なんでもありな人間も問題児と共に異世界にくるそうですよ?   作:ゆっくりキリト

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今回は白夜叉ちゃんフルボッコ回です。


第十三話だそうですよ?

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ギフトゲーム名 “魔王VS剣の英霊とその主”

 

 

 

・プレイヤー一覧 四季咲 死鬼

         セイバー

 

 

 

・クリア条件 白夜叉を打倒する。

・クリア方法 白夜叉を降参させる。二人がかりでも良い。

・敗北条件  特に無し(ギブアップするまで)

 

 

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開始します。

 

“サウザンドアイズ”印

 

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「………二人がかりで来い、か………。随分と余裕だね、白夜叉」

 

「フッ、まあの。私は強いからの。何人増えても別に構わんぞ?」

 

「………………言ってくれますね、シロヤシャ。それは慢心です。負けても後悔しないでくださいよ?」

 

「これは慢心ではなく余裕、というやつだ」

 

 

 

問題児組の試練が終わり、死鬼とセイバー、白夜叉は広大な雪原で向かい合っていた。

ゲームの内容はいたってシンプル、ただ相手を打ち倒せばいい。それ以外は基本、何でもアリだ。

そして、「ここにいるのは危ない」という死鬼の提案で、

 

 

 

「ヤハハ、死鬼の奴がどこまでやれるか楽しみだぜ」

 

「ま、お手並み拝見ね」

 

「………楽しみ」

 

「ご主人は大丈夫だろうか………」

 

「だっ、大丈夫です!きっと大丈夫なはずです!」

 

 

 

十六夜達は、一足先にゲーム盤から出て、中で行われるゲームを観戦していた。

 

 

 

「さて、いい加減始めるか、白夜叉」

 

「ふむ、そうだのう。私も楽しむとするか。先手はそちらで良いぞ?」

 

「お、いいの?んじゃお言葉に甘えて………いけるか?セイバー」

 

「ええ、いつでも」

 

「よし!いくぞ、セイバー!」

 

「はい!」

 

「!」

 

 

 

気合の声と共に、セイバーが白夜叉に肉薄し、その剣を振るう。だが白夜叉は即座に攻撃を察知して回避する。

 

 

 

「むう、見えない武器か………。厄介じゃのう」

 

「そちらも中々当たってくれませんね」

 

(………これ、俺が参加する必要無くね?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける、斬る、避ける。

さすが星霊と英雄。繰り返される攻防に死鬼は手持ち無沙汰でぼーっとしていた。

 

 

 

「ふう………、おんしは参加せんのか」

 

「参加していいの?」

 

「いいも悪いもおんしが決めた事だろうに」

 

「まあ、そりゃそうか。そんじゃ、パッパと終わらせるぞセイバー!『投影開始(トレース・オン)』!」

 

「はい!」

 

 

 

再び肉薄するセイバー、その後ろから黒弓を投影した死鬼が白夜叉を狙っていた。

 

 

 

「ハッ!ゼヤァァッ!!」

 

I am the bone of my sword(我が骨子は捩れ狂う)―――――『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!!」

 

「む!―――――!?ぬお!?」

 

 

 

先程の様にセイバーの振るう剣を回避する白夜叉。だがその直後、死鬼が刃が歪に捻じ曲がった剣を弓に番え、空間ごと削り取って射って来た(・・・・・・・・・・・・・・)

慌てて飛び退く白夜叉。しかし、死鬼がそこに更なる追い打ちを掛ける。

 

 

 

「ラストスパートだセイバー!『風王結界(インビジブル・エア)』を解け!宝具で決めるぞ!」

 

「!ええ!一撃で沈めます!」

 

「ッ!?(何か、とてつもない物が来るッ!!)」

 

 

 

死鬼の指示により、セイバーは『風王結界(インビジブル・エア)』を解除し、その剣を、常勝の剣を顕現させた。

対して死鬼は、死の気配が纏わり付いた真紅の槍を取り出し、投擲した。

 

 

 

「―――――その心臓、貰い受ける!『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)』!!」

 

「ングッ!?ぬおおおおおおぉぉぉ!?」

 

 

 

死鬼が投擲した『突き穿つ死翔の槍』は凄まじい威力を持って白夜叉に襲い掛かった。しかし、流石は太陽の星霊である。心臓に貫く筈だった『突き穿つ死翔の槍』を、右肩にまでずらした(・・・・・・・・・)のだ。

ただでさえ満身創痍の白夜叉に、セイバーは止めとばかりに常勝の名を告げる。

 

 

 

「とどめだ、決めろセイバー!!」

 

「星の一撃、受けるがいい!『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!!」

 

「ぬっ!?ぐおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

立ち昇る光の柱が視界を覆う。やがて光が収まると、そこには、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………きゅう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒焦げになった白夜叉がいた。

 

 

 

「………やり過ぎたかな………」

 

「………かもしれませんね………」




文才が………欲しいです………ッ!

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