のんのんびより 輝く星   作:クロバット一世

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…そういやこの前FGOガチャでバーサーカーヴラドとオジマンディアスが出てきた…最近ツキまくりなんだけどどうしよう…


16話 好きな子の家に行った

 

母さんのお説教が終わり、俺はナツ姉とコマ姉はあぜ道をを歩いていた。

 

「この果てしなく続くアルマゲドンはいつになったら終わるのさ…」

 

あの後、ナツ姉のテスト隠蔽に加担した罪で俺たちはあの後母さんのお叱りを受けた。解せぬ…

 

「…向こうが勝手に戦いを挑んでくる限り終わらない…」

 

「ふむ…」

 

俺はナツ姉の言葉から幼少期のナツ姉を振り返ってみた。

 

 

 

 

 

 

『障子パーンチッ!!』

 

ビリッ

 

『やめなよナツ姉〜〜』

 

障子にパンチをして大穴を開ける幼いナツ姉とベソかきながら止めようとする一輝

 

 

 

 

『必殺瓦投げ〜〜』

 

パリーンッ

 

『ナツ姉降りようよ〜〜』

 

屋根に登って瓦を投げるナツ姉とベソかきながら屋根にしがみつく一輝

 

 

 

『うわぁぁぁぁぁん!!ゴメンなさぁぁぁぁい!!』

 

『障子破れやすいのが悪いんだし〜瓦もすぐ剥がれるのが悪いんだも〜〜ん。夏海ちゃん、なんか悪いことしましたっけ〜〜?』

 

大泣きしながら謝る一輝とヘラヘラして謝りもしないナツ姉

 

「いやっ!!ナツ姉が謝らない限り終わらないから!!しかも大体とばっちり受けるの俺たちだし!!」

 

「そうだっけ?」

 

「大体あの瓦や障子だって業者に修理頼んだから家計簿に響いたってたまに母さん愚痴ってたよ!?わかってる!?」

 

俺は怒りながらナツ姉に文句を言った。

 

「相変わらず一輝は母ちゃんっ子だな〜〜」

 

「うるさいよ!!」

 

ナツ姉がニヤニヤしながら俺を冷やかしてきた。

すると

 

 

「やっほ〜〜」

 

遠くから声が聞こえそこを振り向くとその先にれんげがこっちに向かっていた。

 

「おぉ〜〜れんちょん」

 

「おっすれんげ〜〜」

 

「どこ遊びに行くの〜〜ん?」

 

れんげはこっちにトコトコ歩いてきた。

 

「特に決めてないぞ、どこ行こうか3人で話し合ってたところ〜〜れんげは?」

 

「ほたるんのとこ行こうと思ってたところなのん」

 

「ヘェ〜蛍のところに」

 

「カズにぃたちも一緒に来るん?」

 

「…っ!?ほ…蛍の家にか!?」

 

俺は突然のれんげの提案に顔が真っ赤になった。

 

「おぉ〜〜!!ナイスアイデアれんちょん!!ねぇちゃんも一輝も行こうか〜」

 

「そうだね、蛍の家にお邪魔するか」

 

「え…ちょ…ナツ姉!?コマ姉!?」

 

ちょっと…えっ?まさか…本当に蛍の家に!?確かに一回蛍を家まで送ったことあるけどすぐ帰ったし…

 

「ほーら行くよ一輝!!」

 

ナツ姉がニヤニヤしながら俺の手を引っ張った

 

如何しよう…マジで…

 

 

 

 

 

 

その頃蛍は…

 

「できたー!小鞠先輩のぬいぐるみ、名付けて『こまぐるみ』!」

 

蛍は部屋でいくつもの小鞠のぬいぐるみ、略してこまぐるみを作っていた。

 

「は~いいな~。こまぐるみいいな~。ちょっと作りすぎたけど。」

 

ピンポーン

 

「誰か来たみたい。」

 

玄関に行くと、クラスのみんながお母さんと話していた。

 

 

 

 

「お…お邪魔します…」

 

「あら一輝くん久し振り、他にいるのは…蛍ちゃんのお友達かしら?」

 

「はい、初めまして」

 

「こんにちは〜」

 

「にゃんぱす〜〜」

 

 

「さ、あがってあがって。蛍ちゃんの部屋二階だから少し待ってね。お菓子用意するから」

 

「あ、どもー」

 

 

 

「せせせ、先輩!来たんですか!」

 

蛍が慌てている。こりゃおそらくナツ姉たち事前に連絡してなかったな。

 

「ごめん蛍、連絡するべきだった。」

 

「ほたるんの家きれーだなー。部屋もきれいにしてそうだし。」

 

二階にあがり始める。

 

「あっあのっ!今部屋片付けますからっ!」

 

