のんのんびより 輝く星   作:クロバット一世

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アニメで言うところの2話前半です


5話 ちっちゃな姉をからかった

「じゃーみんなテキトーにはじめちゃってー」

 

今日の授業もどこか気合いの無い一穂先生の声で授業が始まった。

 

と、授業と言っても、全校生徒が6人なふのでバラバラな学年の生徒が一つの教室に集められて、各々が自分の問題集を解いていくというかたちだ。

 

授業が始まってしばらくして、俺の姉の1人ナツ姉が、だるそうに喋りはじめた。

 

「あー・・・、勉強とかだるー。ねー姉ちゃん、この問題わかんないんだけどーわかるなら代わりにやってくれるー?」

 

「こーら、授業中に喋んないの。それに自分で解きなさい」

 

机にじっとしているのが合わないのか、早くも問題集から逃げようと、斜め後ろの席のコマ姉に話し掛けている。

 

コマ姉は真面目に勉強に取り組んでおり、

ナツ姉に対して、ウザったげに対応している。

 

「…………………。」

 

そんな2人を後ろからチラリと見つめながらスグ兄は自分の勉強に取り組んでいた。

 

ちなみに俺は勉強はそれなりにできる。

特に得意なのが漢字と理科だ。逆に苦手なのが社会、歴史は平気だが地理は記号がわけわからない。今やっている算数はまぁまずまず出来るってところだ。

 

「これ、できたら姉々のところに持っていけばいいん?」

 

すると、となりの席の蛍とその後ろの席のれんげが話をしていた。どうやられんげは問題集を終えたらしい。

 

「うん、提出出来たら昼休みだって」

 

「じゃあ持ってくーん!!」

 

そう言うとれんげは机を立ち一穂先生のもとへ向かっていった。ちなみに今先生は

 

「んあー、、、なんで四角いの?このウサギは……」

 

爆睡していた。この人は良く言えば生徒の自主性に任せた、ハッキリ悪く言えば放任主義のダメな人である。

 

「姉々ー、問題でけたー」

 

「んぅ? あー、問題集できたのね、それじゃ休み時間でいいよー」

 

「休むんじゃーい」

 

れんげは心持ち軽い足取りで自分の席へ筆記用具などを片付けに行く。

他のみんなもそろそろ終わりが見えてくる頃なのだが、そんな中ナツ姉はというと、

 

「うぅー、わからーん、このままでは休み時間が………」

 

「ナツ姉、大丈夫?」

 

「うーん、ダメだ、ウチ終わった………」

 

「問題が終わればいいんだけどねー」

 

「やかましい。うん、終わってるから、休み時間ってことで。つーわけで休み時間に入っていーでしょーか?」

 

「君は何を言ってんの」

 

ナツ姉の発言に流石の一穂先生も突っ込んだ。

 

「まぁ終わってるって言うんなら、別に何も言わないけど、あまりアレだと先生にまで類が及ぶので、そこんところは良く考えて下さい」

 

「考える、ねぇ………」

 

そう言われながらナツ姉が席を立つ。

頭を掻きつつ教室の後ろの方へ向かい、置いてあったボールを抱えて戻ってくる。

 

「誰かボール遊びやらない!?」

 

「おー!!」

 

「なんも考えてなかったんかい」

 

ナツ姉の提案にれんげは賛同し一穂先生は再度突っ込んだ。

 

 

 

 

休み時間の終わり頃

 

「先生引っかかるかな…」

 

「引っかかるでしょあの人なら」

 

「だって幾ら何でもこんな初歩的なトラップで…」

 

「大丈夫!!姉々なら絶対に引っかかるん!!」

 

教室で俺とナツ姉!そしてれんげが何をしているのかと言うと、この間みんなで読んだ昔の漫画のいたずらに『教室の扉に黒板消しを挟んで先生が扉を開けると黒板消しが降ってくる』っていたずらを見つけナツ姉が『先生にやってみよー』といったのが始まりである。ちなみに黒板消しはチョークの粉がたっぷりと付いている。

だが…こんないたずら、本当に引っかかるのか…だってあからさまに少しだけ開いてる扉が怪しいもん。幾ら何でも…

 

 

 

ガラッ

 

ポスッ

 

 

 

「…?……えっ?」

 

 

 

嘘でしょ?見事に引っかかった…………コマ姉が

 

 

「あーあーなーにしてんのコマちゃん、せっかく先生に仕掛けるつもりだった黒板消しトラップが」

 

「綺麗に黒板消し乗せてるのん」

 

「頭真っ白だよコマちゃん」

 

するとコマ姉は、涙ぐみ

 

「コマちゃんって言うな!!」

 

黒板消しじゃなくてそこに起こったのは予想外だった。

 

「私はお前たちの姉だしここでは1番年上なんだぞ!!ちゃんとお姉さんって言え!!」

 

「わかったから落ち着きなさいチョップー」

 

すると、ナツ姉がコマ姉の頭にチョップした。

 

「なんでそこで突っ込むんだ!?ボケてないぞ!!お姉さんに謝れ!!ついでに黒板消しのことも謝ってひれ伏せ!!」

 

そう言いながらナツ姉にパンチを繰り出すが頭を押さえられており手が届かなかった。

 

「だって100歩譲っても姉には見えないんだもん」

 

そう、コマ姉は背の高さはモチロン、こんな風になんか子供っぽいと言うより本当に子供なところがあり真面目にこの人は本当に姉なのかと考えてしまうのである。と言うか…黒板消しはついでなんだ…

 

「お、落ち着いてください…夏海先輩もあんまりコマちゃん先輩をいじめないであげてください」

 

「コマちゃんをいじめてたつもりは無いんだけどな」

 

「コマちゃんファイト!!」

 

「大丈夫だよコマちゃん俺はそんなコマちゃんを応援してる」

 

おっと俺もついコマちゃんと言ってしまった。だって面白いんだもん

 

「コマちゃんって言うな!!」

 

再びコマちゃ…コマ姉が怒った。うん、やっぱり姉ってより妹みたいだな。

 

「コマちゃ…じゃなくて先輩、チョークとりますね?」

 

「……うん」

 

蛍が優しくベソをかくコマ姉の頭のチョークを取るために手を頭に近づけた。すると、一瞬何かを考えて再び頭のチョークを払い始めた。しかし、途中から払うと言うより頭を撫でるような触り方になり、その顔は凄く満面の笑みになった。

 

「……………」

 

なんだろ?この変な気持ち…

 

「ウチのコマちゃんにチョーク刷り込まないでやって!!」

 

その時、ナツ姉がコマ姉を蛍から救いだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

……うん、分かった。蛍、コマ姉のこと気に入ってんだな…確かにコマ姉はハムスターみたいなとこあるから気持ちはわかる……でもなんでだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか面白くない!!

 

 

 




更新しました。

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