Fate/cross silent   作:ファルクラム

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第13話「無形の剣技」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 廊下の窓から外の様子を眺め、美遊は嘆息した。

 

 その心は、視界の中に見える空のように、鈍色に曇っている。

 

 脳裏に棘のように引っかかるのは、やはり響の事だった。

 

 響と喧嘩してしまった。

 

 大切な親友を傷付けてしまった。

 

 その事が、美遊の心に重くのしかかっていた。

 

 そっと、手のひらを見つめる。

 

 思わずカッとなって、響の頬を叩いてしまった美遊。

 

『結局、美遊はみんなを信用していない』

『逃げたって何の解決にもならない!!』

 

 脳裏で繰り返しリフレインされる、響の言葉。

 

 そんな事は無い。

 

 自分はみんなの事を、誰よりも信用している。

 

 そう、自分に言い聞かせる美遊。

 

 だが一方で、

 

 本当に、そうなの?

 

 そう問いかけてくる自分がいる事にも気づいていた。

 

 本当に自分は、みんなを信用しているのか?

 

 イリヤを、クロを、凛を、ルヴィアを、バゼットを、ギルを、田中を、

 

 そして響を、

 

 本当に信用しているのか?

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 答えが出なかった。

 

 信用したいと思っている。その心に偽りはない。

 

 だがエインズワースの強大さ。そして囚われたイリヤや兄。それらからくる極度の焦り。

 

 それらが美遊の心を消耗させ、弱気にさせているのは確かだった。

 

 響の言葉は、そんな美遊の本音を突いたような物である。

 

 だからつい、カッとなって叩いてしまった。

 

「どうしたら・・・・・・・・・・・・」

 

 途方に暮れた表情で、美遊は呟きを漏らす。

 

 思えば、美遊はこれまで「友達との喧嘩」と言う物を経験した事が無い。その為、こんな時どうしたら良いのか判らないのだ。

 

 もし、このまま響と仲直りできず、疎遠になってしまったらどうしよう?

 

 そんな事が思い浮かべられてしまう。

 

 響は美遊にとって、大切な親友だ。絶対に失いたくない。

 

 そう、親友の・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・・・・・・親友?」

 

 自分で言ったその言葉に、美遊は妙な引っ掛かりを覚え、言葉を止めた。

 

 違和感、と言うほどではない。

 

 しかし、響を思い浮かべる時、どうしても自分の中で「親友」と言う言葉では「噛み合わない」気がしたのだ。

 

 響は大切な存在だ。それは間違いない。

 

 しかし・・・・・・・・・・・・

 

 響は自分にとって、本当にただの「親友」なのか?

 

 もっと別の存在なんじゃないのか?

 

 美遊にとって「衛宮響」と言う存在が如何なるものなのか、判らなくなってしまっていた。

 

「響は私にとって・・・・・・・・・・・・」

「何なんですかァ?」

 

 言葉の途中で突然話しかけられ、美遊は振り返った。

 

「田中さん?」

 

 見れば、体操服ブルマー少女が、廊下の向こうでは不思議そうな顔でこちらを見ていた。

 

 その姿に笑顔を返しつつも、美遊は内心で困惑を持つ。

 

 正直、今の心境で田中の相手をできるほど、心の余裕がない。

 

 美遊自身、田中の事は決して嫌いではない。むしろ好感を持っている。

 

 響やイリヤとも違う。

 

 例えるなら、自分より体の大きい妹ができたような物だろうか?

