ラブライブ!サンシャイン!! ~平凡な高校生に訪れた奇跡~ 作:syogo
さてさて、今回は千歌の幼馴染のヨーソローが登場です。
4月6日、浦の星女学院の新学期前日。
俺はいつも通り、朝7時に目を覚ます。「休みの日くらい、寝ててもいいじゃん」なんて言われたりもするが、ずっと寝ていて一日を使うのはもったいない…、というのが俺の持論だ。
なので、いつも通り起き、カーテンを開ける。外は晴れやかな青空。…うん、今日もいい天気だ。
いつも起きるとすごい寝癖を直し、パジャマから着替えていると、下から志満さんの声。
「お~い、朝ごはんだよ~。」
はーい、と返事をし、下へと降りると、朝食がすでにテーブルに並んでいた。今日のメニューは…、おお、うまそうだ。
高海家は、基本的に全員がテーブルにそろわないと食べられないルール。すでに志満さん、美渡さんはテーブルについている。高海父、母は旅館のお客さんの朝食作りがあるので、基本的にはいない。
だから、残るは一人なのだが……。
「「「来ない。」」」
そう、アホ毛のあやつである。…いつものことだが。
「ごめんね、翔君~。今日も、お願いできる?」
「…はーい、行ってきますー。」
いつも通りの志満さんとのやりとりをし、千歌ちゃんの部屋に向かう。
…そう、千歌ちゃんは寝起きが究極に悪いのだ。いつも、「明日はだいじょーぶだからぁ~」なんて言ってるくせに、一向に改善余地がない。
「まったく、勘弁してほしいよ…。」
はぁ、とため息をつきつつ千歌ちゃんの部屋に到着。ガラっ、とふすまを開け、カーテンを全開に。
「お~き~ろぉぉぉぉ!!!」
千歌ちゃんの掛け布団を引っぺがす。…最初はかなり抵抗があったんだが(はいはい、どーせチキンですよすいませんね)、1週間も続けたらさすがに慣れた。
「………う~ん、あと5分…。」
「もう下で5分待ったわぁぁぁ!!」
掛け布団を引っぺがしてなお、ごろごろとベッドで抵抗する千歌ちゃん。…これを毎日やるのかと思うと、ため息がでるよまったく。
…格闘することさらに3分。
やっとこさ起き上がった千歌ちゃん。…疲れた。
「ふわぁ~。翔くんおはよぉ。」
「おはよぉ。じゃない!!早く下行くぞ!ほらほら!!」
…結局、全員がテーブルに着いたのが俺が起こしに行ってから10分後。
イライラしている美渡さんをなだめながら、少しぬるくなった味噌汁をすするのだった。
………
「ここに来てから、もう1週間か…。」
朝食を食べ終わり、身支度を済ませた俺は、明日から通う学校「浦の星女学院」へ向かって歩いていた。
何のためかって?そりゃあ明日から学校始まるし、場所の確認のために決まってるじゃないか。…え?行くの遅くないかって?
それは1週間前に遡る。
俺が内浦に来た初日、高海家は盛大にもてなしてくれた。
特に夕食がすごかった。盛大な、食べきれないほどの量の料理。
それに舌鼓を打っていると、美渡さんが言ったのさ。
「んじゃ、今日から翔クンも高海家の一員となったことだし、……精一杯働いてもらわないとねぇ?」
ニヤリ。…俺はその笑みの意味を理解していなかった。
次の日から、俺は死んだ。
広辞苑くらいあんじゃねぇの?というレベルのマニュアルを読まされ、浴衣、布団、シーツの洗濯、補充、メイキングなど。
さらに大浴場の掃除、部屋の掃除、玄関の掃除。
おまけに厨房に入れられ小物料理作り、フロントでの受け付け、電話対応などなど…。
朝から晩まで働きまくった。…ここ、旅館だってこと忘れてたぜ。
…と、いうわけで今日まで行く暇がなかったのだ。ホントは、千歌ちゃんにもついてきて欲しかったのだが、旅館の仕事があるから、と地図だけ渡された。
…今まで、高海家だけで切り盛りしてきたんだよなそういえば。
改めて、凄さを感じる。
今日は1日休みにしてもらっていたのだが、少しでも負担を軽くさせるために、やっぱり手伝おう。と、急ぐために駆け足で浦の星に向かうのであった……。
すいません、急ぎで書いたもんですから色々苦しいところ、あるかもしれませんがご了承ください。
後編でヨーソロー登場ですっ!!