月と正義の魔法使い   作:ユーリ・クラウディア

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お待たせしました。
ネギま!の原作を全巻注文したので、それが届き、かつ読むまでこの小説を書くペースを大幅に遅くします。少しは書きますけどね…
そんな感じ何で1~2週間くらい掛かるので悪しからず。
決してエタった訳じゃ無いです。



それでは、本編どうぞ


試練と招かれざる客
30話


「それで…、お主等は何者なのかの?」

 

 

麻帆良学園学園長室は今緊張が張り詰めていた。

 

 

「何者か…、と言う問いには答えを得ているではないか、私達は私達だ、他の何物でもない。私は変則的ながらもこの学園の教師、白野はこの学園の生徒だ。他に何があると言うのだね?」

 

シロウは挑発するかのように言葉を並べる。

 

 

「そんな事を聞いて居るのでは無い!!」

 

その挑発に一人の教師が怒声を上げる。

 

「では、何を聞いて居るんだね?明確に鮮明に正確に行っていただきたい。ガンドルフィーニ教諭?」

 

更に、挑発するシロウ

 

「貴様…!!」

 

「はい、ストップ~!シロウやり過ぎ、先生も大人ならもっとクールに事に当たって下さい。」

 

そこに白野が割り込み仲裁に入る。

 

「ふむ、ガンドルフィーニ先生、少々落ち着きなさい、シロウ君も済まないね。」

 

「謝罪は受け取ろう。で、呼び出した上にこの大勢の前で何を語れと?」

 

そう、此処学園長室には学園の魔法関係者の8割が集められていた。勿論その中にはネギや明日菜、木乃香に刹那とお馴染みの面々の姿もあった。中には小学生くらいの子供まで居るのだ、これにはシロウも内心驚いていた。

ついでに学園長室の広さにも驚いた。

 

「では、君達の魔法はどの様な物なのかね、魔法で途中から覗かせてもたったが明らかに異常じゃった。」

 

「答えると思うかね?」

 

「貴様!いい加減にしろ!」

 

シロウの答えにまたもガンドルフィーニが激昂する。

 

「では聞くが今私が君に君が使う魔法は何ですか?っと質問したとしよう。それで、君は答えるのかね?」

 

「…グ、そ…それとこれとは別の話しだ!」

 

シロウはこの回答にため息をして頭を抱える。

 

「これだから、私達は君達との接触を控え力を隠してきたのだよ、自称正義の魔法使いさん」

 

「貴様ぁ~…!!」

 

ガンドルフィーニがシロウに殴りかかる、しかし拳がシロウに届く事は無かった。

 

「はいストップ、先生、私言いましたよね?貴方は本当に大人ですか?私には自分の思い通りに行かずに癇癪を起こす子供にしか見えませんよ…」

 

白野は自身が床に叩きつけたガンドルフィーニに冷たい視線を送りながら言う。

 

「こう言う事だよ。君達自称正義の魔法使いは、自分が絶対に正しいと思い込み自身を正当化し、平気で他者を傷つけようとする…。その思想が今回の事件の根の部分だと私は思うのだがね?そんな一方的かつ感情的な正義は只の傍迷惑だ。それが分かったらそんな物は今すぐ犬に食わせしまえ。まあ、正義が一方的なのは肯定する所なのだが…、そこに感情が入った時点でそれは正義では無いよ。」

 

シロウの言葉はこの場に居る魔法使い全てを否定する。

 

「私達はね、誰にも邪魔されずに静かに平穏に暮らしたいの…分かる?」

 

「それだけの武力を持っていて抜け抜けとよくそんな事が言えるな…!」

 

ガンドルフィーニが白野の発言に食って掛かる。

 

「当たり前でしょ。私達は静かに暮らしたい。でも、そんな事は実質不可能、それなら自衛の手段はいくら有っても足りないわ。分かる?魔法と言う存在を知ったその瞬間から私達の日常に掛かる危険の度合いは飛躍的に上がるのよ。そんな状態で力を付けないなんて選択はジャングルのド真ん中に丸裸で放り出されるのと同義よ…、場合によっては生き残れるかもしれないけど殆どの可能性で死ぬわ。」

