「MCあくしすの村田です、よろしくお願いします!」
「鹿島です、よろしくお願いします」
はい、あくしすの村田です。
28歳独身です。
うちのあくしすは萌えと燃えの融合、幅広い兵器を萌え化してお届けするのが我が社の使命であるのだよ!
その点、艦娘は凄い!
マジで萌え化した戦艦少女がたくさん!
三次元なのがマイナスだが、そんなものが気にならないくらいには美少女揃い!
今回は倍の300ページお届けするぞ!
ライターが死ぬ?
上等だぁ!!!
俺も締め切りまで家に帰らない覚悟で今回の黒井鎮守府特集を組むんだからなぁ!!!
へへへ、お前らも俺とデスマーチに付き合ってもらうぜ!!!
「あの、村田さん?どうかしましたか?」
「あっいえ、大丈夫です」
さて……、あくしすに求められているのは萌えとミリタリー!
萌えの方は艦娘の写真を撮らせてもらうことにして……、ミリタリー!
ミリタリー……、どこまで見せてもらえるのだろうか?
「あの、鹿島さん?自分はその、萌えミリタリー系の雑誌でして。艤装とかって言うやつ、見せてもらえますかね?」
「はい、大丈夫ですよ。旧型と新型どちらを見ますか?また、誰の艤装を見ますか?」
「へあ?」
「ええとですね、まず、艤装には旧型と新型があるんですよ。生まれたばかりの艦娘は核が艤装にあり、艤装に手を加えることはできません。しかし、艦娘には練度という指標があり、この練度と言うものが上がると、核が艤装から肉体へと移り変わっていき、その移り変わって余裕ができた分、艤装に手を加えることができます。これを近代化改修と呼んでいます。また、近代化改修により改造された艦娘は艦種が変わることもありますね」
「なるほど」
「それで……、練度が99に達した時、核が完全に肉体に移行し、艤装の方が付属品扱いになるんです。すると、艤装は弄り放題なので、艤装を好きに改造できるって訳ですね。これを最終移行と呼んでいます」
最終移行……。
「最終移行された艦娘は、ほぼ現人神と言っても良いでしょう。核を破壊されない限り不死で、入渠すればどんな傷も元通りですし、艤装がなくても海の上に立てますし、艤装の持つエネルギーを全て体内に持っています。ここで、旧艤装は不要になる訳ですね」
なるほど……、最終移行した艦娘には従来の艤装が要らないんだな。
「そして、更なる戦力の向上を図った私達は、艤装登録を可能としました」
「艤装登録?」
「元々、艤装を好きなタイミングで召喚できると言う艦娘の特性から、外部で作った武装を艤装として登録して使えるようにならないか、という考え方ですね」
あー?大砲を呼び出せるなら、あらかじめ作っておいた別の大砲も消したり出したりできるんじゃないかってことか?まあ、不可能ではない、のか?
「旧艤装の不要論と艤装登録により、最新の技術で作った艤装を登録すれば、より戦力の向上を見込める、と考えられ、現在では、艦娘の全員が新艤装に換装しています」
なるほど……。
「ではまず……、傑作駆逐艦である吹雪の新艤装を見ていきたいですね」
「分かりました。もしもし吹雪ちゃん?今良いかしら?……うん、記者の人。……うん、演習場で待ってて」
演習場に連れてこられた。
「こんにちは、特型駆逐艦の吹雪です!」
「こ、こんにちは!」
こ、こんな小さい子も艦娘なのか?
中学生くらいじゃねーか?
大丈夫なのかこれ?
「では、行きますよ。艤装展開」
「おぉ……」
パッと光ったら吹雪ちゃんは重武装になっていた。
構えた時の写真を撮っておく。
おお、良いね。
武装はマシンガンとランチャー、キャノン砲、ガトリング、ミサイルポッドか……。
「あれ、深海棲艦はレーダーに映らないんじゃ?」
「艦娘のレーダーには映りますよ」
「大砲とかは……?」
「大砲は使い勝手が悪いんですよね、ドロッパーズフォールディングガンの方が強いですし」
成る程、これはこれでありだな!
各武装のスペックを聞けるだけ聞いてメモする。
「ヘヴィマシンガンの装弾数は百二十発、炸薬は液体火薬です。連射と単射が可能で、オプションにグレネードを……」
「他に艤装を見せてくれそうな艦娘さんって……?」
「誰を呼びますか?」
「うーん、大和とか」
「大和さーん」
大和さんの艤装は巨大な黒い手甲とビーム砲、キャノン砲、そして電磁バリアだった。
宇宙戦艦の方かよ……。
取り敢えず写真とスペック聞き出して書く。
「アイオワとかはどうですかね?」
「アイオワさーん」
レールガン、レドーム、レーザー砲、ガトリング、ミサイル……、良いね!
