Fate/cross silent   作:ファルクラム

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第50話「真相探求」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜になり、衛宮邸のリビングには一同が顔をそろえ、今後の方針について話し合っていた。

 

 その中には、昼間の戦闘でヴェイクを撃破した響と美遊の姿もある。

 

 戦闘の後、2人が帰宅した時、まるで何事も無かったかのように出迎える田中の姿があった。

 

『あ、響さん、美遊さん、お帰りなさいです。どこ行ってたんですかー?』

 

 アホらしいくらいにノーテンキな田中の挨拶を聞いた瞬間、2人が思わずその場でずっこけたのは言うまでもないことだった。

 

 どうやら、イリヤが追いかけて連れ戻してくれたらしい。

 

 はた迷惑な話である。

 

 おかげでこちとら、余計な戦闘までする羽目になったと言うのに。

 

 何でも走りに走った挙句、イリヤと田中が行きついたのは、なぜか学校だったとか。

 

 既に通う生徒もいない学校に、まるで引き込まれるように入る2人。

 

 そして、その奥の教室に、こちらを待つようにして席に座っていたのは、

 

 あのエリカだった。

 

 エリカは、イリヤの記憶にある姿よりも、明らかに成長した姿を見せていた。

 

 それがいったい何を意味するのか、イリヤには、否、この場にいる誰にも理解はできない。

 

 ただ一つ言えるのは先の敗戦を経て尚、エインズワースは健在であり、今も自分達の「理想」実現の為に暗躍を続けていると言う事だった。

 

 ヴェイク1人を討ち取った程度で、その勢いを留める事は不可能だった。

 

「それで、やっぱりダリウスも健在な訳ね?」

「うん。声しか聞いてないけど間違いないよ」

 

 尋ねるクロエに、イリヤは頷きを返す。

 

 エリカを迎えに来た声。

 

 置換魔術を使用した移動だった為、声しか聞こえなかったが、あれは監禁中に何度か聞いたダリウスの声で間違いなかった。

 

 嘆息する一同。

 

「アンジェリカの言った通り、ですわね」

「肉体を単なる器と考え、精神の身で持続させ、疑似的な永遠の生を得る・・・・・・魔術師としては典型的な考えね。子孫を犠牲にしているっていう点では、全く好きになれないけど」

 

 ベテラン魔術師の2人が、そう言って渋い顔をする。

 

 魔術師と言うのは利己的な生き物であり、全ては「根源に至る」と言う大目的の為なら、いかなる犠牲をも厭わないと言う風に考える人間も少なくはない。

 

 もっともエインズワースにおいては、その目的が「人類救済」となる訳だが。

 

 それが典型的な魔術師であり、凛達もその点において否定するつもりは無かった。

 

 とは言え、それで全てが許容できるかと言えば、全くの否だった。

 

「ダリウスが典型的な魔術師であるならば、彼のやろうとしている事も予想できるかもしれません」

 

 とは言え、この中で純粋な「魔術師」と言えるのは、凛とルヴィアだけだ。

 

 士郎とバゼットはどちらかと言えば「魔術使い」に近い。

 

 子供たちは言わずもがな。魔術は使えても、その本質たる「探求」を行っている者はいない。

 

 田中は、まあ、田中だし。

 

 しかし、この場にはもう1人、関係者とも言うべき人物がいる。

 

 士郎は、その人物の方をチラッと見ながら話を振る。

 

「その辺り、どうなんだ、アンジェリカ?」

「・・・・・・昨夜、お話しした通りです。1000年生きた精神が何を望むかなど、想像の埒外でしょう」

 

 予想通り、淡々とした口調で返すアンジェリカ。

 

 ところで、

 

 今のアンジェリカの服装だが、午前中に凛、ルヴィア、バゼットの3人が雪の中、新都まで遠出して買ってきた服装に変わっている。

 

 フリルの入ったブラウスに、膝丈のスカートと言う、非常にフェミニンを感じさせる出で立ちである。

 

 エインズワースの尖兵として、ギルガメッシュの英霊を纏い戦ってきた時に比べて性格も穏やかになり、どこか深窓の令嬢のような雰囲気がある。

 

 あるいは、今の方が本来の「アンジェリカ・エインズワース」に近いのかもしれない。とは、一同の勝手な想像であるが。

 

 しかし、かつて干戈を交えた相手のギャップ過ぎる「変貌」に、男の士郎としては気にせずにはいられないらしく、先程から目のやり場に困っている様子が見られる。

 

 アンジェリカの答えに、士郎は自身の赤面を誤魔化すように、わざとらしく咳ばらいをする。

 