 

周囲は二人の言葉に息をもむ。

 

 

「では、今回は何故事を起こしたのじゃ?知らん顔をしていればワシらにバレる事はなかったろうに。」

 

「どの面を下げて言っているんだ?私達が介入しなければ何が起きた?今回の事件に関与した生徒はまず間違いなく全員死亡、関西呪術協会の事実上の消滅、京都市内の壊滅、それに当たって一般生徒及び一般人の大量虐殺、世界への魔法露見、そこから導き出されるのは魔法使いとそれ以外の軋轢による衝突、これで起こるのは間違いまなく第一次・二次を越える規模の世界大戦、その他etc……、これでも私達に介入以外の道があったか?」

 

「……」

 

魔法使い達は言葉を出す事が出来ない。

 

「ヒュドラを現代兵器で倒す場合には核を使用が必要不可欠だ、日本で再びアレが使われる…、こんな悪夢はそうそう他にない。そう言う事だ、これは君達の慢心、油断、偽善などといった下らないエゴの上に成り立った最悪の結果…、今となっては可能性の一つとなったが、こんな幸運何時まで続くかな?」

 

そこに白野が以前からの疑問を投げかける

 

「そもそも貴方達は何で魔法を秘匿しているの?」

 

素朴な疑問だ、これに一早く答えたのは矢張り正義感の強いガンドルフィーニだ

 

「危険だからだ、力を持つとそれに付随して悪が蔓延る。だから我々が管理して然るべき使い方をする我々が必要以上に悪を作らない為に秘匿しているのだ!」

 

「へ~、で、その貴方達は正しい事にしか魔法を使わない…と」

 

「そうだ」

 

「じゃあ聞くけど、20年前のアレは何?」

 

白野の言葉に頬けるガンドルフィーニ、そして少しずつ焦りを見せ始める。

 

「言い訳はいいわ。そう、貴方達はその自身が危険だから、悪い事に使われるとまずいからって理由で秘匿している力で、国を挙げて馬鹿でかい戦争をしてるじゃない、そうじゃ無くたって魔法犯罪は結構な数居るわよね?ハッキリ言わせてもらうけど、この秘匿は秘匿した段階では完全な無意味だったのよ。犯罪指数にはそれに比例して非犯罪指数が伸びるのよ、犯罪者の数だけそれを取り締まる人も増えるのだから。その均衡が崩れるのは大きな変化が一気に起きた時くらい。それを貴方達は自分達が人助けの為にって秘匿した。長い目で見ると世界のバランスを歪ませて大きな爆弾を作る行為なのに…。それに気づきもしないで、自身が執行する正義なんて物に執着して…。長い年月のせいでもう後戻りが出来なくなって秘匿せざるを得ないのは分かる。でもね、そんな事も理解できないで只それが正しいからって思考放棄して妄信しているアンタらは絶対に間違ってる。」

 

「…、成程の、確かに特別頑丈な筋が通っとる。では、君達の言う正義とは何なのじゃ?」

 

 

学園長が一人質問してくる。

 

学園長の問いに瞳を閉じる二人、周囲は二人の答えをじっと待つ。

 

 

 

「一切の見返りを求めず

 

  一切の躊躇無く

 

   ただ淡々と

 

  小を即座に犠牲にし

 

  その他大多数を救う。

 

 そこには一切の感情を捨て

 

   ただ、虐殺する 

 

 

 

シロウの答えを直ぐには理解できない

そして、ネギ達の様な今回の事件に関り最後まで前戦に居た面々はシロウが唱えた詠唱を思い出していた。

 

 

 

 

「I am the bone of my sword

 

 

 

  体は剣で出来ている。

 

 

 それが正義の体現者と呼ばれた私が出した答えだ。」




どの作品を見てもガンドルフィーニさんはこんな感じの扱いですよね…
私のは若干過剰ですが…

そんな感じで今回は魔法使いを暴論で無理矢理論破回ですね。
今回の話しは書いている内に若干私の思想が入り混じり始めて途中伝わりずらかったり、矛盾してたりしてるかもです。

因みにエヴァは風邪で欠席です。茶々丸を行かせて録画した物を後日見居ています。



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