操虫棍使いの日常   作:初代小人

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どうも、初代小人です。モンハン4を今更買ってどハマリしてます。
操虫棍楽しい。ああ古龍の尻尾も切ってしまえる猟虫さんが頼もしい。
そんなわけで書き始めました。
この小説はフィクションです。
作者の空想で出来ています。そういう事なのです。信じてください。
そんな訳で今後もちょいちょい書いていくんでよろしくお願いしますね〜


バルバレ編
飛んで火に入る操虫棍!?


「さあって、どんなクエストが出たのかな?」

その日、ハンターランクが6に上がったばかりだった僕はどこぞの超サ〇ヤ人ばりにワクワクしていた…

が!?

「何やて工藤…」

 

 

次のハンターランクに上がるためのクエストにはジンオウガ亜種、ティガレックス亜種、リオレウス亜種、そしてブラキディオスといった錚々たるメンツが並んでいた。

「ちょい待ち、頭痛くなってきたわ…」

僕は現実逃避をするように村クエへ逃げ込んだ。

仕方が無いではないか。

そもそもジンオウガは上位に上がる際のキークエでさんざん叩きのめされたのである。

もはやトラウマレベルの苦手意識が台所の油汚れ並に定着してしまっていた。

それの亜種なんぞ勝てる気がしなかったのでとりあえずパス。

 

 

 

ティガレックス…もなんか吠えて鬱陶しかった気がしたからパス。

 

 

となるとリオレウス亜種しかないな。

ブラキディオス?あんな面倒臭いもんやってられるか。

 

 

 

ということで来ました!

さて僕はどこにいるでしょ〜か!?(世界の果てまでイッテ〇風)

はーいここです!ここはですね、天空山と言いましてですね、簡単に説明すると崩れそうな山ですね〜

僕は今回リオレウス亜種を狩りに、ここ天空山に来ております!

 

 

 

まあロケ的な事は置いておいて。

来てしまったよ天空山。

オトモアイルーは2匹ともアシスト。

おかげで初期位置は確認できた。

「はいはいエリア8ですね、今行きますよ蒼レウスちゃん」

ネットでリオレウス亜種が蒼レウスとも呼ばれることを知った僕はそんなことをつぶやきながら飛竜の巣であるエリア8へ向かった。

 

 

 

 

「こんにちは蒼レウスさん、死ね」

エリア8が狭いこともあり、到着するやいなや僕の存在を見つけた蒼レウスにそんな物騒な言葉を投げかける。

それに呼応するように蒼レウスは爆音と言ってもいいほどの咆哮を上げる。

その直前に僕は素早く体の向きを合わせた後、猟虫を飛ばして赤エキスを確保。

 

 

3DS本体の設定音量が大きくなっていたのもあって思った以上にうるさい咆哮が鳴り響く。

 

 

「うっせえわ。お前だってどーせレウスがちょい強くなっただけだろ?」

 

 

この後僕はこの発言を、死ぬほど悔いる事となる。

 

 

翼を広げ、こちらを超然とした様子で眺める蒼レウス。

僕はその姿を見て好機とばかりに跳びかかる。

その瞬間…であった。

 

 

リオレウスが足を突き出し、鉤爪を打ち出す。

その先には宙を舞い、身動きの取れないハンター。

慌てた僕は空中で印弾を撃ち、その場で落下を図るも時すでに遅し。

鉤爪は無慈悲にHPを削り取り、毒状態にする。

 

 

その上気絶状態になった僕は数秒の間身動きが取れない。

その間も毒のスリップダメージは既に残り少ないHPをガリガリと削っていく。

ボタン連打とレバガチャのおかげもあって気絶はすぐに解けたのだが。

 

 

目に入ってくる翼を広げてこちらに突進してくる飛竜。

その一撃に僕のHPはついに0になったのだった…

 

 

 

そこからの様子はダイジェストでお送りしよう。

 

 

「クソ、次はたたき落としてやグベア」

「ちょ、もう次死んだらクエスト失敗になゲボア」

 

 

「くっそ今度こそ勝ってやグウェーイ」

「分かりましたよ、飛ばなけりゃいいんでしょ?分かってますよ…ああでも我慢出来なゴッフ」

「待ってこれあかんやつやんサブタゲで帰ろ」

レウス「そうは問屋が下ろさんぞ!とりゃー!」

「デスヨネーシッテマシタヨー」

 

 

こんな感じで3~4回クエスト失敗した頃に気づいた。

「あ、これあかんやつや。レウスがちょい強くなっただけなんて言ってすみませんでした。」

 

 

当時の僕の装備は上位のスキュラS一式。

「火耐性低いからだよね。知ってる。そうでしょ?」

都合よく責任転嫁してみたり。

 

 

ということで村クエ終盤のジンオウガを乱獲してジンオウS一式を揃えました。

まあその話はまた今度(するかも?)

