旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

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暑いので涼しげな話を書こうとしたんですけどね。

なんでこうなったんだろうなあ。


313話 お正月(母乳)

「おしょーがつじゃーん」

 

前日、カウントダウンを済ませて、お正月。

 

居酒屋鳳翔でどんちゃん騒ぎになっている真ん中で、正月の仕事をある程度済ませた俺が音頭をとる。

 

あ、もちろん、今日は居酒屋鳳翔でも客の受け入れはしない。完全に身内だけでのパーティー。

 

さて、マイクスイッチON。

 

『えー、皆さん!新年、あけましておめでとうございます!』

 

「「「「あけましておめでとうございます!!!」」」」

 

『今年も、黒井鎮守府一同、健やかに過ごせるように祈っております!それと!皆んな大好きだよー!愛してるー!今年もよろしくねー!!』

 

「「「「わああああああ!!!!」」」」

 

歓声と拍手が送られる中、マイクのスイッチを切り、酒を飲みに行く。

 

ああ。

 

今年も楽しくやっていきたいね。

 

 

 

録画しておいた笑ってはいけない例のアレを見つつ、皆んなで駄弁りながら酒を飲む。

 

アイオワが、「Japanのcomedianは面白いわね!特にサチコ・コシミズ」とか言ってたので、いやいやあの子アイドルだからと訂正しておく。

 

幸子は、笑ってはいけない例のアレに出演していた。

 

まあ、昔もキャストにねじ込んだことあるし。

 

番組の途中で幸子がガキの使いではない人達とスカイダイビングさせられるのは恒例行事だ。

 

ではでは、酒を飲もうか。

 

まあ、場は既に混沌だよね。

 

ほぼ全員が大ジョッキか瓶ごと。

 

酒も高いのばっかり。

 

飯も良いのばっかり。

 

今回の酒宴でうん千万単位の金が消し飛ぶと言えば分かるだろうか。

 

一本うん十万の酒をパカパカ空けるんだもんなー、そりゃ金もかかるわ。

 

でも本当に、黒井鎮守府は軍事施設の割には設備の維持に金がかからないから、懐へのダメージはあまりない。

 

なので、こういう時くらいは奮発して、良いものを飲み食いして欲しいぞ。

 

鎮守府の貯金は軍事施設並にあるからな。

 

ってか、忘れがちだけど軍事施設だしな!

 

国から予算は降りてないけど!

 

まあ、それくらいなんてこたぁねぇ。

 

「なあ響ィェァ!!!」

 

「そうだね」

 

「聞いてよ響チャン!」

 

「何?」

 

「ウイスキーは響が一番美味いと個人的に思う」

 

「そうだね」

 

「白州も美味い」

 

「そうだね」

 

「……響はエッチなことに興味深々」

 

「そうだね」

 

なんてことだ、響が、何でも言うことを聞いてくれる響チャンになってしまった!

 

わかるーせやなーそれなー。

 

と言う訳で今回の酒は響!

 

ウイスキーは良いぞぉ、キンキンに冷やしてストレートでも、ロックでも、なんならカクテルでも美味いからな!

 

元々甘いものが結構好きなんで、仄かに甘い香りのウイスキーは特に好き。

 

その中でも響はトップテンに入るくらいには好き。

 

いや、お前前にアサヒビールとかスピリッツとか言ってただろと言う意見はあるだろう。

 

しかし、俺は酒の種類によって求める方向性が違うのだ。

 

ビールならキレと喉越しだが、ウイスキーなら味わいと香りだ!

 

だからウイスキーはガバガバ飲まないよ、味を楽しむものだからねこれ。

 

……うーん、美味い。

 

あとはなー、バーボンも美味いぞ。バニラの香りがしてな、アルコールの甘みがな。

 

バーボンと言えばあの人が好きだったな。

 

コンバットマグナムの元殺し屋。

 

今何やってんのかねあの人ら。

 

楽しそうなことあったら連絡してねと言ってあるから、何かあれば連絡が来るだろうけど。

 

賢者の石の時も、カリオストロの時も、ノストラダムスの時も、楽しかったなあ。

 

……最近は、昔を懐かしむことが多くなった気がする。

 

歳をとったのか。

 

あるいは。

 

現状が退屈なのか。

 

……旅をしていた頃と比べて、現状は。

 

………………。

 

やっぱり、平穏な日々ってのは、性に合わないね。

 

 

 

×××××××××××××××

 

どうもこんばんは。

 

提督のパーフェクトセクレタリー、大淀です。

 

私も少しばかりお酒が入っているので、言動がちょっとおかしくなってしまうかもしれません。ご了承下さい。

 

