魔法少年リリカル良太!?   作:高町 優希

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8話

 

 

 

良太「モグモグ」シャリシャリ

 

 

一月後、良太は持ってきて貰った林檎等を食べられる位まで回復した。

 

 

スバル「一時は駄目かと思ったよ」

 

 

良太「美味しいご飯食べるまでは死ねない」

 

 

スバル「私も作ってあげる!」

 

 

良太「自分、次は生き返る自信ない」

 

 

スバル「そこまで酷くないよ!」

 

 

ゲンヤ「まぁ、冗談言える元気があればもう大丈夫だろう」

 

 

ギンガ「お父さんたら」

 

 

看護婦「ナカジマさーん」

 

 

ギンガ「はい?」

 

 

看護婦「先生が呼んでますけど」

 

 

ギンガ「今、行きます」

 

 

ゲンヤ「スバル、良太のお守りよろしく」

 

 

スバル「はーい」

 

 

良太「任された」

 

 

スバル「え?私がお世話されるの!?」

 

 

そんなボケに見送られて医師の待つ部屋にギンガとゲンヤは向かった。

 

 

コンコン

 

 

ギンガ「失礼します」

 

 

医師「あ、ナカジマさん。お座りください」

 

 

ゲンヤ「それで先生?どうなんですか?」

 

 

医師「順調に回復してます」

 

 

ギンガ「よかった」

 

 

医師「ただ…」

 

 

ゲンヤ「何か?」

 

 

医師「これを見て下さい」

 

 

医師は脳の写真を見せた。写ってる脳には傷が出来ていた。

 

 

医師「良太君の脳に傷が有ります。場所からみて成長ホルモンなどに関連性がある部分だと思われます」

 

 

ゲンヤ「思われます、というのは?」

 

 

医師「何分脳なので詳しくわからないのです。人間の脳はまだまだ未知の領域ですから」

 

 

ゲンヤ「それで何か障害が残る事は?」

 

 

医師「多分ですが恐らく身長が伸びないなど成長に関する物は…」

 

 

ゲンヤ「そう…ですか」

 

 

医師「まだ正式に引き取られていないですよね?今からでも遅くありません。引き取るのは…」

 

 

ギンガ「いえ、引き取ります」

 

 

医師「……」

 

 

ギンガ「……」

 

 

医師「わかりました。私が定期検診を勤めます。一月に一度は来てください」

 

 

ギンガ「わかりました」

 

 

医師「暗い話はここまでにして明るい話しにしましょう。良太君、このままの回復なら来月の頭には退院出来ますよ」

 

 

ギンガ「本当ですか!?」

 

 

医師「はい、ご家族から教えてあげてください」

 

 

ギンガ「ありがとうございます」

 

 

ゲンヤ「ありがとうございます」

 

 

医師「さぁ、早く伝えてあげてください」

 

 

ギンガ「はい、失礼します」

 

 

ゲンヤ「ありがとうございました」

 

 

ギンガ達は病室に戻った。

 

 

良太「お姉さん、どうしたの?嬉しそう?」

 

 

ギンガ「あのね、良太君?来月の頭には退院出来るって」

 

 

良太「おー」

 

 

ギンガ「嬉しくないの?」

 

 

良太「ここ、三食昼寝付き」

 

 

スバル「家と同じじゃん」

 

 

良太「……お!」

 

 

言われて気付く良太だった。

 

 

ギンガ「家に帰ったら私のご飯食べ放題だよ?」

 

 

良太「帰る」

 

 

スバル「いやいや!来月だからね?」

 

 

良太「無念」

 

 

ギンガ「退院したらパーティーしようね?」

 

 

良太「約束」

 

 

ギンガ「約束ね」

 

 

二人は指切りをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギンガ達「良太君、退院おめでとう♪」

 

 

良太「…何事?」

 

 

スバル「何って退院祝い」

 

 

ナカジマ家には、ナカジマ家、なのは、フェイト、はやて、ティアナ、エリオ、キャロが揃っていた。

 

 

良太「……お!」

 

 

ティアナ「理解したみたいね」

 

 

ギンガ「ほら、座って良太君」

 

 

良太「了解」

 

 

良太は早速ご飯を食べ始めた。

 

 

ギンガ「皆さんも食べてください」

 

 

良太以外は立食パーティーになっている。

 

 

良太「お姉さん」

 

 

ギンガ「ん?どうしたの?何か欲しい?」

 

 

良太「パーティーなんだよね?」 

 

 

ギンガ「そうだよ」

 

 

良太「余興が欲しい」

 

 

ギンガ「余興?」

 

 

はやて「えぇな。何かネタある人?」

 

 

ビシッ!

