PHANTASY STAR ONLINE2 the story of ours 作:爆死したくない揚げ出汁豆腐
また、主人公の相棒となるアフィンはオリジナル小説ということで、こちらのオリジナルのフレンドさんのキャラをお借りして、相棒とさせていただきます(アフィンもいずれ登場します、ええ、嘘じゃございませんとも。ほんとですって)。誠に勝手なことですが、なにとぞご了承お願いいたします。
A.P.238年2月20日AM10:00
「ついに……ついにこの日が……!」
大宇宙に浮かぶ宇宙船「アークスシップ」の一隻の中で、私―――レイは静かに喜んでいた。あの日アークスになろうと決めてから、様々な苦難があったけれどようやくアークスになれる日が来たのだと思うと、とてもうれしくなった。
「ご、ごほん!」
浮かれてはだめだ。なぜならまだアークスになれるということが決まっているわけではない。慎重に挑まないときっと失敗してしまうだろう。この修了任務を無事に終えることができて初めて、私はアークスとして一人前になれるのだ。そんなことを言われた記憶はないけどもきっとそうなのよ、そうに違いないわね。
今私たちの乗っているアークスシップは、惑星「ナベリウス」に向かっている。ナベリウスは惑星の中でも安全な方で、ダーカーが出現しないと言われている。そのため今回の修了任務における実地訓練では最適とされている、らしい。
らしいというのは、船内放送で偉いアークスからそのことについて説明があったらしいのだけど、私はこれからのことについて瞼を閉じ思案していて、言葉が耳に入ってきていなかった。寝ていたとも言えるんだけどね。そのため後で他のアークスから聞くことになっちゃった。
「さて……」
私は今自分がいるアークスシップの一室?をぐるりと見回してみた。そこには私と同じように、修了任務に臨む者達がいた。男性も女性もいる。アークスにおいて男女での差はほとんどないと言える。アークスにとって重要なのは一つ、フォトンへの適性があるかどうか。これもまた他のアークスが教えてくれたことだった。教えてくれたあの黒人アークス優しかったな、と思い返してみてふと思った。その時、、
突如として、ピーッピーッ!という音が響き渡った。そして、
「到着したようだな」
渋く重さを感じさせる老練された男性の声が船内に響いた。一瞬敵襲なの!?って思ってしまった私が恥ずかしい。
「先ほども言ったが、これから向かう惑星はナベリウス。文明は存在せず、現生している生物等は皆、凶暴だ。決して油断はするな。健闘を祈る」
おそらく、先ほどの偉いアークスと思われる人物だったんだろうけど、わざわざ二回も説明してくださるなんてありがたい。あれだろうか、大事なことなので二回、というやつなのかな。詳しくは聞いたことはないんだけどね。
などとくだらないことを考えている時でも、偉いアークス様の説明は続いていた。
「今から諸君らは、広大な宇宙へと第一歩を踏み出す。覚悟を決め、各々のパーソナルデータを入力せよ。入力が終わった者は、転送座標が定まるまで待機せよ」
パーソナルデータ……?あ、このなんか壁際にあるデータベースみたいなので入力すればいいのね。と確認していると、
「ようこそ、新たに誕生するアークスよ、我々は諸君を歓迎する」
これにて説明は終了する、という音声を最後に通信は終わったようだった。あの渋いお声のアークスが誰だか私はまだ知らない。でも、そんな人からの歓迎するという言葉を聞いたとき、私は嬉しくなった。これからアークスの一員として頑張っていかなくては……!
と、私が改めて決意をしていると
「ごめんなさーい、お待たせしましたー!」
という声とともに、この部屋?というか待機所にある、私のすぐ後ろのワープゲートから誰かが転送されてきたみたい。ここでは大半の移動はワープゲートなどを通じて行われている。誰だろうと思い、その声がした方を振り向くと……。
可愛らしい小さな女の子がこちらを見て笑っていた。
終わらせ方って難しいですね。ここだけで10分近く悩んだ気もします。
あと主人公の喋り方に統一性がなかったりしますが申し訳ありません、追々調整を入れていきます。