のんのんびより 輝く星   作:クロバット一世

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今回オリジナルです


それと、アンケートの結果
圧倒的多数で『入れない』に決まりました。



貴重なアンケートありがとうございます


21話 好きな子をデートに誘った

 

「おりゃっ、ていやぁっ、そりゃっ!!」

 

「………………………。」

 

現在俺はスグ兄と格闘ゲームで勝負をしている。

ちなみにナツ姉は釣りに向かっておりコマ姉は散歩に出かけている。そして母さんは街の方に出ており家には俺とスグ兄しかいない。

俺は自分で言うのもなんだがゲームは得意だ。特に格闘ゲームやパズルゲームではナツ姉に負けたことはないほどである。しかし、そんな俺が唯一勝つことができない相手が他でも無いスグ兄なのだ。その強さは昔ゲームでバトルして5分間ハメ技をくらい続けるという地獄の所業を受けて本気で泣いた程である……ちなみにそのあとスグ兄は流石に悪いと思ったのか夕飯のトンカツの大きい肉をを分けてくれた。

 

「今日こそスグ兄に勝ってあの日の屈辱を晴らしてやる!!」

 

この日のために俺は激しい特訓をしてきたのだ……絶対に勝ってやる!!

 

その時、スグ兄の眼鏡が光った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後…………

 

「な……なんだ……あの連続技は……なんであんなコントローラーの操作が出来んだよ……」

 

「……………………(グッ)」

 

結果は惨敗であった。流石に5分間のハメ技は無かったがそれでもあの後、後少しでKO勝利のところでスグ兄が本気になり一気に逆転されてしまった。

 

「やっぱり強いなスグ兄は……でも良いとこまで追い込んだ……次こそ絶対に勝つから覚悟しといてよ!!」

 

「……………………………(うん)」

 

次こそはゼッテー勝ってやる!!

 

 

 

 

 

「なんかおやつあったかな〜」

 

ゲームを切り上げ居間におやつが無いかと探していると

 

「ただいま〜」

 

母さんが帰ってきたようだ。俺は母さんの荷物を運ぶために玄関に向かった。

 

「おかえり母さん、運ぶものある?」

 

「ううん、今日は特に重いものは無いから大丈夫よ。」

 

「あいよ」

 

「そうそう一輝、あんた映画とか観る?」

 

そう言うと母さんはカバンから2枚の映画のチケットを見せた。えーと……『白猫ミィの大冒険』……あぁ、最近話題のアニメ映画か、

 

「ちょっと福引きやったら当たったんだけどもし良かったらいる?」

 

「う〜ん……せっかくだし貰うよ」

 

ふむ……スグ兄はこう言うのあんまり観ないし……ナツ姉かコマ姉と観ようかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってなわけで映画のチケットを貰ったんだけどもし良かったらナツ姉かコマ姉一緒に観る?」

 

夕飯を終えてナツ姉とコマ姉を映画に誘ってみた。

 

「うーん……確かにこの映画、アニメ映画ではかなり評判良いって言うし……夏海はどうする?」

 

「そうだなぁ…………(あっ、そうだ……良いこと考えた)」

 

その時、夏海の頭に1つのアイデアが浮かんでニヤリと笑った。

 

「あーそうだそういや今度姉ちゃんと遊びに行くことにしてたんだっけー!!」

 

「えっ?そんな約束してたっけ?」

 

「してたんだよ〜〜ほら一輝ちょっとこっち来ようか〜」

 

「え?ちょ……ナツ姉?」

 

そう言うとナツ姉は俺の手を掴み廊下に出た。

 

 

 

 

「一輝、それ使ってほたるん誘いなよ」

 

廊下に出るとナツ姉は俺に耳元でそう囁いた。

 

「んな……蛍を!?」

 

「そうそう、ほたるんとデートしてきなよ」

 

なるほどその手があったか……それは確かに良い機会だ……

 

「前に言ったように、自分からアプローチかけてった方が良いって、だから誘ってみなよ一輝」

 

「よし……わかったナツ姉、やってみる」

 

「その意気だよ一輝」

 

俺も覚悟を決めた……それをみてナツ姉は笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、学校

 

(うぅ〜〜昨日覚悟を決めたのは良いけど……やっぱり恥ずかしい…………)

 

いざ誘おうと思うとやっぱり恥ずかしい

そう思っていると放課後になった。

 

 

 

(……ってもう授業終わりかよ!?)

