ダンまちの世界で怪獣の能力を使って生きていく 作:アルプスのラスカル
今回の更新が遅かった理由はプレステ4を最近買ってしまい、つい夢中になって小説を書く時間がなかった為です( ^ω^ )巨影都市発売楽しみです。ソルジャーレギオンとか出てくるとか凄いですよね( ̄∀ ̄)
今回もそこまで進みませんが、久しぶりにあの子が出てきます。
前回のあらすじ♪
ウィーネを捜索していたレオ達。
そんな中、街の方で騒ぎが起きていた。
その騒ぎの原因がウィーネだった為救出←今ここ。
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今自分はベル達を引き連れながら、焼け落ちた自宅まで来ていた。
ベルは少し困惑しているが……まぁ、話は後だ。
その焼け落ちた家の残骸を退かして、地下の入り口を探し出し、そこに飛び込んだ。
「いやぁ、酷い夕立に当たったなぁ」
「……」
ちょっと救出が上手く出来たせいか、少し気が緩んでいる。
冒険者が付いて来ているかは、一応だが確認し嵐を止めておいた。
ふぅ、嵐を作り出したのは能力なんだが、アマツマガツチの能力を思い出して良かった。
この天気を操る能力を持つアマツマガツチを思い出さなかったら、少し強引に行っているところだったなぁ。
ウィーネとベル達は違う部屋で休んでおり、アヤメ達も雨で濡れている為そこら辺にあった家の残骸を燃やして暖をとる。
ついでに服も乾かしているからなのか、自分の目にはアヤメが目隠しのため糸で何重にも守られている……黒は服を乾かしながら自分の羽根の毛繕いをしている。
「なぁ、アヤメ」
「は、はい。レオさん何でしょうか」
「やっぱり、アヤメは人間に恨みを持っているか?」
「……」
つい心の声を口に出してしまった……そのおかげかアヤメと黒もその言葉を聞いて動きを止める。
アヤメを見つけた時は傷だらけだったからやっぱり冒険者とかモンスターとかに攻撃されて、周りの者が信じられないような状態だった時の事を聞いてしまうとかやばいよな。
「そう……ですね。やっぱり今ではそんな事は無いですけど、黒を助けた時の様な冒険者に関しては殺したくなりますかね」
「そうだよなぁ。人間もモンスターも敵対してるからな」
元々この世界のドワーフとかは最近まで、モンスターの括りとして見られたりしてたらしいけど、アヤメ達の様なゼノス達は姿がダンジョンに出てくるモンスターそのものだから、人間に受け入れられる可能性は低い。
どうやったら彼女達は、堂々としてこの地上に出られるのだろうか……難しい気がするなぁ。
もういっその事、人間が住んでない様な所に村でも作ってそこでモンスター達が暮らしたりする方がいい気がしてきたが、そんな事は言わない。
ゼノス達は人間に歩み寄ろうとしているのだから、部外者の様な自分が勝手に変えることでは無い。
だけど手伝ったりはするがな。
「よっしゃ、じゃあ決まりだ!」
(何が決まりなの?)
黒が毛繕いを終えて、不思議そうにこちらを見つめてくる、アヤメもそう思ったのかこっちを見てきた。
「ベル達がダンジョンに入ったら後ろをついて回るか?」
「えっ!?」(なんですとっ!?)
そんな彼らだったが、ベル達の向かう階層には化け物がいた……
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最近20階層辺りで冒険者がある噂が流れていた。
その噂とは、20階層から25階層に竜が住み着いたらしいと……その報告は初めて20階層に突入した冒険者が第一目撃者だった。
最初はどの冒険者も酒とかを飲み笑いながらそんな事はないと否定していたが、だんだん目撃者が増え始めて熟練冒険者達もその話を不審に思い、調査をしてみるとその竜は確かにいたのだ。
だが、人間を見つけても興味がないのか襲っては来ない。と調査に参加した冒険者は語る。
まずモンスターは人間を見つけると必ず敵対するのに、その竜は何もせずただその黄色の眼で見つめるだけ。ある時だった討伐しようと攻撃した冒険者が返り討ちに遭い瀕死になっているのが見つかったそうだ。
ギルド側からは、その竜を攻撃すると反撃を受けると言う張り紙をし、警戒していたがある時その姿は消えてしまった。
ある熟練冒険者は、その竜を見ると自分では勝てないと一度見ただけ察知しすぐさま退散したらしい。
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肝心の竜だが……まだ20階層ら辺を上手く隠れながらずっとうろちょろしていた。
まるで飼い主を待つ忠犬の様に……。
「ガウゥ……」
そんなドラゴンだが、何故かモンスターがその姿を見ると人間を見たときの様に襲い掛かる。
蜂はその竜に自慢の毒針を突き刺そうとするが、鱗に阻まれ逆に毒針が折れる。
その竜はその羽音がうるさいと思ったのか、大きな顎門で蜂を魔石ごと噛み砕く。
毒キノコも毒を出しながら応戦するが爪で一閃され綺麗に半分に分けられる。
モンスターの攻撃を全て防ぎ、即死級の一撃を当てられ、最後に生きていたのは竜だった。
彼は倒したモンスターの灰ごと魔石を喰らい、また身を潜めるが何かに反応しているのか尻尾が揺れる。
その階層の上から来た冒険者の様だが、その中の一人から飼い主の匂いがする。
彼は尻尾を振り回しながら冒険者の後を隠れながら追っていく。
そしてその後を追っている飼い主は、まだその竜に気付いていない様子だが……。
忠犬は目の前の匂いを追っていく。
次回の更新は未定、なるべく早く投稿したいかなぁ。
見てくれて有難うございます。