今日は昨日の約束通り安芸の家に向かっている。
確か坂の辺りで待ち合わせのはずだ。
あたりをキョロキョロしていると、スマホを触っている加藤を見つけた。
「加藤、早いな」
「あ、比企谷くん。おはよう。たまたま早く起きちゃったから早めに家でたんだ」
「ふーん。」
「.......」
会話終了。加藤はまたスマホを触り出す。...-暇だな
「おっ、2人とも揃ったか!」
「安芸、お前の家こっからどれくらい?」
「数分でつくぞ。さぁ出発!」
「それじゃあまずはこのゲームからやってもらおう!初心者向けだし加藤もやったから!」
「ふーん。まぁいいや。」
これやれば帰れるんだ。さっさと終わらそう。
「ご愁傷さま、比企谷くん」
加藤が突然そんなことを言い出す。どうゆう意味だ?
「あー、そこ選んじゃうか」
カチカチ
「そこはもう一つの選択肢だろ...」
「.....」
「なんでそっち選ぶかなー」
「うるさいな!横槍いれんな!」
俺が珍しくきれた。だってもううるさいんだもん。
「比企谷くん、私の時もそうだったから。あ、ちなみにこれ終われば帰れるとか思ってたら、先に言っておくけど、今日は徹夜でゲーム三昧だよ?」
「.....は?」
「も、もう無理.....」
「俺も....」
「お疲れ、2人とも」
「というか加藤、お前結局何もしてないじゃん。何しにきたんだよ?」
「さぁ?っていうか安芸君が呼んだんでしょ?」
「もうそんなことどうでもいいから静かにしてくれ....眠い」
「比企谷....加藤と同じようなこと言うなよ....サークル入ってくれるよな...」
「入らないって言っただろ...」
「入ってくれよ...」
「あーもうわかったから。はいるから寝させて.-.」
そこで俺は意識を失った。
翌日
「で、なんで俺また視聴覚室にいるの?」
「なんでって、昨日入るって言ったろ?」
「....」
しまった。あまりにもねむすぎて、つい言ってしまった。
くっ、これが作戦だったのか!絶対許さないリストに入れといてやる。
「と、言うわけで!改めて!俺がリーダーの安芸倫也だ!そしてこいつは原画担当澤村・スペンサー・英梨々、で、奥にいるのが霞ヶ丘詩羽先輩!そしてメインヒロインの加藤恵だ!」
「...,比企谷八幡です。」
「え?それだけ?」
「だってみんな聞く気ないし。というか俺何すれば言い訳?」
「まぁ俺の補佐的な?」
「はぁ...雑用みたいなもんかよ。まぁいいや」
「比企谷、お菓子買ってきて」
「黙れ金髪猫被り」
バキッ
「な〜んですって〜!?」
「ぷぷっ....金髪猫被り...」
霞ヶ丘先輩めっちゃ笑ってるよ....
「って痛い痛い!髪の毛で叩くな!」
「ふんっ!あんた、うちのサークルに入るんだったらせいぜい足でまといにならないことね」
「大丈夫よ。すでに1人足手まといがいるから」
「それ絶対俺のことだよね!?」
あーもういいや、なんでも。とりあえず隅の方で本読もう。
続く