「そ、そうか、うん、そうだよな」

『チラチラ見てる?』←美遊

『チラチラ見てたわね』←凛

『チラチラ見てましたわね』←ルヴィア

『?』 ←バゼット

『絶対チラチラ見てた』←イリヤ

『チラチラ見過ぎよ、お兄ちゃん』←クロ

『ん、チラ、チラシ寿司?』←響

「お腹が切ないです(ぐ~~~~~)」←田中

 

 一同(?)にジト目を向けられる士郎。

 

 それはさておき、

 

「イリヤ、エリカは『自分を死なせてほしい』って言ったんだよね」

「うん。私達には、そう言った」

 

 尋ねる美遊に、イリヤは学校でのことを思い出す。

 

 何とかしてエインズワースの真意を聞き出そうと、エリカに質問したイリヤ。

 

 対して、エリカはまるで脅迫するように言った。

 

『わたしの願いは自分が死ぬ事』

『私を助けてくれるって事は、私を殺してくれるって事だよね?』

『私が死んだら、きっとみんな死んじゃう』

『けど、それはお姉ちゃんがどうにかしてくれるんだよね?』

『ねえ、何とか言ってよ?』

『もしかして、全部嘘だったの?』

 

 そう告げるエリカに、イリヤは何も言い返す事が出来なかった。

 

 いったいなぜ、エリカは死にたいなどと言っているのか。

 

 全てが、謎のままだった。

 

「視点を変えた方が良いんじゃない?」

 

 そう提案したのはクロエだった。

 

 判らない事に、いつまでもこだわっていても時間を空費するだけ。

 

 それよりも、今は判る事から解いていくべくだった。

 

 クロエは再度、視線をアンジェリカに見やる。

 

「アンジェリカ、ジュリアンの目的は何?」

 

 尋ねるクロエ。

 

 だが、

 

「・・・・・・・・・・・・」

「返事くらいしなさいよ」

 

 返って来た沈黙に悪態をつく弓兵少女。

 

 昼間に雪合戦で大分馴染んだかのように思えたが、核心を突くような質問には相変わらずこれである。

 

 ならばと、今度は凛が口を開いた。

 

「判らないと言えば、あの巨大な黒い立方体ね。あれから際限なく溢れて来た正体不明の泥と英霊達。まさに、絶望と呼ぶに相応しい光景だったわ。アンジェリカ、あの物体はいったい何なの?」

 

 投げかけられる質問。

 

 しかし、

 

「・・・・・・・・・・・・」

「ちょっと、今更だんまり通す気!?」

 

 アンジェリカの余りと言えば余りの態度に、激昂しかけるクロエ。

 

 だが、

 

「待って」

 

 制したのは、先に質問した凛だった。

 

 それはまだ、仮説にすぎない。

 

 だが、彼女と、そしてこの場にいるもう1人の魔術師には、ある可能性が脳裏に浮かんでいた。

 

「まさか、これはッ!?」

「まだよ。確かめる必要がある」

 

 戸惑い隠せない、ルヴィアと凛。

 

 生唾を呑み込むようにして、凛は再度、口を開いた。

 

「・・・・・・アンジェリカ、順に質問するわ」

 

 

 

 

 

質問1「ダリウスとは何者か?」

 

「エインズワースの始祖。1000年前から生き続ける魔術師の精神概念です」

 

 

 

 

 

質問2「ジュリアンとは何者か?」

 

「エインズワースの現当主。いずれダリウス様に置換される存在です」

 

 

 

 

 

質問3「エリカとは何者か?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

質問4「あの黒い立方体の正体は?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

「これってッ!?」

 

 戦慄が走る。

 

 ここにいたって、魔術知識に疎い子供達にも理解が及んだ。

 

 それを肯定するように、今度はアンジェリカの方から口を開く。

 

「エインズワースの人形には、ある情報に関して制限(プロテクト)が掛けられています。話す事も、書く事も、首肯すら不能になります」

 

 それは、隠匿の方法としては、ある意味で二流と言わざるをえない。

 

 秘密を秘密のまま押し通すには、どうすれば良いか?

 

 関係者全員の口を塞ぐか? あるいは絶対に見つからないと思う場所に隠すか?

 

 否である。

 

 秘密を完全に隠匿する方法。それは「そもそも秘密があると、誰にも思わせない」事である。

 

 秘密があると判っていなければ、誰も探そうとしないと言う訳だ。

 

 しかしエインズワースは、アンジェリカたちの口に制限を掛ける事で秘密を守った気になっている。

 

 だからこそ、凛達はエインズワースが隠そうとしている秘密の存在に気付いてしまった。

 

 しかし、そこには大きな違和感が生じる。

 

 ここまで完璧とも言える行動をしてきたエインズワースが、肝心要の部分において、こんな片手落ちのような事をするだろうか?