さて。

 

私の神様である提督の今日の生活は。

 

朝、いつも通り早起きして、料理を。

 

その後は、年末年始の仕事を。

 

とても忙しそうで、おいたわしいです。

 

しかし、年賀状や暑中見舞い、お中元などのやりとりは、提督にしかできない仕事。

 

普段の仕事であれば幾らでも代わって差し上げますが、こればかりは……。

 

夜には、仕事を終わらせて、飲みに。

 

そして現在。

 

「響うまうま」

 

飲み続ける提督。

 

うふふ、提督が幸せなお気持ちでいらっしゃいますと、私まで幸せな気持ちになります。

 

「……んっ❤︎」

 

響が美味いと絶賛する提督を見て、艦娘の方の響ちゃんが感じています。

 

チッ、淫乱め。

 

「響は美味いなあ」

 

「そうだね」

 

「こっちの響のお味はどうかなぐへへ」

 

「きっと美味しいよ。ほら、味見してみて」

 

上着をめくって、ブラをずらして、乳首を見せる響ちゃん。

 

こーれはちょっと許せませんねアウトです。

 

その時、響ちゃんを押しのけて隼鷹さんが前に。

 

「提督ぅ、駆逐艦の乳臭い子供おっぱいより、大人のおっきいおっぱいの方が好きだよなー?ほーら、私のおっぱいはお酒の味がするぞー!多分!」

 

「ポーラのおっぱいはきっとワインの味ですよぉ〜」

 

「不肖この赤城、提督に授乳したいと思います。私、甘いものが好きなので、きっと、お乳も甘くて美味しいと思いますよ?」

 

くっ、出遅れた……!

 

淫乱共め、提督におっぱいを吸わせるためには手段を選ばないつもりですか!!

 

「え、あ、いや、成人男性が若い女の子のおっぱい吸うのはヤバイでしょ」

 

すると、艦娘達は、提督の目の前で胸を搾って見せました。

 

「工廠製の薬品で、一時的に母乳が出るように調整しました」

 

「はっはっは、ふざけてんの?」

 

因みに私も服用済みです。

 

副作用?そんなものを気にしていたら提督を誘惑することなんてできませんから。

 

基本的に、艦娘に効くレベルの強度の薬品なら、並の人間なら死にます。

 

白露型協力のスペシャル母乳噴出剤……、使い時は、今……!

 

「待って、マジで、待って?よく考えよう?新年早々何で俺が君らのおっぱいを吸うみたいな話になってんの?おかしいよね?」

 

「幸先が良いですね!」

 

「幸先が良いって言葉の意味分かってる?地獄へ真っ逆さまの間違いじゃなくて?」

 

「提督……、こんなことはあまり言いたくはありませんが、わがままは少し控えてもらえませんか?」

 

「正当な主張だよね?」

 

ふふふ、提督におっぱいを吸っていただけると思うと、興奮して……!

 

「分かった、せめてこうしよう、搾乳してこよう?母乳飲めってんならもう、飲むからさ。それで勘弁してくれない?」

 

「では、搾って下さい」

 

「………………は?」

 

「?、提督が搾乳して下さるんですよね?」

 

「そんなこと一言も言ってないよね?大丈夫?耳呪われてない?」

 

そんなことはありませんが……?

 

「え?……え?俺が搾るの?」

 

「はい」

 

「やめよう?」

 

「いいえ」

 

「NPCみたいな対応もやめて!」

 

うーん、どうしましょう?

 

「もー!おっぱいなんていっつも触ってるのね!何を躊躇う必要があるの?!」

 

「そうだそうだー!私達はただ、提督に母乳の飲み比べをして欲しいだけだー!」

 

外野から野次。

 

「わ、分かった、分かったよ!飲むから!皆んなの母乳飲むから!」

 

「「「「わーい!!!」」」」

 

「く、狂ってる……」

 

?、海原提督、何か言いましたか?

 

 

 

「司令官!雷のおっぱい、美味しい?」

 

「う、あ、う、うん!お、お、美味しいよー!」

 

提督が、世界の全ての生きとし生けるものを呪うかのような沈痛な顔で言う。

 

ど、どうしたのでしょう?

 

私達の母乳に何か不備が?

 

「皆さーん、聞いてくださーい!母乳噴出剤の副作用が分かりましたー!どうやら、定期的に母乳が出るようになるそうでーす!その度に提督に搾乳してもらいましょー!」

 

「「「「おー!」」」」

 

それはいいですね!

 

「死のう」

 

提督が手持ちの爆薬を抱えて自爆した……?!

 




艦娘
真性のマジキチ。

旅人
新年早々搾乳させられた。

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