「三日月はどうです?」
「三日月ちゃーん」
超大型メイス、腕部内蔵砲、ネイルクロー、踵にパイルバンカー、有線式テイルブレード……、ロマン兵装じゃねえか!!
「ええと、じゃあ金剛は?」
「金剛さんは艤装を使いません」
「は?」
「徒手空拳です」
ええ?!
「じゃ、じゃあ、そうだな、赤城は?」
「赤城さんは空母なので弓だけですよ?」
「は?空母なら艦載機はどうなっているんですか?」
「聞いてみますか?赤城さーん」
赤城さんがポテトチップス片手に現れた。
「何ですか?」
「艦載機についてお聞きしたいそうです」
「艦載機ですか?F/A-18E/Fを234機、F/A-18Cを180機搭載していますよ。それとファンネルも少々」
「………………は?」
え?
はあ?
いや……。
「あ、あり得ないでしょう、搭載できて40機くらいじゃないですか?」
「ええと、私の身体を見てください」
「はあ……?」
「どこに搭載していると思いますか?」
「あ……」
確かに、戦闘機が入る余地はなさそうだ。
「答えは艤装です」
そう言って、矢筒を取り出す赤城さん。
矢を一本手に取ると、ピカッと光ってミニチュア戦闘機になった。
「これが艦載機です」
「こ、これが?!」
こ、こんなミニチュアが?
「小さいですけど性能は元のものとほぼ同じです。だから、私が全力で爆撃をしたらこの街を更地にできますよ」
「い、いや、おかしいですよね?小さければ火力も減るんじゃ?」
「減りますよ?ですけど、その分武装は強化してありますから」
そ、そうなのか……?
「でも、それにしても、艦載機の数がおかしいのでは?」
「そうですねえ……、だいぶ増えましたねえ」
「いやいや……、だいぶって量じゃないと思いますよ?!」
「艦娘は、あらゆる武装を艤装として収納できますから、空間的な制限が殆ど無いんです」
空間的な制限が殆ど無い……?
「これは一種のバグというか……。艦娘は全てが、当時の戦艦の性能を持つんですよ。だから、当時の戦艦だった頃と同じくらいの武装をできるんです」
……ん?
「例えばビスマルクさんなんて、いくらでも銃器が持てることを利用して数万丁の銃器と数千の砲を持っていますね」
艦娘は人間サイズなのに、積載量は戦艦サイズってことか?!尚、武装は全て人間サイズ?!
ってことは……、そうか!このミニチュア戦闘機なら、本物の赤城の中になら四百機くらいは余裕で入る!何だそれ凄え!反則じゃねえか艦娘!
「それに、艦娘は練度が上がるほどあらゆる性能が上がりますから……、私の今の性能なら、もう百機ほど載せられますね」
「な、なるほど……!」
……高周波ブレード、刀、徒手格闘……。
「あの、疑問なんですけど、何で艦娘なんですか?格闘武器を使うなら最早艦ではないんじゃ?」
「それは固定観念ですね」
「はあ」
「私達艦娘は、人間と同じ形をしています。一瞬で敵の懐に入る機動性と一撃で殺せるパワーと技があれば、態々陣形を整えて砲戦をするのは非効率ではないでしょうか」
うーん、そうか?
確かに、戦艦とは違って窓は小さくて小回りが利いて……、滑らかに動くマニピュレータと重機以上のパワーがあるとすれば……、直接格闘は妥当?
被弾してもダメージを受けない、そもそも被弾しない、などの前提条件は必要だと思うが……。
装甲板を斬り裂ける腕力があれば砲は要らない……。
確かに、人間がもし、パンチ一発で人を殺せて、長い距離も一瞬で移動できるくらい素早ければ、遠距離武器はいらない、よな?
艦娘は深海棲艦の攻撃が当たらないくらいに素早くて、一撃で深海棲艦を倒せるなら、弾薬数に左右されない格闘攻撃の方が燃費が良い?効率的?
「なるほど」
そうか……、そうなるか。
まあ、戦術論はミリタリークラシックスの人らが調べるでしょ。
次、艦娘の撮影!
「艦娘の撮影とかって……」
「構いませんよ」
艦娘の写真を撮影する。
日常の一ページから訓練中まで様々だ。
よし、こんなもんか。
鹿島
淫乱ドMであることを除けば、かなりまともな艦娘。武器もビーム砲やガリアンソードとまともな範疇に収まる。