 

 ずっと兄と2人暮らしで、年下の弟妹がいなかった美遊にとって、田中の存在は新鮮と言ってよかった。

 

 だが、それはそれ、これはこれだ。

 

 今の心境で、彼女の相手をする事ほどしんどい事は無いだろう。

 

 と、

 

「えいッ」

「キャッ!?」

 

 田中は何を思ったのか、いきなり美遊に抱き着いて来た。

 

「た、田中さん、いきなり何を!?」

「うーん、美遊さん、ふかふかです~」

 

 気持ちよさそうに目を細めながら、美遊の体をたっぷりと堪能する田中。

 

「田中さん、わたし今、ちょっと忙しい・・・・・・・・・・・・」

「美遊さんが哀しそうな顔をしてますです」

「・・・・・・・・・・・・え?」

 

 突然の田中の言葉に、美遊は言葉を止めてキョトンとする。

 

 まるで心の中を見透かされたような田中に、美遊は驚きを隠せなかった。

 

 だが、その理由を尋ねる事は出来なかった。

 

「暗くしちゃ『メッ』ですッ もっと楽しく行くです!!」

「ちょ、田中さん!!」

 

 テンション高い田中に、困惑を隠せない美遊。

 

 相変わらず、人の話を聞いてくれない人である。

 

 とは言え、

 

「・・・・・・」

 

 クスッと笑う美遊。

 

 田中を見ていると、先程までの悩みが嘘のように消えていくようだ。

 

 不思議な人である。

 

 見た目からして美遊達よりも年上なのに、それでいて誰よりも年下に見える。

 

 周囲を顧みず振り回す破天荒な困ったちゃん。

 

 謎の力を振るい、どんな攻撃を食らっても大丈夫なタフさがある。

 

 そして、

 

 一緒にいると、なぜか心が安らぐ。

 

 どんなことをしても、割と許せてしまう。それが田中の魅力だった。

 

「どうかしたですか?」

「ううん、何でもない」

 

 キョトンとする田中に、美遊は苦笑しながら答える。

 

 そうだ。

 

 響に昨夜のことを謝ろう。

 

 彼の心を無視してしまった事。ひっぱたいてしまった事。

 

 響は許してくれると良いのだが。

 

 もし許してくれなかったら・・・・・・・・・・・・

 

 その時はまた、精いっぱい謝ろう。

 

 と、

 

「あ、そう言えば」

 

 田中が何かを思い出したように言った。

 

「さっき響さんを見かけたですよ」

「え?」

 

 その名前に、ドキッとする美遊。

 

 早速、機会が巡って来た。

 

 だが、居場所を聞き出そうとする前に、田中が口を尖らせて言った。

 

「響さんったらひどいんですよー 田中が声かけても、無視してお外に行っちゃったですから」

「・・・・・・・・・・・・え?」

 

 何気なく言った田中の言葉。

 

 それに対し美遊は、不吉な物を感じずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 自身に向かってくる複数の人影。

 

 その姿を見据え、響はあまりの異常性に息を呑んだ。

 

 全てが同じ姿。

 

 服は着ておらず、人形めいたような硬質な肌をている。関節には「繋ぎ目」が存在し、動きは明らかにぎこちない。

 

 顔は目も鼻も口も無い。僅かな凹凸から、辛うじて顔の形が判別できる程度である。

 

 まるでデパートのマネキンめいた姿。

 

 しかし、それらの手には例外なく、武器となる代物が握られている。

 

 この上ないほど不気味な集団が、響めがけて殺到してくる。

 

 自身に向かってくる明らかな脅威。

 

 それらを目の前にして、

 

夢幻召喚(インストール)!!」

 

 叫ぶ響。

 

 同時に、衝撃波が少年を包み込む。

 

 漆黒の着物と短パンを着込み、髪は伸びて後頭部で結ばれる。

 

 口元には白いマフラーが巻かれる。

 

 普段着姿から英霊の姿へ。

 

 響の姿は一変する。

 

 そこへ、斬り込んでくるマネキンの大群。

 

 その姿を見据え、

 

 少年は手にした刀の柄を握る。

 

 銀の刃を、迷う事無く一閃する響。

 

 たちまち、不用意に接近しようとしたマネキン兵士が、刃に斬られて地に転がる。

 

 そこで、動きを止める響。

 

