予告していたとは言え更新に時間が掛かってしまいましたね…
まだ暫く遅くなります。さーせん
それでは、本編どうぞ
「それにしても、やっぱり魔法使いってあんなのばっかなのね…学園長は話しは分かるみたいだけどアレだし…」
「仕方がないさ、裏に通ずる魔法使いでも理念が盲目の正義ならばそもそも殺し殺されの環境に居てもこの答えに行きつく事はめったににあるまい。それに殆どが不満げな表情だったが嚙みついて来たのは一人だけだっただけましだろう?」
閉店間際のアルトリア、二人はそこで先日の学園長室の事について話していた。
「まあ、本当はあそこまで言わなくても良かったんだけどね…」
「お互い、とことんお人好しが染みついているみたいだな…」
シロウ達は今の魔法使いの在り方に危うさを感じ、忠告の意味を込めて過剰に挑発しながら話の内容を印象的にしたのだ。
「まあ、あの場で重要だったのはネギ君のような若い層だ、これを機にきちんと考えて自身の道を歩いてくれるといいのだが…」
「そうだね…」
矢張りのこの二人は何処まで行ってもお人好しのようだ。
そんな話をしていると店の戸が開きベルが鳴る
「すまないがもう閉店だ、後日改めて…、君達か、そろって如何したんだね?」
店に入って来たのはネギ、明日菜、刹那、木乃香の四人だった
「その…シロウ先生にお願いがあってきました。」
代表して刹那が前に出て言う
「私達を鍛えてもらえないでしょうか?」
「ああ、それと私は付き添いね」
明日菜だけは付き添いのようだ
と言うのも明日菜は既に刹那に剣を教えてもらう事になっているため、それで今は十分と思っているらしいからだ。
「ふむ…」
刹那の言葉に暫し思考するシロウ
「参考までに、どうして私なのだね?」
シロウの質問に再び刹那が答える。
「修学旅行で自分達の力不足を痛感しました…。それに先日のお二人の話しを聞いて自分達のこれからについて非常に考えさせられました。私達は自分や大切なものを守るために力が欲しいです。魔法の存在を知った時点で危険が増える、この言葉は今のお嬢様にも言えた話ですし、護衛である私にも深く関係した話です。なので現状最も強大な武力をお持ちなシロウ先生の師事を受けたいと思ったからです。」
刹那が話し終えたのを見計らってシロウが即座に答えを提示する。
「断る、私は君達に何かを教えられるほどの存在では無いよ。」
「如何してよ!?先生あんなに強いじゃない!」
シロウの回答に明日菜がやや感情的に問いかける
「実際の強さと、教えるのとは全くの別物だよ…」
「それに私もシロウもそれほど武や魔法の才能ないしね…、皆はそれぞれ個々のに天賦と言って良いほどの才能がある、そんな皆に私達無い者が教えるのは最終的には悪影響にしかならないわ。」
シロウと白野は自身の才能ではこの面々を鍛え上げるのは無理と判断してその事を正直に言う。
「しかし!!」
刹那は白野とシロウの剣を見たが故に才能があると勘違いしていた。今の刹那ではそこまでみに見切る事が出来なかったのだ。
「私達の場合、剣は筋が良いと言った程度のレベルでとても才能なんて代物ではないのだよ、私は努力で到達できる限界まで来ている。一応裏技があるのだが、基本これ以上は伸びないだろう。魔法はそもそも君達が知るものとは体系が違ううえに私達自身才能が無いから、得意分野だけを特化させたものだ、それ以外は基礎もろくに出来やしないよ。」
事実シロウは魔術師としてはポンコツ、剣士としてはあの騎士王に筋が良いと言われただけのため天賦と言えるほどの才能は無いと断言できる。
まあ、剣の方は言ったのがあの騎士王だ、実際には英霊みたいな化け物クラスで比較しなければ其れなりの才能はあるのだが…。
「シロ兄…、ウチは身を守る術が欲しい…、もう守られてばかっかりは嫌や。魔法はネギ先生が教えてくれる言うたけど他は何にもできへん、ウチには呪術の才能と魔力は有るらしいけど他はダメダメや、やからシロ兄に自衛の手段を教えて欲しい!お願いや!」
木乃香はそれでもシロウに教えをこう
「…」
思考するシロウ
「私も組手だけでもいいのでお願いします!」
刹那も揺らがない様だ。
「ハァ…、分かった、木乃香には自衛の手段を、刹那には組手をそれぞれ教え付き合おう」
シロウの答えに表情を先程までと一変させ喜ぶ面々
「しかし、ネギ君…君は承諾できない」
「な…!」
先程からあまり会話に参加していなかったネギが断られて驚愕する明日菜
「やっぱりですか…先程の理由を聞いてそう言われると思いました。」
「そうだな、私が教えるよりもっといい人物達がゴロゴロいるではないか、この学園には。」
「はい、それでは僕は此れで失礼します。シロウさんの話しを聞いて僕も皆を守れるように最善の選択をしたいと思います。それでは!」
そう言って出て行ったネギ
「ちょ…ちょっと!」
そして明日菜はそれを慌てて追って行った。
「明日は丁度休日だ、朝準備出来たら私達の家に来なさい。初日だ、そこまで早くに来なくてもいい。では、今日はこの辺でお開きにしよう。」
「はい、有難うございます。それでは我々も失礼します。」
「有難うなシロ兄、ほなまた明日な~」
そう言って二人も帰って行った。
「良かったの?シロウ?」
「何がだね?」
「二人の事、まあ、私は構わないけど此れって厄介事が増えやすくなるって事と同義なのよ…」
そう、魔法の存在を知った木乃香と深い接点の持つという事は厄介事を引き寄せる原因を傍に置くという事だ。
「仕方あるまい、此れで何もせずあいつ等が死んでもしたら目覚めが悪すぎる。」
「すなおじゃないね~、全く、何時になったらこのお人好しは治るのかしら?」
「君に言われたくわない」
こうして夜は更けって行く、新たな厄介事を引き寄せながら…
なんか今回の話しはそんなんでも無いですね…
自分が書いてて微妙って感じてしまいましたよ…
まあ、今回の話しは刹那と木乃香をシロウと修行させたかったから書いたんですが、修行に辿り着かなかったので書いていて退屈に感じてしまいました。
まあ、そんな微妙なの投稿するなよって話なのですが、これをやらないと何時まで経ってもこのお二人さんをシロウと修行させられないし、それだとこれからの展開的にやりたい事がやりずらくなってしますので我慢です。自分に才能が無いのが恨めしい…