旅人提督の世界征服までの道程   作:ハードオン

286 / 593
出てしまいましたなぁ……。

俺の趣味が。


286話 祝杯はわかめ酒

「ショコランラッペリッチャァァァ!!!(挨拶)」

 

「何ですか今の」

 

「挨拶」

 

さあて始まりました宴会!

 

大西洋解放の宴会!!!

 

宴会……。

 

分かってる……、俺の貞操がヤバいことは。

 

でも飲みたいんだ!

 

皆んなでワイワイ飲みたいんだ!

 

頭パリピなんだ!!!

 

頼む、オチは分かっているだろうが、飲ませてくれ、酒を飲ませてくれ!頼む!!!

 

「説明ッ!旅人が!宴会で!やたら飲む!!!」

 

ビシバシスペシャルみたいなテンションの俺。誰にも止められねぇぞ!

 

「んあああぃ!!!酒ダァ!!!酒を出せぇあああぃ!!!」

 

「はい、旦那様。何が飲みたいですか?」

 

と、鳳翔。

 

「わかめ酒っ、ゲフンゲフン!スピリッツ」

 

いかんいかん、野性解放はいかん。

 

つい本音が……。

 

「へ?!わ、わかめ酒ですか?!!」

 

聞かれているって言うね。

 

カリスマイケメン旅人のイメージこわれる。

 

「ち、違うんだ違うんだ、俺はそんな変態みたいなことは言わない」

 

「い、いえ、良いんです!私の身体で満足していただけるなら……❤︎」

 

そりゃあ鳳翔の身体は最高にビューティフルだが。

 

「今、脱ぎますね❤︎」

 

「いや、いかんいかん!俺が脱がされるのはまだしも、君が脱いではいかん!」

 

そうはいかんざき!!!

 

「じゃあ、こうしましょう!野球拳です!」

 

んん。

 

「えっそれはあれだよね、負けたら飲むんだよね」

 

知らないのか、野球拳は元々負けたら酒を飲むんだぞ。

 

ってか、お座敷遊び全般が、負けたら飲むってルールだよ。

 

「いえ、脱ぎます」

 

脱ぐのか。

 

しかし、脱ぐのか。

 

「え、良いのこれ」

 

「お座敷遊びですから。性的に倒錯した怪しいことをやる訳じゃないですから大丈夫ですよ」

 

そっか、良いのか。

 

え、良いの?

 

「勝ちに行って良い?」

 

「旦那様に脱がされるのも、脱いでいただくのも、どちらにせよ美味しいので」

 

成る程、皆んな得するってことだな。

 

皆んなが幸せになれるってんなら、俺はするよ。

 

野球拳を!!!

 

 

 

「「やきゅーうー!すーるならー!」」

 

さあて始まりました野球拳!

 

合法的に艦娘を脱がせる事ができるマル得ゲーム!!!

 

わーい!たーのしー!!!

 

まずは鳳翔、君に決めた。

 

「「よよいのよい!!!」」

 

俺チョキ、鳳翔パー。

 

「あらあら、負けてしまいました……」

 

「「よよいのよい!!!」」

 

「「よよいのよい!!!」」

 

「「よよいのよい!!!」」

 

………………

 

…………

 

……

 

「あ、あの、流石に一度も勝てないのはおかしいですよね?」

 

「俺にはグリードアイランドで鍛えたじゃんけん必勝法があるからな」

 

「どこですかそこ」

 

「昔ちょっとな」

 

とある異世界でステーキを頼んだら何故かハンター試験なるものに巻き込まれて、そのまま流れでな……。

 

「はあ……」

 

ふむ。

 

と言う訳で、鳳翔を全裸にひん剥いた訳だが。

 

HUUUUM、良い……。

 

血色の良い健康的なシミひとつない肌。家事仕事で鍛えられた二の腕は筋肉質にならない程度に引き締まり、足はすらりとしていてバランスがいい。美しい肢体。控えめな胸はツンと天を向く。皆んなから母親のように慕われているが、その実、一人も産んでないが故、男を知らない清らかな身体だ。経産婦のようにモントゴメリー腺が目立つことはない。お腹はつき出ない程度に肉がつき、女性らしい丸みを帯びている。控えめに手入れされた茂みに、品のいいお尻。

 

……良い。

 

あー良い。

 

天使か女神か。

 

鳳翔の身体を褒め称えるポギャブラリーが足りない。

 

「えっと、それで、わ、わかめ酒、ですよね?」

 

「いや、それはいい、それはヤバいから。本格的に怒られる」

 

怖い、UNEI怖い。

 

「どうぞ……!」

 

「話聞いて?ってかさ、艦隊の皆んなに見られてる中で何をやっとるんだ君は」

 

「?、特に恥ずかしくはありませんよ?艦隊の皆んなは家族のようなものですし」

 

家族に痴態を見られるのって相当なダメージだと思うんですが。

 

「大体にして俺も辛いからね、この視線の中でわかめ酒を飲むのは」

 

「大丈夫ですよ」

 

何が?

