神に気に入られし人間   作:新城真宵

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前回のあらすじ「原作キャラ初登場!」

今回もキングクリムゾンが連続している。



人妖大戦

 

~二日後~

 

さてと今日が永琳が月に行く日だ。その前に妖怪が一斉に攻めたら守り切れるだろうか?

まぁ、その時は私が防ぐしかないか。それとこの森の妖怪達も防衛を手伝ってくれるらしい。

一応、死なない様に能力掛けとこうお守りみたいな感じかな?

 

「お嬢様、妖怪達の準備が整いました。いつでも出発できます」

「分かった、じゃあ行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

朝早く出たおかげで妖怪はまだ居なく、ロケットも発射していなかった。

私達側の妖怪は人間と警備に当たっている。警備の人に事情を説明したら承諾してくれた。

都市を守ってくれるなら大歓迎だそうだ。あの隊長さん、疑う事を知らないみたい。

 

「やっほー永琳」

「芽衣さん!どうしたんですか?」

「いや、別にただお別れを言いに来ただけだよ」

「………です……よね。考えは変わりませんよね」

「じゃあ、また会おうね」

「はい………………さようなら」

 

別れの挨拶が済むと永琳はロケットに入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、警備の人達もロケットに乗り込んでいる。

私達の妖怪が守ってくれているので早く乗れた様だ。

そしてロケットが発射するまで見守っていると………

 

『ゴアアアアアアアアァァァァッッ!!!!』

 

そんな雄叫びが聞こえたと思ったら、妖怪が街の城壁を壊して二方向から侵入して来た様だ。

仲間の妖怪さんは……生きてるけど皆、動けないみたい。お疲れ様。

そして侵入して来た数は見た感じ数千程度、頑張れば行けると思う。

 

「キシ、向こう半分はお願いね。あんまり殺さないであげてね」

「………お任せ下さい」

 

 

 

 

 

 

 

~人妖大戦開始~

 

 

 

 

 

 

 

全く下級妖怪程度が………煩わしい。

 

「さて、時間が勿体無い。一人ずつは面倒だ。全員で掛かって来い」

 

そういうと、妖怪は一斉にキシに襲いかかってきた。

数は五百程度。はっきり言ってしまえば下級妖怪では相手にもならない。

キシは能力持ちなのだから。

 

「ひれ伏せろ」

 

キシが能力を使った瞬間に周りにいた妖怪は全員、何かに押さえ付けられたかのように地面に倒れる。

もちろん、最後まで抵抗していた妖怪も最後には体が地に着く。

 

「聞け、妖怪達。我が主は殺傷を好んでいない。故に選択させよう。今、この場で爆ぜるか。それとも此処で逃げ生き永らえるか。………どっちだ?」

 

キシは能力を解く。その瞬間、襲いかかろうとした妖怪が一人弾け散った。

その光景を見て妖怪達は互いに目配せをして一目散に散っていく。

 

「………死んだのは一匹か。……お嬢様なら一人も殺さずに逃がす事が出来るんだろうな」

 

キシは直ぐ様、芽衣の所へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キシの能力、『圧を操る程度の能力』が在れば危険な目に会う事は多分、無いかな。

あの能力って使い方によれば色々な事が出来るよね。私が言えた事じゃないけど。

そんな事を考えていると妖怪達が芽衣の前にいた。

 

「あ、妖怪さん達。これ以上先に進まないでくれると嬉しいんだけど………駄目?」

「ソ、ソンなコト。シらン、オれタちは、にンげんが、タべたイだケだ。ダカら、シね」

 

………う~ん、全員を気絶させてから安全な所にでも移動させようかな。

 

「警告はしたよ、さて、私も能力を使おうかな~と考えたけどいいや、素手でやってあげる」

「ナメるな!にンげん!」

 

さて本気で動くとしようかな。

そして妖怪が一斉に飛びかかる、なので私は全力で動く。すると……

 

「え?何これ?妖怪達がスローモーションに見えるんだけど」

 

芽衣はその速さを活かして自分が動ける限りのスピードで妖怪達を気絶させていく。

 

「…………これで最後っと………ふぅ、終わった」

 

予想以上に早く動けて自分でもビックリしたよ。力も強いし。

後は……この妖怪達を避難させないとね此処、危ないし。此処から地球の裏側等辺でいいかな?

私はこの妖怪達の今居る場所を操り此処から反対の地球の裏側に送った。詳細はスキマ。

…………さてと、以外に早く終わったな~。

さてと後はキシと合流して「お嬢様、ご無事で何よりです」……合流完了。

 

「じゃ、キシ。防衛を頑張ってくれた妖怪達を拾って帰ろうか」

「拾うんですか?」

「勿論、ちゃんと働いてくれた子にはご褒美がないとね!鰯でいいかな?」

「お嬢様も相変わらずのお人好しで、それと褒美は鰯で十分かと」

「いや、鰯は冗談だよ流石に…」

 

そうして私は都市を防衛してくれていた妖怪の場所を操り森に移動させた。

そうこうしている間にロケットから落ちてきた核が爆発して大変だった。

まぁ、私は核に当たっても普通に大丈夫だったんだけどキシが庇ってくれた。

お陰でキシが満身創痍の大打撃。勿論、一瞬で治したけどね。本当に無茶するよ。

森に移動させた妖怪達はキシと同じく年齢を上げて強化しました。

各自、それぞれ世界を旅するみたい。キシがそうさせたんだけど……情報を集める為だって。

まぁ、そんな事もあって無事?に家に帰宅。

 