 攻撃後の、僅かな硬直。

 

 その隙に背後から迫る、棍棒を持ったマネキン兵士。

 

 次の瞬間、

 

 ザンッ

 

 背後のマネキン兵士の胸が、刃に刺し貫かれる。

 

 響は振り返らず、刃を背後に回して刺し貫いたのだ。

 

 引き抜くと同時に、地面に倒れるマネキン兵士。

 

 だが、尚も敵に数は減らない。

 

 折り重なるようにして襲い掛かってくる敵。

 

 相手が誰かは判っている。

 

 まず間違いなく、エインズワースの刺客だ。

 

「まず、第1段階・・・・・・・・・・・・」

 

 西洋剣を持ったマネキンを斬り伏せながら、響は確信めいた口調で呟く。

 

 クロやバゼットに忠告された通り、単独行動がいかに危険であるか、響自身判っている。

 

 この街の真の支配者はエインズワースと言って良いだろう。街に出れば、彼等との戦闘は避けられない。

 

 まして単独で動けば危険な事は明白である。

 

 だが、

 

 それでも敢えて、響が単独で言峰のラーメン屋を訪れたのには理由があった。

 

 1つはエインズワースの事を言峰から聞き出す事。先日のやり取りから、彼が何らかの事情を知っていると響は直感していたのだ。

 

 果たして、その考えは間違いではなく、言峰から事情については聞く事ができた。

 

 そして今1つの目的。

 

 それは、エインズワースを城から誘き出して叩く事。

 

 一見、無謀とも言える行動を響に取らせたのは、昨夜の美遊の事があったからに他ならない。

 

 美遊は、自分がエインズワースに投降する事で、イリヤや彼女の兄を助けようとしていた。

 

 自分たちの戦力ではエインズワースに敵わない。それが原因だと。

 

 ならば、勝って見せればいい。

 

 エインズワースを誘き出して、これに打ち勝つ。

 

 そうすれば、美遊も考えを改める筈。

 

 響にとって、捨て身とも言うべき一策。

 

 だが、その作戦は図に当たった。

 

 どうやら街を1人で歩いていた響を発見したエインズワースが、攻撃を仕掛けてきたのだ。

 

 生け捕りか、あるいは抹殺か、目的がどちらかは判らない。

 

 だがエインズワース側が、まんまと響の誘いに乗って来たのは確かだった。

 

「ん・・・・・・問題は、ここから」

 

 響は目前で槍を繰り出したマネキン兵士を蹴り飛ばすと、その槍を奪い取る。

 

 強引に槍を振り回す響。

 

 長柄の一閃が、複数のマネキン兵士を同時に弾き飛ばした。

 

 ばらばらに砕け散る人形たち。

 

 更に響は、槍の穂先を持ち換えると、投擲。

 

 その一撃は、剣を振り翳したマネキン兵士の胸を刺し貫き、そのまま背後の塀へと縫い止めてしまった。

 

 大軍相手に一歩もひるまぬ響。

 

 その戦闘スタイルは「変則」とでも言うべきか、常に変化し続け、相手の出方に合わせて緩急の変化がつけられている。

 

 響に宿っている英霊、斎藤一は生前、剣術の極意についてこのように語っている。

 

「戦場においては、敵が斬り込んで来たからと言って、それに対応してどうこうできるものではない。ただ夢中になって斬るだけだ」と。

 

 すなわち、いかに敵の動きを瞬時に見極め、頭ではなく体で反応できるか、が重要となる。

 

 様々な剣術流派を極め、戦場で昇華された斎藤一だからこそ可能な戦術。まさに実践のための剣技。

 

 「無形の剣技」。

 

 以前は使いこなしているとは言い難かった英霊、斎藤一の剣術を、響は数度の実戦を経る事によって、ようやく物にできるようになていた。

 

 カトラス状の剣を振り翳して斬り込んでくるマネキン。

 

