やはり猫が可愛いのは間違っていない。   作:如月の夢

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なんか、着々とお気に入りが増えて嬉しい作者、しずねは最かわっ☆です。
さぁ!本編をどうぞ!
てか、結局前川のキャラがててない……


猫に休日は

休日、それは読んで字の通り、休む日である。

だから、俺はその通りに体を休めるべく、朝からプリティでキュアキュアなアニメを見ていた。

そう、過去形である。

今現在、午前10時を迎える少し前、俺は駅の前にいる。

久しぶりに、あのセリフを使おう。

「どうしてこうなった・・・」

 

 

先日のBBQの件が、来週の頭、つまり月曜ということなのだが、何故か食器類の買い出しに……

土曜日の夜まで、なんの通達もこなかったから、てっきり

『ごめん、やっぱ家にあるもので足りそう。』

と、残念、デート出来ると思った?きゃは。

って遊ばれたのかと思い、ショックを受けていた。

 

まぁ、そんなこと忘れてプリキュアを見ていたわけだが。

あれはいい、教育番組で使えるレベル。

全人類が見れば、この世界から戦争が消えると思う。

……それはないですね、はい知ってます。

 

とにかく、プリキュアを見ていたら、多機能目覚まし時計が鳴り響く。

何事かと思いディスプレイを覗くと、『みく』との表示。

本能的に、出たら後戻りができないと察する。

どうでもいいが、ゲームで、

ここから先に進むと、もう戻れませんが、よろしいですか?

って聞くのはやめて欲しい。

まぁ、後戻り不可能を察した時、同時に

『出なければ、社会的に後戻りできませんが、よろしいですか?』

と幻覚が見えたので、出ることにする。

「どうした、前川。」

「あ、あの、今日なんだけど、買い物、行けるかな?」

何故か、ものすごい緊張気味だった。

「大丈夫だが?」

「じゃあ行こ?」

その後、集合場所などを決め、適当に着替えて家を出た。

こうして、俺の休日が、休日ではなくなった。

 

「ひーんくん!ごめんね、待った?」

「別に、今来たところ。」

「そっか。」

だって、本当に来たばかりだった。

「ふ」

「どうした?」

「なんか、カップルみたいだなぁって」

「思ってないこと言うなよ。」

「はぁ……」

なんで、残念そうな顔するの、勘違いする!

 

 

ついでに洋服も見る!なんていうイベントもなく、

すぐに売り場につくが、そこで問題が起きた。

いや、予想できた問題だった。

今回使ったショッピングモールは、学校から一番近いもので、知り合いとの遭遇率は、高いことを忘れていた。

おいそこ、知り合いとかいるのか?って言うな。

とにかく、知り合いの中でも2番目に会いたくないやつ、と言うか戸部と会った。

ちなみに、一番は雪ノ下さん。

 

野生のリア充と遭遇した。

 

八幡はどうする。

 

あいさつ

たたかう

どうぐ

にげる 

 

 

しかし、回り込まれてしまった。

「うお!比企谷くんじゃん!うぇい!」

八幡に8万の精神的ダメージ。

八幡は死んだ。

 

なんて、くだらない事を頭中で行い、進行形で教会の音楽が流れているが、一つ気になったことがある。

「うっさい戸部、てか何で名前」

「うっわ、マジ優美子だわー。名前に関してはこの前」

 

 

「いやー、ハヤトくん、ヒキタニくんと組むとか、超珍しいっしょ!」

「それな」「だな」

「いや、彼とは前から仲がいいからな、それに翔、彼は比企谷だ」

「え、マジかー、っべー、失礼だった感じ?今度謝らんとだわー、」

 

 

「ってことがあったんだべ、つーわけでごめん!」

「いやいや、まずあいつと仲良くないし。」

有り得ない、今から世界戦争が起こるくらい有り得ない。

「そんなことはないっしょ、俺とも友達だし」

…………は?

「あん?」

いや、そこは、は?って出ないのかよ。

「うっわ、こわ、え?違うん?」

「俺には友達なんぞいない、ちなみに戸塚は天使だからカウント外な。」

「お、おう」

何故か若干引かれるが知らん、だって戸部だもの。

「じゃあ今から友達って事で!」

「嫌だ」

「即答するんだ!?」

あ、前川のことすっかり忘れてたわ。

「今、ちょっと私のこと、忘れてたよね!?」

えぇ、なんでバレた、エスパーなの……

「あれ?前川さん?っべ!比企谷くん、もしかしてデートだった?うっわー、邪魔したわー、まじ反省だわ」

「いや違「そ、そうだよ!だからほら、じゃーね!」」

「おう!じゃあデート楽しんでな!」

と足早に帰っていく戸部…………

「いや待て待て待て、ダメだろそんなこと言っちゃ……」

「ひーくんは、私とデートは嫌なの?」

「いや、そういう話でなくてだな…」

「嫌なの?」

と、今にも泣きそうな顔になる。

周りの人も、あの男、彼女泣かしているよ、と避難の目を向けてくる。

そして電話を構え出す人……ってちょっと待て、通報はいかん!

「い、いやそんなことは無いぞ、むしろ嬉しすぎて、何回もしたいレベル!」

と、若干キャラを崩壊させながらも慰める。

「本当に?」

「あぁ」

「何回も?」

「え?あ、あぁ」

その瞬間、ぱぁあ!と明るい笑顔になる。

なるなら、幻覚で、花が咲くレベル。

その笑顔に、直視出来なくなり、横を見るが、

前川自身、顔お真っ赤にさせている。

傍から見たら、バカップルである。

心なしか、周りの人の目が、蔑みから呆れに変わっている気がする。

「や、約束ね!」

 

その後、何故か前川の提案で、伊達メガネを買いに行った。

試しにと、前川が選んでくれたメガネを掛けたが、

何故か、前川と対応してくれた女性スタッフが急に黙り、あまりにも似合わないので絶句したのかと思いきや

急に顔を真っ赤にさせて、やたら購入を勧めてくるので買った。

なぜ店員も怒りながら勧めてくるのかは謎である。

 

 

 

それから時間は過ぎ、今は夕食の時間である。

定位置である席につき、可愛い小町の作った可愛いご飯を食べる……

大事な事なので、二回言おうと思ったが、可愛いご飯ってなんだ……

「んで?ごみぃちゃんは朝からどこに行ってたの?」

「デート」

「そっかー、デートね……デート!?」

「ちっ」

何事もなく、ごまかせると思ったのに。

「あのお兄ちゃんがデート!?騙されてない?大丈夫?」

「酷すぎないか?、というかデートじゃない。

前川と買い物に行って、色々あってデートって事になっちまったんだよ」

「前川さん意外に攻めるなぁ……」

「あ?なんつったんだよ聞こえねーよ」

「お兄ちゃんに関係ないことだよー」

「さいですか。」

 

その後、小町のダメ出しが始まり、色々喋らされた挙句、件のメガネを掛けろと言われ、仕方なくと着けると、大絶賛を受けた。

少なくとも学校に行く時には付けとくように!

だそうだ、はぁ、めんどくさい。

 

明日はBBQ当日、果たしてどうなることやら……

 

 

そんな悪態をつきながらも、笑っていることに、本人すら気づいていない。




戸部ぇ
書きながら
「うっぜぇ喋り方だな」って言ってしまうほど。
それでも、何故か使える……戸部ぇ

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