「お嬢様、本当に怪我は無いですか?」

「大丈夫だって、私、不老不死だし。それよりもキシが無茶し過ぎ」

「私はいいのです。……………それよりもお嬢様、時たまに不死を辞めてますよね?」

「…………………(目線を逸らす)」

「お嬢様に万が一の事が………」

「その時はキシが守ってくれるでしょ?」

「当然です」

 

やっぱりキシは頼りになるなぁ~。凄く無茶するけど。

 

「それはそうとキシ。これから長い間さ多分暇だから、組手とかしようよ」

 

人間が生まれるまで時間が掛かるのは仕方ないしね。

 

「私にお嬢様の相手は務まりませんよ」

「またまた~そんなに謙虚にならなくても」

「それはお嬢様の方です」

「ええ~?」

 

まぁ、でも組手には付き合ってくれるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからキシと過ごして数千年………まだ人間が生まれない。

変わった事と言えばたまに旅をして来た妖怪(人型)達が帰ってきた。

何でも此処から地球の反対で妖怪達が何故か怯えて暮らしていたので近々ここら辺に帰ってくるそうだ。多分だけど大体、キシの所為。

 

「あ~あ、人間はまだ生まれないな~。妖精はたまに見かけるんだけどな~。キシも食料を探しに行ったし。暇だな~」

 

久しぶりに能力の応用でも考えてみようかな?

でも、もう能力は完全に使いこなしたし霊力とか魔力とかそこら辺もやった。

応用って言っても私の能力ってその場その場で出来ちゃうから意味ないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま、戻りました………って何をしておられるのですか?」

「ん?瞑想。何か思いつかないかな~って」

「そうですか、それよりお嬢様、帰る途中でこれを見つけたんですが」

 

そういうと、後ろに隠していた物が目に映る。

それは、小さく人間に近い形をした羽が付いた生き物だった。

 

「…………妖精?」

「はい、そうです」

「…………まさか……キシ……」

 

ゆ、誘拐なんて事は………

 

「お嬢様が思っている事は多分違います」

「そうだよね、でもなんでそんなに傷だらけなの?」

「私も分かりません。傷だらけで落ちてたのを拾っただけですから」

 

そんな野良犬とかじゃないんだから、落ちてたから拾ったって……。

まぁ、とりあえず傷を操って治したからすぐに目を覚ますでしょ。

 

「う~ん、此処は…………何処?」

「こんにちは、此処は私の家だよ」

「え?貴方誰?」

「私は、星羅芽衣」

「私はキシだ」

「私はパウだよ。なんで私は此処にいるの?」

 

 

 

 

~少女説明中~

 

 

 

 

「あ~それはね、仲間に追い出されたの」

「仲間に?」

「うん、そう。私達は自然から生まれたのに、私以外の妖精たちはみんな自然に悪戯をするの、それを止めただけで、追い出されて今に至るの」

 

妖精が自然を悪戯とか………何をどう悪戯するんだろう?

 

「それで、帰る所はあるの?」

「無いよ」

「じゃあ、私達と一緒に住む?」

「…………え?いいの?」

「うん、別に一人二人増えても問題ないよ。ね、キシ?」

「まぁ、食料は調達できるので問題ないですね」

「という事で、よろしくパウ」

「うん、よろしくね、メイ、キシ!」

 

家族にパウが加わって更ににぎやかになりました。

パウは見た目、子供の様だが考たりしている事は人間の大人以上だ。

見た目以上に生きているのだろう。きっと。例に挙げるなら私とキシ。

 

 

 

 

 

 

~ある日食料調達している風景~

 

「あははは~、待て待て~」

「おい、パウ遊んでないで、食料を探すのを手伝え」

「え~、これで十分じゃんよ~」

「お・ま・え・が・一番、食べるから足りないんだよ!」

 

キシがキャラ崩壊してる…。

 

「でもパウって本当によく食べるよね~育ち盛りかな?」

「全くです。どれだけ私が毎週、何回食料を取ってくると思うのやら………」

 

そう、パウは私達の二倍三倍ご飯を食べる。

それとは別に食料が時々無くなっている事があるけど犯人は一人しか居ない。

 

「私は何も知らない~!」

「あっ!こらっ!逃げるな!!」

「楽しそうだな~(棒)」

「お嬢様もパウを捕まえるの手伝って下さいよ……」

「それよりも食料を集めないといけないでしょ」

「くっ………そうですね」

 

相変わらず賑やかで楽しい毎日で私は満足。

 

 

 

 

食料探し完了

 

「そうだ、パウって能力あるの?」

「能力?」

「そう、自分で思い浮かべてごらん」

「能力………能力………『化ける程度の能力』?」

 

「『化ける程度の能力』ね~。何ができるの?」

「分かんない」

「化けるだから………こんなの?」

 

グニャア

 

芽衣は自分の顔を操りキシそっくりの顔になる。

 

「す、凄い………というかそれって化けると言うより……」

「うん、本人と同じ顔を再現したからね。声もキシに似せたし化けるというよりその人その者に変わっているからね」

「芽衣って凄いな~」

「パウも能力を使えば出来るんじゃない?」

「……………むむむ、出来ない」

「まぁ、時間はいっぱいあるし、ゆっくり頑張れば良いよ」

 

その後、パウは能力の練習をした所、芽衣程ではないが本人と成り代わりが出来るぐらいに成長した。

 

 





パウはやれば出来る子。
芽衣は本気を出せばネウロのXの様な変身も出来ます(震え声)

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