旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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だ、駄目だ……、最近ギャグがかけなくなってきている!!!


476話 黒井鎮守府ロボットコンテスト

「黒井鎮守府ロボットコンテスト!!!!」

 

やります。

 

解説と司会は明石と夕張である。

 

明石と夕張は、100円ショップの材料でメタルビーストクラスの機動兵器が作れてしまうのでロボットコンテストなんて参加させたら他の艦娘が勝てない。

 

「ルール説明!」

 

一つ!

 

「市販の材料で作ること!」

 

二つ!

 

「魔法や、それに準ずる科学以外の技術は使用禁止!」

 

三つ!

 

「操作者にダイレクトアタックは禁止!」

 

四つ!

 

「大きさは一メートル四方の立方体に収まるくらいね!最低でも五十センチ四方の立方体よりは大きく!」

 

五つ!

 

「リングアウトか行動不能になったら負けだよ!」

 

そして六つ!

 

「いいかい、常識の範囲内のものを作ってきてね?これユーチューブにも載せるやつだから頼むよ?」

 

以上!

 

 

 

さて……。

 

案の定、常識の範囲内の物を作ってきてくれるほど艦娘は優しくないのだが。

 

『ギュイイイイイイイン!!!!』『ギリギリギリギリ』『ブオオオオオオ』

 

ロボットコンテストの音じゃないよこれ。

 

ねえ。

 

ねえってば!!

 

「では、第1回戦!時雨ちゃん対暁ちゃん!」

 

「暁ちゃんのアレはボストンダイナミクスのアレですね。わざわざ買ってきたみたいです」

 

「時雨ちゃんのは?」

 

「さあ……?またなんかグロテクスな生体部品の塊ですけど」

 

「「とにかく……、ゴーファイト!!!」」

 

暁のは、ボストンダイナミクスのアレだ。あの四足歩行のやつ。

 

時雨のは……、なんだアレ。

 

何だ……、なんだアレ。

 

カエルのような後ろ足と蜘蛛の前脚二本、身体の半分にも至るほどの黒い金属ブレードが並ぶ歯のある口。

 

『HARUUUUUu……、GIIIRIRIRI……』

 

なんか……、なんか鳴いてるんだけど?

 

あっ。

 

『sHAAABAAAAAAAA!!!!!!!』

 

物凄い勢いで暁のロボに噛み付いた!

 

『SAHAsHaAAA!!!!!!』

 

ボストンダイナミクスのアレーーーーー!!!!

 

「ひ、ひぃい……!」

 

暁も怯えている。

 

何あの放送禁止生物?!

 

「ちょっと待ったちょっと待った!時雨!何よその放送禁止グロクリーチャー!」

 

「これはロボットだよ」

 

「????」

 

「ちゃんとルールに則って、人工筋肉とナノマシン、高周波ブレードの歯、市販の犬の脳を改造したメイン回路を搭載した、魔術を一片たりとも使っていないサイボーグだよ」

 

「……悪魔かな?」

 

「犬の脳には電極を挿入して、常に絶対的な飢えを感じるように設定してある。目の前に動くものがあれば飛びついて丸呑みし、超濃度の消化液に叩き込むよ」

 

「悪魔かなー?!!!」

 

なんて酷いことを!

 

人の心がない!!!

 

「明石っ!!!」

 

俺がルール決定者の明石を見る。

 

「セーフです」

 

「ええー?!!」

 

セーフ?これで?!

 

ま、まあいい……。

 

明石がセーフと言うならセーフだろう。

 

俺個人的には後でお尻ペンペンだがな!!!

 

「勝者、時雨ちゃん!」

 

 

 

「第2回戦!睦月ちゃん対妙高さん!」

 

「「ゴーファイト!!!」」

 

妙高のは……、えっあれガトリングじゃん。

 

ガトリングじゃん。

 

無限軌道にガトリングついてる駆逐オートマトンじゃん。

 

ちょっと妙高さん?貴女、本職が最早アサシンなのは分かるけど、こんなことする?

 

対する睦月は……。

 

………………。

 

レーザー戦車?

