神に気に入られし人間   作:新城真宵

26 / 31

前回のあらすじ「WARNING!WARNING!新しい異変が発生しました!繰り返します……」
早く投稿出来た…これほど嬉しい事はあまり無い…。
さて今回はさくさく?行きますよ!
そして芽衣さんは今回ちゃんと出ますよ!(前回空気)
まぁ…その……少しですが……。
それではどうぞ!(汗)



紅月異変

 

紅い月………それを見るのはプリニーにとって人生で最初で最後の日だ。

まず、プリニーとは妖怪でありながらも幽霊でもある。ただの魂なのだ。

前世で罪を犯した者、それがプリニー。

彼らは罪を償う為に働き罪を償う。そして罪を償うと紅い月で魂が浄化する。

そうプリニーにとっては終わりだが新しい魂の始まりでもある……

 

「で、何であたいが呼ばれたんだい?」

 

音妖神社、境内。其処に一人の死神と人間が立っている。

芽衣と小野塚小町だ。

 

「立会人が必要なんだよ、本当は死神が魂を連れて行くんだけど彼等はいらない。自分達で成仏が出来るからね、あ…自己紹介してなかったね。私は芽衣、よろしく」

「あたいは小野塚小町、知ってのとおり死神だよ。でも私は船で魂を運ぶだけだからね~。それと立会人?どうして?」

「名目上仕方ないんだよ、死神の立会が」

「なら仕方ないね。見てるだけでいいんだろう?面倒事じゃなければいいさ。後お茶貰うよ」

「お好きにどうぞ」

 

小町っちゃんは縁側に座りお茶を飲みながら話しかけてくる。

 

「それにしても………此処までするかねぇ……」

「?」

「いや、何でもないさ」

「あ………プリニー達が飛び立っていくね」

「………あれで成仏出来るのかねぇ…」

「出来るよ、絶対に」

「そうかい、それなら良いさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって音妖神社近くの森。

 

「ああっ!もう!何なのよ!鬱陶しいったらありゃしない!」

 

霊夢達は音妖神社に行こうとするが途中で詩音が立ち塞がる。

周りにいる神話生物は弾幕を張る。大方芽衣か詩音が教えたのだろう。

 

「だから~、今は大事な儀式中なんですから駄目なんですって~」

「儀式だか何だか知らんが其処をどいて貰うぜ!」

「ああ……何でこうなるんですか……」

「『霊符「博麗幻影」』」

「『魔符「スターダスト」』」

「あわわ……『混符「漏洩した神々の力」』!」

 

霊夢と魔理沙の放った弾幕は詩音の弾幕と色々と凄い事になっている。

三人共、避けるのに集中する。

近くにいた護神話生物は流れ弾に当たり消える。

力は五分五分と言った所だろう……多分。

 

「ふぅ………中々タフね」

「母上の為なら頑張りますよ!」

「母上?それって芽衣さんの事か?」

「ええ、そうですよ」

「へぇ~、お前って芽衣さんの子供なのか」

「いえ…子供では無いんですが……」

「なら何よ?」

「あーうー……何だっていいじゃないですか!『禁符「全ては終わり、そして始まる」』!」

 

発動した瞬間、霊夢達に悪寒が走る。

この弾幕に当たれば自分の何かが確実に壊れると……。

事実、詩音が放つ弾幕は全て禍々しいオーラを放っている。本人も禍々しく見える。

今、詩音の目を直視すれば人間として大事な物を失うだろう、それほど禍々しい。

 

「魔理沙!!絶対にこれに当たったら駄目よ!!それとあの巫女の目を見たらタダじゃ済まないわよっ!」

「そんなの分かってるぜ!!!」

 

二人は詩音と目を合わせない様にしながら弾幕を確実に避ける。

 

「まだ続きますよ!『連符「全ての感情入り混じる音楽」』!!」

 

詩音は続けざまにスペルを宣言する。

今度は聴くだけで精神が崩壊する様な攻撃だ。

 

「魔理沙!耳を塞ぎなさい!」

「もう塞いでるぜ!」

 

戦闘は霊夢達が防戦一方で中々終わらない。

 

「魔理沙!攻撃が終わったら一気に決めるわよ!こんな事を繰り返してたら頭がどうにかなりそうだわ!」

「それには私も同感だぜ!」

 

そして詩音のスペルが終わる数秒前……

 

「3…2…1……今よ!!『力符「陰陽玉将」』!」

「終わりだぜっ!『星符「ドラゴンメテオ」』!」

「へ?きゃああああああ!」

 

ピチューン

 

「はぁ……やっと終わったわね。目と耳に悪いスペルだったわね」

「やっぱり、黒幕は芽衣さんって事か……」

「ええ、そうみたいね」

「あの人に勝てるかな……なぁ、あの儀式って奴が終われば異変も収まるんじゃ……」

「あんたが弱気になってどうすんのよ、まさか怖気づいたの?」

「馬鹿言え!誰が怖気つくか!」

「なら、行くわよ」

「分かったぜ………」

 

霊夢と魔理沙は詩音の屍(笑)を乗り越え先に行く。目指すは音妖神社、芽衣の所だ。

 

 

 

 

「う~……動けないです~………アブホースさ~ん…」

 

詩音がその名前を口にすると変哲のない普通の地面から「ゴボッ、ゴボ」などと音を立てて水溜りの様なものが詩音の体を包み込みそして、またアブホースと呼ばれる水溜りは地面へと消えていった。

そしてその場には誰もいなくなった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む……詩音の霊力が消えた……?…いや地中に潜っただけか」

 

と其処に立会人の小町がやって来る。

 

「おや?どうしたんだい?」

「いえ、家の巫女が何者かに撃破された様なので……」

「ほう、それはこの儀式を邪魔しに来る奴らでいいのかい?」

「ええ、恐らく。異変解決者達でしょう」

「なら、立会人の私も無視する訳には行かないね」

 

小町は自分の持っている大鎌を地面に刺して溜息を吐く。

 

「それは大変、嬉しい事なのですが……貴方は面倒事が嫌なのでは?」

「あたしはこれでも死神だよ?霊が成仏するなら手伝うさ、それに霊がいたら仕事が増えるしね」

「死神が仲間とは心強いですね」

「あんたの方が心強いよ、最古の妖怪さん」

 

そして……

 

「いたな……執事……」

「芽衣さんの所に案内して貰うわよ!」

 

だが見るからに彼らは身体的にボロボロで詩音と戦ったというなら精神的にもボロボロだ。

 

「随分と詩音にやられたみたいだな、だが情けをかけてやるほど私は甘くないぞ?天測ルールだ」

「私もそっちの方がやりやすいからね~、じゃ私も天測で」

「死神に執事、変な組み合わせね」

「そうだな」

「それに天測…仕方ないわね……魔理沙?大丈夫?」

「多分……いや、大丈夫だぜ!」

 

EXTRAボス:小野塚小町&キシ 天測ルール

 

そして四人はスペルカードを構える……

 





多分、後一話で終わります。はい。
というか四話も続いてたんですね紅魔郷……。まぁ、いいよね(超便利な言葉)
次回は二週間?ぐらい先かも知れない……だが絶対に失踪はしない。
なので次回まで続きをお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。