 

このままではいつまでたってもデートに誘えない……それではダメだ!!

そう思った俺は蛍のところに向かった。

 

 

 

 

「ほ……蛍!!」

 

「…………?どうしました?一輝先輩?」

 

みて目の前の蛍を見ると、顔が一気に赤くなった。

 

「その……あの……この間母さんが映画のチケット貰って来たんだけど……ナツ姉とコマ姉が用事あって……だから……その……もし良かったら……いっしょにどうかな?」

 

(ウォォォォォォォォォ行けぇぇ越谷 一輝〜〜!!)

 

「え……?私を映画に……ですか?」

 

(一輝先輩と映画に……)

 

一輝の誘いに蛍は少し顔を赤く染めた。

 

「えっと……その……私なんかでよろしいのなら……喜んで」

 

「そ、そうか!!なら良かった……それじゃあ……今度の日曜にでも……」

 

(いよっしゃぁぁぁぁぁぁ!!やってやったぜぇぇぇぇ!!)

 

「は……はい。楽しみにしています」

 

(ふわぁぁ……先輩と一緒に映画……)

 

2人は自分の顔が真っ赤になってることに気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の晩、越谷家…………

 

「やりました……遂にデートに漕ぎ着けたよナツ姉……」

 

「いや〜〜やったじゃん一輝」

 

俺はナツ姉にデートの誘いが成功したことを報告していた。

 

「まぁとにかく頑張んな一輝」

 

「うん、頑張って見る……蛍とデート……ってデートの時に着る服とか今のうちに選んでおかないと!!」

 

俺は慌てて部屋へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、一条家

 

「ふぁぁぁ……一輝先輩に映画に誘われちゃった……なんだが……好きな人と2人で映画なんて……嬉しいな……」

 

自分の好きな人と出かけることにとても嬉しい気持ちになっていた。蛍は自分が一輝のことを好きだと気づいてからふと気付くと彼をみていることがあった。

そんな彼から映画に誘われたことがとても嬉しかった。

 

「でも……先輩……どうして私を誘ってくれたんだろう……夏海先輩たちが用事が出来たって言ってたけど……」

 

蛍はどうして自分を誘ったのか気になっていた。

 

「ってそうだ!!当日着る服とか選ばないと!!」

 

蛍は慌ててクローゼットに向かった。

 

 

 

 

 

 

それからの2人…………

 

一輝

「うぁぁぁぁあコレは少しガキっぽいし……かと言ってコッチだと狙いすぎだし……」

 

「うう〜〜コレとコレどっちの方が一輝先輩好きなのかなぁ〜〜それともコッチかなぁ〜〜」

 

一輝

「駄目だコレだとなんか派手すぎるし〜〜」

 

「これも違う〜〜」

 

それから数日間、2人はデートに着る服や小物をひたすら選んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよデート当日、駅

 

「あ……おはよう蛍」

 

「すいません、待ちましたか?」

 

「いや……俺も今来たばかりだから……それより似合ってるねその服」

 

蛍はデニム生地のスカートを履き頭にベレー帽、そして若草色のコートを羽織っておりとても大人っぽく可愛らしかった。

 

「あ……//////ありがとうございます……」

 

俺の言葉に蛍は顔を赤く染めた。

 

「そ……それじゃあ……行こうか」

 

「あ……はい」

 

こうして2人は電車に乗った。

 

 

 

 

 

 

果たしてこの2人の関係は進展するのだろうか……

 

 

 

 





いよいよ次回デートです

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