神に気に入られし人間   作:新城真宵

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前回のあらすじ「この戦いは荒れるぞ……」

どーも、遅れて申し訳ありません。反省しております。
色々と試行錯誤しました結果、この様になりました。
本編どうぞ…


執事と死神と主人公

 

先に動いたのは霊夢だった。

 

「(此処は先にスペルを…)『珠符!「明珠あn…』!?」

 

突然、霊夢はスペルを発動するのをやめた。

何故なら目の前に死神、小町が突如として現れたからだ。

瞬きをする暇も無かっただろう。

 

「何時の間にっ……!!」

 

刹那、霊夢の腹に衝撃が走る。

小町が軽く殴った様だ。そしてそのまま小町は持っていた小銭を霊夢に当て消える。

 

「っつ…!何処へ……」

「こっちだよ」

「!」

 

小町は霊夢の頭上に飛んでおり鎌を振りかざしていた。

だが霊夢も持っていたお祓い棒で鎌を受け流す。

だが、まだ小町の攻撃が何度も続く。

 

「霊夢!」

「仲間の心配をしている場合か?」

「ぐっ……!」

 

キシはあり得ない動きをしながら魔理沙を翻弄し攻撃をする。

しかし一瞬、隙が空く。今まで完璧な動きをしていたのでその一瞬が一際目立った。

それに魔理沙も気づく。

 

「!…今だぜ!『魔符「スターダストレヴァリエ」』」

「ふっ……甘いな」

 

しかし、それは罠だった。

 

バギンッ!

 

魔理沙が箒に乗り突撃して来たがキシはそれを読んでいたが如く拳で箒を叩き落とす。

 

「あぐっ…」

「終わりだ」

 

魔理沙が地面に叩き付けられバウンドした所にキシの拳が迫る。

 

「魔理沙っ!」

 

其処に小町と戦っていた霊夢が魔理沙を助けに間に入る。

だが其処に小町の追撃が入る。

 

「逃がしゃしないよ!」

 

小町は霊夢を一閃しようと飛びかかる。

キシは魔理沙に止めの一撃を…

 

「終わりなのは貴方たちよ、『亜空穴』」

 

霊夢は魔理沙を抱え後方にワープする。

だがキシ達はお互いに攻撃をしようとしていた、攻撃の勢いを殺す事は出来ない。

いや、勢いを殺すというより勢いが更に増した。

 

「!…どういう事?」

 

そして小町は能力を使う。

 

「脱魂の儀」

 

小町の能力は『距離を操る程度の能力』

自身の居る地点と目的地との距離を自由に制御できる。

その能力の応用で小町は自分と霊夢の位置を入れ替えた。

 

「!?」

 

バギンっ!

 

霊夢は感でお祓い棒を構えていた為、ダメージは無かった。だがお祓い棒は無残に折れてしまった。

 

「ちっ……流石は博麗の巫女、これも対応するか…」

「……当然よ…」

 

口では強く言う霊夢だがそれも満身創痍でしかない。

その時、

 

「『魔砲「 ファイナルマスタースパアアアアアアアアアアアアアアク!!」』」

「え?ちょ……キャアアアアアアア!」

 

周りに魔理沙の声が響く。そして喰らったのは小町。

霊夢は小町と入れ替わる瞬間、魔理沙を離したのだ。それにはキシも驚く。

だがキシにとってはそれは重要では無い。そのレーザーの行く先だ。

 

「(!向こうはお嬢様とプリニーの……止めねば!!)」

 

キシはレーザーの先端へ身体能力を全開にして移動する。

そしてレーザーを素手で受け止める。

 

「これしきっ……!どうという事は無い!!」

 

キシは腕に妖力を纏わせレーザーを粉砕する。

 

「「」」

 

霊夢と魔理沙はその光景を見たがあまり放心状態に陥っていた。

そう圧倒的な力の差を目の当たりにしたのだ。

霊夢は自分の前から一瞬で消えレーザーの先端に行き多大な妖力を使い粉砕した理由で

魔理沙は自分の最大パワーの技を素手で粉砕された理由で

どちらも戦意喪失している。儀式も終わった様だ。赤い月が元の月に戻る。

 

「終わりか……おい、死神」

 

キシの下には焼け焦げた死神、小町が寝ていた。

 

「………何だい?」

「儀式は無事に終わった様だ…………ご苦労だった、協力感謝する」

「そうかい、終わったかい。ならあたいは帰るとするよ」

 

そう言い、小町は帰って行く。

と其処に芽衣が帰って来る。

 

「ふぅ……疲れた。プリニーの数が多くて結構時間がかかっちゃったね、あれ?小町は?それと其処にいる霊夢達はどうしたの?」

「小町様は先程、お帰りになられました。それと霊夢様達は私と戦い戦意喪失しております」

「小町帰っちゃったのか…。それと霊夢ちゃん達に終わった事を告げないとね」

 

私は霊夢ちゃん達の近くに歩いて行く、そして霊夢ちゃんはやっと正気に戻る。

 

「……っ!!」

「待って、待って!戦う気は無いって!」

「…芽衣さん?」

「そう、芽衣さんだよー」

「異変は…」

「完全に終わったよー」

「……はぁ…」

 

霊夢ちゃんは全身の力が抜けた様に地面に座り込む。

 

「それで、一体芽衣さんは何がしたかったんですか?」

「聞いてないの?プリn…妖怪を成仏させる為に赤い月にしていたんだよ」

「……はぁ」

 

霊夢は二度目の溜息を吐く。

もっと話を聞いていれば良かったと自分で嘆く。

とそんな事をしていると、

 

「ご飯はまだあああああああああああ!?」

 

家の方から聞こえて来る声、妖精のパウだ。

 

「……キシ、ご飯の準備しに行ってあげて」

「……分かりました」

「霊夢ちゃん達もどう?一緒にご飯?」

「え?でも…」

「遠慮はいらないよ?」

「それじゃあ、お言葉に甘えて……」

「私も食べるぜ!」

 

魔理沙が放心から復活。

 

「多い方がいいからね、じゃあ案内するよ」

 

私は家に二人を案内する。詩音も帰ってきた。

そして少し遅れた夕飯を皆で食べた。

霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんは明日博麗神社で宴会をすると言っていた。

私はそれを承諾して明日の宴会に行くと返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キシが夕飯の準備をする前…

 

「其処のプリニー、出てこい。居るのは分かっている」

「……」

 

木の陰から一匹のプリニーが出てきた。

 

「お前は……人里の時のプリニーか。まぁいい。何故他の奴と一緒に成仏しなかった?」

「お、俺は……芽衣さんとキシさんにお仕えするのが生き甲斐でしたっス!だから成仏しないで此処に残って手伝いをするって決めてたんっス!まだお二人に恩を返しきれてないっすから!」

 

プリニーはそう断言する。

 

「ふむ……それは私とお嬢様が認めなければ意味が無い決断だな」

「そ、そんな~っス……」

「だが、まぁいいだろう。お前には力尽きるまで一生、働いて貰うとしよう」

「あ、ありがとうございますっス!命を捧げるつもりで働くっス!」

「よろしい、では行くぞ」

「はいっス!」

 





原作主人公、奮闘するが戦意喪失!圧倒的…力の差…。
これは覚醒が来るで。
そして後半で「あ、パウ出てないじゃん」と気づいたので出しました。
別に戦闘中にこれで出てきて戦闘もおかしくは無かった……。
後、プリニーが一匹生存確認!はっきり言うとノリで…(笑)
次回は早く投稿出来たら嬉しいなーと思っています。

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