月と正義の魔法使い   作:ユーリ・クラウディア

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皆様お待たせいたしました。短いながらも最新話です。

まあ、何というか、言い訳をさせてもらいますと、忙しいんです…現在進行形で。
あと、今回の話しの落としどころが全く思いつかなかったんです。

ネタは有るのにそこまで辿り着けないもどかしさといったらもう…。

そんな訳で、まだ暫く忙しいのが続きそうなので更新が遅れそうです。
ぶっちゃけこれ書いてる暇もホントは無いんです。ヤバいの分かってるのに書いてるんです。という事で、暫く辛抱してください。


それでは、本編どうぞ


39話

「僕は!僕は此処で立ち止まる訳にはいかないんだ!!」

 

ネギはボロボロになりながらも悪魔に向かって特攻する

 

「それはワイだって同じや!」

 

それに合わせて小太郎もコンビネーション攻撃の為に動き始める。

 

「ハハハハ!いいぞ!もっとだ!もっと来い!」

 

悪魔はそれを正面から受けて止める。

 

「犬神式分身の術!」

 

小太郎は楓から盗んだ分身の術で悪魔を翻弄する。

 

「数が増えた程度で何だというんだね?」

 

しかし悪魔は全く動じていない。

 

「これで、獲れるなんて思ってへんわ!」

 

「…ッ!?」

 

悪魔は此処で気づいた。最初に特攻してきたはずのネギが何処にも見当たらない事に。

 

任意暴走…(オーバードライブ)

 

ネギは自身の憎しみを敢て抑え込まずに魔力を暴走させる。

しかし、これは普通の暴走は違う。

ネギが自身の感情をコントロールする事で自在にON-OFFが切り替えられる。それによって得られる恩恵は通常の暴走より遥かに危険性が下がる事だ。

 

来たれ(ケノテートス/)虚空の雷(アストラプサトー/)薙ぎ払え(デ・テメントー)…」

 

「これは、流石に不味いですね…」

 

悪魔は唱えられている呪文からネギが放とうとしている魔法が何なのかを理解し回避行動に移る。

 

「逃がすわけないやろ!!」

 

しかし、小太郎の分身が捨て身で悪魔を取り押さえる。

 

雷の斧!!!(ディオス・テュコス)

 

ネギが放った魔法は分身ごと悪魔を薙ぎ払った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く…上級悪魔が情けないですね~」

 

気付くと周囲に3体の悪魔がいた。

 

「まあまあ、そこそこ使えたからいいじゃないか。まあ情けないのには同意だがなw」

 

「そんな事よりさっさと仕事を終わらそう。怠い…」

 

感じる魔力から先程の悪魔より上位の存在である事がうかがえる、それが三体も居る事にその場の面々は恐怖を覚える。

 

「全く、今日は来客が多い…。ネギ君とそこの少年。君達はよくやった、その年で上級悪魔を討伐したのだ。それは誇るべき偉業、胸を張れ。後は私達に任せて休んでいるといい。」

 

「そうそう、この程度の相手なら私が加勢しなくてもシロウだけで瞬殺よ」

 

その中、全く動じていない者が二人、言わずもがな、シロウと白野だ。

 

「あ゛あ゛?この程度だと?俺等最上級悪魔3人相手にその口の利き方、現実と言うものを知らない様だ。」

 

「いやなに、羽虫風情に私なりに出来るだけ丁寧な言い方を選んだのだが…気に障ったのなら謝ろう。すまないね。」

 

「此れは私もカチーンと居ましたね。」

 

「怠いけど、さっさと殺そう…」

 

シロウの挑発に軽く乗った悪魔達は一斉に飛び掛かって来た。

対してシロウは何時もの陰陽剣ではなく長い太刀を投影しながら攻撃を回避する。

 

「ハハハ!如何した躱しでばっかりじゃねーか!大口叩いた割には大したことねーな!!」

 

「ふ、実力差も図れんとは正に羽虫だな。」

 

シロウは悪魔の言葉に余裕の笑みを零しながら更に挑発する。

 

「刹那!」

 

シロウは急に刹那を呼ぶ。

呼ばれた刹那は何事かと身構えながらシロウの次の言葉を待つ。

 

「此れから見せるのは本物の天才だけが成せる絶技、その劣化模倣だ。この技、その目にしかと焼き付けろ!」

 

「は…はい!」

 

シロウの行った事に少し疑問を持ったが刹那は言われた通りシロウの一挙手一投足を見逃さないように瞬きもせず行く末を見守る。

 

「ごちゃごちゃ何言ってやがる!」

 

「よそ見とは余裕ですね~」

 

「さっさと死ね。」

 

悪魔達は度重なる挑発と攻撃を避けられ続ける若干の焦燥のせいで自分達が全員正面から一斉に攻撃している事に気づけなかった。

 

「憑依体験 開始 ・・・ 完了」

 

構を取るシロウの動きが早い訳でも無いのに残像が残って見える。

 

 

 

 

「偽・秘剣燕返し!!」

 

 

 

放たれる斬撃

数は3

字で書けばただそれだけの攻撃

しかし、起こった事はほぼ同時に3体の悪魔の首が飛んだ。ほぼ同時にだ。

 

「…ふむ、矢張り私ではどれだけ再現しても1.5と言った所か。」

 

秘剣燕返し

 

本来は架空の人物が使用した技だが、とあるイレギュラーによりそれを完全に扱える農民の男の魂を使う事で架空から現実に昇華した剣の極致。

純粋な剣技だけで魔法に届いた剣。

本来は次元屈折現象を引き起こし、3つの太刀を一切のタイムラグ無しで同時に放つ技だが、才能の無いシロウは、憑依体験で何とか型だけを再現し3つの太刀のタイムラグを0.08秒まで短縮させ次元屈折現象も中途半端ではあるが引き起こし更に時間を短縮させた。その結果が1.5だ。

2つ同時にすら至れなかったがそれでも1.5太刀分までは至れた。

 

 

 

こうして学園に侵入した悪魔の全てが討伐されたのだった。

 




2000字行かなかったよ…

最上級悪魔(笑)の存在意義はシロウに偽・秘剣燕返しを使わせる事だけです。
作品を書き始めた当初からこのタイミングで刹那に見せる事が決定していたので今回無理矢理感が酷い感じですが出しました。

出したかったんだもん、仕方ないじゃん。
まあ、この章も予定では後2~3話で終わりですね…。
あーあ、学園祭編だよ…上手く掛けるかな…

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