旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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今ニコニコで葛葉ライドウのプレイ動画見てるんですけどやっぱりこれ名作ですわ……。


462話 艦娘参観 その4

ケース4:鳳翔

 

依頼内容:居酒屋鳳翔の運営

 

目標

・接客

・調理

 

依頼主:黒井鎮守府

 

 

 

鳳翔のターンだ。

 

まあ、鳳翔の仕事はいつもと変わらない。

 

居酒屋鳳翔の運営だ。

 

まあ……、うん。

 

問題はないよね。

 

鳳翔もいくらかは人の心があるから、居酒屋鳳翔で死人が出たことは数えるほどしかない。

 

さて、じゃあ、見ていこうか。

 

 

 

居酒屋鳳翔の営業時間は18:00から23:00である。

 

養老◯瀧より一時間遅いが、これは、黒井鎮守府の晩御飯が17:00頃であり、鳳翔がフリーになるのが18:00頃からなのである。

 

まあ、これも色々と事情はあるのだ。

 

そもそも、「うちは軍隊なので、早寝早起きを心がけたい」、と提言する艦娘もいれば、「いや、オンラインゲームのゴールデンタイムに備えて昼夜逆転の生活してるし」みたいな艦娘もいる。誰とは言わないが。

 

だから、最早、決まった時間に全員で揃って食事ということはできないのだ。

 

なので、6:00に朝食、12:00に昼食、17:00に夕食を「作る」のだ。

 

つまり、出来立てが食べたければこの時間に食堂に来なければならない。

 

逆に言えば、作り置きのものや、自分で何か作る場合には、「食堂は24時間開いている」のだから、いつ来ても良い訳だ。

 

因みに、食堂が混む時間帯は8:00、12:00、19:00であるからして、艦娘はみんな割と好きにやっているとだけ言っておく。

 

つまり……、17:00には、夕食を作り終えて、自分の夕食を済ませた鳳翔は、18:00から居酒屋鳳翔をオープンする。

 

あらかじめ仕込みは昼のうちにやっておいてあるので、すぐにオープンできるそうだ。

 

居酒屋鳳翔は、俺謹製の転移門もドアにエンチャントされており、異世界食堂形式で客が来るようになっている。

 

つまりは、ランダムな世界のランダムな場所に転移門ドアを作り、人を呼び込むのだ。

 

故に、居酒屋鳳翔には、人種どころか種族さえバラバラの知的生命体が、美味しい料理を求めて現れる。

 

そんな居酒屋鳳翔のルールは三つ。

 

一つ、代金は「お心ばかり」に払っていけ。

 

二つ、店内での乱闘禁止。

 

三つ、店内でのセクハラ厳禁。

 

つまりは、「金はどうでも良いが争うな」ということだ。

 

ルールを破ったら?

 

まあ……、残念ながら死んでもらうしかないかな……。

 

 

 

さあ、居酒屋鳳翔のオープンだ。

 

今月のメニューは美味しい冬のカキフライ、鍋物を中心にほっけなどの冬の魚とデザートにスイートポテト(バニラアイス付き)もある。

 

美味しい鍋物とお酒であったまった後に、アイス付きスイートポテトで温かい中ちょっと冷やすという……、つまりはこたつアイス的なちょっとした贅沢を提供しようという鳳翔の粋な計らいだ。

 

居酒屋鳳翔はカウンターが十八、テーブルが十二、和室が六のかなりデカイ店だ。正直居酒屋の規模じゃない。

 

何せ艦娘はほぼ毎日来るし、客も多いしで、拡張に次ぐ拡張でこうなったのだ。

 

洗い物や配膳などはアンドロイドがやるとして、鳳翔一人でこんなにたくさんの客の相手をできるのか?

 

できる、できるのだ。

 

鳳翔の調理スキルは最早俺と同等……、いや、一部では上回るだろう。

 

鳳翔は一分もあれば米を炊いてルーを配合してカレーを作れるぞ!

 

え?時空が歪んでる?ちょっと何言ってるかわかんないですね。

 

できるできないの話じゃなくてやるかやらないかじゃん。世の中って大抵はそうだよ。

 

さてさて、今日はどんな客が来るのかな?

 

まあ、艦娘はいつもいるので良いとして……。

 

あっちにいるのは金色と青い奴だ。

 

「おや、旅人殿。トランプする?」

 

「いや、結構だ」

 

「兄者、旅人殿は忙しいご様子。どうでしょう、ここは居酒屋鳳翔のお座敷でスイカ割りでも……」

 

まあ、似てない兄弟だが、こいつらはそういう種族だしな。

 

他には……、お?

 

「おや……?」

 

「げっ!」

 

なんでここにいるんだ閣下!!!

 

「おやおや……、久しいね。シュバルツバース以来かな?あの時は女だったが……」

 

「カエレ!」

 

他は……。

 

「うひょー!この艦娘っての、マジで可愛いよなー!」

 

「艦娘風俗とかあれば絶対に流行るのになあ……」

 

あ、風俗狂いの冒険者とエルフだ。

 

「でもあんまりこっちにいるとメイドリーちゃんが悲しむからな」

 

「いやでも、ここの酒と料理はマジで美味いんだよな……、運が良けりゃ魔法に詳しい艦娘に何か教えてもらえたりもするし」

 

「「風俗店さえあれば……!!!」」

 

馬鹿共が、うちの子に無理矢理手を出したら生かして帰さねえぞ!

 

「………………ってかさ、前から思ってたけどあいつヤベエよな、ゼル」

 

「おうよスタンク、旅人の奴はヤベェ……」

 

ん?

 

え?

 

「「そう……、なんてったってあの精力!!!」」

 

………………は????

 

「低級淫魔に囲まれて五時間ぶっ続けでセッ◯ス!!!」

 

「触手チ◯ポでケンタウロスも大満足!!!」

 

「火の精霊に焼けるのも構わずナニを突っ込んで!!!」

 

「顔が良けりゃ妖精から勇者まで構わず口説くっ!!!」

 

「「マジでヤベェよあいつ!!!」」

 

「インキュバスかもしれねえな……」

 

「でもブサイクには冷たいぜあいつ。顔さえ良けりゃ年増エルフでも構わんらしいしな」

 

「ここの艦娘って子達も全員、旅人のお手つきなんだろ?チクショー!あいつめー!」

 

……あ。

 

「そのお話、興味があるんですけど……」

 

あ、大淀。

 

ふーむ、これはあの馬鹿二人に俺の過去の風俗巡りの件がバレて、後で死ぬほど逆レイプされる予感。

 

あらかじめ逃げておこう。

 

艦娘参観は切り上げておこうか。

 

あばよ!!!

 

 

 

リザルト

・接客◯

・調理◯

 

評価:A

 

報酬:0万円

+黒井鎮守府からの給料:50万円

=鳳翔の今日の手取り:50万円

 

鳳翔の預金口座:12500万円+50万円

 




鳳翔
嫁。

旅人
スイカ割り!あ、よいしょ!スイカ割り!あ、どした!

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