すげえ必死だな。まあプライバシーは守らなきゃな。

少しの間待つことに。

 

 

「お待たせしました、どうぞ。(とりあえずこまぐるみはクローゼットに隠したから大丈夫かな。」

 

部屋に入れてもらう。まさかナツ姉やコマ姉以外の女の子の1人部屋に入ることになるなんて…。普段しっかりしてるだけあって中はきれいに片付いていた。

 

「なんだ、普通にきれいじゃん。」

 

「ナツ姉の部屋よりはるかに快適だよな。」

 

部屋の中をみわたす。すると、

 

「ねえ、アルバム見てもいい?」

 

「どうぞ。」

 

小鞠がアルバムをめくると、過去の蛍とその家族の写真がいっぱいだった。その中には、

 

「あれ、この写真の景色どっかで見たような。」

 

「実は私、ここにいる親戚の家に遊びに行ったことがあるんです。」

 

「この時のほたるんちっちゃいけど、これいつの写真?」

 

「それは去年ですね。」

 

その一言に小鞠は固まった。

 

 

 

 

 

 

(…うぅ〜考えてみたらナツ姉やコマ姉、れんげは女の子だから平気だけど男の俺が女の子の部屋に入るなんて恥ずかしい…)

 

俺は1人クッションに座って顔を少し赤くして縮こまっていた。

 

「…?一輝先輩?大丈夫ですか?顔が赤いですよ?」

 

すると、違和感に気付いたのか蛍が様子を伺ってきた。

 

「ほ、蛍!?だだだ大丈夫!!俺は平気だから!!」

 

俺は慌てて立ち上がり、それによって蛍が足を滑らして倒れそうになった。

 

「きゃっ!?」

 

「蛍あぶねぇ!!」

 

俺はとっさに蛍の手を引っ張り自分の元に寄せた。すると、必然的に蛍は俺の元に来て抱きしめるような形になった。

 

 

 

 

 

「あ…」

 

「せ…先輩…」

 

瞬間、一輝の顔は真っ赤になり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!?ごめん蛍!!!」

 

慌てて蛍から離れた。その時、俺の手がクローゼットの取っ手にあたりドアが開いた。

 

カパッ、ゴロゴロゴロゴロ。

 

クローゼットの中からは、ぬいぐるみらしきものが大量に出てきた。えっ、これって。

 

「何で姉ちゃんのぬいぐるみが?」

 

「何で、こんないっぱい?」

 

「いや、これはその、練習したやつで。」

 

蛍は顔を真っ青にして慌てて何かを言おうとした。

 

「なるほど、すべてわかったのん。」

 

「れっ、れんちゃん、何を?」

 

「ズバリこれは、ほたるんの自由研究なのん!」

 

れんげは名探偵の推理よろしくはっきりといった。

 

 

「そういえば夏休みの宿題自由研究まだだった」

 

「ウチもー」

 

「ウチはセミ観察したーん」

 

そういえば俺も自由研究はまだ手をつけてなかったっけ

 

「せっかくだし蛍に教わってぬいぐるみを自由研究にしようよ」

 

「なるほど名案だな」

 

「お、じゃあウチれんちょん作ろ〜いいっしょほたるん」

 

「はぁ…」

 

こうして俺たちは蛍指導のもとみんなのぬいぐるみを作った。ちなみに俺は蛍を作ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔しました〜〜」

 

夕方になり俺たちも帰る時間になったので俺たちは家に帰ることになった。

 

「また良かったらみんな来てね〜〜」

 

蛍のお母さんは笑顔を浮かべて玄関で見送った。

 

「それではお邪魔しました。」

 

俺たちは蛍の家を後にして家へと向かい出した。

 

 

「自由研究も出来たし良かったね〜〜」

 

「そうだね、あとは算数ドリルの後半をやるだけだな」

 

「相変わらず優等生だな一輝は、まぁ今日はほたるんの部屋ですごい顔赤かったよな〜〜ほたるんのこと抱きしめちゃったし♪」

 

「んなっ!?お、おい!!バカにしてんのか!!」

 

「バカにしてなんかないよ〜〜一輝にも春が来たってだけ〜〜(ニヤニヤ)」

 

「うるせぇぇぇぇぇ!!」

 

ニヤニヤしながらからかうナツ姉に俺が顔を赤くしてナツ姉を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ蛍の部屋では…

 

 

 

「先輩…とっさに私のことを助けてくれた…」

 

蛍は転びそうになった自分を助けてくれた1つ上の先輩、越谷一輝のことを思い浮かべていた。

 

「先輩……」

 

蛍は少し顔を赤くしてクッションを抱き寄せていた。




更新です。
今回は甘く出来たでしょうか?











感想欲しいなぁ…

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