また、少々分かりずらい表現なども修正していますので、セリフが増えたり減ったりしていますが、読み直さなくても今後に支障はありません。
「「「「3年A組!ネギ先生ー!」」」」
どこぞの国民的番組を彷彿とさせる掛け声と共に新学期最初のHRが始まる。
矢張りと言っていいか、クラス替えはなかった。
これは、一般の学校では有り得ない。
学園長め、このクラスのメンツを見るにマジで厄介事を持って来ている。
こんな、ある意味軍の特殊部隊も真っ青なメンツは、最早カオスだ
「はい!皆さんのお陰で無事、正式に教師になることが出来ました!ありがとうございます!そしてこれからもよろしくお願いします!」
いや、まさか学年1位になるとは思わなかった。
「そして、今日からこのクラスに副担任が付く事になりました!」
「「「えええ!」」」
「では、入って来てください。」
教室の戸が開く、
そして入って来たのは…
「今日からこのクラスの副担任になる、エミヤシロウだ。よろしく頼む。」
「「「「カ…、」」」」
ん?
「「「「カッコイイ!」」」」
おおう、凄い反応だ、
まあ、シロウはイケメンだし当たり前と言えば当たり前か
そう、実はシロウは既に教員免許を取っている。
年齢的に可笑しくね?と思うかもだが、それの辺は、コネと実力と金だ。
そして、木乃香経由で学園長を脅は…ゲフンゲフン、説得して、このクラスの副担任になったのだ。千雨には伝えていなかったので驚愕している。
アルトリアは開店時間をずらして営業することになっている。
ネギ先生の時同様そこからは質問の嵐だ、
恋人は?、あれ?アルトリアのマスターさんだよね?、女性経験は?などかど
あ、また朝倉が仕切り始めた。
はぁ、厄介事を解消するのに此方から渦中に飛び込んだ訳だが、これが吉と出るか凶と出るか?
おっと、私の番だ。
「う-ん、今更シロウに深く質問する事も無いんだよね。」
「まあ、付き合いは長いからな」
「え!何々?はくのんと先生って知り合いなの!?」
ちっ、朝倉め、反応が早い。
「まあ、家族みたいなもんだしね。」
「ほほ~、その辺詳しくお聞かせ願おうか~」
ニヤニヤしながら私の席まですり寄って来る、
やめて欲しい、正直この顔は怖い…
その時、爆弾が投下される。
「ふむ、まあ一緒に暮らしているしな。」
静まり返る教室…
千雨も頭を抱えている。
「「「一緒に暮らしてるううぅぅぅーー!」」」
まあ、そうなるよね
ああ、この天然は空気を読めないのかね?
この後、事態を鎮静するのに1時間掛かった。
その際、木乃香と千雨と面識があるのも知れ渡り、二人にも被害が飛び火した。
ああ、一時間目がネギ先生の授業でよかった…
鎮静するのに、クラス関係者以外の人に迷惑が掛からかったのは、不幸中の幸いであった。
因みにシロウの担当教科は家庭科だ。
ネギ先生の英語の授業にもアシストとして参加する事になっているそうだ。
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Side.学園長
学園長、近衛近衛門は膝を抱えていた。
「木乃香に嫌われてしもうた…」
そう、先日、シロウの件で木乃香に会った際に、ごねた学園長に木乃香が飽きもせずにお見合いを企み続けていた事を追求し、学園長が誤魔化そうとして失敗した結果、木乃香が激怒、絶縁状まで叩きつけた事で、学園長の心が完全に折れたのだ。
その後の記憶が曖昧になっている、何とか絶縁だけは免れたが、気付ばシロウの件はGOサインが出ていた。
木乃香の『次は無いで…』と言う言葉が未だに耳から離れない学園長はこうして膝を抱えて拗ねているのである。
「学園長、いい加減にしてください。仕事はまだまだ有るのですよ!」
「木乃香に…」
流石の学園長も、一度折れた心が治るには少し時間が掛かるようだ。
「全く、それにしても、このシロウと言う男…、何者だ?動きから武術がかなりのレベルで出来るのは分かるが来歴に怪しい点が殆ど無い…」
「木乃香に…」
シロウの来歴は此方の世界に来てから目立った事をしていない上に、来る前の空白分はBBにより完璧に操作されている。怪しい点と言えば、教員免許を持っている事くらいだ。
流石のタカミチもこう言う情報収集は専門外だ、これまで起きた事件と彼らの繋がりに気付く事が出来ないでいる。
「どうしたものか…」
「木乃香に…」
学園長が復活したのはこの3日後だったとか。
そして、ため込んだ仕事に別の意味で心が折れそうになったそうな。
木乃香さん激怒w
学園長ザマァァ
木乃香の起こり方は静かに殺気や怒気をまき散らしている感じだった事を此処に追記します。