今日もログインしました。
今日は北の森に狩に行こうと思います。
出てくるモンスターは主にゴブリン系のモンスターらしい。狼やコウモリのモンスターが出てくるとか。
一匹残らず仲間ゾンビにしましょう。
いや、さすがにゾンビ化にも失敗する確率があるけど。
さ、行こうか。
***
何故、
「君、一緒に狩に…ちょっと!?」
何故、
「ねえねえ、君、一緒に狩に…逃げないで~!」
何故!?
「オーイ、何にもしないから…あ、泣かないで~!」
何で皆声を掛けて来るんですか~!?
***
時間がちょっとさかのぼる。
僕は意気揚々と北の森に行こうとしたんです、が
男性プレイヤーに声を掛けられました。
「君」
「ひゃ、ひゃい!」
やば、こ、声が!
「どうしたの?」
「な、なんでもない、ですから!な、何か?」
よくよく見れば、三人のパーティーらしい。
「君、僕たちと狩に行かない?見たところ初心者みたいだし?」
「結構です……あ、」
「そ、そうか。すまない。」
「あ、あああああ!!ご、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイイイイイイイイイィィィィィィ!!!!!!!!!」
「あ…」
「ククク…!振られちゃったなぁ?ギルギル、あんなに可愛い子だといろんなパーティーに誘われるんじゃないか?」
「彼は男の子だよ。」
「嘘、だろ…!」
(私も声掛けてみようかなぁ?可愛いし。)
(いやあ、あの怯え様じゃあね…。可愛いけど。)
(Let’sアタック!ほら、アタック!)
(しませんよ~。可愛いけどね。)
(ならばアタックするの!)
(あなたがしてきなさい。)
え、なに、何ですか?
皆さん、目が獣デスヨ…。
「ねえねえ、君、一緒に狩に…逃げないで~!」
とりあえず走った。
***
北の森付近
「ハア、ハア、ハア、(緊張で)死ぬかと思った。…ま、まあ何はともあれ、落ち着いて狩が出来る…。」
気を引き締めて、今度こそ、ゾンビの素材を狩らねば!
森を歩いて五分程して、一匹のゴブリンを見つけた。
ゴブリンは群で行動しているらしいけど、はぐれかな?でも、容赦はしません。
奇襲と死体撃ちは基本だ、って誰かが言ってた。そうだ、姉さんだ。
「ダークボール!」
闇魔法レベル1の魔法です。レベル1なら十発もあればゴブリンは倒せる、攻撃の仕方も、噛みつきと殴り掛かって来るだけ。(wiki調べ)
後頭部に当たった!
倒れた!
クリティカルだ!
今のうちに当てまくれ!
四発目に起き上がった、そしてそのまま持っていた棍棒を、
投げた。
「う、うああ?!」
ちょっと!話が違いますって!
とっさに鑑定を使うと、
ゴブリン****
Lv.?
あ、上位の方でしたか。
……ピンチじゃん。
「グアア!」
「あ、危ないよお!」
殴り掛かって来るの?何なの?どういう事なの?
「うう、ダークボうにゃぁ!」
痛覚設定が低くて良かった!顔は駄目だって!
今度こそ!
「ダークボール!」
今度は目に当たった!お返しって事です!
「ダークボールダークボールダークボール!」
怯んだ隙にダークボールの三連発、全部顔に。我ながらエグいです。狙えば当たるもんなんだね!
「グウウ…」
まだまだ、殺ります。
「ポイズン!」
忘れてませんか?毒魔法のこと。
エフェクトは小さな紫色の粒の散弾みたいです。一応毒の状態になってます。
追い討ちですよ。
「ダークボールダークボールダークボールダークボールダークボールダークボール!!」
「…!ガアアアア!!」
な、なんで倒れないの?!強すぎやしませんか?!
上位のゴブリンなだけでこんなに違うのか…!
「グアア!」
大上段からの棍棒の振り落とし、僕には一撃必殺のスキルに見えますよ!
「こんなっ、ときにっ、モンスターがっ、出てほしくっ、無いよねっ!」
振りじゃないよ!
MPも足りないかもねこりゃ。