 

あっ始まった。

 

『『ガガガガガガガガガ!!!!』』

 

『ボン!』

 

「睦月ちゃんの勝ち!!!」

 

がががー、ぼん!じゃねーわ!

 

何だこれ……、何だこれ?!

 

はたらくくるまの気分でスタートしたロボコンがガンダム動物園に侵略された気分だ!!!

 

ドラえもんのオープニングからゼオライマーがスタートしたみたいな、そんな気分だよ!!!

 

何なのこれ……。

 

「ああ……、やはりガトリングでは駄目でしたか」

 

「ガトリングが駄目だよ?!」

 

「時代はやっぱりレザライだよ!」

 

「レーザーも駄目だよ?!!!」

 

 

 

「第3回戦、村雨ちゃん対如月ちゃん!」

 

「「ゴーファイト!!!」」

 

えーと、如月は……、浮遊している三本爪の銀色の変なのだ。

 

プラズマミサイルとレーザー砲を搭載しているらしい。

 

うん……、地面に足が着いてなきゃ駄目なんて一言も言ってないもんな!

 

俺が悪かったよ。

 

俺が悪かったようんもう……。

 

村雨のは……、赤い蜂?また生体パーツの化け物か……。

 

お、ぶつかり合った。

 

『guluUAAAAAAAAA!!!!!!』

 

村雨の蜂ロボットが針を刺した。

 

すると、如月の変なのがドロドロに溶けて爆発した。

 

……だから怖いんだよ一々さあ!!!

 

「勝者は村雨ちゃんです!!!」

 

 

 

「第四回戦、吹雪ちゃん対菊月ちゃん!」

 

「吹雪ちゃんの小型バーグラリードッグ対菊月ちゃんの小型ナインボールです!」

 

「「ゴーファイト!!!」」

 

『システムキドウ』『排除開始』

 

『『ピーピーピーボボボ』』

 

『どかーん』

 

「菊月ちゃんの勝ちです!」

 

いやだから何これ?!!!

 

ロボットコンテストのノリじゃないじゃん!

 

そんなことしてるから黒井鎮守府の治安はホンジュラス並とかまことしやかに囁かれちゃうんだよ!!

 

俺としてはプププランドくらいの治安を維持したいんだけどな……。

 

カービィみたいなポジションである赤城もいることだし、黒井鎮守府=プププランドと言っても過言ではないと俺は思っている。

 

たまにドキドキ文芸部みたいな雰囲気になることもあるが、なぁに、誤差だよ誤差。

 

人生はRTAではない。

 

多少のガバは楽しまなきゃな!

 

「しかしあの小さなナインボールはいかんよ君」

 

「むむむ」

 

何がむむむだ!

 

 

 

そして……。

 

「決勝戦!時雨ちゃん対菊月ちゃん!」

 

「「ゴーファイト!!!」」

 

時雨のクリーチャーが素早く飛びかかるが、菊月のミニナインボールがそれを回避して、アウトレンジから焼き払う。

 

「優勝は、菊月ちゃんです!!!」

 

「おめでとう!!!」

 

おー。

 

「ふむ……、やはり科学は専門じゃないからね」

 

と時雨。

 

時雨の専門は神秘学だからな。

 

確かに時雨は、常人では足元にも及ばない程の智慧を持つ。いろんな意味で。

 

だが、機械の専門家である睦月型には及ばなかったようだな。

 

「菊月ちゃんには、賞金と、提督との一日デート権が進呈されます!」

 

えっ、何それ聞いてない。

 

俺、了承した覚えがないんだけど。

 

「じゃあ、明日はデートだな!」

 

「え?あ、はい」

 

そう言うことになった。

 

 

 

その次の日は、普通に菊月とデートして。

 

 

 

「あっ❤︎凄いっ❤︎そこっ❤︎良いっ❤︎」

 

やることをやった。

 

 

 

 

 

「因みに賞金っていくらだった?」

 

「三十億」

 

「三十億円?高いねー」

 

「三十億ギルダン」

 

「最も高価なワンマンアーミー?!!!!」

 




菊月
極めて賢い。機械分野にも強い。

旅人
この動画を載せたユーチューブが色んな意味で大騒ぎになり、広告収入を沢山得た。

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