 

 凛は頭の中で、急速に仮説を再構築する。

 

 あるいは、情報を隠しそびれたのではなく、エインズワースがこの程度の隠匿で充分と考えたのだとしたら? 現状の対応でも、絶対に真相にたどり着かれない自信があるのだとしたら?

 

「・・・・・・・・・・・・随分と侮られた物ね」

 

 不敵に呟く凛。

 

 エインズワースは、秘密保持に絶対の自信を持っている。だからこそ、中途半端な隠匿を行っている。

 

 これはある意味、ダリウスからの挑戦状と言ってよかった。

 

 解けるはずの無い謎。

 

 エインズワースが持つ自信。

 

 ならば解いて見せよう。必ずや、真相を暴いて見せようじゃないか。

 

 魔術師魂とでもいうべきか、凛の探求心には逆に火が点いていた。

 

 まずは、今ある手持ちの情報を再精査し、新たなる仮説を構築、その上で検証するのだ。

 

 エインズワースが掲げた悲願である「人類救済」。

 

 現状においてはどうなっているのか、正確には不明だが、少なくとも1000年前の当初、ダリウスはそれを目指していたと仮定する。

 

 1000年前に、既に世界の滅びを予見していた時点で、想像を絶しているが、今はそこは置いておく。

 

 こうして1000年に渡る探求と実践、その全てにおける失敗を繰り返したうえで、エインズワースは聖杯戦争のシステム構築にいたる。

 

 万能の願望機である聖杯を降臨させ、己の願いを叶えようと言うのだ。

 

 だが、

 

「ここで、視点を変える必要があるわ」

「ん、視点?」

 

 聖杯戦その場合、どうしても聖杯にばかり目が行きがちだが、ここで重要になってくるのは、最初期の段階である「英霊召還」の方だ。

 

 英霊とは現代の人間の英知を越えた存在。

 

 その力の結晶たる宝具を自分の意思で自由に扱えてしまう。

 

 その事を踏まえた上で、最短で世界を救うにはどうすれば良いか?

 

 方法は1つ。

 

「降臨するかどうかわからない聖杯に頼るよりも、願いを叶え得る宝具を持つ英霊のカードを作ってしまえば良い」

 

 理屈としては理解できる。

 

 降臨するかどうかも分からない。したとしても如何なるものなのか皆目見当もつかない。そんな不確かな存在である聖杯に頼るよりも、確実に召喚できる英霊に頼った方が早い。

 

 逆転の発想だが、様々なクラスカードを生み出したエインズワースならば、それは可能だろう。

 

 では次に問題とすべきは、その対象となる英霊が何であるか、だが。

 

「ひとつ、思い当たる物がありますわね」

「え、これだけの情報から?」

 

 ルヴィアの言葉に凛が頷き、後を引き継ぐ。

 

「黒い立方体、いえ、箱をのような物をエリカは『ピトス』と呼んだ。そしてエリカの事を、ギルガメッシュは『災厄の泥人形』と呼んだ。あらゆる災厄が詰まった箱を持ち、神々によって泥から作られた女・・・・・・」

 

 そこまでの説明で、既に何人かが得心を得たように頷く。

 

 凛が言った2つの条件。

 

 そこに当てはまるであろう存在が、1つだけあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『パンドラの箱』。エインズワースは、過去のどこかの時点でパンドラのカードを引き当てたのよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは、一般にもよく知られた神話の一つ。

 

 遥か昔、神々は泥から1人の少女を創り出した。

 

 パンドラと名付けられた少女には、1つの箱が神々より与えられる。

 

 それは決して開けてはいけない箱。

 

 開ければ、この世のあらゆる災厄が飛び出す事になる。

 

 しかし、好奇心に負けた少女は箱を開けてしまう。

 

 飛び出した災厄は、次々と人々に襲い掛かり、世界中に絶望を振りまく事になる。

 

 しかし最後にたった一つ、箱の中には「希望(エルビス)」が残された。

 

 その結果、人類は滅亡を免れた。

 

 諸説あれど、パンドラとはこの物語は、概ねこのような形である。

 

「アンジェリカ、5年前に起きたって言う災厄の原因は何?」

 

 尋ねる凛。

 

 しかし、帰って来たのは沈黙。

 

 その事実により、凛は確信する。

 

「決まりね。災害は箱が引き起こした物だわ」

 

 ダリウスの目的は1つ。パンドラのカードをエリカに遣わせ、箱を開けようとしている。

 

 そして中から災厄と絶望が溢れ出したのちに残る「希望(エルビス)」こそが、聖杯を越えた聖杯、神々が作った願望機なのだとしたら。

 

