今回の作品は私にとって処女作というこで結構緊張しております笑
駄作にならないよう頑張りますので応援お願いします
鬼は泣いていた‥
村の真ん中で一人‥
女の子を抱えながら‥
泣いていた‥
それを隙間から見ていた女は鬼に問いかけた‥
「どうして泣いているの?」
鬼は何も喋らない‥
「この女の子が食べれるから嬉し泣きをしているの?」
鬼は頭を横に振った
「じゃあこの村の人達を殺した妖怪が憎くて泣いているのね?」
鬼は頭を横に振った
「じゃああなたは何故泣いているの?」
鬼は抱きしめていた女の子をさらに強く抱きしめ
「この女の子が死んでしまったから‥泣いているんだ‥」
鬼は立ち上がり自分の住処である山に帰って行った‥
「あの鬼面白いわね‥連れて行こうかしら‥私の国へ‥」
先ほどまで鬼に話しかけていた女はそっと自分の国へ帰って行った‥
鬼は自分の家帰ると抱きしめていた女の子を見つめていた‥
この女の子だけだった‥自分の姿を見ても泣かず化け物だと行って逃げ出すことをせず‥俺に近づき一つ花をくれた‥とても綺麗な花を‥宝物なんだって‥助けてくれたお礼だと言って‥
鬼はまた泣いてしまった
女の子との思い出でがまた鬼を泣かせてしまっている‥
どんなに泣いても女の子はもう戻ってこない‥
どんなに過去を憎んでも女の子は帰ってこない‥
何をしても女の子は帰ってこない‥
悲しみだけが今の鬼を包んでいた‥
もう何もなかった‥鬼が好きだった女の子の無邪気な笑顔‥鬼が好きだった女の子の寝顔‥鬼が好きだった女の子との時間‥もう二度と訪れることのない‥
鬼はそのまま泣き疲れたのか寝てしまった‥夢の中で女の子と会っているのか‥寝ていても鬼は泣いていた‥
「鬼さん!今日は何してあそびますか!?」
「鬼さん見てください!可愛いお花さんですよ!とっても綺麗‥」
「はいこれ!鬼さんのために作ったの!どう?やっぱりいらない?‥え?つけてくれるの!わぁありがとう!鬼さん!大好き!」
「鬼さん‥ずっと側にいてね‥約束だよ‥」
約束だ‥何があっても俺はお前から離れない‥‥
!!!
そういえば俺は‥そうか‥あのまま寝てしまったのか‥
鬼はそっと女の子に目をやる
また鬼は泣いてしまった‥
やはり1日経っても涙は止まってはくれなかった‥
女の子を抱き抱え‥
「おはよう」
長い朝の始まりを女の子に告げていた‥
「フフ‥本当に優しいのねあの鬼は」
「紫様そろそろ朝ごはんの支度が終わります」
「わかったわ‥ねぇ藍」
「どうなさいましたら紫様」
「‥やっぱりなんでもないわ‥行きましょう」
「わかりました」
「あなたを必ず私の国へ連れて行くからね‥それまで待ってて‥」
だめだ
なんか鬼がロリコンみたいだ笑