦娘それぞれが、戦艦だった頃艦内で作られていた秘伝レシピがあるので、全員が納得するカレーを作るのは困難だったのだが……、俺の必死の研究により、みんなが納得する美味しいカレーを作り出すことができた。

 

このカレーは、毎週金曜日に黒井鎮守府で供されるものと同じだ。

 

最近は、霧島社長の命令でレトルトカレー化もした。

 

黒井モール印のカレーはめちゃくちゃおいしいと大評判!頑張った甲斐があったな!

 

あとは黒ビール。

 

俺が、かつて黒井鎮守府でオクトーバーフェストやった時に、酒造の免許をわざわざ取得して作ったやつ。

 

味はドイツ風となっております。

 

これらの商品は全て、黒井モールで材料などがしっかり手に入るので、黒井モールの宣伝もバッチリ!

 

その他にも、黒井モール印のアイスクリームや、黒井鎮守府農場の焼きとうもろこしなども販売中。

 

さあ、ガンガン売ろう!!!

 

 

 

海の家……。

 

やっぱり、湘南の海には色んな人が来るな……。

 

「カレー……?牛丼の方が良いんだが、カレーも良いな!おーい!カレーを山盛りで頼むぞ!」

 

「王子ー!」

 

「ははは、ミートよ、お前もたまにはカレーはどうだ?……って、お前か、旅人!」

 

んー?

 

「Hey!旅人、久しぶりだな。ん?ああ、俺はちょっと仕事でな……。ヒトシュラのやつに会いに来たんだが、あいつはどこにいる?」

 

「ハッ、知り合いなのかって?そうだ、あいつとは東京受胎の時に出会って、仲魔をやってた時があってな」

 

「……ああそうか、魔界の方か。っと、その前になんか食わせてくれよ。ピザはあるか?」

 

んんんー?

 

「とーまー!ここのかれーらいす、とっても美味しいんだよ!」

 

「うわああああ!!!そ、そんな量を食べたら上条さんのお財布がっ……、って旅人さん?!ツケで?!い、良いんですか?!」

 

んんんんんんんー?

 

なんだか知り合いがいっぱいだぞ?

 

どうしてかなー?

 

……まあいいや、今日の俺は仕事で来てるからな。

 

面倒ごとには一切関わりませんよー。

 

「悪魔超人だ!」

 

「悪魔だ!」

 

「魔術師だ!」

 

あーーー。

 

「うるせえーーーッ!!!うちの店舗の前で暴れる奴は全員ぶっ飛ばす!!!」

 




RJ
お好み焼きとか上手に焼ける。

額に肉の正義超人
へのつっぱりはいらんですよ。

赤いデビルハンター
東京受胎の折は、人修羅なる魔人の仲魔となり戦ったらしい。

ツンツン頭と白いシスター
学園都市から来た。

旅人
顔が良い女なら、幼女から熟女にまで幅広く協力するマン。でもNTRはやらない。

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