旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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あはーん、どうしよう?

次は誰の仕事っぷりを見たいですかね?

一応時雨とかは書くと思うんですけども、白露型はしょっちゅう出てる気がするので、なんか最近見てない艦娘が普段どんな仕事してるのか気になるよー、とかあったらください。

リクエストでもなんでも常に受け付けてるから、活動報告にでも何か投げてくれ!(やるとは言ってない)


461話 艦娘参観 その3

ケース3:暁

 

依頼内容:黒井モールでアルバイト!

 

目標

・黒井モールのスーパー部門で店員さんのアルバイトをやろうね!

 

依頼主:黒井鎮守府

 

 

 

おーっといきなり優しい世界。

 

eraシリーズからポケモンくらいに急転換してきたな。

 

そうだよ、うちの鎮守府はシンカリオンくらいのノリでやっていきたいのに、何故かいつも装甲騎兵ボトムズみたいなノリになるんだよなあ。

 

俺はジブリとか新◯誠みたいな清純派で子供に優しい雰囲気でやっていきたいのに、艦娘はすーぐダイナミックプロとかガイナックスとかになるし、隙を見せればニトロプラスになるから困る。

 

怖いから見ないようにしてるけど、戦闘時の艦娘とかガンギマリですよ?ニトロプラスの主人公みたいな真っ黒な目をしてるからね?「断固として殺す」って意思が見えるね、うん。

 

そーんな中で暁と言えば、まだギリギリ人の心があるかもしれないくらい優しくてとってもいい子なんだよ!

 

いや、他の艦娘が悪いとかじゃないんですけどこう、暁は闇があまり深くないから……。

 

まあほら!とにかくさ、お仕事を頑張る暁ちゃんを見よう!な!

 

 

 

「司令官!今日は私、頑張っちゃうんだから!見ててね!」

 

「うん、頑張ってね!」

 

さあさあ、暁が、黒井モール、スーパー部門の制服と黒いエプロンをつけて、アルバイトを始めるよ!

 

可愛いよ!

 

はー、すっげえ可愛い。

 

「いらっしゃいませー!」

 

はー、可愛い……、娘にしたい……。

 

トラブルなくバイトできるかなー?

 

まあ、品出しはアンドロイドが勝手にやってくれるし、レジは自動レジなんだけどね。

 

だから、トラブル対応が主な仕事になると思う。

 

……おや?

 

「ええと、ええと……」

 

あ、IT化の波に乗り遅れたババアだ!

 

自動レジが使いこなせないみたいだ!

 

「はい、どうかしましたか?」

 

おっ、偉い!

 

自動レジの前でウロウロするババアに話しかけにいった暁。

 

「ええと、この、自動レジっていうのがよくわからなくって……」

 

「えーっとですね、買い物カゴを、ここの台に置いて、ボタンを押します。すると、自動的に、買い物カゴの中に仕込まれたICで商品を読み取ってあるので、こんな風に値段が表示されます」

 

「はあ……」

 

「そして、ここにお札、ここに小銭を入れて、お会計します。ここと、ここからお釣りが出るので、受け取ったらあちらで商品をレジ袋に入れて、カゴを返却してくださいね!そしてなんと!当店のレジ袋は無料なのです!」

 

あ、はい、レジ袋無料です。

 

買い物した量に見合う分のレジ袋が無料で自動に出てきます。

 

「これでいいのかしら」

 

「はい、大丈夫です!ありがとうございましたー!」

 

 

 

ん?

 

「……へへっ」

 

あ、万引きだ!

 

「コラーッ!」

 

あ、暁!

 

「万引きは許さないわ!」

 

「うおっ?!……って何だ、ガキじゃねえか。おいクソガキ、痛い目に遭いたくなかったら」

 

「えい」

 

あっちょっ。

 

「ぎぃいやぁああーーー!!!」

 

肩外した!

 

まあ穏当な方だ!

 

「盗んだものを返しなさい!」

 

「は、はひいいぃ……」

 

スピード解決だ……。

 

 

 

「わーん!!!」

 

おや……?

 

迷子の男の子がいるな。

 

俺が行っても良いが……?

 

「あ……、ねえねえ、君、迷子かなー?」

 

おっ、暁が行った!!!

 

「うわーん!!!」

 

しかし子供は泣き止まない。

 

「えーと、えーと……!ほ、ほら!高い高ーい!」

 

流石は艦娘を言ったところか、男の子を軽く抱っこする。

 

「あう……」

 

お、子供が落ち着いたな。

 

「お姉さんがママを一緒に探してあげるね!」

 

「……おねーちゃんもこどもなのに?」

 

「むー!お姉さんは三人も妹がいる立派なお姉さんなんだよ!」

 

「そーなの?」

 

「ええ!三人の妹には、カッコいいお姉さんとして尊敬されてるのです!」

 

オッ、大嘘ォ!!!

 

いや、暁の中ではそういうことになっているのかもしれない。

 

「それじゃ、付いてきて!キッズルームで遊びながら、ママが来るのを待とうね!」

 

「うん!」

 

そして数分後……。

 

「浩介!」

 

「ママ!」

 

お母さんが迎えにきたみたいだ。

 

「ママ!暁おねーちゃんが遊んでくれたのー!」

 

「えっと、店員さんですか?」

 

「はい、そうです!」

 

子供の母親に笑顔で対応する暁。

 

「ありがとうございます!少し目を離した隙に……」

 

「このくらいの年齢の子供なら、そんなこともありますよね!見つかって良かったですね!」

 

「はい、ありがとうございます、本当に……」

 

良かったなあ。

 

「暁おねーちゃん!僕、大きくなったら暁おねーちゃんと結婚する!」

 

「は?私結婚してるから」

 

あーーー、そこでキレるぅ?

 

「ふえええん!!!」

 

浩介君泣いちゃっただろ!!!

 

「浩介ったら……、すみません、既婚の方だとは思わず……、気分を害してしまったようで……」

 

「いえ、こんな見た目ですから。けど、私は旦那一筋なのです」

 

「は、はい……、ありがとうございました……」

 

お母さんがドン引きしながら帰っていった……。

 

いやちょっと……、子供の告白くらい軽く流しなさいよ……。

 

ガチ拒否は酷いよ……。

 

 

 

 

リザルト

・黒井モールのスーパー部門で店員さんのアルバイトをやろうね!◯

 

評価:はなまる!

 

報酬:0万円

+黒井鎮守府からの給料:10万円

=暁の今日の手取り:10万円

 

暁の預金口座:650万円+10万円

 

 





天使。

旅人
まあ、直接的に子供に手をあげなかった分偉いと思っている。

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