ダンまちの世界で怪獣の能力を使って生きていく   作:アルプスのラスカル

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皆さん久しぶりです。
今回は此方を投稿しました。
ちょっとだけ下手な戦闘描写が入っていますが、生暖かい目で見てくれると幸いです。


怪獣と兎〜初めての冒険〜

『オオオォォォォォォ!』

「これは…ミノタウルスの声?この階層には出てこないはずですが…」

(レオお兄ちゃん!声がする方に行って見ない?)

 

ミノタウルスと戦うのってそろそろと思う、最近ベルは早朝に起きてどっかに行っているので多分そうだろう…そう言う話をするのも自分の身体のスペックのせいで聞こえるしね…決して変質者ではない!

しかし、これは見に行かないと面白くないから見に行くことにする。

 

「じゃあ、今すぐ行きますかね!」

(えいえいおーっ!)

「えっ…えいえいおー?」

 

そう言うことで3人でミノタウロスの声が聞こえた方に向かって行った。

 

・・・レオ達移動中・・・

 

「うわぁ、凄い戦い…まるで決闘のような」

「…ギィ(ちょっとこの体勢頭に血がのぼる)」

(凄い、凄い!ベルお兄ちゃんかっこいい!)

 

今どんな体勢かって?カマキラスに姿を変えて、下の人達に気付かれないように天井に張り付いている。

うぅ、頭に血が上ってボーッとしてしまう。

しかし…このベルとミノタウロスの戦いは、本当に英雄達の戦いを見ているようだ。

あれが冒険者の冒険か、自分じゃ無理だ。

彼らはまるで命をかけて戦っているが、自分は能力のせいでほぼ殺される事は多分ない。

それこそ怪獣とかが来ないと俺は死ぬ事はない気がする…だって俺の身体はもう怪獣だからな。

 

「キィキキィ(下のロキファミリアの人達が怖い…落ちたら俺ボコボコにされる)」

「レオさん落ちたら、色々な意味で死にますよこれ」

(落ちたら試合しゅーりょう!)

 

分かってますよ、だからお腹を叩かないで何か口から出そうで…うっぷ。

戦闘を見ていると感動してしまう、こんなに早く人間は動けるとは…。

後どれくらい続くんだろう。

自分の限界も近いから早く終わって欲しい…。

 

・・・・・・・

 

冒険をしよう…この譲れない想いのために。

そう思い目の前の赤いミノタウロスを冷静に観察し、その豪腕から繰り出される攻撃を避け、反撃を与えて行く。

そうして段々攻撃を捌けず自分の装備が壊れ無くなっていく。

だが、相手の方もバゼラードによる切り傷が目立つが多分ダメージを与えられてないだろう。

 

『ブモゥゥゥゥウ!』

 

すると相手が持っていた大剣を此方に向け、投げて来たがすんでの所で避ける。

このままだとナイフでは火力が足りない為、隙を見て大剣を取りに走る。

 

「くっ!」

『オオォォォォ!』

 

だがミノタウロスはそれを見逃す訳が無く、その身体を生かしたタックルでベルに攻撃しようとするが、ベルは大きく横に避けスピードを緩めずにミノタウロスは、ダンジョンの壁に衝突する。

 

「グゥゥゥゥウ!」

「この!」

 

そうして奴が復帰すると大剣を構え、自分を軸にして回転しミノタウロスの頭めがけその重い大剣を当てる。

そうしてミノタウロスの片方の角をへし折るが、その拍子に大剣が砕け散った。

しかしこれで奴の武器が無くなった。

後はこのヘスティアナイフを奴の身体に突き立て、切り札になる魔法を撃つだけである。

そうするとミノタウロスは明らかに激昂しているのか僕を見つけると、怨敵を見つけたかのようにまた突進して来た。

明らかにさっきよりスピードが出ていて避けるのは無理そうだと悟り、自分もミノタウロスに向かって全速力で走る。

 

「うおぉぉぉぉぉ!」

『ブモォォォォオ!」

 

そうして自分とミノタウロスが衝突する瞬間に、体勢を低くし横腹辺りにヘスティアナイフを突き刺す。

凄い衝撃が身体を襲うがここでヘスティアナイフを離すと次のチャンスはもう無いかもしれない…

 

「ブモッォォオ!?」

「ファイアボルトォォ!」

 

ミノタウロスにファイアボルトを使っても、耐火性の高い剛毛の所為で身体までダメージが与えられなかった。

だからヘスティアナイフを突き刺して、そこからファイアボルトを撃てばミノタウロスの身体を守るものは無くなる。

 

「ファイアボルト!ファイアボルト!ファイアボルト!」

『ヴオオォォォ!ブモゥ!』

 

するとミノタウロスの上半身が、風船のように膨れ上がり苦しそうに呻き声を上げ、自分を倒す為に豪腕を振るおうとするがそんな事はさせない。

そして最後の一撃を放つ。

 

「ファイアボルトぉぉぉお!」

『グゥオォォォォォオ!』

 

そしてミノタウロスは風船が破裂する様に肉体が爆発四散しアイテムをドロップした。

…僕の意識はそこで途絶えた。

 

・・・・・・

 

「凄かったですね!ベルさんカッコ良かったです」

(レオお兄ちゃん大丈夫?)

「キィ…(うっ…)」

 

するとしっかり掴んでいた天井の一部が崩れ落ちる。

天井に張り付いていたのが問題だった…そうして自分達は下に真っ逆さまに落ちていった。

 




次回はいつ更新するか未定です。
そしてお気に入りに入りに登録してくれた皆さん、ありがとうございます(*´ω`*)

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