のんのんびより 輝く星   作:クロバット一世

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アニメ1話での話、これで終了です。


4話 転校生と花見した

「あ〜学校めんどくさ〜」

 

「ダメだよナツ姉、サボったら即刻母さんに報告するから、この間隠したテストの隠し場所と一緒に」

 

「うげっ!?やめてよ一輝ぃ…アレが見つかったらシャレにならないって…」

 

一輝の釘打ちに夏海は顔を真っ青にしてそう言った。

ナツ姉は勉強は苦手だが雑学とかは結構知ってるし頭もかなり回る。いつも母さんの言ってる通り真面目に勉強すればそれなりにできると思うのだが…

 

ぴ〜ひゅりらひゅり〜

 

そこへリコーダーの音が聞こえ、そっちを向くとれんげが歩いていた。

 

「おーいれんちょん〜」

 

「一緒に学校行こうぜ〜」

 

そこへナツ姉が声をかけたので俺もれんげのに声をかける。

 

ぴゅりゅんぴょすう

 

するとれんげはリコーダーを吹きながら片手を上げて訳の分からん音を出した。

 

「あんだって?」

 

夏海は訳が分からずそう聞くが一輝は何を言ってるのか大体予想が出来た。

 

「にゃんぱすー」

 

「やっぱりか」

 

「どのみち訳わからん」

 

そんな風に駄弁りながら学校へ向かう途中、突然れんげが

牛を引いてるおじさんを見たかと思うと、

 

「なっつん、カズにぃ、もしかしてうち、田舎に住んでるのん?」

 

「…いきなり何言ってるの?」

 

突然の質問に夏海はれんげにそう聞いた。

 

「ほたるんビックリしてた。タヌキいるのとか学年バラバラで小中一緒なところとか」

 

なるほど、どうやられんげは蛍がここでの生活でいろいろなことに驚いていたからここがそれでそんなことを考えたのか。

 

「前に姉々が車で時速50キロで走れば1時間後にちょうど50キロ先に着くから凄いなぁって言ってたし…」

 

「ふむ…なるほど…………」

 

あっ分かってないなこれ

 

「ナツ姉、普通時速50キロで走っても赤信号とか横断歩道とかあるから1時間後に50キロ先には着かないってことだからね?」

 

「あ………分かってたさ………でもまぁ東京にだって同じ教室じゃないけど小中一貫のところだってあるだろうし、高速に乗れば信号ないんだし別に田舎っことはないよ」

 

「ふーん」

 

なんか屁理屈っぽいけど…いいのかれんげ?それで納得してしまって…

 

すると、バス停にコマ姉と蛍がバスを待っていた

 

「おっ、お二人さんヘロー」

 

「おはようコマ姉、蛍」

 

「にゃんぱすー」

 

「もう遅いよ、あと少しでバス来るとこだったよ」

 

コマ姉は少し呆れた顔でそう言った。

 

「おはようございます」

 

蛍もこっちに挨拶してきた。

すると、れんげは少し何かを考えたかと思うと、

 

「でもうちタヌキ住み着いてるから田舎のような…」

 

どうやら先ほどの話はまだ続いていたようである。

 

「なんの話?」

 

「いやね、ここが田舎なのかって話なんだけど…」

 

「やっぱりここって田舎なのん?」

 

どうやら今度は聞く相手をコマ姉に変えたようだ。

 

「まぁ普通に考えれば田舎…」

 

「いやいやウチが住んでるのに田舎なわけないじゃない?」

 

コマ姉の意見をナツ姉が即否定した。しかしナツ姉…その考え方がもう田舎なような気がするのだが…

 

「東京にだって猿とか出るときもあるじゃん?」

 

「まぁ確かに出るけどここより頻繁には…」

 

「どうしても田舎にしたくはないのだな」

 

コマ姉の意見の通りである

 

「何も出来ないってほど不便なのが田舎だとしたら牛いたってタヌキいたって不便じゃないジャン。だから田舎じゃないよ」

 

「一輝さん…そうなんですか?」

 

「いや、この理屈はおかしいと思う」

 

「なーるほどぉ!!そーかぁー…ここ、田舎じゃないのね…なんとなくスッキリ」

 

それでいいのかれんげ…

 

ブルルルル…

 

どうやらバスが来たようだ。俺たちはバスに乗って学校へ向かった。

 

 

 

その日の給食、今日は今日採れた山菜が出てきた。

蛍もはじめてらしく興味深そうに見ている。

 

「蛍、春の味がして美味しいよ」

 

蛍も少しおそるおそる口に運びしばらく噛んだあと、表情が明るくなり、

 

「美味しい…!少し春の味を感じます」

 

美味しそうに食べた。おっとそうだ…今日は桜餅があるから…

 

「そうそう蛍、デザートの桜餅は残しておいて」

 

「え?どうしてですか?」

 

「桜餅が一番美味しく食べれるところに後でみんなと行くからさ」

 

蛍もあそこをきっと気にいるだろう俺も最初に連れてってもらってからあそこで食べる桜餅が大好きだ

 

 

 

 

その日の学校終わり、俺たちは手に桜餅をもって蛍を連れて例の場所へと向かって言った。

 

「もうすぐだよ蛍」

 

「は、はい」

 

蛍もどんな場所か楽しみのようでまっすぐと一本道を進んでいた。

 

木のトンネルを抜けると、目的地に着いた。

 

「うわぁ…」

 

そこには一本の大きな桜の木が生えていた。その木はとても大きくそして、とても美しい桜が咲いていた。

自分もこの村に来てはじめの頃、ナツ姉とコマ姉に連れられた。思い出の場所であるのだ。

 

「どう?綺麗だろ蛍?」

 

「はい、とても綺麗です…」

 

そして、蛍はとても嬉しそうな笑顔を見せた。

 

「…………っ」

 

その日の桜餅はいつにも増して美味しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方

 

「待ってぇぇぇぇぇえ!!」

 

ブルルルル…

 

俺たちはつい長く桜の木でくつろいでしまったためにバスに降り遅れてしまった。仕方がないのでバス停で次のバスを待つことにした。…しかし、

 

「次のバスっていつですか?」

 

「2時間後」

 

「えっ!?」

 

そう、うちの村はバスの数がとてつもなく少ないのだ。

そういうところはやっぱり…

 

「やっぱり不便だよね〜田舎のバスって」

 

「………え?」

 

ナツ姉のその言葉に固まってしまった…だって…

 

 

 

 

 

 

 

ナツ姉さっきまでウチは田舎じゃないって言ってたじゃん!!

 

 

 

今日一のツッコミであった。

 

 




遅れましたがクラスの席順を教えます



教卓

蛍 一輝 夏海
れんげ 小鞠 卓

と言った感じです





…感想欲しいな

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