鬼と楽園   作:maou0719

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第3話

鬼にとってここは女の子との思い出の場所

そこを簡単に離れる事は出来ない

だが、鬼には新しい友達ができた

その友達はとてもわがままで欲しい物があったら何が何でも手に入れる。

「早く行きましょうよ〜確かに貴方がここを離れ難いのはわかるけどさ〜あの子も思ってるはずよ‥いつまでもくよくよしないでって」

紫に俺の何がわかるのか?

本当に自分勝手だな‥

「もう少し待ってくれ‥よし‥」

鬼は女の子の眠っている土の上に木を植えていた

「何をしているのよ?」

「この木はやがて大きくなっていく‥もし俺がまたここにきたらすぐにわかるように‥それに寂しいだろ‥ひとりぼっちは‥ここに木を植えれば鳥が来る動物が来る妖精が来る、いっぱいここに生物が集まる‥そうすればあいつも寂しくないだろ‥」

 

これがいま俺にできるせめてもの恩返しだ‥

 

安らかに眠れ‥

 

俺のことを忘れないでくれ‥

 

鬼はまた泣いてしまった‥それを見た紫も泣いていた

 

心優しい二人の妖怪は一人の女の子に涙をながしていた‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ行くわよ」

紫は隙間を開け幻想郷の入り口を開けた

「本当にいいのか?俺みたいなやつを‥「もうその話は飽きたわ‥早く行くわよ」

紫は強引に鬼を隙間に入れた

 

紫の隙間の中は思ったより不気味だった

いたるところに目があり

少しでも道を外せば帰ってこれないんじゃないかと不安になってしまう

 

「あら気に入った?この中、何ならここにずっといてもいいんだけど‥「早く幻想郷に行こう」

何だか生命の危機を感じた鬼はできるだけ早くこの隙間から抜け出そうと考えていた

 

「もう、恥ずかしがり屋ね 」

紫は頬を赤く染めていた

それに気づかない鬼はある意味ラッキーだったのか?

 

 

 

 

「さぁついたわよ‥ようこそ幻想郷へ」

紫は大きく隙間を開けるとそこには自然広がる美しい風景が広がっていた

鬼も思わず目を大きく開け景色に酔いしれていた

 

「ここには色々な人たちが生きているわ‥」

妖怪はもちろん

 

人間

吸血鬼

宇宙人

「もちろん貴方と同じ鬼なんかもいるわ」

 

ここでは皆が共存して生きている

「ところで貴方って名前あるの?」

鬼にとって名前なんていらないものだと思っていた

人間からは化け物と言われ

女の子からは鬼さんと呼ばれ

名前なんて考えたこともなかった

 

「鬼じゃダメなのか?」

「ダメに決まってるでしょ!それに私も貴方を名前で呼んでみたいし‥」

 

「じゃ紫が決めてくれ、紫が決めてくれるなら何でもいい」

紫は頭を使い考えて考えて

「なら、優鬼ってどう?優しい鬼、どう?簡単で貴方にぴったりじゃない?」

紫は笑いながら鬼に名前を提案してみた

「優鬼‥いんじゃないか?それに紫が決めてくれたなら俺はそれでいい」

「あら本当にいいの?もっとかっこよくて強そうな名前でも‥」

「紫が考えてくれた名前だ、ありがたく使うよ」

優鬼は優しく紫に微笑んだ‥

(何よその笑顔を!そんな顔をできるの!!私もうダメかも‥)

紫は静かにその場で倒れた‥

 

 

 

鬼に新しい名前ができた

 

優鬼‥優しい鬼

シンプルだか‥この鬼には合っていると思う

 

 

 

この時二人は気づいていなかった‥

 

一人の少女が見ていたことを‥

「あやや?これは‥もしや‥新しい人ですかね?」

黒い短髪の少女は優鬼を見つめていた‥

少女は片手にカメラを持ち優鬼に近づいて行った‥

 

 

 

 

 

 




途中からわけわからなくなっていた‥
本当すいません‥

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