 振り下ろされる刃。

 

 対して、

 

「んッ!!」

 

 響は対抗するように刀を振り上げる。

 

 十字に交錯する銀の閃光。

 

 次の瞬間、

 

 カトラスを持ったマネキンの右腕が、斬り飛ばされて宙を舞った。

 

 間髪入れず、刃を返す響。

 

 横一文字の一閃がマネキンの首を斬り飛ばす。

 

 更に、

 

 落下してきたカトラスを左手でキャッチする響。

 

 流れるような動作で、変則的な二刀流の構えを取る。

 

 そのまま勢い任せて、繰り出された槍の穂先をカトラスで斬り飛ばし、更にマネキンの胴を刀で袈裟懸けに斬り伏せた。

 

 まさに一騎当千とでも言うべき戦いぶり。

 

 しかし、敵の数は一向に減る様子を見せない。

 

 響は向かってくる敵を斬り伏せながら走る。

 

 白いマフラーを靡かせ、漆黒の影が無人の街を駆け抜ける。

 

 路地から路地へ、風のように走る響。

 

 それを追いかけるマネキンの大群。

 

 無人の深山町は、古代さながらの戦場と化していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 未遠川河川敷。

 

 「向こう側」の冬木市では憩いの場となり、多くの散歩者の姿が見られた場所である。

 

 しかし、半ば廃都と化した今の冬木市では、当然のことながら、河川敷を散歩しようなどと考える者はいない。

 

 河川敷に降り立った響は、そこで背後を振り返る。

 

 追手の姿は、無い。来る途中で全て斬り伏せたようだ。

 

 手元に目をやると、拾ったカトラスは刀身が半ばから折れている。どうやら夢中で戦っていたせいで気づかなかったようだ。

 

 カトラスを地面に投げ捨てる響。

 

 刀の方は流石に英霊の所有物と言うべきか、ここまで戦って刃こぼれ一つしていない。

 

 近藤勇の「長曾根虎徹」、土方歳三の「和泉守兼定」、沖田総司の「菊一文字則光」など、新撰組の幹部クラスは、いずれも大業物と言って良い刀を所有していた事で有名である。

 

 それらに比べれば、斎藤一は、あまり有名な刀を所持していたという記録は無い。

 

 しかし、そこはやはり一流の剣士。刀にもこだわりがあったのだろう。

 

 この刀も名刀の一振りには違いなかった。

 

 金属的な音を立てて石畳に転がるカトラス。

 

 それを合図にしたように、ゆらりと人影が現れる。

 

 響と同年代の少年。その口元には、侮蔑めいた笑みを浮かべている。

 

「ま、人間としての最低限の機能を置換させただけの雑魚相手ならこんな物かな。むしろ、これくらいやってくれないと、こっちも面白くないし」

 

 ヴェイクだ。

 

 挑発的な言葉を投げかけてくる相手に対し、無言のまま刀の切っ先を向ける響。

 

 その様子に、ヴェイクはつまらなそうに鼻を鳴らす。

 

「なんだよ、相変わらずつまんない奴だなー」

「別に、楽しませるつもりは、ない」

 

 言い放つと同時に、響は刃を翳して地を蹴った。

 

 戯言に付き合う気は無い。

 

 相手の態勢が整う前に、一撃で決める。

 

 繰り出される響の攻撃。

 

 次の瞬間、

 

 ガキンッ

 

「ッ!?」

 

 横合いから伸びてきた刃によって弾かれ、思わず後退する響。

 

 その視界に、ヴェイクのほかにもう1人の人物が映り込む。

 

 頭からすっぽりと外套を羽織ったその人物の顔は見えない。

 

 隣のヴェイクと比較すると、殆ど倍近い身長を誇っている。

 

 そして、手には奇妙な武器を持っている。

 

