「えー、改めまして。」
「はい。」
「そのローブ弄らせて?」
「あ、良いですよ?」
「え!マジで!」
「今より良くなるならデメリットは無いし……。防具は初心者のローブがまだ使えるから。」
「ヒャッホウ!ありがとー!出来る限りの魔改造しちゃうぞー!!」
何かこの人に任せるの不安だなぁ。何か魔改造とか言っちゃってるし、杖貰った上に強化までしてもらえる事は感謝するけど何だかな…。
「ローブの改造は料金取らないとして、杖の料金は貰うよ。」
「勿論です。」
「ああ、その事だが、杖の料金は俺が払う。」
「!?」
「その代わり…お前には、闘技大会で俺と殺り会って貰う!」
「自分で払わせて下さい!」
「ごめん、前金貰ってる。」
「そ、そんな……。」
いつの間に、ここに来るまでそんな素振りして……いや、着いたときに何か渡してたな…その時か!?
「ううぅぅぅ……わ、分かりました…。」
「素直で良いな。」
「逃げ場を消した癖に……。」
「……出なけりゃいいんだけどな…(ボソ」
さっさと狩りに行こう。そう思い、ギルギルさん達と別れ走って西の森を目指した。
***
「はあ、厄介な事になったなぁ……。嫌だなぁ…相手はPKだしなぁ…PKには良い思いでが無いなぁ………良い思いでが有るPKって何だろう?」
そんな変な考え事をしながら西の森に着いた。
ここにはスライムやエントが出てくるらしい。それから、狼も。
スライムは良いですよ、プニプニしたい、頭に乗っけたい!是非ともテイムせねば!狼もテイムして、生きたモフモフも感じたい!ゾンビウルフ達の毛もいいっちゃ良いですけど、やっぱり温もりが欲しいのです。暖かいモフモフです。テイムの確率?日本には“下手な鉄砲数打ちゃ当たる”と言う諺が有りましてね?
~十分後~
初スライムの団体さんなんですが。
もう一度言います。団体さんです。大切な事なので二回言いました。
その数約20匹!一匹一匹は弱いけど、エンカウントの数が多い!それに打撃に対する耐性も高い。あのしょーぐん相手に五発は耐えます。しょーぐんのレベルは14位何ですが、世の中にはモンスターのクラスアップと言う現象が有るらしい。レベルいくつでクラスアップ何だろう?積極的にテイムしていますが、五回団体さんにエンカウントして、二匹です。
***
Name.プニ Lv.3
スライム
Nature.―
HP:19 MP:16
STR:10
VIT:18
INT:9
AGI:6
EXT:6
LUC:3
スキル
体当たりLv.3 吸収Lv.2 消化Lv.2 物理抵抗(中) 伝心Lv.3
***
スライムのプニです。狼に奮戦してます。レベルは相手の方が高いのにまるで同じレベルで戦ってるみたいですね。やはり物理抵抗(中)が効いてますね。
攻撃方法は主に体当たりと吸収の二つ、体当たりはその名の通りぶつかって行きます。吸収はなかなか癖の有るスキルですね、相手からMPを吸いとるようです。使い道無いのに。
いや、そのうち魔法の使えるスーパースライムさんにきっとなります!
頑張って下さいね、プニ!どれがどのプニだかわからないけど!
あ、そういえば、錬金術でスライム作れたよね…?