 全ての辻褄が合う。

 

「す、すごい、リンさん、名探偵みたい!!」

「これが推理ものなら、犯人が真相をぺらぺら喋ってくれるんだけどね」

「ん、何か悪いもんでも食ったか?」

「ありがとう。響はあとでゲンコツね」

 

 称賛する衛宮姉弟。

 

 これで仮説は組まれたわけだが、

 

 しかしまだ、疑問の余地は残る。

 

「だとしても、おかしいのではなくて?」

「ええ・・・・・・・・・・・・」

 

 ルヴィアの指摘に、凛は頷きを返す。

 

 仮に凛の仮説が正しいとしたら、既に状況は核心に迫っていると言って良い。

 

 言い換えれば、エインズワースにとっては最も秘匿したいはずの情報。本来であるなら、このように簡単に答えにたどり着けるはずがない。

 

 しかし、殆どストレートに凛は言い当ててしまっている。

 

 先のアンジェリカの反応からも分かる通り、あまりにも杜撰と言わざるを得ない。

 

 故にこそ、凛は思考を止めない。

 

 まだ、何かある。

 

 見落としているピースが存在している。

 

 そう思えて仕方がなかった。

 

 と、

 

「・・・・・・・・・・・・すまん、腰を折るようなんだけど」

 

 挙手をしたのは、それまで話を聞いていた士郎だった。

 

 その口から出たのは、至極初歩的な質問だった。

 

「そもそも、『パンドラの箱』って何だ?」

「私も、聞いた事がないです」

 

 兄に続いて挙手する美遊。

 

 一瞬、呆気にとられたのは「向こう側」から来た一同である。

 

 成程、いくら有名な神話とは言え、知らない人は知らないのか。

 

「何か、ギリシャ神話の本でもあれば説明しやすいんだけど?」

「あ、あります。前に、お兄ちゃんに買ってもらった物が」

 

 言いながら、立ち上がる美遊。

 

 因みに、

 

 会話が始まって物の数秒で田中が寝てしまった事は、言うまでもないことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幼いころから、士郎が本ばかりを与えていただけの事はあり、美遊の蔵書量は子供ながらにすごい事になっていた。

 

 最早、ちょっとした図書館レベルの本が、1室に所狭しと並べられている。

 

 その中から、目当てのギリシャ神話に書かれた本は、すぐに見つける事が出来た。

 

 だが、

 

 その中身を見て、一同は驚愕に包まれる事になった。

 

「・・・・・・・・・・・・ない」

 

 読み進めた美遊が、怪訝そうに顔を上げた。

 

「やっぱり、この本には載っていないみたいです」

「パンドラの記載が無いの?」

 

 凛は肩を竦める。

 

 ギリシャ神話について書かれている本なのに、パンドラの記載がないと言うのもおかしな話だが、それは編集の都合で削除されたとも考えられる。

 

 別段、不思議な話ではない。

 

 だが、

 

 事態は、一同が考えていたより数段、

 

 否、

 

 下手をすると神話レベルで深刻だった。

 

「違うんです」

 

 本を片手に、美遊が首を振る。

 

「パンドラについては確かに書かれているんですけど、箱についての記述がどこにもないんです?」

「え、そんな筈は・・・・・・・・・・・・」

 

 ありえない。

 

 凛は、自分の頭の中が混乱していくのを感じた。

 

 パンドラと箱は、決して切り離して語る事が出来ない。

 

 むしろ、パンドラは知らなくても、パンドラの箱は知っていると言う人間も、世の中には少なくないだろう。

 

 しかし、箱の記述がなく、パンドラの事のみが書かれている。

 

 そんな事は、ありえない。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 凛の中で、急速に一本の筋道が建てられる。

 

 それは、あまりにも突拍子がない発想。

 

 しかし、全ての情報が、その一点を指し示している事を感じずにはいられない。

 

 情報は、既に出揃っていたのだ。

 

 会話に制限を掛けられた、アンジェリカたちドールズ。

 

 パンドラの存在。

 

 そのパンドラの箱を知らないと言う士郎と美遊。

 

 そして、パンドラの記述はあっても、箱の記述はない本。

 

 それらが指し示す答えは。

 

「・・・・・・・・・・・・成程ね」

 

 顔を上げる凛。

 

「エインズワースの隠蔽は完璧だった。彼等はただ、パンドラと箱の情報を遮断するだけで良かった。それだけで、『この世界の住人』には、決して真相にたどり着けない」

 

 なぜなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この世界では、パンドラは箱を開けなかったのだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第50話「真相探求」      終わり

 


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