それはカレーを食べたカルナが「ここまで時間のかかるものを作る必要はない。食料の無駄だ(意訳・俺なんかの為にこんなに手の込んだものを作ってくれるなんてありがとうマスター)」という感謝だか罵倒だか分かりずらい反応に見ていられず通訳に入ったアーチャー・アルジュナと両手にインドな状態だったことをマシュに教えている時だった。
「ぐだ子ぱんち!!」
突然の奇襲。
真っ赤な顔の暗殺者。
捻りに捻りこんだ拳は見事悪漢の水月(人体急所。ダメ、絶対)に決まった。アチョー!
「ウボァ!!」
と世紀末な叫びと共に倒れる人理はそこが自らの死地であることに気づき皮肉げに笑った。
「み、見事とだぐだ子パイセン。引き際を見誤るとはオレもやきがまわったか…。しかし、覚悟するがいい。オレは所詮カルデアぐだーず一の小物。必ずや第2第3のオレが「現れなくていいから。」あ、はい」
ハイライトの消えた目は死体蹴りも辞さない決意を感じた。スターもNpも貯まらないので本気で止めて欲しい。
「もう、工藤くんなんて知らない!バーカ!バーカ!ゾンビ!!」
「ゾンビ!?」
謎のバイオハザード宣言と共に後輩の手をとって風になったぐだ子先輩。
そっちにはショッピングモール(ダヴィンチショップ)は無いがいいのだろうか、と心配したが、すかさず心象の落ちた後輩をゲットしていく辺り抜け目がないと戦慄していた。
疑心暗鬼なマシュも明日にはヘヴン状態に突入しているだろう。
しかし見事なコークスクリューである、オレがバリツ的な何かを習得していなかったら星座になっているところであった。夜空に輝くサムズアップ!
とはいえダメージは大きい。流石マスターレベル150台の猛者である。(メタ)
「っく、カルデア戦闘服を着ていなければ危なかった」
もう、ちょっとしたサーヴァントクラスの筋力あるのではなかろうか?
「地を這えとは言ったが余の目前でやるとは分かっているではないかクドー」
「っは、その声は…!」
ジャンジャジャジャーン!!(ドラ的な何か)
見上げることも烏滸がましく感じるこの光輝(ボディが痛くてくの字とも言う)!
この男を私たちは知っている‼
ライダー・オジマンディアスの登場だー!!
「フ、ファラオ申し訳ありません。ダメージが大きくこのような情けない姿ヲヲヲ」
「ふむ、それは余のマスターたるぐだ子の一撃によるもの。平服の姿勢に是非もなし。今回は赦そう」
「ははぁー」
「うむ。苦しゅうない。しかし、奴め余の拝謁を赦されながらただ泣き叫び走り抜けるだけとは、バーカバーカと残響(エコー)も聞くに耐えん。クドーよ何をした」
「そこで主犯がオレとわかる辺りアレな信頼ですが、分かりやすく言うと、かくかくしかじかストロベリーと言うわけでして」
「もぐもぐうまうまカレーなる食卓と言うことか。っは、終末も過ぎたこの世で色事とは中々に傲慢な事よ」
おおう辛辣。しかし、奥さんの触媒からしかお呼びの掛からない貴方も中々だと思いますよ。等と寿命がいくつあっても足りない考えを心のなかに梱包しつつ、オジマンディアスの次の言葉を待つ。会話?水も言葉も上から下に流れるのだよ。
「そろそろ面を挙げよ。前にも言ったが貴様"ならば"許す。しかし、お前も相変わらずだなクドーよ」
「はい?」
「ニトクリスから聞いたぞ、また聖晶石をねだったらしいな?」
あー、やっぱり耳には入っちゃうか。
少し"まずい"流れだ。
普段あり得ないほど目をかけていただいている分場合によっては首が飛ぶ。
「アレ(ニトクリス)もぼやいておったわ、何ゆえ"死にたがる"のかと…」
「いやいや死にたくなんてありませんから、痛いのはやーですって」
「の割には、身に合わぬことをする。不相応だと分かってなお足掻くのは…まぁ良い。此処にいるのはそういった連中ばかり故な
しかし、
程々にせぬと身を焼くではすまんぞ?」
そう言うと、ファラオは未だ悶えるオレの横を通りすぎていった。
「おー怖っ!テリブル、テリブル。」
博学なファラオの事である。イカロスの逸話を知らないとは思えない。
焼く方(太陽)が来るなと言っているのだ。もちろん行く気はない。
「然りとて諦める訳もないのですが、んーそれこそファラオ(ニトクリス)さまこっちも来てくれねーかなー。半日はマイルームで一緒に籠っちゃうんだぜ!(最低)」
褐色女王とかご褒美ですから、こちとらサーヴァントとイチャイチャしたいだけですから!
「…どうだった?」
「………どうもこうもない。既に燃え尽きた灰に火は灯らん」
「やっぱりダメかぁ。彼の異能をこき使っておいて言う言葉ではないのだろうが、なんとかならないものかねぇ?」
「元々が奴の自己満足。過ぎればこうなる事は必定である。知らなかったか?自慢とはその略らしいぞ」
「俗説乙。そんなわけ無いでしょ。…まぁ、出来もしない自慢なんてそんなものか…」
「ダヴィンチちゃんよ。憂いたところでアレは止めれぬ。いい加減あの不細工な"装置"をはずしたらどうだ」
「…出来ない相談だ。彼がこれ以上サーヴァントを呼べば、"また"壊れる。気に入った相手がそうなるのは君だって嫌だろう?」
「それならそれまでと言うことだ。それにな…」
「?」
「たった二人とはいえサーヴァントを呼び戦力になる男だ。"三人呼んだら"等とロマンは言っているようだが、必要あるまい?
一人はこの"余"だぞ?」
「だから、心配なんじゃないか…」
オリ鯖タグがアップを始めたようです。