神に気に入られし人間   作:新城真宵

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前回あらすじ『レミリア、死す!(嘘)』

今回、少し短いです。
遅れたのに申し訳ありません<(_ _)>
では前回の続きをどうぞ!


紅霧異変の解決者

 

グシャ……

 

「……え?」

 

レミリアの口から言葉が零れ落ちる。

剣を握っている芽衣の手が破壊されていたからだ。

いや、それよりもレミリアが注目したのはそれをした人物だ。

 

「なんで……貴方が此処にいるのよ…」

「……」

「フランっ!!……地下室には魔方陣が「それは私が壊したよ」」

「お姉様……離れて、危ない」

 

フランはレミリアと芽衣の間に入る。レミリアを背にして芽衣に言う。

 

「お姉様を本気で殺す気だったの?芽衣お姉ちゃん」

「………」

 

一瞬の沈黙の後、芽衣が放った言葉は、

 

「そうだよ」

 

刹那

 

どごおおおおおおおんッ!!

 

フランは無意識の内に芽衣に本気の一撃を食らわしていた。

芽衣は避けもせず守ろうともせずフランの一撃を食らい壁を突き抜け外へと飛び出した。

 

「フラン……貴方、狂気が……」

 

レミリアは、ようやくフランが狂気ではないと感じ取った。

そしてフランはレミリアの近くに行きレミリアを抱きしめる。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい。ちゃんと貴方の事を思っていれば…」

 

レミリアは泣きながらそう呟く。

 

「お姉様、私を…………家族だと思ってくれる?」

「!………勿論よ、フラン」

「ありがとう、お姉様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いてて……骨が何本か折れちゃったよ。まぁ、直るからいいか」

 

私はフランちゃんに殴られて紅魔館から出て行った(物理)。

その時に私が貼った結界も壊れた。

 

「それにしても……上手くいったかな~?」

 

とその時、

 

「芽衣、貴方何やっているの?」

 

スキマから紫が出てきた。少し怒っている様にも感じる。

 

「結界は貼ってたんだけど……やっぱり見てた?」

「ええ、最初から最後まで」

「何で?」

「あ、芽衣の事が気になったとかじゃないからね!」

「そーなのかー」

「それよりも貴方、あれでいいの?」

「いいんじゃない?あれでハッピーエンドになったら」

「そう…確かにあの吸血鬼姉妹はハッピーエンドでしょうね、でも……貴方はどうかしら?」

「え?」

 

芽衣の顔はいつもの様に楽しそうではなく悲しそうな顔をしている。

いつも芽衣の顔を見ていた紫はそう感じ取った。

 

「……」

「無理し過ぎよ、自分を犠牲にして相手を助けるなんて。私はね、貴方のそんな顔を見たくないのよ。だから…」

「紫…いや、でもあのトラウマを治そうにも少し時間かかるしあれなら一瞬で仲直りまでいけるかな~って…」

 

紫の顔を見ると泣いていた。

 

「だから……貴方が傷つく様な…事はしないで……」

「……はぁ~…私もまだまだだね、たった一人の気持ちにも気づけないなんてね。それと……紫は笑っていた方が綺麗だよ」

 

芽衣は紫に近づき、頬に口をつけた。

 

「!?!?!?!?」

「これで許してね♪ちゃんと異変解決の時に仲直りしとくからさ、じゃあね!」

 

そう言って芽衣は帰って行った。

一方、紫は……

 

「め、めめ芽衣が…綺麗って……それに…私の頬に……(ボンっ!)」

 

紫は顔を一瞬で赤らめて一言、発した。

 

「…………次に芽衣と会う時、ちゃんと顔を合わせられるかしら…私…」

 

純情な心を持っていたスキマ妖怪でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後…

人里では、まだ赤い霧が蔓延しているのでプリニー達は最後の仕事の様に働いている。

勿論、キシが統制している。

だが、人里に二人の人間が訪れる。

プリニーに勿論、すぐに発見される。

 

「あっ!駄目っスよ、家から出たら!この霧は人間に取って害があるんスから!」

「人里の様子を見に来たら妖怪だらけ……貴方達、覚悟はいいわね?」

「人里を襲うのは禁止されてるぜ、覚悟はいいか?」

 

一人は、紅白の巫女。もう一人は白黒の魔法使い。

……異変解決が始まった。

 

「え?何を……ってギャアーっス!」

「……避けられたわ」

「な、ななな何をするんスか!いきなり!」

 

霊夢が放った弾幕はプリニーの脇を掠った。

 

「お前達が人里を襲っているのが悪いんだぜ!」

「は?襲う?何を言っているのか分かんねーっスけど、一先ずキシさんに知らせた方が良いっスね、それじゃあ、お二人さん。さよならっス!」

 

プリニーは一目散に逃げていく。

だが二人もそれを追う。

 

「ちょ、待ちなさい!」

 

霊夢がプリニーの背中に弾幕を放とうとするが、魔理沙が止める。

 

「いや、待て霊夢。このまま追いかけて犯人を拝むとしようぜ」

「む……それもそうね。案内してくれるなら好都合ね、追いかけましょう」

 

そして二人はプリニーを追いかける。

 

「それにしてもな……まさか、人里を妖怪が襲っているとは思わなかったぜ…」

「ええ、この霧も関係しているのかしら?さっきキシとか何とか言っていたわよね?」

「きっと、そいつが犯人だな、っと着いたみたいだぜ。どんな奴何だろうな、わくわくするぜ」

「あんたねぇ…まぁいいわ。。さっさとそいつを倒して異変解決と行きましょう」

 

そして二人はプリニーの近くにいた髪が白で執事服を着た奴に話しかけた。

 

「おい、あんたがこの異変の首謀者か?」

「誰だ、お前達は…」

「あ!さっきの!何で此処にいるんスか!?」

「あんたの後を付いて行っただけよ、それよりもあなたが人里を襲っていてかつ霧を出した犯人ね?」

「(お嬢様が言っていた異変解決の人間か…)」

「で、どうなんだ?」

「ふむ、違うと言ったらどうするんだ?」

「どうするも何も……怪しい奴は全員倒すわよ!」

「私も加勢するぜ、霊夢!」

「仕方ない…プリニー隊全員に伝達しろ、直ぐに撤収しろと」

「!……了解っス!」

 

一匹のプリニーは他のプリニー達の方に向かって行った。

 

「いいのか?味方を行かして、二対一だぜ?」

「ふん、それぐらいではハンデすらならない。勝負は弾幕ごっこか?」

「ええ、その通りよ」

「なら………お嬢様に仕える身として負ける訳にはいかないのでな、覚悟してもらおう」

「行くわっ!」

「行くぜっ!」

 

紅魔郷1ボス、最古の妖怪:キシ

 





次回は戦闘です。
やり過ぎた感は否めないですがこれで押し通します!
紅魔郷1ボス、キシとの戦いですね。
どっちが勝つんでしょうね?
では次回もお楽しみに!

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