 

「さあ」

 

「う、いや、それは」

 

「さあ!」

 

「だ、だからさ」

 

「さあ!!!」

 

「う、うわああああああ!!!!」

 

 

 

(中略)

 

 

 

やってしまった……。

 

俺は何てことを……。

 

……ちょっと楽しかったなんて口が裂けても言えない。

 

「で、何この列」

 

「いえ、同じことをやっていただこうかと」

 

「やめよう?」

 

本当にさ、怒られるから。

 

「いやもう鳳翔さんにやったんですから私達にできないって道理はないでしょう」

 

と、大淀。

 

それは、そうだが。

 

「ここまできたら一人も二人も百人も変わりませんよ。さあ、どうぞ」

 

大淀この野郎、正座したまま、態と胸にかけて注いでいる。

 

透明な日本酒が大淀の白い肌を伝ってセクシー、エロいっ!

 

………………

 

…………

 

……

 

愛宕。

 

「ねえ、提督?私、見ての通り下の毛も金色なんだけれど、それでもわかめ酒って言えるのかしら?」

 

「知らんが」

 

俺は君達に無理矢理淫猥な行為をさせられてる訳だから。

 

メンタルボロボロよ。

 

それにしても愛宕。

 

デカァァァイ!説明不要ッ!!!

 

目測で100は超えているであろう特大バスト。

 

素晴らしい。

 

大きいことは良いことだって言うじゃん?

 

「あら?こっちで飲む?」

 

と、谷間に酒を注ぐ愛宕。

 

まあ谷間の方が危険性は薄れるか。

 

いやそれでもやべーよ。

 

一種の女体盛りだからねこれも。特殊性癖だよ。

 

つーか女体盛りって美味しくないんだよな、体温でほんのり温まるから。あれは雰囲気を楽しむものだ。

 

ん?女体盛りをやったことがあるのかって?

 

い、いや、そ、それは、まあ。うん、別に良いじゃん。今その話しなくてもよくない?

 

………………

 

…………

 

……

 

「生えてない場合はわかめ酒と言えないのではないか?」

 

「菊月、回れ右して帰りたまえ」

 

「その命令は聞けないな」

 

やめろ……、マジやめろ……。

 

駆逐艦だぞ、ロリだぞ。

 

やっちゃいけないことくらい分かれ!!!

 

「菊月、もっと自分を大切にしてくれ」

 

「そう言うのはいい」

 

いいって何だこの野郎。

 

「さあ、飲んでくれ」

 

おいおいおいおい、マジかよ。

 

………………

 

…………

 

……

 

「?、司令官、これって楽しいの?」

 

暁ィッ!!!!

 

「俺は限りなく楽しいが暁は本当の本当にヤバいから駄目だやめろ」

 

「私だけ仲間外れは嫌よ!」

 

「いや本当、勘弁してくれ。謝るから、もう、謝るから」

 

「えへへ、こんな感じ?きゃっ、お酒冷たい!……早く飲んで司令官?あったまっちゃうわよ?」

 

「あああああああああああ!!!!」

 

………………

 

…………

 

……

 

俺は……、俺は何てことを……。

 

「もう殺してくれ」

 

「提督を殺すなんてとてもとても!むしろ提督が私達を殺して下さい!」

 

畜生、ここは狂気の世界だ。

 

倫理こわれる。

 

「あ、そうですね、提督ばかり飲んでいるのもなんですし、私達も飲んで良いですか?」

 

「いや、そりゃ良いけど」

 

「提督の血を」

 

「……まあ、良いよ。結局楽しめたし」

 

「ありがとうございます!血酒にして飲みますね!」

 

まあ、抜かれたね、ごっそりと。

 

 

 

なんつーか、魂的なアレも、抜かれたね。

 

俺はもう疲れちゃったよパトラッシュ。

 




鳳翔
ワイフ。

旅人
セクハラされることの方が多くなってきた。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。