妖怪の山
名の通り妖怪が数多く住んでおりこの山に万が一人間が踏み入れてしまったら最後‥帰ってくるものはいないだろう
近くにある里の噂話
まぁ優鬼には全くと持って関係ない話だが
「着きましたよ優鬼さん!妖怪の山です」
周りにはとても大きな木々がたくさんある
そこはまるで優鬼が住んでいたあの山と少し似ている
「ここが妖怪の山‥思ったより綺麗だ」
もっと霧がかった恐ろしいところだとイメージしていたためちょっと驚いている
「ですよね!とっても綺麗でいいところですよね!」
あぁとっても綺麗だな
小鳥はさえずり川の水もとても透き通っていて
自然にいける花‥とても綺麗だ
思い出してしまうな‥あの頃を‥
(鬼さん‥)
「優鬼‥さん?どうかしましたか?泣いて‥いるのですか?」
また泣いてしまった
俺はつくづく泣き虫だな
「いや、大丈夫だ‥すまない」
「いえならいいのですが‥」
「それより文」
「はい!」
「この妖怪の山を案内してくれ」
ちょっとしたらすぐに帰ろうと思っていたが‥もう少しいても罰は当たらないだろう
「は‥はい!わかりました!この射命丸文におまかせください!」
とっても明るい笑顔‥それはどこかあの女の子に似ている‥
*
「どうでしたか?妖怪の山は?」
「良い山だなここは」
妖怪たちもみな共同して生きている
なるべく人間を襲わないようにしている
妖怪なのにみな人間より人間臭い
とても素晴らしい山だ
「私はこの山が好きです‥この山はとっても良い風が吹いています」
「そうか‥それは良いことだ」
俺もこの山が好きになってしまった
できるのであればここに住みたい‥だが俺みたいのがいたらみな怖がってしまうだろう
俺にはここは贅沢すぎる
「優鬼さんはどうして幻想郷に来たのですか?」
「答えなきゃダメか?」
「答えなきゃダメです」
「‥別にたいしたことじゃないただ住んでいた山が住みにくくなってきたからな、そこでたまたま紫と出会ってこの幻想郷に連れてこられた‥ただそれだけだ」
もし俺があの時紫に会っていなかったら俺は今頃どうなっていただろうか‥あまり考えたくはないな
「そうなんですか‥てっきり紫さんに無理矢理連れてこられたのかと思ってましたよ」
「そんなことするのか?」
「意外とわがままなんですよ紫さんはそれに少し性格もひねくれてますし」
確かに紫はわがままかもな
「紫はひねくれ者なのか」
「そうですよ、だってこの前なんてちょっと霊夢さんの写真撮ったらカメラ横取りされて‥もう大変でしたし‥」
「あら、そんなことしたかしら?」
「はい!そりゃもう‥って紫さんいつから‥」
怯えてるな文のやつ
「そんなのいつでもいいじゃない?それより文‥良くも私の優鬼に手を出したわね?3回くらい死んで見る?」
「あややや‥」
「紫‥少し落ち着け」
そっと紫の頭を撫でてやる
「!!ちょっと優鬼‥」
「少し落ち着いたか?ならよかった」
(もう反則よ‥頭撫でるなんて‥)
カシャカシャ
「ちょっと文!いますぐ写真撮るのやめなさい!」
「‥紫さんだけずるいです‥優鬼さん!後で私の頭も撫でてくださいね!」
「?別に構わないが」
「なら必ず後で撫でてくださいね!約束ですよ」
「それはダメよ、優鬼はこれから私の家に行くのよ」
「」
「帰っちゃうんですか!?優鬼さん!もっと一緒にいましょうよ!」
なぜ俺の右腕に抱きつくんだ?
「あ!ちょっと文!やめなさいよ!優鬼が嫌がってるでしょ!離れなさい!」
「い〜や〜で〜す!」
「紫」
「は〜な〜れ〜な‥何?優鬼?」
「‥俺はもう少しここに残るもう少し色々と見たい」
「でも優鬼‥‥わかったわ‥また後で迎えにくるわ」
「すまないな」
「別に気にしてないわ‥じゃ‥また後で迎えにくるわ‥文くれぐれも変なことしないようにね」
「べ〜です!」
全くどっちも大きな子供だな
それはそうといい加減離れてくれないだろうか‥
「私を選んでくれたんですか?私とっても嬉しいです」
「別にそんなことは‥「それじゃ今度は私の家に行きましょう!色々と見せたいものがありますし‥会わせたい妖怪もたくさんいます!それに家に着いたら必ず頭撫でてくださいね‥」
会わせたい妖怪‥大丈夫だろか‥
怖がらせてしまったら‥
「大丈夫ですよそんなに気にしなくてもほら行きましょ」
「‥分かった」
貝になりたい
あと、お気に入り10人突破ありがとうございます(T ^ T)
こんな駄作をお気に入りしてくれるなんて本当にありがとうございます
これからも頑張りますので応援宜しくお願いしますm(._.)m