ダンまちの世界で怪獣の能力を使って生きていく 作:アルプスのラスカル
実は前の話を投稿した後、試験がある事を忘れておりまして……
あ、あと巨影都市が悪いんです……すみませんm(_ _)m
巨影都市をクリアさせてもらいましたが……面白かったです!レギオン大好き人間からしたらソルジャーレギオンが出た所でウォーー(´;Д;`)ってなってましたw
そして皆さんお気に入り登録250突破ありがとうございます!
彼は背後から飼い主が見ているのに気が付かず、目の前のローブを着たものについて行きます。
未だ目の前に見える人たちにジリジリと近づいて距離を詰めて行く。だが彼はそこで歩みを辞めます。
野生の本能なのか分からないが、ポチは一歩近づけば気付かれる事を察して、立ち止まる。
ポチはモンスターに攻撃されても前の冒険者の事の方が、気になるのかずっと無視を決めており攻撃を繰り返しているモンスター達はその鋼鉄の鱗により逆にダメージを受ける。
そんな時だった……前の冒険者達に大量のモンスターが嗾けられる。
その前にいた冒険者達のグループに大量の巨大蜂が襲い掛かる。
彼の方にも何十体襲いかかって来るが、彼にとっては巨大蜂の毒針など蚊に刺されるより痛くも痒くもない……が人間からすると巨大蜂の針から刺されたらひとたまりも無いだろう。
しかもそれが大量に襲い掛かるなど、熟練者でも裸足で逃げ出す光景だ。
そのせいで冒険者が……主人の匂いがする人やそれを守っている冒険者が死んでしまう
だが冒険者は諦めずに前に進もうとするが、モンスター達が波のように迫っている。
彼は大きく顎門を開け咆哮する……その獣の声には魔力が籠っていた。
「ガァァァァァァ!」
その叫び声は、声と言っていいものなのか、どちらかと言うと衝撃波だ。
その瞬間、冒険者の前にいたモンスターが全て吹き飛ばされる。
冒険者はその衝撃に驚き、彼をここで初めて認知した、そしてそれを見ていた同族もその姿を見るだけでわかった。
この階層には居ないはずの強者……いや強竜。
その一瞬の隙の間に強竜はまた顎門が開き、大きく息を吸う。
モンスターの壁は標的を強竜に変え、冒険者など無視して突き進む。
だが、咆哮がモンスターに当たる、今回は距離が近かったせいかモンスターが一瞬にて塵に変わる。
そんな時モンスター達はやっと強竜に攻撃が届く距離まで近付けたが、それでも強竜に致命傷を与える事は出来ない。
冒険者達は困惑しながらも前に進んで行く。
強竜はこの階層のモンスターでは殺す事など出来ない。
大量にいたモンスター達は5分も経たぬうちに全滅した。
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「あの〜、あれってポチですよね」
大量にいたモンスターを全て殲滅し、今魔石を貪り食っているドラゴンにアヤメは指を指す。
うーん……ポチは51階層に帰したはずなのだが、この階層でベル達の手助けをしたみたいだ。
(良いでしょ?レオお兄ちゃん)
黒は久し振りにポチを撫でたいのか、行きたそうに上目遣いでこちらを見つめ続けけてくる。
ぐぅ、こんな風に見つめられたらダメって言いづらいじゃないか。
「良いよ、まぁみんなで行くか」
(うん!ありがとう)
ある程度ポチに近づくと尻尾が真上にピンっと上がり、こちらを見つけ、動きを止める。
そして尻尾は右へ左へとゆっくり振れて、段々と早くなって行き遂には尻尾が千切れそうになるまで振られて、こちらに向かって突進してきた。
「当たったらやばいですよね……」
「あぁ、そうだなぁ」
片手をゴジラに変えて止めようとしたが、ポチは糸によって手が届く距離になるぐらいで動きが止まった。
アヤメが前もって糸を貼っていたのか、ポチが蜘蛛の巣に引っかかった蝶々のように糸に絡まっている。
「おう、久し振りだな……ポチ」
「ガウッ!」
(うわーい!ポチ久し振りー!)
黒が糸に絡まっていたポチにルパンダイブをしてポチの眉間の辺りに張り付く……ぱっと見が木に止まった蝉に見えるのは言わないでおこう。
ポチも満更でもないようで、手で黒を掴むと舌で顔を舐め回す。
そうして、自分達のパーティーは揃った……でもその前に。
「ポーチ〜?どうしてこの階層に居るのかなぁ?」
「ガウッ!?クゥーンクゥーン」
まるでバレたッ!と言うように上目遣いで、ごめんね?ごめんね?と言っているみたいだ。
いや……ドラゴンの上目遣いを見ても怖いとしか思えないぞ。
取り敢えず拳骨をかまして、ベル達を追いかけ始めた。
「よーし、もうポチはしょうがないから一緒に付いてくるか?」
「ガウ」
次回の投稿はもしかしたら遅れるかも知れません。
ちょっと新しい小説を書こうか迷っているので……もしかしたらゲリラ投稿になるかもしれませんがどうか宜しくお願いします。
見てくださってありがとうございます!次回もお楽しみに。