 

 

そんな訳で再戦。

そもそも武器の絶対数が少ない操虫棍で、その時選択肢はゴア・マガラの最終強化一歩手前の武器かネルスキュラの最終強化済みの武器しかなかったのである。

Google先生は蒼レウスには龍属性攻撃より毒の方が聞くとおっしゃったのでネルスキュラの武器で出撃!

 

 

もうバッタはやめた。

僕は地に足をつけて戦うぜ!

そう決めて、あまりダメージを受けすぎないうちに交戦中のエリアから隣のエリアに逃げ、回復薬を飲み、場合によってはベースキャンプで寝て休む。

そんな戦法をしていたら一度も倒れずに戦うことが出来た。

 

 

「よっしゃいい調子!このままなら勝てる!」

フラグは即回収された。

 

 

全長は唐突だった。

「ムムム…見えたニャ!筆頭オトモにはお見通しだニャ!」

そう表示された。

これはオトモアイルーのスキルの一つであるモンスター把握術である。

マップに、モンスターの場所や様子が表示されるのであるが…?

 

 

「なんだ?このトカゲマークのアイコン」

僕が不審に思ったのは、蒼レウスと戦っているエリアの隣によくわからないモンスターのマークが出ていたことである。

乱入は十分ありえるクエストだったので深くは気に留めなかったのだが、数分後に交戦中のエリアに乱入してきた。

その姿はまるで食欲の権化。

口を大きく開け、ヨダレを垂らす。

 

 

「なんだあのモンスター!?あんなもん見たことねえぞ!」

刹那、僕はその太い尻尾にしたたかに打ち付けられて倒れた。

復活してからもその混乱の中よく分からずに死んでしまった。

 

 

「何が…起きた?アイツは何なんだ?」

後からわかった事だが乱入してきたモンスターはイビルジョーという最凶のモンスターであった。

 

 

どうにも困った僕はモンハンをしている友人である狩友(女)にLINEをした。

 

 

僕「リオレウス亜種ってどうやったら死ぬ?」

狩友(女)「希少種に比べればマシだよ」

 

 

根本的な解決になってないです。はい。

その後装備を見せてと言われたので写メを送った。

 

基本はジンオウSシリーズで、装飾品をつけた結果、発動スキルは力の解放+2、見切り+1、砥石使用高速化、雷属性攻撃+1、挑発だった。

武器はエイムofマジック。

すると狩友(女)は「装備は強いのになぁ…テクニックの問題かな?」

要するに下手というわけですね分かります。

そんなにオブラートに包まなくてもいいんですよ?却って悲しくなります。

 

 

ちなみにこの会話、蒼レウスとの戦闘中に行っている。

我ながらアホなことをやったと思う。

 

 

そうしてヘタレ戦法で蒼レウスの体力をジリジリと削っていく。

そして残り十五分弱の頃だっただろうか。

 

 

「捕獲可能率91%ニャ!」

待ちに待った捕獲可能の合図である。

「これで勝つる!!!」

僕は油断せずに蒼レウスに攻撃を仕掛けていく。

 

 

 

そして残り十二分の時であった。

蒼レウスが足を引きずりながら数歩歩き、上空へ飛び上がる。

その時、ペイントボールの効果が

 

 

 

消えた。

 

 

 

 

「ちょ、おま、ヤバいマズイクソッタレがあああああ!!!」

 

残り12分。

僕はリオレウス亜種の居場所を見失った。

 

 

 

「チックショーがーーーー!」

僕は急いで蒼レウスの休眠エリアであるエリア8に向かった。

 

 

 

「せやかて工藤…」

しかしそこに蒼レウスの姿はなかった。

 

 

「ウッヒョーーーーーーイ」

パニックを起こした僕はそのままエリア4へダイブ。

 

 

「ニャーニャー♪」

そこはアイルーの楽園。

「ヒャッハーーーー!」

そして某ナシの妖精のような奇声を上げながら走るケモ耳ハンターが1人。

 

 

そこに朗報がやってくる。

「ムムム…見えたニャ!筆頭オトモにはお見通しだニャ!」

エリア8に敵影確認!