 巨大な槍の穂先。その両側に、別の刃が取り付けられている。どうやら、あれが響の刃を弾いた武器のようだ。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 緊張して身構える響。

 

 エインズワースをおびき寄せると言う響の作戦自体は成功した。だが、敵が複数で出てくるところまでは考えていなかった。

 

 そんな響の心情を見透かしたように、ヴェイクは高笑いを上げる。

 

「ヴァーカじゃないのッ ドブネズミ1匹始末するのに、わざわざ僕が手を出すはずないじゃんッ 汚い仕事は専門の召使いにでもやらせるでしょ、普通はね!!」

 

 言い放つと同時に、腕を振るうヴェイク。

 

 同時に、傍らの人物は、羽織ってる外套を取り払った。

 

 その姿に、思わず目を剥く響。

 

 その男は筋骨隆々とした巨大な体躯を、派手な色の甲冑に身を包んでいる。

 

 明らかに東洋系の武人。ただし日本の英霊とは思えない。恐らくは大陸系だろう。

 

 そして、

 

 その目は狂気にとりつかれたように、凶暴な色を見せていた。

 

 見覚えのある存在感。

 

 あらゆる理性を排する事で、絶大な力を発揮する。

 

狂戦士(バーサーカー)!?」

 

 響が理解した瞬間、狂戦士(バーサーカー)は襲い掛かって来た。

 

 手にした獲物を振り翳す狂戦士。

 

 響は知りえない事だが、狂戦士が振り翳した特異な武器は「(げき)」と呼ばれる中国の武器で、槍の脇に刃を付ける事で「突き」だけでなく「薙ぎ払い」や「引き」の威力も増した武装である。

 

 ただ、通常の戟は槍の片側にのみ刃を取り付けるのだが、狂戦士の持つ武器は槍の両側に取り付けられているのが特徴だった。

 

 方天画戟と呼ばれるこの武器は、三国鼎立時代の中国において、最強と呼ばれた武人が使用した物である。

 

「■■■■■■■■■■■■!!」

 

 咆哮を上げると同時に、方天画戟を大上段から振り下ろす狂戦士(バーサーカー)

 

 その一撃に対し、

 

 響はとっさに、後退する事で回避。

 

 叩きつけられた方天画戟が、地面をたたき割る。

 

「ッ!?」

 

 飛んで来る礫を回避しながら舌打ちする響。

 

 以前、カード回収任務の際に戦った狂戦士(バーサーカー)もそうだったが、彼らはずいぶんな怪力である。

 

 着地する響。

 

 そのまま刀を構えなおそうとした。

 

 だが、

 

「■■■■■■■■■■■■!!」

 

 再びの方向と共に、襲い掛かってくる狂戦士(バーサーカー)

 

 繰り出された鋭い突きが、少年の胸を霞めていく。

 

 その一閃を紙一重で回避すると、

 

 響は空中に跳び上がって、狂戦士(バーサーカー)の顔面に蹴りを加えた。

 

 英霊の力が加味されているとはいえ、少年の軽い体重で放たれた蹴りでは、筋骨隆々たる狂戦士(バーサーカー)相手には蚊が差した程度のダメージしか期待できない。

 

 だが、それで良かった。

 

 響の狙いは、元から相手を倒す事ではない。

 

 蹴りの反動を利用して、さらに高く跳び上がる響。

 

 空中で一瞬制止すると同時に、その身には浅葱色の羽織が纏われた。

 

 同時に、響は己の中で能力が跳ね上がるのを感じた。

 

 暗殺者(アサシン)から剣士(セイバー)へ、己の存在が書き換えられる。

 

 眼下に見据える狂戦士(バーサーカー)の巨体。

 

 対抗するように、狂戦士(バーサーカー)も、落下してくる響を見据える。

 

 交錯する互いの視線。

 

 次の瞬間、

 

 両者が繰り出した刃が激突した。

 

 

 

 

 

第13話「無形の剣技」      終わり

 


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