アラガミ転生記2〜飛べ!!メイデン隊長!!!〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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ひっさしぶりですねぇ!!


第3話 第一村人

いやぁ、動けるって最高!!

 

俺はこの前覚えたピョンピョン歩行で散歩(?)をしていた。

 

あれから何度も練習したかいがあってか、飛べる距離も伸びてある程度調整もできるようになった。

 

傍から見たら、体操選手が永遠と床競技で回ってるような感じか?

 

一々変わっていく景色、肌を撫でる風、体を動かす開放感。

 

どれもが久しぶりで、とても気持ちよく.......き、気持ち、気持ち悪い。

 

回り過ぎた。頭がクラクラする。

 

視界がグワングワンする。なんだか起き上がり小法師みたいな挙動をしている。

 

右に倒れては左に行って、そこからまた右に行ってを繰り返している。

 

少し休憩することにする。

 

休憩がてら空を見上げる。

 

とても澄んだ色で、日光も心地よい暖かさだ。

 

なんだか眠くなってきたな....。

 

俺は地中に潜った。

 

あのイヌ科っぽい生物に襲われない為にこの前から地中で寝ることにしているのだ。

 

あぁ、体を包まれる安心感って良いね。土が柔らかいから布団みたい。それに程よく冷たいからとても気持ちがいい。

 

先ほどのピョンピョン酔いも収まってきた。

 

少しこのまま寝よ。

 

俺はゆっくり意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

目が覚めたら、地上が戦場になっていた。

 

な、何を言ってるかわからねぇと(((ry

 

イヌ科っぽい生き物の群れとそれより一回り大きい猿っぽい大型の生き物同士が争っている。

 

その音で目が覚めた俺。

 

頭だけ出して見ていた。

 

イヌ科っぽい生き物は善戦するものの、大型の猿っぽい生き物は空気砲的な何かでイヌ科っぽい生き物は薙ぎ払われていた。

 

.....イヌ科っぽい生き物って長いな。これからイヌ科って呼ぼう。

 

そんなこと考えていると、イヌ科は全滅した。

 

猿っぽい生き物は勝利の咆哮をあげた。

 

うわー、すげー。関わらんでおこ。

 

そう思ってまた地中に潜ろうとした時だ。

 

「作戦通りだな。みんな、行くぞ!!」

 

「「「ラジャー!!」」」

 

俺は耳を疑った。

 

.....え?今の声って、人か!?

 

そう思考すると同時に、この世界で初めて見た人間は、くっそデカイ武器を担いで猿っぽい生き物に向かう。

 

見事な連携で猿っぽい生き物を追い詰め、危なげも無く猿っぽい生き物を倒した4人の人間。

 

よ、よくもまぁあれだけ振り回せるよ。

 

4人は何かを話している。聞こえないが。

 

この世界人間居たんだ。

 

そのことに軽く感動しながらも、人間で無くなってしまった自分にあのデカブツが振り下ろされるのを想像すると身震いが起きる。

 

そんな感じで油断してると。

 

「やめろって!!もうそのことは掘り起こ....すな.....よ?」

 

1人の人間と目が合った。

 

「ん?どうしたの?たいちょ......う。」

 

もう1人の視線が、隊長と呼ばれた人間に導かれて俺に突き刺さる。

 

「どうした?」「何かあるの?」

 

その他2人にも見つかり、全員の視線が俺に注がれる。

 

.....俺はいたたまれなくなってゆっくり、ゆっくりと地面に顔を潜らせて行った。

 

「「「「.......な、なんだ今の!!!」」」」

 

上で叫び声が聞こえるが、気にせず俺はゆっくり、またゆっくりと地中に潜って行った。

 

「いま、あ、アラガミ!!アラガがミ!!ちょこんとあ、頭だけ出して!!」

 

「落ち着けナナ!!とりあえず掘り起こすぞ!!」

 

「いやお前が落ち着けギルバート!!とりあえずこんな時はサカキ博士に連絡だ!!」

 

「今の絶対コクーンメイデンだったよね!?マジで地中を移動してるの!?」

 

上で混乱に陥る人間達。そりゃそうだ。

 

「サカキ博士ですか!?少し伝えたいことがありまして!!

はい、はい、見てたんですね!?なら話が早い!!単刀直入に言います、なにあれ!?」

 

『お、落ち着きたまえブラッド隊長。

私だって少し驚いているんだ。とりあえず一旦帰還してくれ。そこで話し合おうじゃないか。』

 

人間達はその声に従って帰って行った。




原作でもありそう。

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