 

 

後から考えたところによると、僕が見失った後、蒼レウスはエリア3に移動。

僕は即座にエリア8に移動したのが悪かった。

そして僕がエリア4に行ったタイミングでエリア8に蒼レウスが到着。

要するに入れ違いました。

ありがとうございました。

 

 

そして僕はそのテンションのままエリア8へ移動。

その時点で残り時間は五分を切っている。

 

 

僕はすぐに終わらせようとシビレ罠を寝ている蒼レウスの首元に仕掛ける…

そして蒼レウスはシビレ罠にかかって…起きない。

 

 

すぐに気づいた。

シビレ罠の設置場所間違えたーーー!?

 

 

仕方なく蒼レウスに攻撃を仕掛けて起こす。

休眠しているところを起こされて怒った蒼レウスは。

当然の行動に出る。

 

 

 

咆哮。

 

 

それは僕の行動を数秒止めるのには十分で。

そしてその間に蒼レウスは一歩前へ。

そしてシビレ罠が起動。

蒼レウスの動きを封じる。

 

 

そして僕の行動制限が解除される。

慌てて僕は捕獲用麻酔玉をぶん投げる。

しかし。

無慈悲にも蒼レウスはすんでのところでシビレを破壊し、自由に行動し始める。

どうやらオトモのシビレ罠で耐性がついていたようだった。

「嘘…だろ…」

 

 

僕はとりあえずエリア3に退避。すると蒼レウスは再び休眠に入った。

この時点で残り時間2〜3分。

再びエリア8へ行き、今度は大タル爆弾を蒼レウスの頭のすぐそばに仕掛けて印弾で爆破。

目を覚ました蒼レウスにもはやがむしゃらにラッシュをかける。

 

 

 

そうしてから何回攻撃した時だっただろうか。

蒼レウスはついにその大きな体を倒し、二度と動くことはなくなった。

僕は達成感と疲れから、しばし放心状態になった後、思い出したように蒼レウスの死体から剥ぎ取りをした。

 

 

 

「は!?」

そして報酬確認画面を見て僕は奇声を上げた。

そこには見まごう事なきレア素材、「火竜の紅玉」があった。

Google先生曰く報酬での出現確率は5%だそうだ。

 

 

戸惑いつつアイテムをすべてボックス送りにする。

そして今しがた狩猟した蒼レウスのサイズが表示される。

 

 

 

大金冠だった。

 

 

 

 




今日のモンスター辞典


・リオレウス亜種

分類:飛竜種、竜盤目、竜脚亜目、甲殻竜下目、飛竜上科、リオス科


・綺麗な青色の甲殻の火竜リオレウスの亜種で、その色は大空の保護色であるとされている。
・ハンターズギルドでは「蒼火竜」と呼ばれる。
・リオレイアの同じく亜種とつがいで居るところも確認されている。
・リオレウス同様爪には毒があり、その毒を用いた蹴り攻撃を繰り出す。
・また、原種のリオレウスよりも攻撃力が上がっており、蹴り攻撃を受けてしまうと、大ダメージの上から毒のスリップダメージを受けてしまうこととなり、大ピンチに陥らされてしまう。
・長い首と尾からなる胴、にコウモリのような翼を持ち、二本の足で体重を支える典型的な「ワイバーン型」のドラゴンであることもあり、非常に人気があり、小さな村では赤と青の火竜ごっこが子供たちの中で流行っている。
・非常に目が良いものの、そのせいで閃光玉を眼前に投げられると平衡感覚が狂って体勢を崩して飛行中の場合は墜落してしまう。
・飛行能力が優れており、かなりの高空まで飛び上がったり、高速で飛翔したり、カーブしながら滑空したりすることが出来る。





このコーナーは毎話後書きに書いていく予定です。


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