 

 

真っ先に良太が手を上げた。

 

 

はやて「良太君どうぞ」

 

 

良太「大暴露大会」

 

 

ギンガ達「大暴露大会?」

 

 

良太「そう」

 

 

はやて「面白そうやね。誰かを指名して暴露しよか。トップバッターは誰や?」

 

 

スバル「はい!」

 

 

はやて「はい!スバル」

 

 

スバル「ティアでーす」

 

 

ティアナ「私!?」

 

 

スバル「ティアの今日のは横シ…」

 

 

ティアナ「きゃぁ~!何で知ってんのよ!?」

 

 

スバル「えへへ」

 

 

スバル「笑って誤魔化すな!」

 

 

はやて「さぁ、次はいないか!」

 

 

良太「おー!」

 

 

はやて「良太君!」

 

 

良太「ティアナお姉さんの仇を取る」

 

 

スバル「狙いは私!?」

 

 

ティアナ「良太、思いっきしキツいのやってあげなさい!」

 

 

良太「任された」

 

 

スバル「任されないで!?」

 

 

良太「スバルお姉さんの部屋の…」

 

 

なのは「部屋の?」

 

 

良太「ベットの下には…」

 

 

スバル「きゃぁ~!?駄目…むごご!?」ガシッ

 

 

ティアナ「邪魔しちゃだめよ?続けて良太」

 

 

良太「ショタコレクションと言う本が隠してある」

 

 

スバル以外「うゎ~…」

 

 

ギンガ「後で没収ね♪」

 

 

スバル「そんな!?」

 

 

良太「お姉さん?」

 

 

ギンガ「何かな?」

 

 

良太「ショタコレクションって何?」

 

 

ギンガ「えっと~…何でそれを暴露することにしたの?」

 

 

話をすり替えた。

 

 

良太「病室のテレビでみた。ベットの下にある本は恥ずかし本だって」

 

 

ギンガ「アハハ…」

 

 

一歩間違えたら危険球所の騒ぎではすまない。

 

 

はやて「さて、スバルの性癖もわかった事やし次は誰や!」

 

 

良太「おー!」

 

 

はやて「お?また良太君やな。誰や!」

 

 

良太「なのはお姉さん」

 

 

なのは「私!?」

 

 

良太「なのはお姉さんは…」

 

 

なのは「……」ゴクリ

 

 

良太「訓練メニューに自分のダイエット…」

 

 

なのは「そっからさきはむごご!?」

 

 

はやて「はい、大人しくしててや」

 

 

良太「メニューを組み込んでる」

 

 

FW陣「……」じと~

 

 

なのは「何で知ってるの!?」

 

 

良太「訓練メニューを作ってるところ隠れて見てた」

 

 

はやて「いや~♪暴露ネタあるな~♪」

 

 

良太「面白い」

 

 

スバル、ティアナ、なのは「面白くない!」

 

 

はやて「さぁ、次は誰や!」

 

 

良太「お~!」

 

 

はやて「はい、良太君!期待してるで!」

 

 

良太「はやてお姉さん」

 

 

はやて「さ、やめよか」

 

 

ガシッ

 

 

スバル「自分だけ助かるのは駄目ですよ?」

 

 

はやて「離してスバル!話せばわかる!」

 

 

なのは「良太君ヤっちゃって」

 

 

良太「おー!はやてお姉さんの部屋のクローゼットの隠し扉の中には…」

 

 

はやて「あかん!それ以上はホンマにあかん!」

 

 

良太「フリフリの衣装が写真付きで隠されてる」

 

 

はやて以外「うゎ~…」

 

 

はやて「ノオー!」

 

 

良太「ネタ切れ」

 

 

はやて「フェイトちゃんやギンガは!?」

 

 

良太「美味しいご飯とオヤツをくれる人は死ぬまで黙っとく」

 

 

はやて「既に買収されとった!?」

 

 

フェイト「アハハ(よかった)」

 

 

ギンガ「(ご飯あげといて)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギンガ「……」

 

 

退院祝いから数日、ギンガは良太に障害の事を話すことにした。

 

 

良太「お姉さん、お話しってなに?」

 

 

ギンガ「ちょっとむずかしいお話しするけどいい?」

 

 

良太「了解」

 

 

ギンガ「あのね?良太君の脳にね傷がついちゃったの。それでね良太君の身長とか伸びないかも知れないの」

 

 

良太「ずっとこのまま?」

 

 

ギンガ「うん。私のせいで…」

 

 

ギンガは罵声を覚悟した。

 

 

良太「お姉さんが無事に帰ってきた。なら後はどうでもいい」

 

 

ギンガ「許してくれるの?」

 

 

良太「おー。自分お姉さん大好き。だから許す」

 

 

ギンガ「ごめんなさい、ありがとう♪」

 

 

良太「おぅ、苦しい」

 

 

ギンガ「それとね?良太君?家の子にならない?」

 

 

良太「今聞いた話だと自分、障害がある。迷惑かける」

 

 

ギンガ「そんなこと気にしなくていいんだよ。本心を聞かせて」

 

 

良太「…居たい」

 

 

ギンガ「なら決まりだね!」

 

 

ギンガは良太を高い高いした。

 

 

ギンガ「今日から私は良太のお姉さんだよ!」

 

 

良太「了解!」

 

 

ギンガは高い高いしたままクルクルと回って最後に膝の上に乗せて一緒に過ごした。

 

 

 

 


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